ノルウェー流に近づく魔法の言葉♪

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「この人たちは、子どもを保育園へ迎えに行くために生きているんだろうか?」自問することしばしばです。
ノルウェーの親たちは男女を問わず「保育園へ迎えに行かないと!」という言葉とともに、目前から消えていくことが何度もありました。
もう少し子どもが成長すると「今日はスイミングスクール」「明日はサッカーの試合」「明後日はダンスの公演」「来週はスキー旅行」などなど。
子どもたちの活動をサポートするために予定が組まれていきます。

20161120-2

これらの行為とともに、頻繁に耳にする単語が”Prioritering“(プリオリテーリング)「プライオリティー、優先順位」です。

日本でも特にビジネスの場において「優先順位をつけましょう」は見聞きする言葉かな、と思うんです。
ですが、ノルウェー語のprioriteringと日本のプライオリティー&優先順位は「言葉に込められた本気度」が違う気がするんですよね。もしくは「熱量」。
prioriteringの方が気合入ってます~。
どんなことにprioriteringを置くのでしょうか?

7月は1か月近くの休みを取るため、その前週くらいから豪快に(時に乱暴に)仕事を片付けていく(または放置)。
16時に帰るため、メールは必要最小限度の文字数にとどめる(または返信しない)。会議も短く(または出ない)。
家族と過ごしたいから、週末はできるだけ働かない(金曜の午後からリラックスムード開始)。

件名にメッセージだけのメール

件名でメッセージが完結したメール

大事な項目がありました。
金曜や土曜のパーティやパブでは思いっきり飲んで騒ぎ、あわよくば素敵な人を見つけてアプローチ!
こういう場では、飲酒行為が何よりもprioriteringのトップに来ますね。

金曜のパブ

金曜のパブはにぎわってます

今ではこうした態度に慣れました。あ、例のprioriteringってやつね、と。日本でこれを同じように実践したらどうでしょうか?

ノルウェー人たちはこのpriotiteringを大事にしているから、彼らを説得する時に便利なんです。
「私のprioritetingでは・・・」とメールで書いたり、話したりすると「OK」となります。まさに魔法の単語!

・・・ということを在ノルウェーの日本人の友達に話したら「確かにそうかも!」と納得してくれました。
彼女の職場でもこのprioriteringという単語を使えば、ノルウェー人は理解してくれる、と。

私は在宅ワーカーで、よく並行していくつかのことをやっています。頭の中で「ええっと、どれをprioriteringしなくちゃダメ?」と考えをめぐらせています。
目標は0時前就寝!7時間睡眠死守!食事3回摂取!でしょうか。週1掃除・洗濯!ピラティスのレッスンも毎週行きたいです!
さらに1年に1回はノルウェーに行くこと!

日本人は「断捨離」が好きですよね。でも仕事や生活の優先順位をつけるのがズルズルで、ノルウェー人ほどの潔さに欠けるかも(←ワタシもです!)。
ということで、ノルウェー人に近づくためにprioriteringをつけることをお勧めします~。
(でもやりすぎるとまだ日本社会では「異端」扱いされてしまうので、マイルドに始めたほうがいいでしょう~)