王宮の短冊?~オスロ旅行記1 2016~

このエントリーをはてなブックマークに追加

たまに美術館や駅と間違えられるノルウェー王宮=slottetはこちらになります~。

20160922-1

近くを友達と歩いていた時、「あれは何の木?」と近寄りました。まるで七夕の短冊がかかった木のように見えたのです。

20160922-3

もっと近寄って、吊るされた紙を見ます。
内容からなーんとなく分かってきたことは・・・
この短冊もどきは、「国王夫妻成婚25周年」のお祝いメッセージだということでした!
ちなみに国王夫妻の写真はこちらからご覧になれます。

私は、日本でも七夕の短冊、あと絵馬を覗くのは好きなんですよね~。悪趣味?
今でも鮮烈に覚えているのは、とある地下鉄の駅で見かけた「学会のセクハラがなくなりますように」と書かれた短冊。いろいろな意味でツッコミどころです~。

と話がそれました。「どれどれ」と短冊もどきを覗いていきます。ほとんどが子どもたちが書いた短冊と分かってきました。

20160922-8

可愛いイラストに添えられたメッセージは「親愛なるハーラル国王とソニア王妃 一緒に元気に暮らしてくださいね」
と8歳の女の子によるものです。渾身のイラスト?

他にも・・・

20160922-2

「親愛なる国王夫妻 25周年おめでとう! 素晴らしい人たちです!」といったストレートなお祝いが見かけられ、ほほえましい~とさらに短冊探索は続きます。

単にお祝いだけではなく、こんなメッセージを見つけました。

20160922-4

「ハーラル国王、ソニア王妃へ 私はとても大事なお願いがあります。みんなが自分自身にに満足できること。内面もルックスもです。ファッションの押しつけはやめて!」

かなりの社会派メッセージですね。でもこの短冊だけではなく例えば、

20160922-10

「国王と王妃へ カールヨハン通りに座っている貧しい人たちを見るのはとても悲しいです。助けてあげてくれませんか?」

としたためたのは9歳の女の子。カールヨハンはオスロのメインストリート。主にロマ民族系の物乞いの人々が座っているのですが・・・。この短冊を見て「直訴」という言葉がよぎりましたね。

こうしたシリアス系とは別に、「むむ?」と思う短冊も散見されました。例えば・・・

20160922-11

「国王が毎日、おいしい朝食を食べられますように」
5歳の子の短冊です。ほほえましいとも言えますが「なぜ朝食限定?」という疑問もよぎります・・・

20160922-5

「もっとハンドボールに注目が集まりますように」
下のスマイルマークはハンドボールに似せたのでしょうか?ハンドボールはノルウェーでかなりメジャーなスポーツですが、でも国王にお願いしちゃうんですね!

20160922-9

「Hei!あなたたちは何か金(きん)のものを持っていますか?」

「え?」と目を疑いましたが、さすが国民に近い王室が徹底している、と感嘆へと変わりました~。

ところでこうした「お祝い・願い事ツリー」はノルウェーで見たことがない、と一緒に歩いていたノル友が言ってました。日本の七夕を誰かが教えてたのでしょうか??

子どもたちのお祝いメッセージは多種多様で、フリーダム!小さい時から、こんなに国王夫妻を身近に感じていると・・・
「国王のスピーチ(性的マイノリティー、移民・他宗教への寛容に言及した内容)が海外で評判になったみたいだけど、あれはごく当たり前のことを言っているだけのことよね。」とさらっと言える大人ができあがります~。いや、聞いた瞬間はびっくりしましたよ!

つづく(1年かかる予定です・・・)

“王宮の短冊?~オスロ旅行記1 2016~” への2件のフィードバック

  1. K より:

    これこれ、この前見て来ました!
    王宮公園と知らずに子どもと散歩してたら(笑)、「七夕」!と言うので見たら、何かメッセージらしい、けどノルウェー語読めないし、と思ってました。分かって嬉しいです(笑)

    • Aoki より:

      Kさま

      おお、やっぱり「七夕!」と思ってしまいますよね~。全部の短冊は拾いきれませんでしたが、抜粋して紹介しました。
      言葉が分かった方が街歩きも楽しいですよね♪