カレンダーのナゾ

このエントリーをはてなブックマークに追加

またまた昔話で恐縮です。

1994年に都内の語学学校でノルウェー語を習い始めた時に、ノルウェー人の留学生たちと知り合いました。
彼らのスケジュール帳を見せてもらう機会があったのですが、「??」とナゾの表記がありました。

uke1
uke2
uke3

ノルウェー語のukeは「週」を意味します。ですからuke1=「週1」になりますね~。

「これってどういう意味なんですか?」
「ノルウェーでは1月の1週目から順番に、uke1、uke2・・・て順番をふっているんだよ。」
「ほお~」

これだけではわかりにくいかもしれないので、実際に2014年のカレンダーをご覧ください♪ (画像をクリックすると拡大します)

カレンダー

ノルウェーカレンダー

ええっと今週はuke11になりますね~。

で、このUke○○なんですが、例えば普通の会話では使いません。
「ねえねえ、uke13にデートしようよ~」「無理無理。uke18なら空いてるよ」
これはナイです。

ではどんな時に使うのでしょうか?
私が最初に留学生から見せてもらった手帳の次に、見る機会があったのは、留学先のカレッジで年間スケジュール表を渡された時です。

uke○○・・・試験
uke○○・・・冬休み

といった塩梅です。
「普通に月日で書いてもらった方が分かりやすい・・・」と極東から来た留学生は思いました。

ノルウェー人に聞いて回ったわけではないので、あくまでも推論なのですが・・・。
あの人たちはきっと保育園・小学校からこのuke○○の表記になれ、きっと「体に染みついている」のだと思います。
なので反射的にuke27と言われると「7月の第1週」と見当がつくのではないか?・・・と。

このukeに慣れているからかなぁ~と納得したのは、ノルウェーの育休制度の表記法です。
よく育休取得47週=100%賃金保証
育休57週=80%賃金保証
という記述を目にしますが、日本だったらば「○○か月」とか「1年と○○月」という表現になりますよね~。

他にも、「日本と表現法が違う」と感じたのは、「パートタイム労働」にまつわる言い方です。
「私は80%働いている」
「私は50%働いている」
のように○○%働いているとパーセンテージで表現します。これはフルタイムを100%として、それに対しての労働時間の割合を表しています。
日本だと「週3日」という言い方ですよね~。

みなさんは、ノルウェーの表現と日本の表現、どちらが分かりやすいですか?

“カレンダーのナゾ” への8件のフィードバック

  1. 佐々木 和由 より:

     先の「高齢者の試験立会」の件、ご多忙にも係らずご返信有難う御座いました。随分身近な方に感じました。
     私(65歳超)は、十年以上も前から、妻から「ビーゲラン公園の像をゆっくり見たい」と言われながら、半ば諦めていました。が、6月にオスロに行く事にしました。それで、最近、一言でもノルウェー語を、と、本など見ていると、英語とノルウェー語の隔たりが、「月」の表現に比べて「曜日」の方が違いが大きい気がしていました。“何週目の何曜日”での生活が定着していて、そこに“月”の概念が持ち込まれたのかな、と勝手に想像しています。
     パートの%表現は、パートでもフルタイムでも同一労働同一賃金、そして就労時間比例の均等待遇、が定着すると、%表現が適切になるのだな、と納得しました。
     一言、言わないで居られないのがこの日本。7時間59分59秒以下は「パート労働」として、時給は安い、一時金は無い、退職金もない。それどころではない、休憩する所もない、ロッカーもない、回覧さえ回って来ない。日本では、正社員か、パートか、派遣かによる”身分差別”がまかり通っている。とに角、人を大切にする事から、ノルウェーから学ぶべきだ。

    • Aoki より:

      佐々木さま

      6月にノルウェーへ行かれるんですね~。ベストシーズンですので、今から楽しみですね!どうか奥様と素晴らしい旅行になりますように・・・。
      パート労働ですが、日本では労働条件が悪い場合が多いですが、ノルウェーは「単に働く時間が短い」というものであって、労働条件などでは、フルタイムと一緒ですから、
      やはり違いを感じます。

  2. Az より:

    青木さん、はじめまして。
    ブログ、興味深く読ませていただいています。

    Week○○、ヨーロッパのお客さんと納期についてやりとりしていた時に頻出していたので、初めはなんだかわからず??となっていました。
    ヨーロッパ系の船会社からもらったカレンダーにも表記されていたので、青木さんのおっしゃるとおり、皆さん小さい頃からその表記に慣れてるんでしょうね…一年で何週間あるのかを覚えることから始めないと^^;

    • Aoki より:

      Azさま

      初めまして。コメントをありがとうございます!
      そうですか、ではノルウェーだけではなくヨーロッパでは「Week○○」の表現が使われているのですね~。勉強になります。
      日本人には感覚的につかめないですけれども、まずはあちらのカレンダーとにらめっこすることからでしょうか??

  3. Az より:

    お返事ありがとうございます!私も青木さんのブログ記事を読んで久しぶりにカレンダーウィークのことを思い出しました。
    Googleで検索してみたところ、1年間は52週、あるらしいです。それを頭に入れて、ヨーロッパのカレンダーとにらめっこしないと覚えられなさそうですよね。

    デンマーク語を習っているのですが、以前デンマーク人の先生に、日本人の週の労働時間は?って聞かれたことがあって、慌てて計算しました^^;

    • Aoki より:

      Azさま

      再びのコメントをありがとうございます!
      そうなんですか、1年は52週なんですね。覚えました~。Tusen takk!
      デンマーク語を勉強されているなんてすごいですね。あの難しい発音はムリです!でも向こうの人は統計に関する質問が多いですよね。

      • Az より:

        こんばんは!
        統計的な質問、確かに聞かれることが多いですよね。
        社会システムに対する自分の関心の薄さを恥じることがありますね…北欧の人は特に、自分のこととしてとらえているのが印象的で、見習わなければならないなと思います。

        • Aoki より:

          Azさま

          おはようございま~す。
          そうですね、話のとっかかりとして日本について聞かれることが多々ありますので、お蔭さまで私も日本の統計に強くなりましたよ~。