『卵の番人』Eggs

よくこの映画を配給してくれた!と思える映画ってありますよね。ということで、今日の「ビジュアル強化ブログ」の1枚はこちらです!

卵の番人

今ではすっかり日本でもおなじみのベント・ハーメル監督(『キッチンストーリー』、『ホルテンさんのはじめての冒険』など)。最新作『1001グラム』は、東京国際映画祭のコンペ作品にも選ばれました。

と、日本でも「知っている人は知っている」ベント・ハーメル監督のデビュー作が『卵の番人』なのです。
この映画がノルウェーで上映された時、最初の留学時と重なり、ノルウェーで見ることができました。
映画自体は、極限までセリフを削り、変てこりんなおっさん3人が繰り広げるシチュエーションコメディ。ノルウェー人は、俳優たちのちょっとした動きやセリフに大爆笑。私もつられて笑ってしまいました。

そして留学を終えて帰国後、渋谷のユーロスペースで本映画が上映されることを知り、テンションUP!
上映館は、それほど席数が多くない渋谷のユーロスペースでしたが、観客は10人くらいだったでしょうか。しーんと静まり返った場内・・・。誰も笑いません・・・。
カルチャーギャップを感じた瞬間でした。

でも、絶対おもしろい映画だと思うんですよね~。
ぜひぜひ日本で無謀にも「ベント・ハーメル映画祭」を開催していただきたいなぁ~と願ってます♪

ノルウェー語に”マダム”はある?

ぼんじゅーる、マダーム!
めるしー、マダーム!

ああ・・・・この甘美なる響き。
先週1週間、ローマとパリへ旅行へ行ってたのですが、ノルウェー以外の国は10年ぶりくらいだったので、いろいろな意味で楽しく、ついつい「ノルウェーでは・・・」と比較しちゃいました。

ローマでもパリでも、「マダ~ム」と声をかけられることが度々でした。
CAやレストランやホテル、店員さんたち。
年のくせに童顔ですが、「マダ~ム」と呼ばれるといっぱしの女性になった気分で、まんざらでもない・・・というか相当、気に入っちゃいました!

  さて翻ってノルウェー。ノルウェー語には、「マダム」に相当する単語はあるのでしょうか?

 はい、あります。”frue“(フリューエ)という単語です。ですが、フランスやイタリア、その他の国と違い、見知らぬ人に対して、例えば「God dag, frue」=「こんにちは、マダム」のように使われることは、今ではもうありません。

単語としてはもちろん残っています。

ムッシュー=herr(ハッル)、マダム=frue(フリューエ)、マドモワゼル=frøken(フロイケン)

前述したように、見知らぬ人に対しこれらの単語が使われることはないですし、一般的に「~夫人」とか「~嬢」という使われ方も1970年代頃にはなくなってしまいました。なのでノルウェー語では、すべて「Du」=あなた、と見知らぬ人に使います。「マダ~ム」の快感に慣れてしまうと、ちょっとつまらない感じがします・・・。でもそれがノルウェー語なんですね~。

そういえば、ムッシュー=monsieurですが、ノルウェーでも使われていたことがあったとか。19世紀頃まで、ベルゲンでは一家の長男のことをmonsieurと呼んでいたそうです。ベルゲンはドイツのハンザ商人の影響を受けていた歴史ある街で、ノルウェー語にもドイツ語の影響が強く残っています。でも、monsieur=ムッシューが使われていたという事例は面白いですね。

言葉は、その国の歴史や風習、社会と関連が強くあるので、ちょっとした比較が楽しいです。

ああ~、マダームが懐かしい・・・!

 

露店

マダ~ム

ロロスのジャケット♪

さて、明日からの「北欧以外ヨーロッパ旅」を前に、ビジュアル強化ブログは「大枚はたいて買った」1枚をご紹介しましょう~。こちらです!

ジャケット

ノルウェー好きのみなさんは、ロロス(Røros)のブランケットはご存知ですか? 詳しい情報はこちらから!
1枚が4万円くらいするのかな・・・ノルウェーで何度も「買いたい!」欲求に駆られたのですが、1枚も持っていません。Yoko管理人は、結構なコレクターなんですよね~。

伊勢丹新宿店で開催されていた「北欧×暮らし展」の最終日。「あ、行ってみよう!」と軽い気持ちで行ったのですが・・・・
さすが伊勢丹、品ぞろえがすごいわ~。あ、このミニサイズのクリスマスツリーステキ、え?2万円?ムリムリ。アルネ&カルロスの編みぐるみ人形、わ~萌え~、え?1万2千円?ムリムリ。

・・・どんどん階を上に上がって運命の7階。よくある「北欧展」に見えたので、「靴下でも記念に買って帰ろうかなぁ」と思っていたら・・・
・・・・なんか「ノルウェーものがある!!」という嗅覚が働いたんですよ。ロロスのブランケットを使った可愛いバッグ。「あ~、これロロスですよね?」と店員さんとおしゃべりしていたら、ふつふつと物欲が・・・。そして禁断のロロスのお洋服シリーズに目が行きました。
何でも、ロロスの素材を使って日本で作られた、とのこと。なのでノルウェーでは買えないのです。
試着したのですが、優しい風合いにうっとり・・・(←誰か止めろ~)。店員さんはもちろん、「お似合いです」。お値段は・・・76000円!これくらいの金額になると消費税も5320円もするんですね~。

買い物は即決が多いので、様々な葛藤は乗り越え「頂きます」と言っちゃいました~。
何年か前も、日本橋三越の「北欧展」で9万円するノルウェー・コート買っちゃったんですよね・・・。
いっそのこと百貨店の「北欧展」には「出禁」にしてほしいと願っちゃったり・・・。

でもいい品物ですよね?ね?ね???

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明日から24日まで、北欧以外の外国へ行ってきま~す。すっごく久しぶりです。
名目は「欧州における北欧文化の足跡をたどる旅」ウソです。
ブログはその間、更新できませんが、また戻ってきたら再開しますので、それまでみなさん、
アデュー♪

「ノルウェーナイト in 仙台」やります♪

今まで講演は何度も行っていますが、東北遠征は初めてです。
ということで、以下のイベントに登壇しちゃいま~す♪

平成26年度せんだい男女共同参画財団賛助会プレゼンツ
★★★ノルウェー・ナイト★★★

男女平等先進国ノルウェーってどんな国?
「ノルウェー夢ネット」の青木順子さんをお迎えし、
ノルウェーの魅力をたっぷりご紹介します。
ぜひご参加ください!

◆日時 2014年12月10日(水)18:30~21:00

◆会場 エル・ソーラ仙台(アエル28階)

◆プログラム
【第1部】トークサロン 18:30~19:50
「ノルウェーの悲劇と希望~テロ事件を乗り越えて~」
東日本大震災の同年、世界一の民主主義国家ノルウェーで、77名もの犠牲者を出したテロ事件が発生し、平和で安定した社会に大きな衝撃を与えました。現地で出版されたノンフィクション本『ノルウェーの悲劇』をもとに、この事件を乗り越え、より寛容な社会を築いていこうとする人々の姿を紹介します。

【第2部】交流会 20:00~21:00
「知る・味わう・楽しむ!」
ノルウェーゆかりの食べ物を味わいながら、楽しく交流しましょう!ノルウェーの暮らしや文化を紹介するミニトークや、プレゼントが当たるクイズ大会も。
第1部とあわせて参加すれば、きっとあなたもノルウェー通に!
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・・・といった次第で仙台に上陸します!(台風みたい・・・)
第1部のトークサロンでは、以前のブログでも取り上げた「ウトヤ島テロ」の軌跡を追ったノンフィクション本『ノルウェーの悲劇』をもとにお話しします・・・ブログはこちらから。
・・・なのですが、その後、ノルウェーではテロ関連本がトータルで40冊くらい出版され、さらに2冊追加で読みました。
『私たちの一人』(En av oss)は520ページの大作でしたが、著者は元NRK(ノルウェー国営放送)の戦場ジャーナリスト、オスネ・サイエルスター(Åsne Seierstad)。彼女の「ジャーナリズムとはこれだ!」の真骨頂と言える1冊です。

内容は、テロ実行犯のブレイヴィークの生育、謎めいている母子関係、そしてテロ犠牲者になった若者や難民たち、どうしてあそこまで被害者が増えてしまったのか、またブレイヴィークの精神鑑定や裁判中での様子などなど。どれも全てが興味深く、あまりに本書にハマってしまい食事も面倒なほどでした・・・。

トークサロンでは、『ノルウェーの悲劇』では知りえなかった当時のストルテンバルグ首相が、テロ犠牲者の家族たちとの初対面時の様子が描かれていますが・・・とても人間味あふれる反応でしたのでご紹介します。
さらにテロ前とテロ後の「移民たちに対するノルウェー人の意識調査」を加えて、テロ当日の警察や公安の犯したミスを厳しく断罪した「検証レポート」についてなど、ノルウェー社会がどのようにこの大きな悲劇を乗り越えていったか、乗り越えようとしているか、よりフォーカスを当ててお話ししたいと思っています。

奇しくも東日本大震災とウトヤ島のテロは同じ2011年に起きました。
両方とも安全と思われていた日本とノルウェー。もちろん震災と人災という違いはありますが、その悲劇が起きた後、ノルウェー人たちが取った行動は、きっと私たち日本人に多くのことを教えてくれると思います。

と。シリアスモードな第1部ですが、第2部は一転して、ノルウェーゆかりの食べ物や飲み物を楽しみつつ、ミニトークをいたします。
99%自虐は封印し、ノルウェーの素敵な風景スライドをもとに、ノルウェーの魅力を語りま~す♪(でもネタはちょいちょい入れていきますね!)
なんでもプレゼントが当たるクイズ大会もある、とお聞きしていて、「ワタシも参加した~い!」と下心が・・・。

さらにさらに、ノルウェー大使館のご厚意で、ノルウェートートバッグやおしゃれパンフレットも参加者の皆さまにお渡しします♪

さて、どんな方々とお会いできるか今から楽しみです。お申込み・詳細は・・・こちらをクリックしてくださいね♪

ベルゲン

2014/11/11 | Category : イベント | Author : norway-yumenet

カエルポンチョ

「ビジュアル強化ブログ」・・・段々、ノルウェーのブツが減りつつあります・・・。なので、出したくないものも出すことに・・・
今回はこちらの1枚です!

ポンチョ

20代をピークに「カエルグッズ」を集めていました。今はもう熱は冷めているのですが・・・。
オスロで立ち寄る可愛いハンドメイドのニット製品のショップで、このポンチョを見たとき、「カエル好き」がうずいたのでしょうか、買ってしまったのです!
ノルウェー+ハンドメイド→高いという法則によって、この「カエルポンチョ」もいいお値段だったと思います。
でも見た瞬間、「Kawaii!」と叫んで、衝動買いしちゃいました~。

ノルウェーで何度かやっている衣服の衝動買い。ノルウェーならば許される配色でしょうが・・・帰国してこれを着用したのは、2回くらい。
めちゃくちゃ減価償却してないですね~。

・・・と衝動買いの自戒を込めてUPすることにしました~。
思えば最初のノルウェー留学も終わりころ、H&Mのとんでもない配色の服を買って、やはり日本で着られなかった思い出が。はい、学習できてませ~ん。