妄想ノルウェー語

ノルウェー語クラスによって違うのですが、ほぼ毎週、宿題を出しているクラスがあれば、無理のない範囲でできるように、たまに出しているクラスもあります。
「作文を書く」の宿題が多いのですが、テーマは私自身、悩むことがしばしば。
・書いていて楽しい
・やる気がでる
・勉強にもなる

という条件となると・・・「誰かを見立てて”妄想会話”の作文を作って来てください」とお願いしたことがありました。
そして宿題を拝見する瞬間は・・・わくわくです!

好きなミュージシャンやアーティストがいる生徒さんの作文は・・・熱量が違いますね~。
当然、妄想会話なので会話相手は意中の人。
Hei!”から会話をスタートし、習った単語やフレーズを使ったり、頑張って調べて会話を作られます。

とある小学校の教室に貼ってあった子どもの作文

意中のアーティストを案ずるがあまり、
Du er så slank. Du må spise kjøtt!“.と書かれた生徒さんがいて、笑っちゃいました。
「あなたはとても痩せている。お肉を食べないといけません!」という意味ですね~(ちなみにベジタリアンのアーティストです)。

来日前が「妄想相手」の場合は、さらにリアル感が増します。
3日間ライブを行うミュージシャンに書いた「妄想会話」では、3日間分の会話を作ってきてくれた生徒さんがいました~。
実際に、ライブ後に言葉を交わすことができたとお聞きすると、Flott!「すばらしい!」とこちらも嬉しくなります。

これらは相手が「愛おしい」場合の妄想会話ですが、スーツケースのロストバゲージに備えた「妄想やり取り」を質問されたことがありました。
北欧内では2回、ロストバゲージを経験しているので、その時を思い出しながら、「こういう風に言われますよ。なのでこう返事しましょう」と教えました。

「妄想会話」だけではないのですが、皆さんが悩むのは「新しい単語を見つけること、数ある候補から絞り込むこと」かと思います。
Google先生は万能ではありません・・・。なので、不自然なノルウェー語になってしまうこともママあります。
日本語の文章から考えると、文の組み立て方から違うので・・・日本人の私からすれば言いたいことは「分かる」のですが、ノルウェー人には伝わらないだろうな、と。
「こちらの単語の方が自然です、こういうフレーズにしてみましょうか?」と作文を添削します。

他に気を付けたいのは・・・
・同じ単語の繰り返しは避ける→ボキャブラリーアップ
・文章のメリハリをつける→なんでも”Jeg”「私は」で始まる文章にしない。

ノルウェー語指南書と類義語辞書です

ですかね。起承転結ができるとスバラシイ!
あとは私を笑わせてくれれば、座布団3枚!と叫びたくなります~。

作文=Stilを作るのは、最初のノルウェー大学留学時に継続してやっていました。
予習・復習だけでも大変だったのですが、授業中はおとなしい学生だったので「ノルウェー語の力をつけるには?」と悩みました。
自主的にStilを書いて、先生の面会時間(というものが週に1回あったのです)に持参して添削してもらうことにしたのです。稲垣美晴さんの『フィランド語は猫の言葉』に書いてあることをまんま真似しました~。

A4半分を書くのに・・・・1時間以上かかるなんてザラでしたね。
先生に添削してもらうと、赤ペンだらけ。ひ~、と泣きたい気持ちでしたが、でも「自分が何を理解できていないかが、理解できる」大事な練習だったと思います。
後半になると、学生寮で近くのノルウェー人の学生にインタビューをして作文を書いたなぁ・・・懐かしい。
授業中は他の学生たちに気圧されていましたが、Stilはほぼ毎週続けてたので、先生からは「Junkoはおとなしいけど、積極的な学生」と嬉しいコメントをもらいました。

オスロ大学図書館

・・・ということで妄想ノルウェー語。
妄想が現実になることを秘かに祈りつつ(ロストバゲージはナシですが)、楽しい「妄想ノルウェー語」の助けとなればいいなぁと思っています♪

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6/10(土)
ネイティブによる発音講座」は残2です!アーレン先生が、きれいで通じるノルウェー語に導いてくれる貴重なレッスンです!

http://norwayyumenet.noor.jp/hp/info/norskkurs/norskkursschedule.htm

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