単語トラップ!~ノルウェー語編~

ノルウェー語講師をやって来年で20年・・・・ひー!と本人が悲鳴を上げたくなります。
レッスンは自分にとっても、勉強になるな~と感謝しています。

いろいろな教訓があります。
例えば、ある単語の意味を1つだけ覚えてしまうのは「とても危険」だと感じること。

ノルウェー語には、slå(シュロー)「殴る」という単語があります。
しかし、後ろに他の単語をくっつけるといろいろなイディオムに変化しちゃうんです。

slå på TV 「テレビをつける」
slå av TV 「テレビを消す」
slå opp en bok 「本を開く」
slå seg ned 「住み着く、~に落ち着く」
slå opp med~「~と別れる」(恋愛関係)

テレビをつける

テレビをつける

正直、語学テキストなどを読んでいるとslåを辞書で引くと一番最初に出てくる「殴る」の意味は、ほぼ出てきたことないかもしれません・・・。
この「殴る」という意味を日本で考えると、いくら他の単語とくっつけてもこんなには変化するでしょうか?
ただ「受験英語」とは異なり、日本に「受験ノルウェー語」はないので「へ~、こんな意味もあるんだ!」とノーテンキさで乗り切ることをお勧めします!

日本語と比較して、「え?こうなるの?」と不思議な単語に出くわすこともあります。
例えば、stå(ストー)は「立つ」という意味だけ覚えてしまうと、「意味がわからない~」というシチュエーションがしばしば。
”Det står i avisen”という文章。avisen=「新聞」ですが「新聞に立っている」??正解は「新聞に書いてある」です。
ståは「~に書いてある」という意味があるんですよね。日本語で「立つ」と「書いてある」が同じ単語って信じられない気がしますが・・・。

~と書いてあります

~と書いてあります

・・・みたいな話をレッスン中に触れるのですが、時間がある時に「じーっくり」辞書を眺めると改めて、「こんな意味が!」と発見があるので、意味を1つだけと決めつけるのは、罠にはまりますよ~。

他に「難しい~」と思っているのは、シチュエーションによっての単語の使い分けでしょうか。
先日のレッスン中に「Godt と fintって何が違うのですか?」と聞かれて、「確かに難しいかも!」と思いました。
godt=good、fint=fineで意味は似ていて、紛らわしいです。
「あなたのネクタイすてき」は、”Slipset ditt er fint”と言うけど、godtを使うとおかしい・・・・。
「このお魚おいしい」は、”Fisken var godt”を使う方が自然です。他にもたくさん例はありますが、分かりやすいものをチョイスしてみました~。

godt eller fint?

godt eller fint?

日⇒ノル辞書、英⇒ノル辞書を引くと、いろいろ単語が載っています。ですが、どの単語がその文章にマッチするのかを見分けるのは、簡単ではないですね~。
この辺りは独学の限界かな?と思います。

いずれにしても、こうした「単語の罠」を「苦痛」ではなく「へ~、そうなんだ」と思ってもらえることが、ノルウェー語講師の使命(!!!)かと思ってまーす。

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