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札幌に住んでおります「お系」と申します。 ノルウェーの地名を冠するテレマークスキーをご存知でしょうか?私は20有余年、テレマークスキーを履き続けています。日本で知り合ったノルウェー人とノルウェーのフィヨルドを滑り、すっかりノルウェーの虜になりました。できることならノルウェーに移住したいと考えるほどで、日頃から真のノルウェー人に成る可く、マウンテンバイクに乗り、クロスカントリースキーを嗜み、編み物に精進する生活を送っております。 2007年の冬に札幌で開催されたFISノルディック世界戦の会場でノルウェー装束に身を包んだ夢ネット管理人夫妻に偶然出会ったのがきっかけで、このたび新コラムを担当させていただくことになりました。(出会いの様子はこちらで管理人が書いています) 自称ノルウェー人らしく、マイペースで楽しみながら寄稿していきますので、よろしくおつきあいくださいませ。 |
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日本で唯一の世界ラリー選手権であるラリージャパンの開催地が、今年は十勝から札幌に移り、札幌ドームでタイムトライアルを開催することになりました。ドームは我が家から徒歩15分、もちろんノルウェー人ラリードライバー、ペター&ヘニング・ソルベルグ兄弟も出場するとなれば、これは応援に行かずばなるまい。おまけにペター・ソルベルグは日本の誇るSUBARUのドライバーで人気も高いので応援仲間はたくさんいるはずです。 そうは言うものの、今までラリー観戦などしたこともなし、ルールもよく知らない。林道の観戦チケットは高い上に砂まみれになるのもどうか、ましてや11月の北海道は雪かみぞれの可能性も大、などなど考えたあげくに、ラリー通の友人からのアドバイスもあって、2日目ドームでの屋内タイムトライアルの切符を購入、屋内で観戦することに決定いたしました。 この日のラリースケジュールは、苫小牧〜千歳の林道を走ってから夕方に札幌ドームに戻ってきてデュアルのタイムトライアルをするというもの。ドームの出走時間は午後6時過ぎです。会場にはいろいろと出店もあるというので、4時過ぎにノルウェーセーターに身を包み、国旗を持って出動いたしました。 |
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![]() ![]() 会場である札幌ドームに到着して早速スバルのブースを覗いてみると、ありました!ソルベルグのインプレッサが。今年は新型車で少し調子が悪いけど、飾ってあったのは去年のモデル。さすがに大人気で写真を撮るのも一苦労。隣の休憩用テントには天井から大きなノルウェーとオーストラリアの国旗が飾られています。ノルウェー国旗は勿論ペター・ソルベルグ用、オーストラリア国旗はもう一台のスバルドライバーであるアトキンソンのものです。 |
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![]() そして、タイムトライアル開始。シトロエンのローブ(総合1位)対フォードのヒルボネン(ラリージャパン優勝)の夢の対決で始まり、続々とWRカーが出てくる。あれよあれよという間に2戦走って帰っていってしまうのに、待てど暮らせどソルベルグは兄も弟も帰ってこない。。。どうしたんだろうかとかれこれ開始から3時間、ほとんどの車が2回のタイムトライアルを終わってしまっているというのに、ペターもヘニングもソルベルグ兄弟ともども会場には現れない、、、。会場のアナウンスでは「詳しいことは分かりませんが、ソルベルグ兄弟はコースオフとの情報があります」ということ。「えーーー!!!何のために来たと思ってんの???」がっかりでした。 あとで分かったことですが、二人とも千歳の林道でクラッシュ。車を壊して自走不可能に陥ってこの日は帰って来れなかったのでした。 |
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![]() ![]() しかし、そんなことでは挫けないノルウェー応援団。ドーム界隈はいわば「庭」、どこに行けばドームから出てくるWRカーをベストポジションで見られるかよくわかっております。というわけで、次の日はドームからの合流の真上にある歩道橋に陣取って「出待ち」をすることに決定、やっと林道に出発するソルベルグを見ることができたのでした。 |
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![]() もちろん最終日ですから、ドームで表彰式に戻ってくるわけで。「今日は無事に戻ってきてちょうだいねー」と祈りつつ、一旦帰宅してお昼ご飯を食べ、家中にあるノルウェーの旗を持ってドーム引き込み道路に待機。 |
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![]() 待つことしばし、今日は戻ってきてくれました、ペター・ソルベルグ!出て行ったときの青いスバルは泥だらけ(そう、この日千歳の林道は雪だったのでした:写真後ろの車) |
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白いスバルになっていましたが、私たちのノルウェー国旗をみて、なんとなんとわざわざ窓を開けて手を振ってくれたのでした。感激!その後、兄ヘニング・ソルベルグの帰りを待つことしばし....この日も兄は林道でリタイアしてドームには戻って来ることはできませんでした。 また、来年も待ってますよ! |
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今回は,ノルウェーに関するアメリカの話題をお届けいたします。 アメリカには1800年代にノルウェーだけでなく他の北欧諸国から多くの移民が移り住んでいます。その先はウィスコンシン、ミネソタ、ノースダコタといったカナダ国境に近い北中部です。そんなウィスコンシン州のノルウェーに関係ある町のお話です。 私はノルウェー贔屓として冬にはクロスカントリースキーを嗜み、札幌に引越してからは札幌国際スキーマラソンに参加するようになりました。札幌の大会は世界14カ国14大会で構成されるワールドロペットと呼ばれるクロスカントリースキーマラソンのうちの一つでもあります。このワールドロペットが提唱されたのが1978年2月、米国ウィスコンシン州テレマークであり、そのアメリカでの大会がアメリカン・ビルケバイナーです。 |
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![]() ノルウェーの歴史的な兵士ビルケバイナーを冠したスキーマラソンにいつかは出たいと思いつつ、毎年2月下旬に開催されるレースに日程を合わせることができずにいたところ、9月にスキートレイルと同じコースでトレイルランニングレースがあることを知りました。 「よしっ!秋なら行ける。下見ついでに行ってみよう。」と思い立ち、遅めの夏休みを利用して行って参りました。 |
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![]() ミネアポリスからレンタカーを駆って、ミシシッピー川を渡り、目指すはウィスコンシン州ヘイワード。 この辺りは氷河が削った跡の湖沼地帯であり、ちょうど紅葉も深まり、とても美しい風景が広がっています。 |
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![]() ヘイワードは小さいながらもアメリカン・ビルケバイナーの町。アメリカ人の発音はビルケバイナーではなくてバーキバイナーで、彼らは親しみを込めてバーキー(Birkie)と呼んでいます。 町の看板はもちろんバーキー(写真左上)、 ホテルはバーキー会員(写真右上)、 ツーリストインフォメーションもバーキー・オフィス(写真左下)でした。 バーキー・オフィスで受付を済ませて、ゼッケンと参加賞のTシャツ(写真右下)をもらってから、アメリカン・ビルケバイナーのモニュメントを訪ねることにしました。 それはテレマーク・ リゾートの入り口にあり、テレマークスキーヤーとしては絶対に外せない場所でもあるのです。 |
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![]() ![]() ヘイワードから北に向かい、その名もテレマーク・ロードを曲がると左手に町の集会所があり、その前庭にアメリカン・ビルケバイナーのモニュメントと石碑がありました。 石碑には3つのプラークが埋めてあり、それぞれ寄贈者名(上)、元祖ビルケバイナーの歴史(左下)、そしてアメリカン・ビルケバイナーの由来(右下)が彫られていました。 |
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そしてテレマーク・リゾートへ(写真左)。ここは冬のスキーマラソンのスタート地点でもあります。 小さなスキー場(写真中左)とゴルフ場を持つロッジ(写真中右)で,夏は全長100kmに及ぶマウンテンバイクのトレイル基地(写真右)としても利用されています。この地名「テレマーク」からスタートするレースにいつかは出てみたいという思いが強くなる場所です。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
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さて、トレイルランニング当日には多くのスキー愛好者(写真左・中左)が夏のトレイルを走りにやってきて、和気あいあい、アメリカの田舎社会を満喫する一日となりました(写真中右)。 朝から知らない人でも誰とでも「今日はなんて素晴らしいお天気なんだ!」とか「調子はどうだい?!」などなど、テンション上げっぱなしのまま、レーススタート!友達同士ペチャクチャお喋りしながらどんどん走っていってしまいます。 オバサマ方はトレイル全幅に広がって「うちの息子は全然勉強しないのよ。」「うちだって!」 「XXさんちの娘は有名ハイスクールに入ったのよ!」なんて井戸端会議をしながらガンガン走って行くのです。ひたすら黙々と走る日本のレースとは大違い!いいアメリカのお国柄を感じさせられました。 だけど、お喋りしてても速い!参加者はほとんど地元民。日本からの参加者はものすごく珍しいためか、私たちはとても歓迎されました。スタート前に紹介され、レース中に抜いて行くランナーに声をかけられ、あげくは表彰式でスピーチまでさせられた上に、なぜか入賞者がもらう記念の盾(写真右)までいただいて帰ってきました。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
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| 話には聞いていましたが、北欧からの移民が多いアメリカ北中部はとても治安がよく安全な場所であることを感じました。 (追記) アメリカのバーキー・トレイルはクロスカントリースキーのトレイルだけでも全長80kmあり、それが毎日グルーミングされている素晴らしい環境です。それが、ヘイワードのクロスカントリースキー愛好者たちが中心となってほとんどがボランティアで運営されているようです。(もちろん寄付金はあるにしても)それだけ地元の人がこのトレイルを誇りに思い、愛情を注いで自主管理している姿には頭が下がります。 スキートレイルだけでなく、スノーモービルのトレイルもきっちり整備され、モービルが決してスキートレイルに進入しないように、またスキートレイルとの交差点では一旦停止が義務づけられていて、お互いにフィールドを共有できるようなシステムが出来上がっていました。夏はスキートレイルがハイカー用に、モービルのトレイルが4輪バギー用に、そして枝道がマウンテンバイク用に整備され、それぞれのスポーツが棲み分けながらバーキー・トレイルを楽しめるようになっています。トレイルの天国とでも言えそうな所でした。 |
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