各回のまとめ
ノルウェーについて学ぶサロン・講座レポート


第58回「ノルウェーのKaffeと日本のカフェ」
〜FUGLEN Tokyo 小島賢治さんを迎えて〜

開講日時: 2012年11月17日(土) 13:00〜15:00
参加者数: 18名

●テーマ紹介文
ノルウェー好きの皆さま、そしてカフェ好きの皆さま、お待たせいたしました。
今回のサロンは、知る人ぞ知る時代の先駆者、バリスタの小島賢治さんをお招きします。

ノルウェー人が普段カフェで当たり前のように飲んでいたコーヒーに今、世界の注目が集まっています。
数年前からだんだんと表に出るようになり、さらにNew York Timesの記者オリバー・ストランドがオスロのコーヒーについて記事にした後、「オスロはコーヒーがおいしいから飛行機に乗ってでも飲みに行け」と、一躍有名になりました。
そんなノルウェーが世界に誇るカフェ文化、人々がコーヒーとどう接しているかなどを日本のカフェ文化と比べながら、お伝えします。
当日は実際にノルウェーのコーヒー豆を使ってコーヒーを作り本場の味を体験していただく予定です。

バリスタの視点で小島さんが教えてくださるノルウェーのコーヒーの楽しみ方を、是非、皆さまもご一緒に堪能してください!
ノルウェー語ワンポイントレッスンは、「コーヒーを注文する」です。

●講師
青木順子(ノルウェー語翻訳・講師 ノルウェー夢ネット代表)
ゲスト講師  小島 賢治さん
        バリスタ・FUGLEN Tokyo店マネージャー
        小島さんへのインタビューはこちら

●講演内容
講師紹介 小島賢治さんのプロフィール/1.オスロへのバリスタ修行・いきさつ・オスロで体験したこと・ノルウェーのコーヒーの特徴/2.Fuglen Tokyoができるまで・プロセス・オープンしてから現在までの心境。Fuglen Tokyoが目指すもの/コーヒーを味わう・コーヒーを味わうときのポイント〜カッピングでは何をチェックする?〜

●ノルウェー語レッスン
コーヒーを注文する Å bestille kaffe

●付録
新規参加の方には・・・語学資料「ノルウェー語とは」,
       その他 フィンツアー提供の資料

●主催者後記
豆の袋のデザインにもノルウェーらしさが・・・
今年になって、「Fuglen」という単語を何回、見聞きしたでしょう?
ノルウェー不毛の大地、日本において、オスロのカフェ「Fuglen」が東京にできると聞いた時には、本当に感涙ものでした。
実は私、コーヒーが苦手なんです。レッスンでも紅茶しかいれません。
なのでFuglenにお邪魔しても、「カフェ・ラテ」しか飲んでいませんでした。
でも今回、小島さんがエアロプレスという器械を使っていれてくださったコーヒーは、「黒くて苦いだけのコーヒー」という概念を打ち破るもので、「これは、私でも飲める!」と本当に感動しました。
小島さんは、ご講演の中で「何がノルウェーのコーヒーの特徴か?」をお話してくださいましたが、「日本のコーヒーの味を変えたい」と、大きな夢を語ってくださいました。
ぜひぜひ変えて下さい!
サロンは、前半は私と小島さんの対話形式で、後半は実際にコーヒーの試飲をする、といういつもにもまして、アットホームな雰囲気でした。
コーヒーを飲みながら、みなさん、小島さんに積極的に質問をされていて改めて「コーヒー、奥が深い!」と思った次第です。
小島さん、そしてFuglen Tokyoは、コーヒー好き、北欧好き、ノルウェー好きの救世主のような存在になっています。これからもご活躍をお祈り申し上げます。超多忙の中、ご出講をありがとうございました!
また雨の中、参加くださった皆さま、ありがとうございました。
(Aoki)

最初はとても緊張していました。でも青木さんのおかげで、限られた時間の中で伝えたいことを、お話できたと思います。
またコーヒーが飲めない方が飲めるように扉を開くことができ、目標が達成できました。
(Kojima)

近年のノルウェーのコーヒーブームは、本当に長年、かの国をご紹介してきた私たちにとって、驚くべきニュースです。日本の雑誌や本に次々に登場するオシャレカフェ。それはまさにフィヨルドとサーモンだけだったノルウェーのイメージを払拭する取り上げられ方でした。
そんな動きに私は心のどこかで、ノルウェーのコーヒー=新しい風 と感じていたのですが、今回、小島さんのお話を伺ってみて、「あら、やっぱりノルウェーだからこそね。」と、感じずにはいられない事実を知ることとなり、なんだかほっとしました。
例えばノルウェーのコーヒーが美味しい理由は、経済事情の差により、ワンランク上質の豆を手に入れやすいこと、それを高く売ろうとの商売っ気は出さず、一般的な価格で提供していること。オスロの店舗では、コーヒーを目的にわざわざカフェに行くのではなく、近所の人たちが日常的に立ち寄り、思い思いの過ごし方をしていること。そのため、店内はゆったりと寛げる雰囲気を作り、一時的に稼働率は悪くなったとしても、お客様がもう一度来たいと思えることを優先していること。そして何杯飲んでも飽きることのない、豆本来の味を生かしたフルーティーな酸味。
エアロプレスは誰が入れても同じ味を素早く出せる画期的な入れ方だそうです。でも、特別な技術がいらないことを奨励してしまうなんて、本当に純粋に「美味しいコーヒーを出したい。」との思いが強いのだと感じました。
いつか、我が家の近所にもふらっと立ち寄れるFuglenの支店ができないかな・・・と、サロンの後片付けをしながら、会場内にうっすら漂うコーヒーの香りの中で本気で願っていました!
小島さん、日本全国への店舗拡大、期待してお待ちしています♪
(Yoko)



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