各回のまとめ
ノルウェーについて学ぶサロン・講座レポート


第35回 「ノルウェー人のワークライフバランス」
〜在日ビジネスマンのルネさんに聞く


開講日時: 2009年2月14日(土) 13:00〜15:00
参加者数: 16名

●テーマ紹介文
サロンでは初めて、日本で働いているノルウェー人ビジネスマンをゲスト講師としてお迎えすることに成功しました。
ルネ・ノーゴさんは、日本語を勉強され、現在、ノルウェー企業の日本支社で働いていらっしゃいますが、日本にある外資系企業で、日本人のスタッフとともに働いた職歴があります。
サロン当日は、ルネさんが日本にいらしたいきさつなどを伺いながら、さらに日本の企業文化にノルウェー人が馴染めるのか、双方のビジネススタイルの良い面と悪い面について比較をしてみたいと思います。
またよりリラックスしたムードで、異文化体験を大いに語っていただく予定です!
日本で、ノルウェー流のワークライフバランスを保つことは可能なのでしょうか?
日本で、ノルウェー流の長期休暇取得は可能なのでしょうか?
それぞれのビジネス慣習の違いを学びながら、双方にとって良いところを取り入れていきたいものですね。日本従来の働き方に疑問を持たれている方に、とりわけ興味を持っていただけるサロンです。
ノルウェー語ワンポイントレッスンは「ビジネスで使える会話」です。

●講演内容

講師プロフィール/日本にやってきて/日本で仕事に就いて/日本VSノルウェー
●ノルウェー語レッスン
ビジネスで使える会話 Å samtale med forretningsmann/kvinne
●付録
男女別週当たり実労働時間、GDP労働生産性
新規参加の方には・・・語学資料「ノルウェー語とは」
       その他 ノルウェー大使館、フィンツアー、スカンジナビア政府観光局
            提供の資料多数
●主催者後記
ルネさんの熱心なお話に聞き入りました
サロン初、ノルウェー人のビジネスマンをお招きしました。
散々聞いていましたが、ベルゲン出身の方はベルゲンへの愛が本当に深いですね〜。テーマの講演に入る前に、まずはベルゲンのプレゼンからスタートされました。特にベルゲンのサッカーチームBrannの紹介は、日本でほとんど知られていないチームだったので、大きな意味があったと思います!
さらに、参加者の方が「ベルゲン・フィッシュスープ」を作って下さって、みんなで味わうことができました。ここはベルゲン?
ルネさんのメッセージはごくごくシンプルなものでした。
「短く働き、長く休む」
こんな簡単そうなことが日本人には難しいんですよね。この未曾有の不景気をきっかけに「働き方」というものが大きくクローズアップされています。危機をチャンスととらえ抜本的なワークライフスタイルの見直しにつなげることができれば・・・と願わずにはいられません。
会場には、ドイツ人の方のご参加があり、ドイツでの労働実態についてお話がありました。ドイツは北欧諸国と似ているのかと思っていましたがより厳しい労働競争や条件だそうです。同じヨーロッパ内での比較も興味深いものがありました。
興味深いお話をして下さったルネさん、面白いコメントをくださった奥様の鈴木さん、ありがとうございました。
(Aoki)

本日は時間が経つのが速く感じました。とても楽しかったです。
それこそ自分が望んでいた通りだったのでよかったです。普段、仕事でお客様向けにプレゼンテーションをやっているので似たような感じでした。
(Rune)

ルネさんの講演は大変わかりやすく、改めて、私がこれまでノルウェー社会に抱いていた感覚は間違っていないと再認識できました。
さすがルネさんは日本で多くのご体験をなさっているだけあって、日本とノルウェーの違いをきちんと分析なさった上で、上手に溶け込んでお仕事をこなされているなあ、と感心しました。
特に、極力残業はせず、有給休暇を100%消化しながらも技術者としてキャリアを磨き、転職によって更にステップアップを重ねていく姿は、ノルウェー人としてはごくごく当たり前の行動とのこと。また、家族との時間を大切にし、ノルウェーのサマーハウスで過ごす休暇の様子や、ボートやヨットを持つ楽しみを熱く語ってくださる姿はまさにTypisk norsk(典型的ノルウェー人)!
日本のビジネス社会には適応なさっているルネさんですが、最後の質問で、「子育てをするならやっぱりノルウェー」とお答えになったのは印象的です。ノルウェーでは当たり前に取れるパパ用育児休暇が日本では取れないそうです。来月にはパパになる予定のルネさんに対して、日本人として申し訳ない気持ちになりました。
(Yoko)

第34回 第36回
参加者募集ページへ