街歩きが楽しくなる♪~目からウロコのノルウェー語~

2000年、オスロ大学に留学中。オスロ中央駅で地下鉄を待っていました。
暗いホームで前の看板を何となく眺めていると、こんな文字が書かれていました。

Uønsket graviditet

ほ~、こういう問題はノルウェーでも存在するんだ、なるほどね~と納得しました。
で、肝心の意味は”Uønsket”(ウーウンスケット)「望まない」+”graviditet(グラヴィディテートゥ)「妊娠」で「望まない妊娠」です。

というように、看板の文字が読めると街歩きの妙味が増すということが、お分かりいただけましたでしょうか?(例が良くない?でもすごく印象的だったんです!!!)

こう感じるのは私だけではないようで、旅行に行かれたノルウェー語レッスンの生徒さんたちが「看板の意味が分かるようになって嬉しかったです」と何度か教えてくれて、
「ですよね~」と共感するノルウェー語愛♪ 

10月、アネッテさんのお宅で開催した「ワッフルパーティ」で、ノルウェー旅行で撮った看板や標識、もろもろの文字の写真をパワポで見せながら解説しました。
今まで「ノルウェー語」にターゲットを絞ったプレゼンは何度かしてますが、このプレゼンの準備はとても楽しかったです!旅行中に撮った写真を見直してみると、意外にも多い文字、文字、文字。意味がわからなければ単なる記号ですが、意味がわかっちゃうとニンマリできちゃうというしくみです(知らない方が良かった・・・と言う場合もあります)。

・・・と文字で書いてもイメージがわかない!という方のために例を出してみますね。

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実はこの建物の存在は知ってました。でも9月にオスロで居候させてもらった友達の家の近所に発見してビックリ!
Øl=「ビール」+akademiet「アカデミー」=「ビールアカデミー」という意味です。ビールのテイスティングや、ビールとチョコの試食会などやっているところですが、ølとakademietを組み合わせるなんて面白いですよね。

次行きまーす!

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これは、ブログで取り上げたMatstreif「食の祭典」で見かけた文字です。イロイロ深読みできる文字に、思わずパチリ!と写真を撮りました。
Norsk「ノルウェーの」+drikke「飲む」+kultur「文化」=Norsk drikkekultur「ノルウェーの飲酒文化」!
ちなみに、たくさんのクラフトビールがここで買うことができました~。ノルウェーの飲酒文化ね、ふふ・・・(以下、自主規制)。

はいお次は・・・

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これはな~んとなく雰囲気から意味がわかりますか?
rydde「片づける」+salg「セール」=「在庫一掃セール」という意味ですね~。Salgはノルウェー語が分からなくても意味が伝わると思います。

どんどん行きますよ、そろそろノルウェー語が分かってきましたね?(←そんなに簡単にわかっちゃったら、私の仕事なくなる・・・)
これはオスロ随一のメインストリート、カール・ヨハン通りで見つけました。

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冒頭のUønsket graviditet「望まない妊娠」と同じように、やっぱりこういう問題はノルウェーでもあるんだな~、と思いました。
Født「生まれる」+i「中に」+feil「間違った」+kropp「体」=「間違った体に生まれた?」という意味になります。性同一性障害の人に向けたメッセージでしょうか。紙一枚から、ノルウェー社会の一端が覗ける気分になれます(←あくまでも気分です、気分・・・)。

次は・・・「おお、やっぱりノルウェーでもこれのニーズがあるんだ!」と思った看板です。

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英語でRemoveとありますが、じっくり読むと・・・Fjern「取り除く」+tatoveringen「タトゥー」=「タトゥー除去」という文字が読めますね。日本に比べて、国民一人あたりのタトゥー率は高いノルウェー。カジュアル感覚で入れている人が多い印象です。でも、やっぱり除去したい時があるの?ノリで入れちゃった元カノ&元カレの名前?いろいろ妄想が広がり、ノルウェーの風俗の一端が覗ける気分になれます(←これも気分です!)。

可愛い看板もありますよ~。

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Varm「暖かい」+sjokolade「チョコレート」=「ホットココア」です♪
とっても甘くて、体が温まるココアは、ノルウェー留学中によく飲みましたね。看板を目にした瞬間、思い出がよみがえりました。

・・・てな感じで、ノルウェー語が解読できると「怪しい東洋人、なぜここで写真を撮っているのか」モードが発動することがお分かりいただけたでしょうか?
日本に来る外国人観光客が増えているようですが、やっぱり看板が読めると面白いと思うんですよね~。例えば・・・

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「ドッケン!」ドイツ人もビックリ!!

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現在、2016年1月期のノルウェー語レッスン&セレクトレッスンを募集中です!
「初心者コース」は木曜19時、日曜13時半(一部変則)の枠で集中募集していまーす。
詳細・お申込み・お問い合わせは↓からどうぞ~♪

http://norwayyumenet.noor.jp/hp/info/norskkurs/norskkursannai.htm

10月期ノルウェー語レッスン募集中です!

気温が涼しくなったり、暑くなったりで不安定ですが・・・・もう9月。
あっという間に10月になりますよ~。秋が待ち遠しいですね。

現在、10月期ノルウェー語レッスン&セレクトレッスンの受講生を募集中です♪

ノルウェーと関わるようになってから21年が経ち、またノルウェー語を教え始めてから18年です。お蔭さまで、経験やネットワークは持っていると思います。
たくさんの生徒さんたちやノルウェー人、メディアを通じて得た情報などは自分の「財産」だな~としみじみ感じる今日この頃。
それらをレッスンに反映させ、生徒さんたちと「共有」できれば・・・と考えながら授業をしています!

生徒さんたちからよく聞くお困りごとは「ともかくノルウェーは情報が少ない」ということ。
実は情報自体あるのですが、ノルウェー語ソースだったり、またはアクセス方が分からなかったりが大半なんですよね~。
なので、個々のリクエストに応じて「このサイトに情報が載ってます」とか他にもお勧めの辞書などをお答えしています。

初心者、初級者、中級者コースすべてのクラスで使っているテキストは、ノルウェーで出版されているものをチョイス。
今のノルウェーの生活に即した会話や単語はもちろん、写真を見るだけでも、「おお、こんな感じなんだ~」と触れることができますよね。
朝食に並んでいる食材の解説からやっちゃいます・・・。

常に心がけていること、それは・・・
ノルウェー語を習うことを通じて、テキストの短いセンテンスから、1枚の写真を通じて読み取れるノルウェー人の気質や特徴、社会や文化まで踏み込めるレッスンです!
というと堅苦しく感じるかもしれませんが、ぜひ募集ページの「受講者の声」を参考にしていただければ嬉しいですね~。

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10月期の「初心者コース」は、土曜16時と日曜10時半の枠で集中募集ですが、他の曜日やレベルでもお気軽にどうぞ~。
現在のところ、日曜の方が開講見込みが高いです(9/8現在)。
シフト制の仕事で、レッスンを規則的に受けられない、遠隔地で難しい方などもお問合せください。ベストな方法を一緒に考えましょう!
さらに「いきなり3か月のコースを申し込むのは躊躇する」という方は、体験レッスン(1回3500円)を受講して頂いてから、継続するかどうか決めることも可能ですよ~。

内容詳細やお申込み・お問い合わせはこちらからどうぞ!⇒http://norwayyumenet.noor.jp/hp/info/norskkurs/norskkursannai.htm
レギュラーコース以外に、テーマ別に90分で学べる「セレクトレッスン」もあります!来期は以下のスケジュールです。

10/4 「超!ノルウェー語入門」
11/19 「旅のノルウェー語 秋冬編」(オーロラツアーを想定)
11/29 「ネイティブによる発音練習」

内容紹介などは、こちらのサイトをご参照ください⇒http://norwayyumenet.noor.jp/hp/info/norskkurs/norskkursschedule.htm

ぜひたくさんのご応募をお待ちしています♪

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9/9-21までノルウェーと1日だけスウェーデンに行ってきます!
オスロは1年でも変化が多いので、どうなっているかワクワク。
スウェーデンは行くのがホントに久しぶりなので、ワクワク。
エネルギーチャージして帰ってきますね~♪

誰が「ノルウェー人」?

ここ何年か、ノルウェーの新聞や本、テレビでこの表現をよく見かけるようになりました。

etnisk nordmann

日本語にすると「エスニック・ノルウェー人」です。この時点で意味が分かる人はいますか?
etniskは、英語のetnicに相当します。ちなみにノルウェー語辞書で意味を引くと「特別の民族、人種」という意味ですね~。
で、この「エスニック・ノルウェー人」は、移民系ではない「純粋なノルウェー人」(!!)という意味で、使われています。

この語が出てくる度に、「それにしても訳しにくいフレーズだな~」と思ってしまいます。
というのも、日本では「エスニック」は「エスニック料理」を連想することが多く、また「エスニック料理」自体が限られた地域の料理を差すような傾向がありますね。
世界規模からすれば、日本食も「エスニック料理」にどんぴしゃ当てはまるかと思いますが。
このような日本における「エスニック」の使われ方がヘンだよ、というのは文筆家の山口文憲さんがずいぶん前に指摘されていました。

・・・ということで、何かモヤモヤする「エスニック」という単語。
ではなぜ単に「nordmann」(ノルウェー人)ではなく、「etnisk nordmann」という単語がノルウェーで使われる頻度が増えたかと言うと、移民の数が増加していることと関係があります。つまり「移民」または「移民2世、3世」のノルウェー人が多くなっているので、そうではないノルウェー人と区別する必要が出てきたのですね。

etniskも悩ましいのに「nordmann」の定義も大ざっぱです。
ノルウェー語の単語の起源について解説した『ORD ORD ORD』(Helene Uri&Ingebjørg Tonne著)という本から引用してみましょう。
「Nordmannという単語を辞書で引くと、”ノルウェー出身の人々”としか書かれていない。今、私たちがこの言葉を使う時の曖昧さを反映している」。
意味をぼやかすことで、使い方も広義に亘りますよね~。

おそらく昔は、せいぜいデンマーク、スウェーデン、アイスランド、フィンランドなど北欧圏、ドイツやオランダなどのノルウェーに近い祖先をもつノルウェー人くらいしかいなかったのかもしれません。
ですが、1960~70年代くらいから「非西欧諸国」の移民や難民が増加し、多種多様な「移民社会」に慣れていなかったノルウェー人は混乱してしまったのかもしれません。
確かにノルウェーの市民権は持っていて、ノルウェー語も話せるけれど、みんなひっくるめて「ノルウェー人」としちゃってOK?とは言いにくいという逡巡が「etnisk nordmann」なる単語ができたことにつながったのでは?と推測します(あくまでも推測です!)。

日本語の訳しにくさに話を戻すと、このetnisk~人は、「生粋の~人」とか「白人の~人」と訳されている例を見ました。
「白人」は意味が広すぎますね~。訳者の苦労がしのばれますが・・・
「生粋のノルウェー人」・・・江戸っ子か!とツッコミを入れたくなります・・・。

何度かノルウェー語レッスンで、生徒さんたちに「どう訳すのがいいと思います?」と聞いたことがありました。
「本物のノルウェー人」、「ネイティブノルウェー人」などが挙がりました。「ネイティブノルウェー人」・・・なんか、かっこいい!
「”エスニック・ノルウェー人”は分かりにくい」という意見が多かったですね。本当はこれが一番、原語に近いのに。

ということで、「etnisk nordmann」のしっくりくる訳語と、そもそも「純粋のノルウェー人」って誰なの?と根源的な疑問をいただきつつ、この稿を終わりにします。

20150818

きゅうりの時間

「今年はそれほど“agurktid”が目立たないな~」とノルウェーの新聞をネットで覗くと思います。
Agurktid=agurk(アグルク)「きゅうり」+tid(ティードゥ)「時間」は、直訳すると「きゅうりの時間」。
ノルウェー語の意味は「夏枯れ」。つまりニュースのネタがない夏の時期を指します。

"agurktid”を絵にしたもの("Perler for svin"より)

“agurktid”を絵にしたもの(”Perler for svin”より)

そうなんです、今年はギリシャ危機のお蔭(!)で、紙面はそれなりににぎわっているように見える・・・。こんなのagurktidじゃない!と拗ねてしまいます。

日本のニュースや新聞でも「夏ならではの定番記事」があるかと思います。帰省ラッシュ、お盆、高校野球など。
ノルウェーの新聞やニュースでも、agurktidにふさわしい定番ネタがあります。

例えば、夏休みの天気。これがノルウェー人の複雑な心理を表していて面白いんですよね。暑くていい天気が続けばもちろん紙面は「夏が来た!」と喜ぶのですが、でも「こんな好天気は長く続くわけはない・・・」と言う諦念が、垣間見られる北欧心(←「乙女心」とひっかけてみました)。

今年はまだ読んでないのですが、人気の旅行先グラン・カナリア諸島などのバカンス地で、いかに「ノルウェー人の若者が酔っぱらってバカ騒ぎをやっているか」もありがちなネタです。これを真面目に受け取ると、夏のグラン・カナリアは北欧人たちのせいで風紀乱れまくり、という印象ですね。

「マナーのなっていない若者」シリーズは他にもあります。ノルウェーや北欧で人気の「使い捨てバーベキューセット」(Engangsgill)を使って公園や森、湖でBBQを楽しんだのはいいけど、後に大量のごみが残って全くけしからん、と、何だか日本と変わらないじゃないか~というネタも既視感がありますね。

使い捨てバーベキューセット

使い捨てバーベキューセット

・・・以前、どこかで書いたか話した記憶があるのですが、今まで読んだ中で一番、「agurktidなネタ」と思った記事は、オスロ大学留学時に読んだ全国紙の記事。「お金を拾った人が警察に届けた」というニュースが大きく取り上げられていました。「それで??」とつっこむ気力も起きない脱力感。「良かったね~」としかいいようのない記事でした。

ところでなんで、agurktid「きゅうりの時間」が「夏枯れ」の意味になるかは、サイトでも以前、書いたので重複は避けたいのですが、でも書きますね~。
夏。何もニュースのない夏。ネタに困った記者たちが、「今年のきゅうりの長さは何センチか」と書いたことに由来します(”Perler for svin” Helene Uri著より)。
言葉って面白い!

というわけで、「今年の新聞やニュースはagurktidじゃない!」と不満を感じる理由は理解していただけましたでしょうか?
まったりして、どーでもよい平和なニュースこそagurktidの醍醐味。まったく、ギリシャのせいで・・・(ぶつぶつ)。

正しいagurktid

正しいagurktid

Hei&声の大きさ

あいさつの作法~ノルウェーの場合」でも書きましたが、Hei!は日常生活では欠かせない挨拶です。

先日、九州からわざわざプライベートレッスンを受講された生徒さんに、Hei!の大切さを強調しました。
とりあえず、Hei!を使った方が、印象が良くなりますよ~、ちゃんとHei!と言われたら自分も返しましょうね、と。
現在、ノルウェー旅行中の生徒さんからメールが来ました。「Heiはすごいですね。反応が違います!」と書いてあり、嬉しくなっちゃいました。

牛にもHei!であいさつしましょう

牛にもHei!であいさつしましょう

このHei!は、出会った時、目があった時などにする挨拶ですが、実はもっともっと使える場面があるのです!
例えば、帰宅した時・・・
A: Hei!
B: Hei!
と挨拶します。日本語の「ただいま」「お帰りさない」に相当するのは、このHei!になるのです。
ということで、おさらいすると
Hei=おはよう、こんにちは、こんばんは、ただいま、お帰りなさい
を網羅してしまう挨拶ということになりますね。

・・・ということで、たかがHei、されどHeiということで、Heiは侮れない単語と言えるでしょう。

他にレッスンをやっていたり、他のシーンでも気になるのが「日本人の声の大きさ」です。
特にノルウェー語を話すときは、自信がないせいか「声が小さくなりがち」。これ、すご~く勿体ないです!
かなり話せる人でも、声が小さいだけで相手と意思疎通できる確率は下がってしまいます・・・。
なぜなら、「ノルウェー人、声が大きい」からです。

1対1で、親切なノルウェー人ならば、小さな声でも拾ってくれるでしょう。
でも、大人数で喧噪の中では、声が小さいと・・・最悪、誰も聞いてくれず、「リアル、ひとりごと」・・・。これかなり凹みます。

声が聞こえない!

声が聞こえない!

呼吸法の違いでしょうか?ノルウェー人は声を張っている感じはないのですが、通る声です。
さらにノルウェー在住の移民で、お世辞にも発音は上手でなくても、ちゃんと会話が成立してしまう人の声は「例外なくデカイ」。

私も昔は声が小さかったです。
ただ、ノルウェーへ留学し、または何度も訪れていく中で、「Hæ?」(「何言ってるの?」)を連発されて、自然と声が大きくなっていった気がします(加齢による聴力の衰えとは考えたくないですね~)。
なのでレッスンでも「声は大きく」を心がけていま~す。

自信がないので小さな声⇒通じない⇒さらに自信を喪失して声が小さくなる・・・という悪循環にならないようにするためには、「声の大きさ」がキモ。
ノルウェー語が通じる確率がUPしますので、ぜひ実践してみてください!

余談:
この逆もあります。ノルウェー人留学生の友達が日本に遊びに来た際、都内の地下鉄で大きな声で話すから「恥ずかしかった」と告白した例がありました。
特にお酒が入ると・・・(以下、自主規制)。

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「7月期ノルウェー語レッスン」は絶賛、募集中です!
「初心者コース」は現在、平日夜と日曜10時半とで待機者の方がいらっしゃいます。
その他のレベルもありますので、お気軽にお申込み・お問合せをください♪

詳細はこちらから⇒http://norwayyumenet.noor.jp/hp/info/norskkurs/norskkursannai.htm