レアル・マドリードに入団した「ノルウェーの神童」の名前表記が混乱している件

ビッグ・クラブの「レアル・マドリード」にノルウェー人の15歳少年の入団が決まり、ノルウェー中が盛り上がっている中。
日本でも件のニュースが報道されました。喜ばしいことです、ありがたや~。
しか~し、報道各紙の名前表記が乱れている!こ、これは・・・一体・・・。

・・・ということで、ノルウェー人がネタでまとめサイトができていることをYoko管理人から教えてもらいました。こちらです!

http://matome.naver.jp/odai/2142206664623169501

みんな混乱してますね~。
肝心の「神童」の名前は、Ødegaard。これに対して「エデゴー」」「ウーデガルド」「エーデゴア」などなどまさにバラバラです。参ったな~、という現場の声が聞こえてきそう。
結論から言うと、この名前をカタカナで表記する自体、無理なんです。だってøの音は、日本語にない音ですから。

ノルウェー語のアルファベットを今一度、おさらいしてみましょう♪

A B C D E F G H I J K L M
O P Q R S T U V W X Y Z
Æ Ø Å

このうち母音は、いくつあるかわかりますか~? う~ん?ということで、母音を挙げてみると・・・。

A E I O U Y Æ Ø Å

Yが母音なの?って驚かれるかもしれませんね。ノルウェー語の発音だとそうなんです。
で、Øの音の出し方なんですが、発音のテキストに断面図が描かれています。(出典:Norsk språklydlære med øvelser)

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いろいろな意味でツッコミどころのあるイラストですが(辛酸なめ子さん風?)・・・。
レッスンで説明する時には、「エ~と発音しながら、唇を前に突き出します」と言ってます。面白い音になりませんか?
難しい音ではありますが、ちゃんと発音できた時の喜びはひとしおです!
さらに、ノルウェー語の音は、日本語に比べて唇まわりの動きがいろいろあるので、 「アンチエイジング」「口角が下がる防止」に効果がありますよ♪

さて。øの音も難しいですが、表記が乱れている原因は Ødegaardの部分。aaが2つ並ぶと、今のåの音になるのです。aaは昔風の表記なんですよね。
で、åは日本語の「オ」とほぼ一緒です。
さてさて。最後の難関は、語末のrdの音です。発音の規則では、rdが語末に来る場合、最後のdは発音しません

ということで、無理を承知でØdegaardをカタカナ表記してみると・・・「ウーデゴール」が近いでしょうか?先日の「ネイティブによる発音練習」を担当し、今度の「ノルウェーについて学ぶサロン」に登場するOla先生に確認しました。

末筆ながら、ウーデゴール君がスペインリーグで活躍できるよう期待しま~す♪

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「4月期ノルウェー語レッスン」が募集中です!日曜13時半で「初心者コース」が成立の見込みです
他の曜日や、いろいろなレベルがありますのでお気軽にお問合せくださいね~。
詳細・URLはこちらからです。「受講者の声」も新たに加えましたので、ぜひ参考になさってください♪

http://norwayyumenet.noor.jp/hp/info/norskkurs/norskkursannai.htm

さらに、1回90分でテーマ別に学べる「セレクトレッスン」も開講します!5/24の「ネイティブによる発音練習」はすでにお申し込みがありました!

http://norwayyumenet.noor.jp/hp/info/norskkurs/norskkursschedule.htm

リアリズム切手

ノルウェー人は「リアリズム」が好きです。文学、映画、演劇などの芸術では「リアリズム」が長く主流でした。
そんなノルウェー人の「リアリズム」びいきが、意外なところでも発見! こちらです!

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「ムーミンの切手が日本でも発売なんだって~」という世間様の声に、決然と背を向けるノルウェーの切手~。
まだ白クマちゃんは可愛いかもしれませんが、タンカーと道路の切手って・・・。まさに「リアリズム」!!地に足つけすぎです・・・。

もう己の道を進んでおくれ~。
「ノルウェー伝道師」はついていきます!!

素敵な 年の重ね方~アウドさんの場合~

「ノルウェー人は仲良くなるのに時間はかかるけれども、友達になるととても親切だよ」。
その言葉通りなのが、もう20年近くのおつき合いになるアウドさんです。
アウド・ランボーさんの著書『男女平等の本』で翻訳と来日講演の通訳に関わったことがきっかけで知り合ったのですが、まさかこんなに長いお付き合いになるとは思ってませんでした。

アウドさんの家は、rekkehus(レッケフース)と呼ばれるテラスハウス。いつもノルウェーに行くときは、居候させてもらっています。

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オスロの中心地からバスで20分くらいですが、前には大きな公園と湖があり、とても静か。鳥のさえずりで目が覚めるなんて・・・至福です!

アウドさんの一日は、規則正しいです。
朝。いい香りのコーヒーを飲みながら、たくさんの新聞をリビングで読んでいます。
私が起きてくると、「この記事は面白いから読んでみて」と勧めてきます。本音で意見を言ってくれるので、多くのことを学ぶことができたなぁっと。

いつも見習いたいな~と思っている点はたくさんあるのですが・・・例えば。
台所の棚には、ぴしっとアイロンがかかったランチョンマットや、たくさんのきれいなふきんが常備されています。
向こうの家では珍しく食洗機がないのですが、洗い物もマメ。夜寝る前に使ったグラスやカップは、ちゃんと洗ってから気が済まないようですね。
新聞や本、クッション、全てのものは「あるべき場所」におさめられています。

料理上手なアウドさんのお蔭で、ノルウェーのさまざまな家庭料理をご馳走になりました。
初夏に居候した時、旬のサバ(makrell)をさばいて、軽く小麦粉をまぶして焼いただけの一品は・・・おいしかった!

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器用にサバをおろしながら、「魚をさばく」のはrenseという単語なのね、と会話しながら教わりました。

アウドさんは「好奇心旺盛」です。
とりわけジェンダーの問題に関心を持たれていますが、ノルウェーだけではなく海外事例もたくさんの読書で知識を重ねている姿は・・・尊敬の一言です。
さらに、「読書会」に参加され、同じ本を読み意見を活発に交わしているさまを以前、拝見しました。みんな元気です!

読書会

他にも「コーラスグループ」に参加し、男性女性、いろいろな年齢層で様々な仕事の人たちと交流しています。

コーラスグループ

「もうずっと新しい服は買ってない」と出かける前に口癖のように言っていますが・・・。
白いブラウスや紺のドレスワンピースなどベーシックな服を、きれいに着こなされています。
私がいいな~と思っているのは、出かける前に、昔風なやり方で髪の毛にカールを付ける習慣でしょうか?
80歳を過ぎても、きれいなヘアスタイルやペティキュアなどを忘れない姿にも・・・尊敬の一言です!

150平方メートルもの家を一人で維持し、身の回りのことをこなされているのは大変だろうな、と想像します。掃除、洗濯、アイロン掛け、庭仕事などなどキリがないですよね・・・。
そこはノルウェー人。底知れぬ基礎体力と精神力!を感じます。
アウドさんの暮らしぶりはつつましく、贅沢ではないですが、でも豊かな暮らしだな、と憧れています。
「働かなくてもお金がもらえるなんて幸せ!」と年金生活を満喫。老後に年金がもらるの?と心配な日本人からすれば、夢のようですね~。
もちろん、アウドさんは何十年も教師として働いた「ご褒美」として年金をもらっているのですが・・・。

でもこんなに長くお付き合いが続いているのは、お互い「ユーモアのセンス」が似ているのも多いかな?のも一因かもしれません。アウドさんは社会意識が高くて真面目な人ですが、「ユーモアが大事」が口癖です。

たくさんの心に残る言葉がありますが、特にお気に入りは・・・
「女性が生きやすい社会は、男性にとっても生きやすい社会です。」
本当にそう思います。

偶然からできたご縁ですが、いつまでも大切にしたいですね~。
(写真嫌いなので、アウドさんの写真は載せませんでした。見つかったら怒られそうなので・・)

「北欧ぷちとりっぷVol.4」と『3日でまわる北欧 in ヘルシンキ』♪

TwitterやSNS、その他の媒体を通じて、「北欧」の中でも「フィンランド」の人気は群を抜いているな~と、うすらぼんやり頭でも分かっていました。
そして2/28(土)に開催した「北欧ぷちとりっぷVol.4」で、その印象は「確証」に変わりました~。

今回のぷちとりっぷは、森百合子さんの新刊『3日でまわる北欧 in ヘルシンキ』の発売記念だったのですが・・・
前売りの売れ行きが順調!きゃ~!
いつも「北欧男子トーク」でネタにされているフィンランド人男子がついに参戦!ぎゃ~!!
・・・と前哨戦から「なんか違う・・・」と思っていました。

んで当日。
会場の「東京カルチャーカルチャー」の中へ入ると、見渡す限りの人人人・・・! すでにたくさんのお客さまが来場され、物販コーナーはすごいことになっています。
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「あれ~、そういえば森さんは??」と探してみると、おお~、たくさんの新刊が飛ぶように売れて、サインに必死!!

ということであっという間に定刻の12時半。
イベント企画者の宮尾さんからの挨拶で始まり、森百合子さん浦部馨さん青木順子が登壇し、3人でトーク。
事前にTwitterで質問を受け付けていたのですが、「ノルウェーでは日焼けしてヒゲのはえている男性が人気ってホントですか?」といった質問に答えたりしました~。

ここから個々のトークに移るのですが、トップバッターは青木で~す。
タイトルは「3時間では周れない!オスロの知られざる魅力」と題し、ノルウェー人からも外国人からも、なぜか「オスロ?見るとこあるの?」と意味なく小馬鹿にされる首都の魅力をアピールを試みました!
しょっぱなから、ノルウェーの人気バンドde Lillosの「かわいそうなオスロ」(Stakkars Oslo)を引用。
自虐的な内容だけど、でも深いオスロ愛が感じられる大好きな曲なんですよね~。
他には、Fuglenをはじめとするオスロの有名カフェや、可愛いものが実はある雑貨屋さんや隠れ家ショップ、ストリート散策や魅惑のスーパーマーケットなどをご紹介。
特筆すべきは、地球温暖化に伴う異常気象日本で「つなぎ」の重要性がアピールできて良かったかな~(←違います?)。
他にも9月初旬にオスロで開催される「食の祭典-Matstreif」をご紹介でき任務完了~。豊かな自然へすぐにアクセスできるオスロへお出でまし~。

青木、プレゼン中!(photo by 大島だみみん)

青木、プレゼン中!(photo by 大島だみあん)

プレゼンの時間が限られているので、すっごい早口になってしまってそれは反省です。
なお今回のプレゼンを反映させた「ノルウェー案内人 青木順子さんと行く 食の祭典と雑貨&カフェめぐり・オスロ 6日間」をフィンツアー実施で企画しました!
出発は9月9日です!ぜひご参加をお待ちしていま~す。詳しい内容・お申し込みは→http://www.nordic.co.jp/news/tour/fp0300/

次は「北欧雑貨ウュクシ」のオーナー、浦部馨さんがぷちとりデビュー!
1997年にフィンランド留学され、以来、向こうのデザイナーさんとお友達づきあいがたくさんある浦部さんにしかできないプレゼン内容だったと思います。
感じたのは、フィンランドもノルウェーも似ているな~と。1人と知り合うと「芋づる式」にいろいろな人と知り合いの輪が広がるんですよね。

浦部さんのプレゼン!(photo by 大島だみあん)

浦部さんのプレゼン!(photo by 大島だみあん)

ヘルシンキのカッリオという地区は、昔は治安がイマイチだったけれども今は、おしゃれエリアに変身したそうですが、そこを中心とした様々なショップやデザイナーさんたち(とても小さなユニットでやっているけどネットワークがある)の写真と浦部さんの解説に引きつけられました~。浦部ネットワークすごいです!

休憩をはさみ森百合子さんの出版ほやほや新刊トーク!
事前に『3日でまわる北欧 in ヘルシンキ』を頂いていたのですが、ひぁ~と驚きの内容でした。すごいよ、森さん!
「はじめに」から北欧ジョークを引用し、もう笑わせてくれる内容なんですよね~。
プレゼンは、本でも使われているきれいでおしゃれな写真を見せつつ、いつもの心地よい声でヘルシンキの魅力が語られます。

森さん、プレゼン中! (photo by 大島だあみん)

森さん、プレゼン中!
(photo by 大島だみあん)

森さんも浦部さんと同じくカッリオ地区を取り上げていて、参加された方は「カッリオに行くべし」と強く刷り込まれたかと思います。
プレゼン中にもつい言ってしまったのですが、森さんが撮る「パンの写真」は格別においしく見えるんですよね~。

さらに「ぷちとりっぷ」名物の「北欧男子トーク」では幻とか絶滅危惧種と囁かれていた「フィンランド男子」ヨウコさんが加わってくれました~。
前回も参加してくださったデンマーク男子のイェンスさん(ムーミン幼稚園の設計でご存知)も参加し、にぎやかにスタート・・・。あれ、二人とも飲み物ビール??
ヨウコさんはシャイなのか自己紹介もそこそこって感じでニコニコしていらっしゃいましたね。

イェンスさんとヨウコさん!(photo by 大島だみあん)

イェンスさんとヨウコさん!(photo by 大島だみあん)

今回は「スウェーデン」がネタにされていて笑っちゃいました~(常に「欠席裁判」状態・・・)。
あとは「サンタクロースはどこに住んでいる」論争は決着持ち越しです!この時は、会場内の熱気がさらにヒートアップした感がありました。

北欧検定もなかなかの難問・珍問続きで、でもプレゼントを勝ち取った方、おめでとうございます!!
ということで、「お台場の中心で北欧愛を叫ぶ」ことができて満足です。

3日でまわる北欧 in ヘルシンキ』について。
つかみは「北欧ジョーク」からスタートしますが、「わかりやすい」、「写真がきれい」、「構成がすばらしい」はいつもの森さん通りです。
マリメッコやムーミンというおなじみのフィンランドの「定番」も、森さんの手にかかると・・・「何か違う?」
北欧といえば「コーヒー」だけど、フィランド人にとってのコーヒーの位置づけが変わっているさまも「なるほど!」と納得。
個人的に魅かれたのは、「プーヴァリッラ」と呼ばれる可愛いおうちが並んでいる地区です。
個人のお宅を開放したフリーマーケットやクリスマスマーケットなど、旅行者でも敷居の高い「人々の暮らし」を垣間見ることができるのがいいですよね。
本書最後の「フィンランド人になる方法」も、必読!くすっと笑えて、最後に深い言葉に感心しちゃいます。
旅の後に読んでも面白い。」が本の帯に書いてありますが、納得です。

著者近影!(photo by 大島だみあん)

そうそう、よく知らないで行った旅行先。あとになってガイドブックを読みながら、追体験や「あ、あれはこういうことだったのね」と感心することはしばしばです。
なので『3日でまわる北欧 in ヘルシンキ』は、ヘルシキンキへまだ行ったことがない人、もう行った人も楽しめる一冊です。

長くなってしまいましたが、「北欧ぷちとりっぷVol.4」を盛り上げて下さったショップやご協力もおさらいしますね~。
次回があることを願いつつ・・・Takk! キートス!ありがとうございました♪

・北欧ビンテージ食器・雑貨 ウュクシ/Sticka
・北欧食材・雑貨・紅茶 アクアビットジャパン/ブランウェイ
・北欧デザインアクセサリー コルヤマトカ
・試供品・プレゼントご提供「わかさ生活」
・プレゼント提供「KUBBE」 (可愛いカードです!)
・プレゼント提供「丸山珈琲」

ノルウェー純度100%のイラスト♪

は~い、今日は日曜日!ビジュアル強化ブログです!
本日の1枚はこちらから~♪

レターセット

レターセット

雪、ニッセ、木のスキー、そしてネコ!
ほのぼのとしたタッチが印象的ですが、こちらのイラストはEgil Torin Næsheim (エギル トーリン ナースハイム)によるものです。
このEgilさんのイラストのレターセットには大変、お世話になりました~。
最初の留学時は、1995年だったので、まだあの頃はメールよりも、手紙やカードをせっせと日本へ送っていたのです。

なんせ(かわいい)物が少ないノルウェー(今はずいぶん増えましたよ~)。
田舎町の文具屋でEgilさんのレターセットを見つけた際は、「あ、これ!」と一目ぼれ。
以来、季節ごとに変わるレターセットを楽しみにしていたのです。

見れば見るほど、味わい深いイラストですね~。