各回のまとめ
ノルウェーについて学ぶサロン・講座レポート


第63回「北ノルウェー」
〜ウルヴォイさんの語る故郷、大自然と食文化の魅力〜


開講日時: 2013年9月14日(土) 13:00〜15:00
参加者数: 24名

●テーマ紹介文
北ノルウェーと聞いて、どんな風景を思い浮かべますか?
どんな食べ物が美味しいかご存知でしょうか?

今回ゲスト講師にお迎えするイェンス・シモン・ウルヴォイさんは、北ノルウェー・ロフォーテン諸島のご出身で、現在は日本とノルウェーをつなぐ架け橋、日本・ノルウェー協会で中心的にご活動されています。
日本での滞在経験が長いウルヴォイさんですが、ご自身が育った故郷、北ノルウェーへの思いは決して忘れていません。
本サロンでは、そうしたウルヴォイさんが熟知している北ノルウェーの魅力を中心に、存分に語っていただきましょう♪
以下のような多彩な内容を予定しています。
1.ノルウェーの田舎で育った体験談/2.東京と北ノルウェーの比較/3.日本の印象について/4.北ノルウェーの伝統的な食文化/5.魚料理「バカラオ」のお料理教室  (※残念ながら実践はございません)

観光ガイドには載っていない、北ノルウェーの魅力をご一緒に疑似体験してみませんか?
もちろん日本語の通訳がつきますので、ノルウェー語の知識は必要ありません。
ノルウェー語ワンポイントレッスンは「魚の名前を覚えよう」です。


●講師
青木順子(ノルウェー語翻訳・講師 ノルウェー夢ネット代表)
ゲスト講師 Jens-Simon Ulvøy (イェンス-シモン ウルヴォイ)さん
        1967年、Hadsel kommune, Vesterålen生まれ。
        (北ノルウェー ロフォーテン諸島)
        トロムソ大学、London School of Economics and Political Science
        で学ぶ。2001年よりWallenius Wilhelmsen Logistics東京支社勤務。
        日本・ノルウェー協会副会長

●講演内容
講師プロフィール/ノルウェー辺境での生い立ち/東京と北ノルウェーの対比/日本の印象について/写真紹介〜ロフォーテン、ヴェステローレン、その他〜/北ノルウェーの伝統食文化/バカラオ

●ノルウェー語レッスン
魚の名前を覚えよう〜 Å lære hva denne fisken heter

●付録
新規参加の方には・・・語学資料「ノルウェー語とは」,
       その他 大使館やフィンツアー提供の資料
日本グリーグ協会からのチラシ

写真や絵を使って丁寧にプレゼンしてくださいました!●主催者後記

今回のサロンは、いつになく大盛況で、嬉しい悲鳴でした。
ゲスト講師のウルヴォイさんは、日本とノルウェーの橋渡しをするキーパーソンとして、「日本・ノルウェー協会」でご活躍されています。
テーマは「北ノルウェー」ということで、ウルヴォイさんの故郷、まさに「ウルヴォイ」
という島を中心に、プレゼンをして頂きました。
島には、たった5つしかない家、そして学校の全生徒は7人という環境で育ったウルヴォイさん。
美しい島の風景を見せて頂きながら、主に幼少期の思い出話をして下さいました。
ボートを使っていかないと買い物や通学できない環境、農場での仕事など、自分が小さなころに愛読していた「大草原の小さな家」のような暮らしぶりで、「そういう世界もあるんだ〜」と感心しきりでした。
ウルヴォイさんは出身地にとても愛情があることが、プレゼン全体を通じて伝わってきました。
7人家族でのクリスマスやイースター、そして5月17日のナショナル・デーといったハイライトと日々の暮らしは、多くの日本人(そしてノルウェー人も)失ってしまった何かを思い出させてくれました。
プレゼンでは、また北ノルウェーで獲れる魚についてもご説明があり、面白かったですね。
ウルヴォイさんは魚料理で育って、今ではお肉を召し上がらないそうです。
私の北ノルウェー出身の知人は、幼少期が魚漬けで今では魚嫌いになってしまったのと道が分かれるなぁと苦笑。
ノルウェーに行くとよくふるまわれる、「バカラオ」というタラを使った料理についても熱心に語って下さいました。
何でも、これから「バカラオ」を日本でも普及させようと、講座を企画されているようで、展開が楽しみです。
まさに、ウルヴォイさんにしか語れない「ウルヴォイ」のお話をありがとうございました♪
また多数ご参加の皆さま、ウルヴォイさんの奥様のご協力も感謝しております!
(Aoki)

今日はこんなにもたくさんの人が参加してくれて、とても嬉しかったです。
皆さん、興味を持って私のプレゼンを聞いて下さり、質問も多かったのが何よりですね。
サロン全体の雰囲気も気に入りました。
Ulvøy

ウルヴォイさんのご出身地、ロフォーテン諸島は、まさに私がノルウェー在住中に行くことができず心残りで、帰国して2年後にわざわざ訪れた場所です。お話の中で何度か登場したトロールフィヨルド(Trollfjolden)を通るフッティルーテンの船旅は、間違いなくノルウェー観光のハイライトの1つです。自然の偉大さを肌身で感じられる素晴らしい風景が、心に焼き付いて離れません。
切り立った山々とフィヨルド、カラフルな家々、干しダラ用の棚、ロルブーと呼ばれる漁師小屋。あの感動を、今回のウルヴォイさんのプレゼンテーションで思い起こすことができました。そして、旅では風景の一角だった小さな島での生活の様子を伺って、自然の中で生きる人間の原点を教えていただいたように思います。
多くのノルウェー人が海や山でのHytta(サマーハウス)での暮らしを大切にしていますが、日本人がイメージするような高級リゾート地での生活とはまったく違いますよね。その理由がなんとなくわかるような気がしました。
そんなノルウェーの大自然とノルウェー人気質が、私は心から愛おしく思います!
そして再び北ノルウェーに訪れたくなりました。
ロフォーテンのお魚料理も無性に食べたくなりました!!
(Yoko)


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