ノルウェー語を習うメリットは?

新しいことを始めるって勇気がいりますよね~。
かくいう私も、何年も前から考えていた「スウェーデン語」を習い始めようかな~と思案中。ずっと先延ばししてきましたが、だいぶ気持ちは固まったと思います。

・・・なので、「ノルウェー語を始める?」と悩んでいる人のお気持ちはすご~く分かります。だって「ノルウェー語」ですものね。
1997年からノルウェー語を教える仕事を始めました。途中、休止した期間もありますが、大体、15年くらいの経験はあるでしょう。簡単なプロフィールはこちらからご覧になれます。

最初は語学学校で教えていましたが、2007年から「ノルウェー夢ネット」主催の「ノルウェー語レッスン」を始めました。
それから今日まで、ノルウェー夢ネットのレッスンにお申込みやお問合せを下さる方も少しずつ増えて、ありがたいことに毎期30~40名の生徒さんがノルウェー語を習いに来てくださっています。
当初は管理人さんと「1クラス成立すれば御の字ですね~」と言ってたのに・・・。まさに嬉しい誤算です。

そこで改めて、「ノルウェー夢ネット」主催のノルウェー語レッスンを受けるメリットを挙げてみましょう~。

英語さえできればOK?
最近の傾向として、「留学、ワーキングホリデー、移住」が理由で受講される方が増えています。中でも高校生のホームステイ留学される方は、とても増えている印象です。
もちろんノルウェー人は英語ができますが、ノルウェー語ができると生活の快適さ・楽しさがぐっとUPします。
食事や職場、学校での会話、ホームパーティでの会話、最初のうちは気を使って英語を使ってくれるかもしれません。ただ、ノルウェー人の母語はあくまでもノルウェー語。
段々みんなはノルウェー語で話はじめ、気が付けば、ぼっち・・・ということは何度も経験しました。
またワーホリで仕事もしたいと考えている方は、ノルウェー語ができた方が有利なのは言うまでもありません。
ノルウェー人と結婚して移住を考えている方も、かなりのプロフェッショナルなお仕事以外、英語だけの就職は難しいのが現状です。
今までたくさんの生徒さんを教えてきたので、いろいろな事例のご紹介を盛り込みつつのレッスンができます。はい、私を歩くデータベースだと思って活用してくださいね。

ノルウェー語テキスト

講師の経験が(いい意味でも悪い意味でも)豊富
1992年から、留学を含めほぼ毎年、ノルウェーに行き、そしてノルウェーでの動きをまるで「スパイ」のように追い、日本やノルウェーにも自然とネットワークができました(なんせ狭いんで)。
なので、ノルウェーへ旅行や赴任や移住、留学される方へのアドバイスは「甘い言葉」や「いい面」だけの強調はしないように心がけています。
それは、向こうに行かれてから「こんなハズじゃ・・・」と傷つくのを防ぎ、リアルな「ノルウェー」についてお話しすることが大事だと思っているから。
どんなことがノルウェーで困ったか、ツラかったか、ノルウェー人ってこういう傾向があります、などなど。いい面悪い面、両方をお伝えするように心がけています。
よく語学教室=言葉を習うだけ、と思われている方がいますが、私はテキストから透けて見える社会事情や国民性など話を広げることが好きです。
ということで、ノルウェーのアーティストが好きで習い始めた方にも「ノルウェーやノルウェー人ってこういう感じなんですよ」ともっと深い興味を持っていただけるかな?と自負(?)しています。

日本人の苦手な点を熟知している
教えている立場が教わっていた期間よりも長くなりましたが、いまだに「ノルウェー語で苦労した点」は心に強く残っています。
なんせ「うわ明日、ノルウェー語の試験なのに何も勉強してない!」って夢をまだ見ているほどですから・・・。
またたくさんの生徒さんたちと接っして、どこでつまづきやすいかも観察してきました。
そして自分は確かに、教える立場になっていますが、でも日々、テキストを読んだり書いたり、ノルウェー人とコミュニケーションして「まだこんな知らないことがあった!」と目からウロコ体験もしばしば。
結局はまだ「生徒目線を持った講師」ということでしょうか?
日本人にとっては・・・
どんな文法が難しくて
どんな単語が発音しにくて
は、分かっているので、「ここはゼヒ覚えてくださいね」という点は重点的にやっています。

ユルい
きっちりとした語学教室と違って、今までいろいろな生徒さんたちのご要望をフレキシブルに受けてきました。
例えばノルウェーの大作曲家グリーグの歌曲をノルウェー語で歌いたいというグループに、ノルウェー語の発音指導をしたことがありました。
またホームステイでノルウェー人の女の子が来るのでちょっとだけノルウェー語を習いたい、というご家族に1回だけのレッスンをしたこともありました。
小さな赤ちゃん連れの生徒さん。どこも断られたそうですが、うちのレッスン会場はソファーもありますので、そこで赤ちゃんと一緒にレッスンをしたことも(プライベートレッスン)。
また妊婦さんで具合が悪くなった生徒さんも、ソファで横になって頂き、レッスンしましたね~。(こちらはグループレッスン)
あと特別に読みたいテキストがある、という生徒さんとはそれを一緒に読んでいます。(プライベートレッスン)
たまにあるのは、恋人のノルウェー人を連れてきてくださって、即興の「ノルウェー語先生」になって頂いたりなんて楽しいサプライズもありました。

あとは、「何だかあまり理由はないのですが・・・でも何となく」という漠然とした生徒さんもたくさんいらっしゃいます。
そういう方には、ノルウェー語もノルウェーの話も全てが新鮮! ユルい動機でも、ちょっとでもノルウェーに興味を持っていただけたときの喜びは・・・伝道師冥利につきます。
ともかく悩む前に、まずはご相談いただければ、スケジュールを含め、なるべくご希望に沿うように心がけています♪

ノルウェーワッフルとか
毎回、レッスン時には茶葉から淹れた紅茶、夏はアイスティーをお出ししています。
また生徒さんたちからのお土産や私もいただきものがあれば、ワイワイみんなで食べることも。ノルウェー旅行に行かれた生徒さんたちからのお土産は特にテンションUPします。
そして「初心者コース」では、まずは「ノルウェーワッフル」を体験していただきます。家にガス式のワッフル焼き器があるので、それを使用。
またノルウェー名物のブラウンチーズ(ヤギのチーズ)やノルウェー発祥のスライサーを使ってワッフルを食べると、「おいしい!」との感想が多くて、嬉しくなります。
ちょっとノルウェーの食に触れることも、言葉を習うことと同じくらい大事、と思ってま~す。

ワッフル

さらに連続で受講は難しいという方には、1回完結の「セレクトレッスン」が日曜13時半に開講します。ご自分に合ったテーマを選んで、気軽にノルウェー語に触れることができますヨ♪
スケジュールはこちらから。

http://norwayyumenet.noor.jp/hp/info/norskkurs/norskkursschedule.htm

もし、レッスンに興味がわきましたら、お申込み・お問合せや詳細などはこちらのページをご参照くださいね♪ 「初心者コース」は土日(日13:30-ほか土変則)初心者クラス開講見込です。

http://norwayyumenet.noor.jp/hp/info/norskkurs/norskkursannai.htm

ビジュアル辞書

世間様は連休で~す。さてこんな連休のさなかに見て下さる方はいるか分かりませんが、「ビジュアル強化ブログ」の日。すみません、今日は写真2枚です。

まず1枚目は・・・・

辞書

これは元生徒さんで、オスロ駐在の方から教えてもらった「mini norsk-engelsk visuell ordbok」(ミニ ノルウェー-英語ビジュアル辞書)です!「本当にこれ、便利なんですよ~」と教えてもらい、中身を見て・・・感動しました!人体・動物・食べ物・植物・工具・機械・建物・洋服、もっともっとたくさんのイラストとともにノルウェー語の表記と英語の表記があるので、これはノルウェーで暮らす上でマストアイテム。すぐに買いたい、と思ったのですが、品切れでようやく今年の夏に重刷となってゲットしました。

中はこんな感じです。

猫

時に、あまりに細かい表記で「これ日本語で何ていうのか分からないよ~」みたいな単語もあって、見飽きないです♪

大切な「お金」のお話~ノルウェーの事情は?~

生きていくうえで大事な「お金」。
私がノルウェーのお金事情で驚いたことはいろいろあります。
特に、あちらの高校生用社会科の教科書を好奇心で買って読んでみたら・・・「お金」について多くのページを割かれていることに驚き、興味がわきました。
高校生のうちから、お金を稼ぐこととは?を真正面に取り上げています。ちなみに本書は、以前のサロンでご紹介しました。こちらからご覧になれます。

なので、昨年、経営学専攻のノルウェー人留学生Peterさんと知り合ってから、「これはサロンでお金の話が聞けるかも?」とチャンスを伺っていたところ、見事、本人をおびき寄せることに成功しました(ってどういう会なの?)
今月、9/20の講座「ノルウェーについて学ぶサロン」です。まだ間に合いますよ~!

お金

今回は、私の質問して、Peterさんに答えていただくスタイルの予定です。
サロンはこじんまりして、参加者の皆さんと近い距離が長所なので、どんどんコメントや質問をして下さるともっと面白くなるなぁと期待してま~す。

よくお問合せで「ノルウェーのこと全然知らないけど参加してもいいのですか?」があるのですが、毎回、そういった方も参加されていますし、参加者の約半数が「初めて参加」という感じですので、「固定メンバーの秘密結社クラブが内輪ノリでやっている」訳ではありません。また怪しいツボも売りませんので・・・。

ということで、ノルウェーに興味を持ったばかりの方もご参加する・・・と前提し、

・そもそもなんでノルウェーは世界でも有数なリッチな国なの?

といった根本的な質問から徐々に、ここでしか聞くことができないことを質問しちゃいま~す。
例えば。

・旅行でノルウェー行ったけど、目の玉が飛び出るほど物価が高い!どうやってノルウェー人は暮らしているの? やっぱりお給料がいいの?

と素朴な疑問や、私が関心のある「小さいころからのお金教育」、そしてそしてずっと不思議だった

・ノルウェー人の学生や若い人が、どうして家をあんなに若くても買えちゃうの??

とか。さらにノルウェーは「女性の就業率の高さ」でも知られていますが、では・・・

・どうやって家計管理をしているの??まさか日本みたいにお父さんお小遣い制?(ワンコイン弁当はノルウェーにはありませ~ん)

あと以前、来日したノルウェー人から「ノルウェーの年金制度は世界一だよ!」と自慢されたのですが、日本は年金なんてあてにならないという悲観組がほとんど。なので

・ノルウェーの年金制度は??貯金はたくさんしているの??

とノルウェー人相手だから許される「人さまの懐事情」にも切り込む予定です。

またPeterさんは日本で暮らし、彼の経済的視点で日本の印象などを伺ってみたいと思ってま~す。

・・・ということで、おそらくこうしたテーマの会は今までもなかっただろうし、今度もないと思うので、ゼヒ、インテリ&爽やかイケメンのPeterさんからいろいろお話しを聞きませんか?

Peterさん

日時:9月20日(土)13時~15時
場所:フィンツアー会議室(東京都港区)
会費:3000円(資料代込、ノルウェー語生徒さん&家族割あり)
お申込み&詳細は以下のULRからどうぞ~♪

http://norwayyumenet.noor.jp/hp/info/kouzaannai2014/kouzaannai2014.htm

2014/9/11 | Category : イベント | Author : norway-yumenet

掲載誌のお知らせ~文芸誌「群像」10月号~

講談社が発行している文芸誌「群像」とは不思議なご縁があります(と少々、無理やりな展開)。

佐伯一麦さんが同誌に「ノルゲNorge」を連載前に、ご本人からサイトを通じてご連絡がありました。
ノルウェーの小説「Fuglane」=「鳥」(Terje Vesaas著)を講演で紹介した内容をサイトに掲載していたのですが、「ノルゲ」で参考にさせて欲しいというびっくり!なご依頼でした。
ちなみにその講演原稿は、こちらからご覧になれます。

「ノルゲ」は単行本化され、謝辞にはご丁寧に私とサイト名とURLまで載せていただき、恐縮しました。
もっと恐縮したのは、「ノルゲ」が野間文学賞を見事に受賞され、授賞式にまでご招待いただきました~。
帝国ホテルでの授賞式と華やかなパーティ(でも知り合いは初対面の佐伯さんのみで完全アウェイ)で、「あ、川上弘美と江國香織がいる!」などとミーハー気分で参加いたしました。

授賞式

野間文芸賞

そして同じ文京区のご縁でしょうか(講談社とウチ)、「群像」にコラム(「私のベスト3」)を書きませんか?とご依頼を頂きました。
文芸誌に・・・・コラム?? 見本で頂いた原稿のいくつかを読みました。
内容は難解・・・。さすが文芸誌。その中に、吉田類さんの軽妙洒脱なコラムもあったのでちょっと安心しました(コラ!)。
さらに、書店にある「群像」で「私のベスト3」というページをチェックすると、「おっさんサウナ」という私でも理解可能で面白いものもあり、「私のような下々のものが書いてもいいのか??」という悩みは少し和らぎました~。

で、肝心の執筆ですが・・・久々の紙媒体・・・しかも文芸誌・・・最初で最後でしょう。
今さら作家になどなれるわけありませんし、野間文芸賞受賞式と同じように「完全アウェイ」な気分で、いつものバカ丸出しを若干、薄めつつ・・・
でも結果、限りなく普段ここで書いている内容と変わらないコラムしか書けませんでした~。

・・・と長い前ふりで恐縮です!
「マイナー言語ワーカーの愉しみ」という1ページのコラムが、「群像」10月号に掲載されましたので、よろしかったらご一読下されば幸いです。

群像

群像表紙です!

さらに証拠はこちらに目次が載っています。私の名前が、川端康成氏、岸本佐知子さん、町田康氏と並ぶのってシュールですよね~。

http://gunzo.kodansha.co.jp/27915/37498.html

昨日の新聞広告で、ちっちゃくですが名前が載っていてびっくり!あのコラムの内容で・・・なんか申し訳ない気分です。

新聞

見えますか~?

クリックすると大きくなるみたいですよ~。
いずれにしても、いい冥途の土産となりました~♪

えび

Tida flyr!=時がたつのは早いです。もう日曜日、良い子のみんな、新学期は楽しいかな~?って完全にムリムリな前ふりはここまでにして(先週と同じパターン)。
今日の「ビジュアル強化ブログ」はこの1枚で~す。

えび

はい、ノルウェー名物の「甘えび」で~す。
ベルゲンに行かれた方ならわかりますか?魚市場にたくさん売ってますよね。

ノルウェー人は「シュリンプパーティ」が大好きです。
エビの頭を取って、中身をチューチュー吸って(ここがおいしい!と強制される)、そしてパンの上にいくつかエビを並べてディルやマヨネーズをトッピングして、ぱくっと食べます。
飲み物は白ワインが合いますね~。

ちなみに我が家でノルウェー人でシュリンプパーティをやった時の顛末は、このエッセイで書きました。ご興味があればどうぞ♪

爽やかなノルウェーの夏。いつまでも沈まない太陽の中、素敵なお庭でするシュリンプパーティは最高ですよ~。あ、頭チューチューはお忘れなく!