各回のまとめ
ノルウェーについて学ぶサロン・講座レポート


第24回 「ノルウェーの絵本と児童文学」
     〜大人も楽しめるその世界〜

開講日時: 2008年3月15日(土) 13:00〜15:00
参加者数: 20名

●テーマ紹介文
ノルウェーの絵本や児童文学は、子どもだけではなく、大人も楽しめる作品がたくさんあります。
前回好評だった今テーマがアンコール登場。ただし、取上げる作品は新しいものがほとんどです(すべて、日本未訳の作品をご紹介予定)。
スタイリッシュかつハートウォーミングな絵本、シュールな雰囲気の作品やメッセージ性のある絵本。またノルウェーではクラシックとなっている児童書を聞きながらテキストに触れ、戦後ノルウェー人の暮らしぶりの一端を覗いてみましょう。
ノルウェー語1ポイントレッスンは、「読書にまつわる表現」です。

●講演内容

民話から文学へ/耳で聞く伝統→ラジオ番組へ発展/斬新モダンな絵本の世界・トーリル コーヴェ・グロー ダーレ・アンネ カットゥ ヴェストリー
●ノルウェー語レッスン
読書にまつわる会話 Samtaken om lesing
●付録
Mormor og de åtte ungene i skogenより抜粋テキスト(Overraskelse for vaffelpenger)
新規参加の方には・・・語学資料「ノルウェー語とは」
       その他 ノルウェー大使館、フィンツアー、スカンジナビア政府観光局
            提供の資料多数
●主催者後記
1ページずつめくってご紹介しました
今回は、児童文学、とりわけ絵本の紹介に多くの時間を割きました。
一人はオスカー受賞者でもあるアニメーター兼児童文学作家のトリル・コーヴェ(Torill Kove)、もう一人は現代ノルウェーの児童文学作家である、グロー・ダーレ(Gro Dahle)です。
コーヴェの作品はクリアな線使いとヴィヴィットな色が特徴なイラストで、また上質なユーモアがイラストやテキストに含まれています。
ダーレの作品は、繊細な少女の存在を描くものから、大人向けのブラックユーモアあふれる作品が特徴だと思います。
さらに、前回の「児童文学」の回でもご紹介した「ノルウェーのおばあちゃん」ことアンネ・カットゥ・ヴェストリー(Anne Cath.Vestly)のクラシックな作品「おばあちゃんと8人の子ども」シリーズのカセットを聞きながら、作品を耳でも楽しむ試みをしました。
初めてのことですが、北ノルウェーからノルウェー人の参加者がお2人お見えになり、ノルウェー語レッスンのお手伝いをお願いしました。方言の違いなど伺えて、楽しかったです。お土産もいただきました♪
ノルウェーの児童文学や絵本は、日本で紹介される機会は少ないですが、サロンを通じて細々でもご紹介できれば幸いです。今日はありがとうございました。
(Aoki)

ノルウェーの絵本をテーマにしたサロンは今回で二度目になりますが、たくさんの皆様にご参加いただき、大変嬉しいとともに驚いています。こんなにも、このマニアック?な世界にご興味をお持ちの方がいらっしゃるとは!
ノルウェー滞在時も今も、文学の世界にはまったく縁のない私ですが、今回紹介された作品の中にノルウェーの生活文化の背景がちらほらと感じられて面白かったです。
個人的には特に、クロコダイルのヨハンネス・イェンセンシリーズのお話が気に入りました。作品が訴えていたのは「人とちがう個性を大切に」という平等主義のノルウェーらしい教訓だったと思うのですが、でもなぜクロコダイルをチョイスしたのかしら??(ノルウェーにはいないからでしょうか)
またいずれ、このテーマの第三弾を企画したいと思います♪
(Yoko)

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