各回のまとめ
ノルウェーについて学ぶサロン・講座レポート


第34回 「ノルウェー・ブックレビュー」
〜おすすめの絵本・ヤングアダルト・純文学


開講日時: 2009年1月24日(土) 13:00〜15:00
参加者数: 12名

●テーマ紹介文
長い冬を、読書で楽しむのがノルウェー流。一人当たりの読書量が多い国民性です。
そんなノルウェーで出版される本は、どんなものがあるでしょうか?
ノルウェーでは話題でも、日本ではほとんど紹介される機会がない本の数々を取り上げたいと思います。
グラフィックセンスあふれる絵本やシリーズ化された人気のヤングアダルト本をはじめ、 映画化された話題のシュール&シニカル本。また、前作「馬を外で」が40ヶ国語に翻訳されたペール・ペッテルソン(Per Petterson)の最新作(北欧文学賞ノミネート)を いち早くご紹介いたします。
「ノルウェー語」で書かれたさまざまなジャンル作品に触れるチャンスです!
ノルウェー語ワンポイントレッスンは「本の感想を表現する」です。

●講演内容

ノルウェーの出版事情/モダン&叙情的な絵本の世界(カーリ・スタイ、マルヴィン・ハッレラーケル)/人気ヤングアダルトシリーズ(クラウス・ハーゲルプ)/大人のための児童書(アーレン・ロー)/ノルウェー発 世界へ 純文学の希望(ペール・ペッテソン)/ノルウェーの本 購入法
●ノルウェー語レッスン
本の感想を表現する Å uttrykke hva du synes om boka
●付録
新規参加の方には・・・語学資料「ノルウェー語とは」
       その他 ノルウェー大使館、フィンツアー、スカンジナビア政府観光局
            提供の資料多数
●主催者後記
ご紹介した本の数々
2009年初のサロンは、地味ネタの「ブックレビュー」で幕を開けました。
こんな地味ネタにも関わらず、お集まりいただいた方々には感謝申し上げます!
以下の本をご紹介いたしました。
今回ご紹介した本は、シュールな絵本、叙情的な絵本、人気ヤングアダルト、風刺児童書(の名を借りた奇書!)、そして純文学というラインアップです。
中でも「Kurtby」(クルトタウン)というErlend Loe(アーレン・ロー)の作品は実在のキリスト教セクトの殺人事件という実在する事件をベースに、大胆な黒い笑いと皮肉をこめて独特の世界を作り上げた、稀な怪書だと思います。一応、「子ども向け」の本となっているところが、ノルウェー人の懐の大きさの表れでしょうか・・・。
またもうすぐ日本でも翻訳が出版されるPer Petterson(ペール・ペッテルソン)の最新作をご紹介する機会があって嬉しかったです。世界40ヶ国語に翻訳され今や押しも押されぬノルウェーを代表する作家ですので、みなさんもぜひ注目してください。
当日はたくさんの質問やコメントをいただいたことも感謝です。
本を通じて、ノルウェーという国、ノルウェー人の気質が少しでも感じ取ることができましたならば、紹介する側としましても、やりがいを感じます。
ありがとうございました。
(Aoki)

ノルウェーの本をテーマに取り上げるのは今回が3回目となりました。ノルウェー語をさらっと読むなんて絶対出来ない私でも、”読んだ気”にさせてもらえる、いつもながらお得感のあるサロンです。(すっかり主催者であることを忘れていました!)
参加者の皆様からも是非、翻訳をしてほしい・・・・なんて声も聞こえてきますが、特にKurtbyはノルウェーを知っている人にとっては妙に興味をそそられるお話で、日本語で読んでみたくなりました。
ノルウェーの本は高価なので、なかなか購入することもないと思いますが、円高の今はチャンスだとのこと!皆さんもチャレンジしてみてはいかがでしょう♪
(Yoko)

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