甘いおかゆ

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説明が難しい日本食。たくさんありますね~。納豆とか納豆とか納豆とか(嫌いなあまり3回も書いてしまった・・・)。
ノルウェー料理でも「これどう説明しよう?」と頭を悩ますものがありますが・・・。
これはさしずめ「甘いおかゆ」とでも説明すればいいのでしょうか?英語だと”porridge”になるみたいです。

20160424

Rømmegrøt(ロンメグロートゥ)のインスタント袋です。自分で買ったのか、どなたかから頂いたのかかなり長期間、台所の棚に眠っていました。

2回目にノルウェーへ旅行した1993年。フィヨルド観光バスのガイドさんが、日本生まれのノルウェー人でこの料理について説明してくれたんですよね。
「ノルウェーには、甘いおかゆがあって、でも私は日本で生まれ育ったから、この味にはなじめないんですよ」と言ってました~。

その後、せいぜい1,2回しか食べる機会はなかったのですが、上にシナモンパウダーをたくさんかけ「特においしくもまずくもない」という印象でした。
ただ、「日曜の夕食にRømmegrøtしか食べないノルウェー人がいる」という証言を留学日本人チームから聞いたことがあり「え??」と思ったのですが・・・。

現在、フォルケホイスコーレに留学中の元生徒さんが「うちの学校では日曜にRømmegrøtしか出ないんです。もう辛くて・・・」と本当に辛そうに告白されてました。
「たまーに食べる」くらいならばいいと思うのですが、これしか出ない日曜の夕食はさすがにキツいわ~と思ってしまいます。

でもこのRømmegrøtは、クリスマスに食べる習慣もあるんです。
Rømmegrøtをみんなで食べるのですが、中にアーモンドが入っていた人は「来年いい年になる」みたいな言い伝えがあるみたいですよ~。
ある人にとってはおめでたいRømmegrøt。ある人にとってはほぼ苦行に近いRømmegrøt。
深い食べ物です。