ブルックリンでノルウェーのパンを♪

このエントリーをはてなブックマークに追加

クリスマスにちょっと食傷気味・・・という方のために、クリスマスネタ以外で書きま~す。
ノルウェー人は基本、「ニューヨーク、ロンドン」そして「トーキョー」といった大都会に憧れを持っていますが、そのニューヨークで頑張るノルウェー人女性が記事になっていたので、ご紹介しましょう(Aftenposten紙、2015年12月20日)。

ニューヨーク在住のNina ニーナさん(44歳)。彼女はブルックリンで「Bakeri」(バーケリー)=ベーカーというパン屋さんを営んでいます。
ここBakeriでは、ノルウェー人が大好きなSkolebrød(スコーレブロー)、直訳すると「学校のパン」を買うことができます。
こちらがスコーレブローの写真です。
スコーレブロー

白いトッピングは、ココナッツフレークです。甘くて、これだけでお腹いっぱいになれますよ~。

さてニーナさんが、このスコーレブローをメニューに加えた事情は、ちょっとユニークです。
「私の兄弟がお店に遊びに来て、スコーレブローを焼いてくれないかと尋ねてきたんです。たくさん焼いて余った分は、試しに販売用に回してみたら・・・。とても人気のあるパンだと分かって、メニュー入りしたのよ。」

ニーナさんの人生は偶然の連続でした。お店の名前も、「ま、こんな感じ?」と決められ、メニューは彼女やスタッフが持っているレシピから、段々に広がりを見せます。
「お店を始めたころは、ともかく無我夢中。パン作りを学ぶため、夜の11時まで働いて、朝は4時からスタートした時もありました。でも今は、順調になっています。」

「Bakeri」は朝早く、お店にその日のパンを買うためにお客さんたちの行列ができる人気店に。ブルックリンに2号店もできました。
「内装にはこだわりがあって、中古店で見つけたものでインテリアは作りました。」
う~ん、素敵ですね。

・・・と書くとニーナさんの人生は順風満帆だったように聞こえますが、決して道のりは平坦ではありませんでした。
日本でも有名なノルウェーの高級ミネラルウォーターVossのマーケティングシェフの仕事を辞め、アルゼンチン人の夫とブルックリンでレストランを開業することを決意します。
その数年後、彼女は自身の店”Bakeri”をスタートしようとし、2009年についに夢がかないました。
しかし、半年前に夫は病気で亡くなり、彼女はレストランとBakeriの50人の従業員の責任が、ニーナさん一人の肩にのしかかります。
「とてもハードな時期でした。でも仕事、特に朝4時にパンを作ることは一種の癒しになってくれました。」

ところでニューヨークでは「北欧」のお店がどんどんオープンしているようですね。
“Tørst”(渇き)”Luksus”(ラグジュアリー)”Skål”(乾杯)”Aska”(灰?)などなど。さらにスウェーデンの”Konditori”というカフェは6店舗もあるそうです。
Konditoriは、ケーキやパンを買ったり、コーヒーや紅茶が飲めるイートイン式の昔ながらのお店の名称です。
最近では、ノルウェーが誇るトップバリスタ、Tim Windelboeのコーヒーが飲める北欧カフェ”Budin”がオープンしました。

まるで突然、北欧の食にニューヨーカーが興味を持ち始めたように感じますが、では「北欧の食とは何ですか?」という問いにニーナさんは答えます。
「シンプルで自然の食材を生かすのが、北欧の食だと思います」と。

BakeriのHPはこちらから。Our morging hoursというコーナーをクリックすると、画像が出てきますよ。
http://bakeribrooklyn.com/

ところで「Bakreri ブルックリン」で検索すると、すでにたくさんの日本語ブログや媒体で紹介されているんですね~。全く知りませんでした・・・。ノルウェー伝道師、失格!

ノルウェーのパン屋さん

オスロのパン屋さん

******************************************************************
2015年1月スタートのノルウェー語レッスン「初心者クラス」は以下の枠で開講決定しました~。パチパチ♪
・火曜11時~12時半(初回1/13)
・土曜14時~15時半(初回1/10)
まだ残席がありますので、迷っている方はお急ぎくださいね。Velkommen!
詳細・お申し込みは・・・こちらをどうぞ♪
http://norwayyumenet.noor.jp/hp/info/norskkurs/norskkursannai.htm