ノルウェーの食文化を知って「食の祭典」に参加しよう♪

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ノルウェーの伝統食とは、ローカル食である」という定義が、このブログで参考にした「Norge」という百科事典に載っていました。
14世紀からデンマークに支配されたノルウェー。ごく一部の上流階級はコペンハーゲンやパリと同じような食事を口にし、その他大勢の「普通のノルウェー人」は、それぞれの地方で捕れたものを
活用してきました。

耕地が少なく、長い冬のノルウェーでは「いかに食を保存するか」との闘いでした。
冷蔵庫のない時代、塩漬け、乾燥、燻製などといった手段が用いられ、それは現在の食にも影響を及ぼしています。
かつて新鮮な魚は夏、肉は屠殺時期にしか食べられない「ぜいたく品」でした。
そう思うと、鮮魚や鮮肉に対して、見る目が変わりますね・・・。

幸いなことにノルウェーは水産物に恵まれてきました。
ニシンは「ノルウェーの銀」(det norske sølv)とも称されるほど西ノルウェーでは、価値があったそうです。
まさに「金のなる木」ノルウェー版ですね!
北ノルウェーではタラが同じような地位を占め、乾燥ダラは貴重な食材かつ南欧などへ輸出されました。
今やノルウェーおよび北欧のソウルフードのじゃがいもは、19世紀に南米からやってきます。
「ニシンとじゃがいも」の組み合わせが日常食となりました。

Photo:Innovation Norway

photo:Innovation Norway

ところで、ノルウェー=サーモンというイメージが強いですよね~。
今のノルウェーサーモンはほぼ養殖ですが、昔は海や川で捕れる魚でした(もちろん今でも捕れますが・・・)。
このサーモンをいかに保存するか?
19世紀には「スモークサーモン」という形で実を結びます。

スモークサーモンの中でも特に高級なイメージなのが「グラーブラクス」と呼ばれるものです。食べたことはありますか?
通常のスモークサーモンより塩分控えめで、粗塩、砂糖、コニャックを加え、2~3日冷蔵します。
戦後、マッタ王妃は、グラーブラクスを晩餐会のメニューに加え、特製のはちみつソースを作らせたそうです。
う~ん、食べてみたい!!

photo by Innavation Norway

photo:Innovation Norway

自然からの恵みでは、ベリーもまた大切なものでした。
保存もきき、栄養価も高いと重宝され、とりわけリンゴンベリークラウドベリーが昔から今でも愛されています。
お肉とリンゴンベリージャムの組み合わせは、誰が考えたのでしょう?? 知ってしまうとやみつきになりますよね♪

Photo: Innovation Norway

photo:Innovation Norway

食文化を読んでいると、ビールについての記述に割いているページが長くて、ちょっと意外な感がします。
アメリカの文化人類学者曰く「パンの発見よりビールの醸造の方が早かった」そうですが、ぶどうが栽培できないノルウェー・北欧ではワインではなくビールこそが日常的な飲み物でした。
北欧神話の神々が信仰されていた時代から、ビールは単なる飲み物の粋を超え、「儀式的なもの」の象徴になります。
結婚式では、ビールをたらふく飲む習慣。
英語のbridal(花嫁、新婚)という単語の語源は、brudeølです。
brud=花嫁、øl=ビール=「花嫁/結婚式のビール」ですね!

Photo by Innovation Norway

photo:Innovation Norway

・・・・といった豆知識があると、ノルウェー旅行中、現地の食事に興味は増しますよね~。

オスロのベイエリア、アーケルブリッゲや市庁舎前で、Matstreif「食の祭典」が開催されています。
ノルウェー最大の食イベントということで、200以上のテントが全国各地から集結!
私が留学していた頃から、この場所で食べ物や飲み物のテントが並んでいました。ともかくテンションUPしたことを覚えています。

今では9月初旬の「人気イベント」となり、テントではローカル食、エコロジー食、ベリー、そしてクラフトビールやジュースなどのテントが並びます。
5月にオスロへ訪れた森百合子さん夫妻に聞いたら、「ノルウェーのクラフトビールがすごい!」と教えてくれました。現地でしか味わえない逸品に出会えるかも?と期待大です!
他にも、コンテストや作家が登壇したり、人気レストランとコラボして特別メニューを作ったり・・・。オスロにいながら、ノルウェー各地の食と飲み物を体感できます!

Photo: Innovation Norway

photo:Innovation Norway

この「食の祭典」を体験できるのが、「ノルウェー案内人 青木順子さんと行く食の祭典と雑貨&カフェめぐり・オスロ6日間」です!(主催:フィンツアー
ツアーを9/9出発にしたのは、「食の祭典」に参加するために合わせました。
もちろん、テントをただ周るだけでも楽しいと思いますが、ちょっとノルウェー人に質問したい!これは何?と聞いてみたいですよね。
そんな時は私を活用して下さい!ノルウェー語で質問したり、また私も「ここ食べましょう!」「これ飲んでみましょう!」と(老婆心まるだしで)アドバイスしちゃいます。

外食は高くつくノルウェー。この「食の祭典」を上手に利用して、リーズナブルにバラエティーに富んだ食や飲み物を満喫しちゃいましょう♪

ツアー詳細は・・・
ツアーチラシ⇒http://norwayyumenet.noor.jp/hp/info/norwaytour/norwaytour2015.pdf
お申し込みはフィンツアーHPより⇒http://www.nordic.co.jp/tour/fp0300/

お申し込みをお待ちしていま~す!!