日本語にあってノルウェー語にない表現

私のように会社勤めではない人間でも、日々、メールのやりとりはあります。
「お世話になっています」
「お疲れさまです」
「よろしくお願いします」
これらは頻出フレーズですが、結論から言えば、ぴったりと合うノルウェー語にはありません!
ま、日本語にはあってノルウェー語にない表現は他にもありますが、ちょっと絞って書いてみますね。

上の3つのフレーズは、自動的に書いてしまう、しかも何をどう「よろしくお願いします」か分からない場合でも使える便利なものです。
言葉は、そこに必要があって生まれるものだと思うのですが、ノルウェー語にはないということは「ノルウェー人は思いもつかない表現」ということなのでしょうか?

ノルウェー人と会った時、メールをする時の挨拶はビジネス関係であっても・・・
Hei!「やあ」
Hvordan går det? 「元気?」
Takk for sist!「この間はありがとう!」(最後に会ったのが5年くらい前でも使える便利な表現です)

みたいな感じですかね。
ノルウェー人は”gå rett på sak”「本題にすぐ入る」のが好きな人たち。ミーティングもメールも短いのが一般的です。
なので時候の挨拶はそこそこに、とっととテーマに移る傾向がありますね。

英語だとどうなるのかな?とGoogle先生に聞いてみたら、このような「お世話になっています」パターン例が載っていました。
ここをクリックしてみてください

お世話になってます

お世話になってます

なるほどね、と納得しつつ、まぁ強いて近い表現かな・・・と選んだのがこちらです!

Takk for din innsats!”「あなたの貢献に感謝します」

ただこのフレーズは、毎回使うようなものではないです。「スペシャル感」がある表現なので、やはり「お世話になっています」とは完全にイコールにはならないですね。

では「お疲れさまです」について考えてみると・・・う~ん、やっぱり思いつかないです。
英語例を参照してみると、こんな感じでした。こちらから参照くださいね

お疲れさまです

お疲れさまです

じーっとやっぱり日本語の「お疲れさま」と合致はしないです。ニュアンスが異なってますね。
英語の”Good job”に相当するのは、”God jobb” “Bra jobb”などなど。。。こうしたフレーズもやはり「空気のように使うフレーズ」ではないです。
いわんや「お疲れさまッス」なんて再現は無理なんでしょうか??(日本語の先生は大変だ~)

で、最後の「よろしくお願いします」はもはやテンプレ。
今後、この人と付き合いないだろうな~という場合でもメールや電話、打ち合わせの後などに使ってしまう「魔法のフレーズ」。
もうノルウェー語で考えるのが面倒なので、英語の例を見てみましょう!
日本語のうすーい「よろしくお願いします」は”Kind regards”が近いのでしょうか?

よろしくお願いします

よろしくお願いします

じーっと見ていると「友達に言うカジュアルな表現」として”Don’t kill me”という表現がありました。
これをノルウェー語に直すと”Ikke drep meg”になりますが、聞いたことも見たこともないですね~。

もうちょっと普通に使えそうな表現に”Thank you in advance for your help”がありました。
これに似ているのは、”Takk på forhånd“です。på forhåndは「前もって」という意味なので「あらかじめありがとう」といった意味でしょうか。
かろうじて「よろしくお願いします」と、かぶるかもしれません・・・。

結論としては、英語やノルウェー語に直そうとするとより「具体性」が必要だということでしょうか?
日本語の方が「礼儀正しいよう」に見えて「ぼんやり」「抽象的」なのかもしれません。私の頭にはむしろ合っている?

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