「ノルウェー人とニットカフェ気分♪」レポートです!

ノルウェー夢ネット主催の「ノルウェー語レッスン」は通常のグループレッスン・プライベートレッスン・スカイプレッスンと、「セレクトレッスン」があります。
各回参加で、テーマは「超!ノルウェー語入門」や「ネイティブによる発音練習」などがあります。

昨年末、「何かセレクトレッスンに新しいテーマとかやってほしいテーマはないですか?」とあるクラスで伺ったところ、「編み物を編んでみたい」というリクエストがありました。私も編み物に対しては、並々ならぬ思い入れがあるので(過去ブログ参照くださいね)、「いいですね!」と乗り気に。
ただ講師役はどう転んでも無理なので、「困った時のアネッテ頼み」で「アネッテお願い、先生やって!」と懇願。
アネッテはNeiとは言わない人格者なので、快く講師役を引き受けてくれました。

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・・・で、「ノルウェー人とニットカフェ気分♪」というセレクトレッスンを募ったところ、おお、満席になりました!
そして2/27(土)に開講の運びとなりました~。パチパチ。

応募して下さったうち3人は、高校時代にノルウェーへ留学していた経験があり、留学前にレッスンに通ってくれていました(お一人は今も受講を続けて下さっています)。
初参加の方は、ノルウェーに行ったことがあるけれども「編み物は初心者」ということでした(ぷちとりにも来て下さったそうです)。そして最後の一人は発案者の生徒さん。

まずは、アネッテに協力してもらって作った「編み物用語集」をお渡しします。

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毛糸、編み図、表編みなど基本的な用語をノルウェー語でどういうのか、そしてアネッテが発音の先生役もやってくれました。

それから、編み物スタート!になったのですが、意外にも初心者レベル=編み棒の持ち方から分からないという方が多数で、そこからの練習となりました。
アネッテが丁寧に指導します。

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留学生チームは、ホストマザーから習った方が徐々に勘を取り戻し、いい調子に。お互いに見せ合いながら、にぎやかに編んでいきます。

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発案者の生徒さんはslips=ネクタイをひさすら編んでいます。とてもお上手で「すごいな~」と感心。

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ところで「ニットカフェ」。実は行ったことありませーん(怒らないでください・・・)。
カフェというから、まぁ飲み物は必要だろうと紅茶をお出しし、あとはきっと甘いものも欲しくなるかな~とノルウェーワッフルを焼いてみました。

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みなさん喜んで下さって良かったです!
私は写真撮影やら、お茶やワッフルの用意やらで、ほぼ席に座っている暇はなかったのですが、ちょっと細編みを始めたら「センセイ、上手~」とまさかの言葉をいただきました~。みなさんの優しさに感謝です!

終始、にぎやかな雰囲気でおしゃべりも絶えず、「本当のニットカフェってどうなんだろう?」と疑問に思いながらも、1時間半はあっという間に過ぎました!
アネッテさんはみんなが帰ってから、ご自分が立ち上げたブランド=Nordlys(ノールリス)のリフレクターを渡してくれて、夢ネットの教室で販売することになりました~。パチパチ!

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私も持ってますが、とてもデザインが可愛いですよ♪ (みんなが帰宅後に渡してくれるところが、ノルウェー人らしいなぁ・・・)

NordlysノールリスのHP:http://www.nordicauroradesign.com/
Facebook:https://www.facebook.com/nordicauroradesign

ということで、生徒さん発案の新企画は無事に終了しました~。
来期も生徒さん発案の「メール・手紙の書き方」を新メニューに加えました。すでに開講決定していますので、ぜひご応募をお待ちしていますね~♪
セレクトレッスンスケジュールはこちらをご覧ください。

これからも、いろいろな新しいアイディアを受け付け、実現したいな~と思った1日でした♪

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Twitterでも告知していますが、人気者のJack先生がノルウェーに帰国されます!
3/6(日)の「ネイティブによる発音練習」は最後の先生役になりますので、ぜひJack先生のハイテンションな発音練習を体験してみませんか?

お申し込みはこちらから

絵本作家アトリエ訪問! ~ノルウェーの絵本を訪ねる旅 4~

オスロの絵本を取り巻く環境の旅・・・外せないのは「絵本作家のアトリエ訪問」! パチパチ~。
訪ねてみたい人はたーくさんいます。でも日程的にオスロ在住の作家で絞りました。
ということで、「1」で挙げたHullet“『の作者Øyvind Torseter(オイヴィン・トールセーテル)さん。

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さらに昨年夏、東京都美術館の企画展「キュッパのびじゅつかん」で来日した作者のオーシル・カンスタ・ヨンセンさんの妹さんのMari Kanstad Johnsen(マーリ・カンスタ・ヨンセン)さんが浮かびました。2人とも訪問したいメールを送ると、ご快諾の返事。。ノルウェー人、優しいわ~とアトリエ訪問は決まりました。

まずはオイヴィン・トールセーテルさんのアトリエから。オスロ郊外の集合住宅を、アーティストたちで共同で借りているそうです。
かなり図々しい私ですが、訪問前は緊張しました。というのもオイヴィンさんは人気、輝かしい受賞歴、多くの作品が翻訳とまさに現代ノルウェーを代表する絵本作家兼イラストレーターです。そんな人をド素人が訪問していいのか・・・と。しかーし、オイヴィンさんは場所が分かりにくいから、とわざわざ建物の入り口で待って下さっていて感動~。中は無味乾燥な建物ですが、アーティスト集団が借りているフロアでオイヴィンさんのアトリエに入ると・・・。広い、日当たりいい、雑然としてません。

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イラスト同様、きっちりした人柄がしのばれました。
オイヴィンさんとのやりとりを抜粋します。

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-まず絵本作家・イラストレーターになるまでのバックグラウンドを教えてください。

「小さい頃からマンガが大好きでした。最初はみんなと同じ”ドナルド・ダック”だったけれども徐々にフランスの”タンタン”シリーズに触れて惹かれました。絵を描くのが大好きで、ともかくひたすら描きつづけてました。僕は田舎の美しい自然と農園に囲まれ育ちましたね。大きくなるにつれ、もっと広い世界に憧れ、オスロとロンドンで絵の勉強をしました。」

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-とても売れっ子ですが、どんなスケジュールでお仕事をされているのですか?

「月曜から金曜まで9時から15時まで働き、週末は休みます。」

-え?そんな会社員的なスタイルで・・・??(衝撃)

「小さい子どもが3人いますから、家族との時間は大事ですね。その決められた時間の中で、集中して仕事します。」

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グロー・ダーレさんがオイヴィンさんのことを誉めていたのですが・・・。

「ああ、彼女は本当に素晴らしい絵本作家ですね。尊敬しています。」

-そのグローさんはよく学校で読み聞かせなどを行っているそうですが、オイヴィンさんも子ども向けのワークショップはやりますか?

「やはり小学校や他の場所でワークショップや読み聞かせをやりますよ。絵をいきなり描いて、というのは難しいのでスタンプを用意してそれを押してもらってイラストに発展させたり、まずはペンのしみを作ってから絵を描いていく方法を見せると、子どもたちは夢中になりますね。」

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オイヴィンさんは私にその方法を披露してくれたのですが、瞬く前におしゃれなイラストになっていきます!
大人でも感動。子どもだったら、目の色変わってしまうでしょう。
それにしても、こんな素晴らしい絵本作家が小学校に来てくれるなんて、ノルウェーの子どもたち、恵まれ過ぎです!

ボクはカエル

ボクはカエル

他にも”Hullet”の真ん中に穴を入れたアイディアや好みのイラスト、大事にしているスタイルなど伺ったり、たくさんのスケッチブックやコラージュ集を見せてもらいました。温和なオイヴィンさんと接していると緊張が解けました。

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さて別の日。その日は雨でした。グルーネルロッカ地区に、やはりアーティスト共同のアトリエで仕事をしているマーリ・カンスタ・ヨンセンさんを訪ねます。
マーリさんがフェミニンなワンピースを着ていたことにまず驚きました。普通、ノルウェーの女性はカジュアルなパンツスタイルが多いので・・・。

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共同アトリエのキッチンに腰掛け、早速、お話しを伺います。やりとりを抜粋しますね。

-マーリさんの姉オーシルさんは「ベルゲンへの愛着」をおっしゃっていましたが、これまでのバックグラウンドを教えてください。

「私もオーシルと同じ、ベルゲンで生まれました。父がグラフィックデザイナーで幼い頃から、絵を描くのが好きでした。大きくなってまずは服飾デザインの勉強から始め、オスロの国立芸術大学でビジュアルデザイン学科へ進学します。それから2年間、ストックホルムの芸術大学の修士課程でイラストレーションの勉強を続けました。」

共同アトリエ

共同アトリエ

-オーシルさんはベルゲンで制作活動をしていますが、マーリさんはオスロで活動していますね。

「はい。ストックホルムから2011年にノルウェーへ戻り、最初はベルゲンに住んでいましたが、オスロへ引っ越してきました。でも将来的にはベルゲンで仕事をしたいです。」

-今までの作品について教えてもらえますか?

「出版した絵本は10冊です。2冊はテキストとイラストの両方、2冊はテキストのないイラスト本、残りの本はテキストは別の作家でイラストのみ担当しました。もうすぐMagikonから新作”Tunellen”が出版されるので楽しみです。他には、雑誌、新聞、他の媒体でイラストを描いてきました。」

絵本の数々

絵本の数々

-オイヴィン・トールセーテルさんは、月金9-15時、週末休みというスケジュールで仕事をしているそうです。マーリさんはどうですか?

「そこまでかっちりとは決めていないですが、大体、同じ感じですね。たまに遅くまで仕事をすることはありますが、週末は休みます。」

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-今までテキストも手がけた作品は2冊ですが、もっとテキストを書きたいという希望はありますか?

「はい、ありますね。もちろん絵を描くのは大好きでいつもスケッチブックを持ち歩いていますが、テキストを書くことも同じように好きで挑戦したいです。」

-私の印象なのですが、ノルウェーの絵本作家やイラストレーターの人たちは仲がいいですよね。

「その通りです。イラストレーターの協会があり、お互いの交流が活発で仲良し。励まし合ったり、刺激しあえる仲ですね。」(注:実はマーリさんは私がオイヴィンさんを訪問したことを知ってました!)

それから今までの絵本を並べて頂いたり、スケッチを見せて頂いたり、他のアトリエ仲間を紹介していただきました。不審な侵入者を「いい意味でほっといてくれる」ので気楽です。

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他にも制作の際に大事にしていること、インスピレーションの源など興味深いお話しを伺います。そして気になる発言が・・・

ノルウェーでは”本の買い取り制度”があるからフリーランスでも安心して仕事ができる。」

Magikon社Sveinさんも口にされていた「本の買い取り制度」が、マーリさんの口からも出てきます。

鍵をかける順番が描かれたドア

鍵をかける順番が描かれたドア

ホントはこの回で解説をしたかったのですが、もう書きすぎたのでまた別の機会にしまーす。

帰国後に、マーリさんの最新作”Tunellen”(トンネル)をいただいたのですが、前作とイラストのテイストが異なっていて驚きました。
マーリさんのイラストは作品によって、かなりテイストが変わるので、それはそれで楽しいです。

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NB!マーリさんは、3月の「ノルウェー文学セミナー」の「児童文学セミナー」にスヴェインさんとともに登壇されます!もう申し込まれましたよね??詳細とお申し込みはこちらから

つづく(と願いたい)

顔に歴史あり~ノルウェー作家クナウスゴールの例~

まずはこちらの写真をご覧ください!!

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ノルウェーの作家Karl Ove Knausgård(カール・オーヴェ・クナウスゴール)の初邦訳『わが闘争 父の死』(岡本健志、安藤佳子訳、早川書房)の表紙です。
顔に歴史ありと申しますが、クナウスゴールさんの眉間にしわ(ボトックス注射を打ってもいいレベル)、鋭い眼光、そしてノルウェー人男性には珍しく豊富な髪、いかがでしょうか?

本作は、クナウスゴールの幼少期から父の死を迎えるまでの自伝的小説です。
ノルウェーでは全6巻まで刊行されています。社会現象になるほどの作品で、一時期、彼の写真がいろいろなメディアに掲載されていた感がありました。
私の周りでも、「彼のこと嫌い」と言っていた友達の家の本棚に全巻揃っていて「あれ??」と驚いたり、次の巻が出ると買いに走り読みふけっている知人もいました。

中身は好き嫌いが分かれるでしょうね。私は意外にも夢中で読んじゃいました。
個人的なツボはたくさんありますが、ノルウェー人ならば誰でも知っている(+ごく一部の日本人も知っている)Norway Cupに参加し、厳しい父親からの解放感を友人と楽しむシーンです。

この「顔に歴史」ありすぎ感があるクナウスゴールが、どうも来日するらしいそうです。
イベント情報はこちらからどうぞ~。
どんなお話しを聞かせてくれるのか楽しみです♪

ひとりぼっちの出版社~ノルウェーの絵本を訪ねる旅 3~

ノルウェーの人口は520万人。当然ですが、出版社の数は少ないです。買収が進み、大手傘下になってしまった出版社が幾つかあります。
「大手が強い」ノルウェーの出版界で異色の「ひとりで切り盛りしている出版社」との出逢いは、2014年の「翻訳セミナー」(NORLA主催)のことでした。

セミナー会場はホテルでした

セミナー会場はホテルでした

その時の様子は「1」に書きましたので、ご参照ください。私が一目惚れした「レトロスキー本」の版元が、このMagikon(マギコン)という会社です。

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Magikonは、社長のSvein Størksen(スヴァイン・ストルクセン)さんが1人で切り盛りしている会社です。
ノルウェーの絵本は、通常、出版社の1つのカテゴリーとして出している場合がほとんどですが、Magikonは絵本を中心にビジュアルにこだわった本を発表しています。
実は、「翻訳セミナー」で出会うまでMagikonのことを知りませんでした。
9月の旅では、ぜひMagikonとスヴァインさんについてもっと知りたくて、会社訪問することにしました。

会社はオスロ中心地から電車で15分くらいのところ。山の上の住宅地にあります。
・・・というか、こちらはSveinさんの自宅兼オフィスなのです!

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イラストレーター・絵本作家のKristin Roskifte(クリスティン・ローシフテ)さんがパートナーで、まだ小さなお子さんが3人。
早速、地下のオフィスにお邪魔しまーす。

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スヴァインさんとのやり取りを抜粋しますね。

-Magikon設立のバックグラウンドについて教えてください。

「僕もクリスティンもずっとフリーランスのイラストレーターでした。15年、フリーランスのイラストレーターをやってきて、大手出版社が出す絵本に満足できなかったのです。絵本はまずテキストがあって、イラストは後まわし。イラストなどビジュアルが重視されていない気がしていました。そこで2007年にMagikonを立ち上げることにしたのです。」

-1人で出版社を運営するって大変だと思うのですが・・・。

「経理以外のことはほぼ全てを担当しています(注:本の発送手続きも社長自ら)。現在まで60冊を出版しました。海外に翻訳された本も、お蔭さまでたくさんあります。最初に出版したクリスティンの本がヒットしたのはラッキーでしたね。」

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-本を出版する上で大事にしていること、やりがいは何でしょうか?

「モットーにしていることは、自分がいいと思う本しか出版しないこと。イラスト、テキストともにクオリティーが高いことは不可欠です。仕事をしていて楽しいのは、イラストレーターと作家の組み合わせを考えること。自分が編集から全て行っているので、イラストレーター、作家と密接にコンタクトできるのは、いいことだと思ってます。そこは大手と違うでしょうね。自分はずっと絵を描き続けたいし、大好きな本を出版できる喜びは言葉にできないです。」

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-「翻訳セミナー」でもエージェントカフェに参加していましたが、海外進出も積極的なのですね。すでに絵本は、欧米圏だけではなく中国や韓国でも出版されてますが。

「はい。たくさんのブックフェアに行って、人との出逢いを大事にしています。欧州以外にも、アメリカ、カナダ、中国や韓国のブックフェアーに行きました。お金を稼ぐためには、お金を使うことが大事ですよ。」(注:スヴァインさんは3月にノルウェー大使館の文学セミナーで登壇予定です。詳細はこちらから。)

・・・とお話や写真撮影をしていると、お子さんたちがクリスティンさんと一緒に帰宅して、一気ににぎやかになりました。
クリスティンさんもイラストレーターですので、離れのアトリエをプチ訪問させていただきます。スヴァインさんは「夕食の支度しなくちゃ~」とキッチンへ。

スヴァインさんのオフィスは地下ですが、クリスティンさんのアトリエは庭にある小さな小屋。中に入ると、おお~と広い仕事スペースが羨ましい!
「子どもが学校や保育園にいった後、私はこの離れのアトリエで、雑念を忘れて仕事に集中できます。」

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アトリエの中には、たくさんのスケッチブック。解説を聞きながら、見せて頂きます。

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その時に取りかかっているプロジェクトのために、スケッチブックは持ち歩たり、たくさんの試作を重ねるそうです。

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他にもいろいろなオブジェが飾られていて、じっくり見ていたら飽きません。

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日本のものをいくつか発見したのですが、「もうずっと前に、日本へ行ったことがあるのよ。日本のシンプルで可愛いなイラストが大好きです。」と教えていただき、ほ~っと驚きます。

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アトリエを後にして、再び本宅へ。3人の子どもたちは、仲良く子ども番組を観ています。

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スヴァインさんは何を作ってくれるのだろう?いい香りが漂っています。ダイニングにサーモン料理が並びましたが、おお、さすがアーティスト!野菜の切り方がおしゃれです!

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子どもたちが「わ~~~!!」と騒いでダイニングに入ってきましたが、ご夫妻が「これからは大人の時間よ!」とドアをばたーんと閉めちゃいました。

絵本やイラストレーターたち、出版社や書店事情などいろいろ興味深いお話しをうかがいました。
本の買い取り制度がなかったら、出版社を作るのは無理だっただろう」とスヴァインさんの言葉が残りました。
この「本の買い取り制度」は、最初のブログで触れたグロー・ダーレさんの講演でも、強調されていたものです。
小国ノルウェーが自国の文化を守るための同制度とは?? そのお話はまたの機会に・・・!

つづく(といいなぁ)

ノルウェーのパンフレット

ノルウェー語がわからないのに、この表紙に何て書いてあるか理解できたらすごいです~~~!!

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トランプまたはタロットカードを模した表紙に書かれた文字。
UGISF SAMLIVは、「未婚で一緒に暮らす」を意味し、ノルウェーでは知られたSambo=「事実婚、同棲」のことです。
SEPARASJON og SkILSMISSE「別居と離婚」です。

で、これらは2001年に「子ども・家族省」が発行したパンフレットです。
中を見ると、事実婚や同棲の人にはどんな権利があるか、子どもがいる場合は児童手当のことなど分かりやすく解説してあります。
別居や離婚は、離婚の申請から子どもの権利についてなどが、やはり分かりやすく解説してあります。

こういった情報は今では、ネット上の公開のみになっているかもしれませんが、日本の役所はこんなデザインのパンフレットは作らないだろうな~と思っちゃいます。