悩ましいKlem(クレム)=ハグ

このエントリーをはてなブックマークに追加

翻訳セミナーでご一緒して以来、よくやり取りしている翻訳家の枇谷玲子(ひだにれいこ)さんから、「じゃんぽ~る西」さんのコミックエッセイが面白い、と教えて頂きました。
何でも「パリについてすごくユーモラスに表現されている」とか。ほほ~、早速、アマゾンで注文しようとしても、それらしい本が見つかりません。あ、「ぼんじゅ~る西」で検索していました・・・てへ。で、入手したのが、こちらの「パリ 愛してるぜ~」(飛鳥新書)です。

本

読んでみると、まぁパリとノルウェーでは当然、違うところがありますが、案外、似ているところもある。「わかる~」と何度もうなずくシーンがありました。

フランス人は挨拶にビズ=頬にする軽いキスをする。
しかしそうした習慣がない日本人は、いろいろ悩む。

というシーンがあり、これはまさにノルウェーのklem=ハグではないか!と思い合ったのです。

ラテンなヨーロッパ人に比べ、ゲルマンなノルウェー人は、特に初対面では「握手」の挨拶が常識。
いきなりklemは、まぁ、時と場合にもよりますが、あまりないですね。
しかし、段々、仲良くなったり、または相手が若い女の子の場合、klemの頻度が高くなります。しかしハグ慣れしていないワタシは・・・。

①ハグするのかどうか相手の気配を読む
②しそうな場合は、左?右?の頬を出せばいいのか悩む
③相手の動きに合わせて、無の境地になって委ねる

という未だ「ハグ初心者」です。あと、日本人の私はファンデーションを塗っていることが多いので、「べたついてないか?」と心配がもう1つ増えます。
あとは、「この人とはklemかな?」と思ってたら、握手で別れたり・・・う~ん、わかりましぇ~ん。

このklemは、私の個人的な印象ですけど、年々、する相手のハードルが低くなっている気がします。私ではなくノルウェー人同士を観察しての印象ですが。
特に「rosablogg」とかやっているオシャレ大好き女子たちは、klemも大好きそうな感じ・・・ってわかります?以前、このテーマを取り上げたので、ご参考までにこちらから。
こーゆー女の子たちは、しょっちゅうklemしているイメージですね~。

ちなみに、私、今回のブログを書くにあたって、一生懸命、ハグの写真を探したのですが1枚もありません。
自分がしている最中はさすがに撮っている余裕ないし・・・。あと街角でうまく遭遇したこともないのかも。男性同士のklemも見たことないです。

その他、klemはメールや手紙、カードの終わりにも使うことがあります。
英語のregardsに相当する挨拶は、Hilsenですが、親しい間柄だとKlemと書きます。

いずれにしても、何度もビズするよりは、まだノルウェーのハグの方が面倒じゃありません。こっちの方が合ってる~、という方は北を目指しましょう~。