ノルウェー語に”マダム”はある?

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ぼんじゅーる、マダーム!
めるしー、マダーム!

ああ・・・・この甘美なる響き。
先週1週間、ローマとパリへ旅行へ行ってたのですが、ノルウェー以外の国は10年ぶりくらいだったので、いろいろな意味で楽しく、ついつい「ノルウェーでは・・・」と比較しちゃいました。

ローマでもパリでも、「マダ~ム」と声をかけられることが度々でした。
CAやレストランやホテル、店員さんたち。
年のくせに童顔ですが、「マダ~ム」と呼ばれるといっぱしの女性になった気分で、まんざらでもない・・・というか相当、気に入っちゃいました!

  さて翻ってノルウェー。ノルウェー語には、「マダム」に相当する単語はあるのでしょうか?

 はい、あります。”frue“(フリューエ)という単語です。ですが、フランスやイタリア、その他の国と違い、見知らぬ人に対して、例えば「God dag, frue」=「こんにちは、マダム」のように使われることは、今ではもうありません。

単語としてはもちろん残っています。

ムッシュー=herr(ハッル)、マダム=frue(フリューエ)、マドモワゼル=frøken(フロイケン)

前述したように、見知らぬ人に対しこれらの単語が使われることはないですし、一般的に「~夫人」とか「~嬢」という使われ方も1970年代頃にはなくなってしまいました。なのでノルウェー語では、すべて「Du」=あなた、と見知らぬ人に使います。「マダ~ム」の快感に慣れてしまうと、ちょっとつまらない感じがします・・・。でもそれがノルウェー語なんですね~。

そういえば、ムッシュー=monsieurですが、ノルウェーでも使われていたことがあったとか。19世紀頃まで、ベルゲンでは一家の長男のことをmonsieurと呼んでいたそうです。ベルゲンはドイツのハンザ商人の影響を受けていた歴史ある街で、ノルウェー語にもドイツ語の影響が強く残っています。でも、monsieur=ムッシューが使われていたという事例は面白いですね。

言葉は、その国の歴史や風習、社会と関連が強くあるので、ちょっとした比較が楽しいです。

ああ~、マダームが懐かしい・・・!

 

露店

マダ~ム

“ノルウェー語に”マダム”はある?” への2件のフィードバック

  1. tm より:

    お帰りなさ~い。無事のご帰国何よりです。
    私の住んでいるところでもマダ~ムとお店などで呼ばれます。
    私も年の割に童顔ですが、さすがにマドモワゼルとは呼ばれないので「童顔といっても、そこまで若くは見えないのね~」と喜ぶべきか、悲しむべきか(←アラフォーのくせに、ずうずうしい)と思っていました。(^_^;)
    順子先生がおっしゃるように「いっぱしの女性」として扱われていると思えばいいですね♪

    • Aoki より:

      tmさま

      コメント、めるし~です!
      いいですね~。日常的にマダ~ムと呼ばれているなんて羨ましいですぅ。
      マダ~ムと呼ばれると、テンションがUPしてアンチエイジングにも効くと思いますよ(当社調べ)。
      日本の見知らぬおっさんから「おくさ~ん」と呼ばれるより、ステキです♪