ノルウェー人が日本にやって来る!~その3(スケジューリング編)~

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・・・なんかここまで書いてきて、私はノルウェー人を「モノ」扱いしてないかい?と自問自答しています。
彼らだって人間だもの。そう、どんなに困ったちゃんでも、マイペースちゃんでも、ちゃんと「人間」として扱うことが大事ですね~。

さて、ホテルまで到着しました。
体力のあるノルウェー人でも、長旅で疲れているハズ。時差ボケも当然あります。
ノルウェー人のスケジュールについて、どのように計画すればいいでしょうか?

1)仕事がらみで本当にフリータイムが少ない場合→多少、ムリしてでも観光やショッピングの時間を入れてみましょう。
2)自分である程度、フリータイムの計画してきている場合→付き添い程度で、食べるところは、相手の懐具合からピックアップしてあげましょう。
3)まったくノープランの場合→「新しい東京?古い東京?観光したい?それともショッピング?」と最低限、相手の希望を聞く。あとは自分がイニシアチブを取って計画を立てる。

1)のケースでは、自腹で来日していないケースがほとんどなので、フリータイムは極端に少ない場合が多いです。
そういう相手は、「いかに短時間で印象に残る観光やショッピングをさせてあげるか」がキモです。
私は付き合ったことはないのですが、浅草や京都で「人力車」体験は、ほとんどのノルウェー人が喜んだと聞いています。まさに「エキゾチックジャパン!」ですね~。
高くはつきますが、「他人様が払ってくれる」ツアーなので、思い切ってトライしてみるのも一興です。人力車

さらに全体を通して言えるのは、「スケジューリングに余裕を持たせること」です。1)の場合は「可能な限り」と思ってください。
2)の場合、あらかじめ「TOKYO」ガイドブックを研究し、「こことこことここに行きたい」とノルウェー人が希望を伝えることがありますが、移動時間を考えると「無謀!」ということがありえます。

ここで大事なポイントは、ノルウェー人は「Tokyo」は大都会だと知ってはいるが、実際のスケールが想像できていない、ということです。
彼らはオスロのように、東京も観光スポットは集中していて、簡単に移動できると思っている。
しかし、東京は、「銀座」もあれば「新宿」やら「原宿」、はては「三鷹」(←ジブリ美術館)や「築地」、「浅草」といろいろエリアが分かれています。

重ねて大事なポイントなポイントとして、ノルウェー人は人混みに慣れていない、ということです。
電車や地下鉄、はては渋谷の人混みにすっかり消耗し、体力自慢の彼らでも、体験したことがないような「疲労感」に襲われる、ということは多々あります。
なので、予定より多く「ちょっと休憩」とカフェに入ることも、しばしばです。

もっと大事なポイントとして、一人ではなくグループのアテンドをする場合、「ノルウェー人は集団行動に慣れていない」という点を頭に入れておきましょう!
集合時間や場所に集まってくるのはバラバラ(集合場所近くのカフェでお茶している場合もある)、目的地まで歩くのに、早い人もいれば、途中で「あ、この店素敵!」と覗き込んで、遅れているメンバーもいる。
ホテルのロビーで待ち合わせの場合、みんなが揃っていることは稀であり、2人来て、3人来て、「あ、まだ●●と●●が来てない」ということの方が多いです。

なので学生の視察や、フリーの観光の場合、移動時間は日本人の倍くらい計算してスケジューリングしてみましょう。
自動改札で引っかかるノルウェー人、Suicaは買わずにいちいち切符を買うノルウェー人、満員電車に乗れずに見送ってしまうノルウェー人。いろいろです。

あと観光地でどれくらい時間がかかるか・・・・これは正直、読めないことが多いです。
アテンドには「想定外」がつきもの。ソーセージ
例えば、浅草寺でお参り後、近くでランチと考えていたのに、「フランクフルト」の露店にわらわらと集まり、ソーセージを頬張るノルウェー人・・・。

賢いやり方としては、最初に「その日のスケジュールを発表する」があります。たとえ前もってメールでスケジュールを送っていても、忘れられていることがあります。
仕事でですが、あるノルウェー人を16時ころまでに某会場へ連れて行く必要があったのですが、当人はマイペースで、ギリギリの綱渡り状態。
ようやくホテルの部屋から出て「行きましょう!」となった段階で、「ちょっと」と言って、なんとシャワーを浴び始めました・・・。待っている間、時計とにらめっこしながら、「そうだった、ノルウェー人はパーティや何か本番前に、シャワー浴びちゃう人いるわ~」と思い出したが、時すでに遅し。

以来、特に仕事の場合はくどいくらいに「スケジュール確認」をするように心がけています。
そうすれば、どんなに「集団行動に慣れていないノルウェー人」でも、東京ではまさに「Lost in translation」状態なので、牧羊犬のように素直に従ってくれます(たまに暴れ馬がいますが)。
もちろん、すべて時間通りには運びませんが、訪れる場所と食べる場所を押さえておけば、あとは「遊ばせてあげる」精神でいきましょう。

さて、では具体的にどんな観光スポットが人気なのか、次回でご紹介しましょう♪

(つづく)

 

 

“ノルウェー人が日本にやって来る!~その3(スケジューリング編)~” への2件のフィードバック

  1. hakochan より:

    Hi!
     私の街に、ノルウェー人の知り合いが遊びに来るようなことが起きたら、こんなことが起きるのかな?なんだか面白そうだなぁ・・・と想像しながら、青木さんの話の続きを楽しみにしています。
     私自身も結構マイペースなので、時々自分のことが書かれているみたいで(苦笑)

    • Aoki より:

      Hei hakochan!
      ブログを楽しんで読んでいただけているようでありがとうございます!
      ノルウェー人は、小さい時から「団体行動」に慣れていないので、大人数の引率は大変ですね~。本人たち、至って悪気がないのが救いです・・・