マイクパフォーマンスの行方は・・・ノルウェーVSスウェーデン!

えっと今、ちょっと反省モードです。
スウェーデンVSフィンランド男子アイスホッケー準決勝。
「美薄毛対決!」とTwitterでかなり煽りましたが、先ほど録画を見て、「あれ~、案外、毛がある!」と驚きました~。
何年前かの試合では、両チームではマニア垂涎の「美薄毛」がたくさんいたんですよ~。なので、今度も期待していたのに・・・「当たり年」とか「外れ年」とかあるんですかね~。
ただ、美薄毛マニアのねんねんさんとスカイプレッスンした時に、「汗でへばりつくのがいいんですよね~」と深い言葉を頂きました。
私はまだ表層的な面しか理解してないのかも・・・
結果はスウェーデンが勝ちましたが、心情的にはフィンランドに勝利してほしかったですね。
歴史的に、フィンランドは散々、辛酸をなめてきた関係ですから、ちょい肩入れしちゃいます。

留学中、「ロシアVSチェコ」のアイスホッケーの試合を見ていた時に、チェコの留学生が、もうスポーツの域を超えて「ロシアには負けない!!」と息巻いていました。そしてチェコが勝った時の喜びようといったら・・・。やはりこれも歴史的な因縁が関係してますよね。

で・・・それらの国々に比べれば、ノルウェーとスウェーデンなんですが・・・まあ短い間、スウェーデンの支配下にあったとはいえ、「友好関係」であることは間違いありません。
でも、なぜかスウェーデンに張り合おうとするノルウェー。
総獲得メダル数では、ノルウェーがスウェーデンより優位に立っています。
ですが、ノルウェーの国技ともいえる「クロスカントリー」でスウェーデンに何度か負けたことが相当、トラウマになっているらしく、Aftenposten紙でとうとう、ノルウェーの記者VSスウェーデンの記者が互いに「マイクパフォーマンス」を掲載したのですが・・・・

・・・ノルウェーびいきのワタシが読んでも、かなり「空しい」内容だったので、ちょっとかいつまんで引用しましょう。

●ノルウェー側

クロスカントリーの王者をめざし、試合に勝つことよりもスウェーデン人を負かすことの方がうれしい。
そしてそのモチベーションこそが、ノルウェーのスポーツ向上につながったので、スウェーデンには感謝している。
スウェーデン選手の誰が、140メートルのジャンプを飛んでから1時間後に10キロのクロスカントリーで勝利できるだろうか?

ミニ解説:メダル数では上回っていても、全体的に「アジっている」調子が痛々しい・・・

●スウェーデン側

キミたちが思っているより僕たちはノルウェーの成功なんか気にしていない。
弟(=ノルウェー)が兄貴(=スウェーデン)にキャンキャン吠えても、気にならないね。

ミニ解説:完全、上から目線かつ大人の余裕を感じさせます。

さて皆さんの判定では、ノルウェーとスウェーデンの「マイクパフォーマンス」はどちらの勝利ですか?
いくら「ノルウェー伝道師」のワタシでも・・・この対決は・・・ス・・・が勝利かと・・・はい。

お願いがありま~す!!
サイト宛に3月、ノルウェー旅行をされる方から、「現地で子どもでも参加できるクロスカントリー大会の情報があれば教えてください」とメールをいただきました!
あいにく私は存じ上げないので、ご存知の方がいらっしゃれば教えて下さい♪

2014/2/22 | Category : スポーツ | Author : norway-yumenet

<サイト更新>ノルウェー語コーナー&4月期レッスン募集♪

こんばんは~。
早いもので、ソチオリンピックも終わりに近づいてきましたね~。ワタシはYoko管理人のような「B人間」ではないので、フィギャアは今日観ました。浅田選手、よかったですね~。

昨夜は、ノルディック男子複合団体(この言い方あってる?)で、最後のクロスカントリーの駆け引きで、ノルウェーVSドイツをはらはらと観ました!
ドイツのユニフォームって何か威圧感ありませんか?
以前も、クロカンでドイツの選手が3人くらいノルウェー選手を追いかけてきたとき、「うわ~帝国からの逆襲だ~」って悲鳴あげそうになりました・・・

クロスカントリーって競技レベルだとまったく無理かなぁと思いますが、平らな道だったらできる気分になっちゃいますよね。
留学中、何度も誘われて心は動きましたが、「でも万が一、骨折でもしたら・・・」と断り続けました。
それが正解だったかも?というエピソードはノルウェー人の旦那さんをもつ元生徒さんから伺いました。

ノルウェー人と日本人の友好団体の行事で、日本でクロスカントリー大会が開かれました。
ノルウェー旦那様は気軽に「出場すれば?」と勧めて、元生徒さんは初めてクロスカントリーに挑戦されたそうですが・・・・
・・・とんでもなくキツくて、ゴールした後、泣きながら「なんでこんなのやらなきゃいけないの!」と旦那様に怒ったそうで・・・。
そーゆー話を聞くと、「テレビで観てるのが一番!」という気持ちになります。

さてサイトの「ノルウェー語コーナー」を更新しました。
●ノルウェー語をめぐる素朴な疑問・・・・「いろいろな国の名前」
●シチュエーション別会話集

お気軽にノルウェー語を楽しんでくださいね~♪ こちらからリンクをはります。

さて、4月スタートの「ノルウェー語レッスン&セレクトレッスン」の募集を開始しました♪
春から、ちょっと珍しくて、変わっていて、そしてワクワクすることを始めませんか??
「セレクトレッスン」は各回参加なのでお気軽にお申込みくださいね。
詳細・お申し込みはこちらから。

お申し込みをお待ちしています♪

“smør”は大事!

さて今週は、オスロや東ノルウェーの子どもたち(小・中・高)はvinterferie(冬休み)。
(ちなみにノルウェーでは、秋休みや冬休みは、地域ごとにずらす方式です)
そのせいでしょうか、Facebookのノルウェーの友達は子どもたちとスキーに行っている写真をよくUPしています。

小さい子どもがスキーを履いて滑っている姿を見ると、あの有名なことわざを思い出します。

Nordmann ble født med ski på beina. 「ノルウェー人は足にスキーをつけて生まれてくる」

以前、新聞で小さな子どもを初めてスキーにトライさせる場合の「親の心得」が大きく特集されていました。
内容のほとんどは忘れてしまったのですが、強烈に覚えているのは、以下の警告です。

「正しいワックス選びは、親の責任である」

なにごとも、「ま、いいんじゃない?」とゆる~いノルウェー人なのに、ワックスに対するこの厳しい姿勢・・・。
下手すれば子どもの成績より、「ワックス選び」の方が大事な印象さえ受けます。

ワックスはノルウェー語で、smør(スムール)と言います。実は「バター」と同じ単語です。
開催中のソチオリンピックでも、新聞記事によくsmørの文字が目につきます。
クロスカントリーの選手が優勝すれば、「smør選びが成功した」と上機嫌なのですが、先週末くらいでしょうか、ノルウェーの優勝候補の選手が次々とメダルを逃しました。
決定的だったのは、男女クロスカントリーリレーでまさかの4位。
しかも優勝はスウェーデン・・・

もうノルウェーメディアは、ハチの巣をつついたように大騒ぎ!そして批判の矢面に立ったのが、「smør選び」だったのです。
タブロイド紙には、ついに「smørskandale」=「ワックススキャンダル」なる初めて見る単語が登場する始末・・・
スキー連盟側は、「うちは、世界最高のワックスチームだ」と反論。
スキーに全然詳しくない私ですら、「何だかこれは、一大事!」という気分になってきます。

smørとノルウェー人の関係性を示すエピソードがもう一つありました。
何年か前に、札幌でノルディック世界選手権が開催されていたことご存知でした?
日本ではそれほどメジャーな競技ではないからでしょうか、会場は残念ながら観客がまだらで、それに対してノルウェーのメディアは「信じられない!」と騒ぎ立てていました~。

ですが、ノルディック競技を心から愛するノルウェー人。
札幌開催を祝して、紙面には「一日一語、日本語を覚えよう」というコーナーができました。
「ありがとう」のような基本的な日本語を習字で書いて、日本に親しむという、まさにスポーツを通じた文化交流。
が、ある日の習字を見て、驚きました・・・!
そこには、大きく誇らしげに

ワックス

と書かれていました。会心の作、といった感です。

もう言葉はありません。
ノルウェー人、どこまでもワックス愛に生きてくださいね~。

オリンピック・ノルウェー人深イイ話

ソチオリンピックの観戦で寝不足、という方も多いと思います。
4年に1度、ノルウェー人がこんなにテレビで観られるなんて~と素直に喜びたいですが、ノルウェー人が活躍する競技ってビミョーに日本人の嗜好とは違うようで、あまり新聞などでも大きく取り上げてくれないのが残念ですね~。

2022年の冬季オリンピックにオスロが立候補するようですが、皆さんは1994年に開催されたリレハンメルオリンピックを覚えていますか?
1992年、オーロラツアーでノルウェーを訪れて、すっかりかの地に魅せられていましたが、当時は会社勤めだったので、それほどオリンピック中継は観られませんでした。
ただ開幕式は、印象的でしたね~。記憶に違いがなければ、テレマークスキーの男女が出てきたり、素朴な味わいだった記憶が・・・。
感動的だった開幕式で、聖火台に点火したホーコン皇太子はまだあどけない青年でしたが、先週くらいに「実は点火したのは自分ではなかった」と衝撃の告白・・・。実際に点火のボタンを押したのは、Yoko管理人が縁のあるドランメン在住の「おじさん」でした・・・。ま、ビックイベントですから秘密の一つや二つはあるでしょうね~。

さて、ノルウェー人は「スカンジナビア意識」が強く、スウェーデン人やデンマーク人のことはよく話題にしますが、フィンランド人は「よく知らない」という態度です。
ですが、私がノルウェー語レッスンで使っている語学書に、「深イイ話」が載っています。
リレハンメルオリンピックで、熱い応援を送るノルウェー人たち。自国の選手だけではなく、フィンランド選手に対しても声援を送ろうとしますが、ノルウェー人はフィンランド語できません。
しかしノルウェー人は、自分たちが知っているフィンランド語を必死に思いだし、叫びました。リレハンメル人形
「Ei saa peittää! Ei saa peittää!」
これはフィンランド製のヒートパネルに書かれていた文字で、意味は「上に物を置かないで」でした・・・。この声援を聞いたフィンランド人の気持ちは・・・わかりませんね~。

葛西選手のジャンプは「Kamikazejump」と表現しています。
ノルウェー人からすればすべては「親愛の情」。ヒネリのない率直な熱い気持ちは、「なんか、ノルウェー人いいなぁ」と思っちゃいます。

写真はFukuyaの美人店長ミタさんが、下さった「いやげ物」ならぬ「素敵なお土産」。リレハンメル人形です♪

ノルウェー人が日本にやって来る!~その3(スケジューリング編)~

・・・なんかここまで書いてきて、私はノルウェー人を「モノ」扱いしてないかい?と自問自答しています。
彼らだって人間だもの。そう、どんなに困ったちゃんでも、マイペースちゃんでも、ちゃんと「人間」として扱うことが大事ですね~。

さて、ホテルまで到着しました。
体力のあるノルウェー人でも、長旅で疲れているハズ。時差ボケも当然あります。
ノルウェー人のスケジュールについて、どのように計画すればいいでしょうか?

1)仕事がらみで本当にフリータイムが少ない場合→多少、ムリしてでも観光やショッピングの時間を入れてみましょう。
2)自分である程度、フリータイムの計画してきている場合→付き添い程度で、食べるところは、相手の懐具合からピックアップしてあげましょう。
3)まったくノープランの場合→「新しい東京?古い東京?観光したい?それともショッピング?」と最低限、相手の希望を聞く。あとは自分がイニシアチブを取って計画を立てる。

1)のケースでは、自腹で来日していないケースがほとんどなので、フリータイムは極端に少ない場合が多いです。
そういう相手は、「いかに短時間で印象に残る観光やショッピングをさせてあげるか」がキモです。
私は付き合ったことはないのですが、浅草や京都で「人力車」体験は、ほとんどのノルウェー人が喜んだと聞いています。まさに「エキゾチックジャパン!」ですね~。
高くはつきますが、「他人様が払ってくれる」ツアーなので、思い切ってトライしてみるのも一興です。人力車

さらに全体を通して言えるのは、「スケジューリングに余裕を持たせること」です。1)の場合は「可能な限り」と思ってください。
2)の場合、あらかじめ「TOKYO」ガイドブックを研究し、「こことこことここに行きたい」とノルウェー人が希望を伝えることがありますが、移動時間を考えると「無謀!」ということがありえます。

ここで大事なポイントは、ノルウェー人は「Tokyo」は大都会だと知ってはいるが、実際のスケールが想像できていない、ということです。
彼らはオスロのように、東京も観光スポットは集中していて、簡単に移動できると思っている。
しかし、東京は、「銀座」もあれば「新宿」やら「原宿」、はては「三鷹」(←ジブリ美術館)や「築地」、「浅草」といろいろエリアが分かれています。

重ねて大事なポイントなポイントとして、ノルウェー人は人混みに慣れていない、ということです。
電車や地下鉄、はては渋谷の人混みにすっかり消耗し、体力自慢の彼らでも、体験したことがないような「疲労感」に襲われる、ということは多々あります。
なので、予定より多く「ちょっと休憩」とカフェに入ることも、しばしばです。

もっと大事なポイントとして、一人ではなくグループのアテンドをする場合、「ノルウェー人は集団行動に慣れていない」という点を頭に入れておきましょう!
集合時間や場所に集まってくるのはバラバラ(集合場所近くのカフェでお茶している場合もある)、目的地まで歩くのに、早い人もいれば、途中で「あ、この店素敵!」と覗き込んで、遅れているメンバーもいる。
ホテルのロビーで待ち合わせの場合、みんなが揃っていることは稀であり、2人来て、3人来て、「あ、まだ●●と●●が来てない」ということの方が多いです。

なので学生の視察や、フリーの観光の場合、移動時間は日本人の倍くらい計算してスケジューリングしてみましょう。
自動改札で引っかかるノルウェー人、Suicaは買わずにいちいち切符を買うノルウェー人、満員電車に乗れずに見送ってしまうノルウェー人。いろいろです。

あと観光地でどれくらい時間がかかるか・・・・これは正直、読めないことが多いです。
アテンドには「想定外」がつきもの。ソーセージ
例えば、浅草寺でお参り後、近くでランチと考えていたのに、「フランクフルト」の露店にわらわらと集まり、ソーセージを頬張るノルウェー人・・・。

賢いやり方としては、最初に「その日のスケジュールを発表する」があります。たとえ前もってメールでスケジュールを送っていても、忘れられていることがあります。
仕事でですが、あるノルウェー人を16時ころまでに某会場へ連れて行く必要があったのですが、当人はマイペースで、ギリギリの綱渡り状態。
ようやくホテルの部屋から出て「行きましょう!」となった段階で、「ちょっと」と言って、なんとシャワーを浴び始めました・・・。待っている間、時計とにらめっこしながら、「そうだった、ノルウェー人はパーティや何か本番前に、シャワー浴びちゃう人いるわ~」と思い出したが、時すでに遅し。

以来、特に仕事の場合はくどいくらいに「スケジュール確認」をするように心がけています。
そうすれば、どんなに「集団行動に慣れていないノルウェー人」でも、東京ではまさに「Lost in translation」状態なので、牧羊犬のように素直に従ってくれます(たまに暴れ馬がいますが)。
もちろん、すべて時間通りには運びませんが、訪れる場所と食べる場所を押さえておけば、あとは「遊ばせてあげる」精神でいきましょう。

さて、では具体的にどんな観光スポットが人気なのか、次回でご紹介しましょう♪

(つづく)