もうすぐ終わる五輪、もうすぐはじまる新規レッスン♪

こんばんは~。
たった今、テレビ朝日で短い時間でしたが、「キュッパのはくぶつかん」が紹介されて、「うう、また出世したね~」と感動していたところです!

少なくともオリンピックでは、調子に乗れているノルウェー、
昨夜の女子クロスカントリー30キロでは、ノルウェーが金銀銅メダルを独占しましたね~!
優勝は、”skidronning”(スキーの女王)”と呼ばれるMarit Bjørgen(マーリット・ビョルゲン)。彼女は鉄人?男子にも勝っちゃう?いずれにしても、素晴らしい選手です!
銀メダルは、 Therese Johaug(テレーセ・ヨハウグ)。まだあどけない可愛いルックスですが、滑りになるとビョルゲンに頑張って付いていきましたね。
そして銅メダルはKristin Størmer Steira(クリスティン・ストールメル・スタイラ)!

まずビョルゲンがゴールにたどり着き、やや遅れてきたヨハウグとハグ。そしてスタイラはもうゴール前から笑顔を見せてましたね。
3人のノルウェー女性が抱き合うシーンは、苦楽をともにした強い絆を想像させるものでした。

スポーツ素人のワタシが書くとまたボロが出るかもしれませんが、3人とも途中、スキー板を替えませんでしたね。
五輪期間途中で、「ワックスが悪い」、「スキー板が悪い」と批判を浴びたクロスカントリーチームでしたが、最終的にはベストのコンディションで臨めたようで、何よりです。
Gratulerer,skijentene!(おめでとう、スキー女子たち!)

無駄な情報としては、銅メダルのスタイラは試合前夜に、「恋人とピザを食べてリラックスした」と記事にありました。
pizzakveld(ピザの夜)なんて単語、初めて見ましたよ~。やっぱりノルウェー人とピザは相性バッチグーですね♪

それにしてもオリンピックが終わったら、ノルウェー人たちは「抜け殻」になってしまうのでは??と遠く極東の地から心配です・・・労働意欲がますます・・・下がる??

さて今日は、今期4回目の「セレクトレッスン」でした。テーマは「ノルウェー暮らし、基本の単語&フレーズ」でした。
みなさん、動機は様々ですが、熱心にそして和やかな雰囲気でレッスンに参加してくださり、ありがとうございました~。

セレクトレッスンは、2007年当初からあったわけではありません。
実は、「ノルウェー語を習ってみたいけど、毎週通うのは難しい」という声を、ノルウェー大使館で実施した「ノルウェー語にトライ!」というイベントで聞いたのがきっかけで、「何かいい方法はないかな~?」とYoko管理人と考えて「各回参加型」を思いつきました。
最初は「どんなテーマで?」「どんなテキストを作ればいい?」と試行錯誤でスタートしましたが、今ではすっかり定着しています。
私自身、セレクトレッスンを通じて、よりたくさんのいろいろな生徒さんたちと巡り合うことができ、感謝しています♪
リピーターの方もいますし、ピンポイントで参加する方もいますし、さまざまです。
反応や質問もそれぞれ。「勉強になるなぁ~」と私の方が感心しちゃいます。

3月と来期のテーマをご紹介しますね。すべて日曜13時半です。

3/9「やり直しのノルウェー語」・・・学習中断された方、留学された・住んでいたけど思い出したい、という方にぴったりです。
3/30「リクエスト☆スペシャル」・・・どんなテーマのレッスンを希望しているか、どうぞリクエストしてください。3/3が締め切りです。

4月期

4/13「超!ノルウェー語入門」(女性限定)・・・ノルウェー語ってどんな言葉?ちょっと触れてみたい方にぴったりの超初心者向けのコースです。
5/11「ネイティブによる発音講座」・・・人気のJack先生が、発音を集中的に教えてくれます。初心者の方も大丈夫な内容です。
5/25「ノルウェー暮らし、基本の単語&フレーズ」・・・実際にノルウェーで暮らす場合(留学・赴任・ワーホリなど)に必要な、単語やフレーズの基本を学びましょう。
6/8「旅のノルウェー語講座」夏編・・・ノルウェー人はちょっとノルウェー語を使うだけで喜びます。この夏、フィヨルド観光をご予定の方にぴったりのレッスンです。
6/22「やり直しのノルウェー語」・・・ノルウェー語の学習を中断しているが、再開されたい方、まずは ノルウェー語がどんな言葉だったか思い出してみませんか?

お申込み・詳細はこちらからどうぞ!

男子アイスホッケー決勝はスウェーデンVSカナダですね!
ノルウェー人、なんやかんやでスウェーデンを応援すると思います。Heia Sverige!

マイクパフォーマンスの行方は・・・ノルウェーVSスウェーデン!

えっと今、ちょっと反省モードです。
スウェーデンVSフィンランド男子アイスホッケー準決勝。
「美薄毛対決!」とTwitterでかなり煽りましたが、先ほど録画を見て、「あれ~、案外、毛がある!」と驚きました~。
何年前かの試合では、両チームではマニア垂涎の「美薄毛」がたくさんいたんですよ~。なので、今度も期待していたのに・・・「当たり年」とか「外れ年」とかあるんですかね~。
ただ、美薄毛マニアのねんねんさんとスカイプレッスンした時に、「汗でへばりつくのがいいんですよね~」と深い言葉を頂きました。
私はまだ表層的な面しか理解してないのかも・・・
結果はスウェーデンが勝ちましたが、心情的にはフィンランドに勝利してほしかったですね。
歴史的に、フィンランドは散々、辛酸をなめてきた関係ですから、ちょい肩入れしちゃいます。

留学中、「ロシアVSチェコ」のアイスホッケーの試合を見ていた時に、チェコの留学生が、もうスポーツの域を超えて「ロシアには負けない!!」と息巻いていました。そしてチェコが勝った時の喜びようといったら・・・。やはりこれも歴史的な因縁が関係してますよね。

で・・・それらの国々に比べれば、ノルウェーとスウェーデンなんですが・・・まあ短い間、スウェーデンの支配下にあったとはいえ、「友好関係」であることは間違いありません。
でも、なぜかスウェーデンに張り合おうとするノルウェー。
総獲得メダル数では、ノルウェーがスウェーデンより優位に立っています。
ですが、ノルウェーの国技ともいえる「クロスカントリー」でスウェーデンに何度か負けたことが相当、トラウマになっているらしく、Aftenposten紙でとうとう、ノルウェーの記者VSスウェーデンの記者が互いに「マイクパフォーマンス」を掲載したのですが・・・・

・・・ノルウェーびいきのワタシが読んでも、かなり「空しい」内容だったので、ちょっとかいつまんで引用しましょう。

●ノルウェー側

クロスカントリーの王者をめざし、試合に勝つことよりもスウェーデン人を負かすことの方がうれしい。
そしてそのモチベーションこそが、ノルウェーのスポーツ向上につながったので、スウェーデンには感謝している。
スウェーデン選手の誰が、140メートルのジャンプを飛んでから1時間後に10キロのクロスカントリーで勝利できるだろうか?

ミニ解説:メダル数では上回っていても、全体的に「アジっている」調子が痛々しい・・・

●スウェーデン側

キミたちが思っているより僕たちはノルウェーの成功なんか気にしていない。
弟(=ノルウェー)が兄貴(=スウェーデン)にキャンキャン吠えても、気にならないね。

ミニ解説:完全、上から目線かつ大人の余裕を感じさせます。

さて皆さんの判定では、ノルウェーとスウェーデンの「マイクパフォーマンス」はどちらの勝利ですか?
いくら「ノルウェー伝道師」のワタシでも・・・この対決は・・・ス・・・が勝利かと・・・はい。

お願いがありま~す!!
サイト宛に3月、ノルウェー旅行をされる方から、「現地で子どもでも参加できるクロスカントリー大会の情報があれば教えてください」とメールをいただきました!
あいにく私は存じ上げないので、ご存知の方がいらっしゃれば教えて下さい♪

2014/2/22 | Category : スポーツ | Author : norway-yumenet

“smør”は大事!

さて今週は、オスロや東ノルウェーの子どもたち(小・中・高)はvinterferie(冬休み)。
(ちなみにノルウェーでは、秋休みや冬休みは、地域ごとにずらす方式です)
そのせいでしょうか、Facebookのノルウェーの友達は子どもたちとスキーに行っている写真をよくUPしています。

小さい子どもがスキーを履いて滑っている姿を見ると、あの有名なことわざを思い出します。

Nordmann ble født med ski på beina. 「ノルウェー人は足にスキーをつけて生まれてくる」

以前、新聞で小さな子どもを初めてスキーにトライさせる場合の「親の心得」が大きく特集されていました。
内容のほとんどは忘れてしまったのですが、強烈に覚えているのは、以下の警告です。

「正しいワックス選びは、親の責任である」

なにごとも、「ま、いいんじゃない?」とゆる~いノルウェー人なのに、ワックスに対するこの厳しい姿勢・・・。
下手すれば子どもの成績より、「ワックス選び」の方が大事な印象さえ受けます。

ワックスはノルウェー語で、smør(スムール)と言います。実は「バター」と同じ単語です。
開催中のソチオリンピックでも、新聞記事によくsmørの文字が目につきます。
クロスカントリーの選手が優勝すれば、「smør選びが成功した」と上機嫌なのですが、先週末くらいでしょうか、ノルウェーの優勝候補の選手が次々とメダルを逃しました。
決定的だったのは、男女クロスカントリーリレーでまさかの4位。
しかも優勝はスウェーデン・・・

もうノルウェーメディアは、ハチの巣をつついたように大騒ぎ!そして批判の矢面に立ったのが、「smør選び」だったのです。
タブロイド紙には、ついに「smørskandale」=「ワックススキャンダル」なる初めて見る単語が登場する始末・・・
スキー連盟側は、「うちは、世界最高のワックスチームだ」と反論。
スキーに全然詳しくない私ですら、「何だかこれは、一大事!」という気分になってきます。

smørとノルウェー人の関係性を示すエピソードがもう一つありました。
何年か前に、札幌でノルディック世界選手権が開催されていたことご存知でした?
日本ではそれほどメジャーな競技ではないからでしょうか、会場は残念ながら観客がまだらで、それに対してノルウェーのメディアは「信じられない!」と騒ぎ立てていました~。

ですが、ノルディック競技を心から愛するノルウェー人。
札幌開催を祝して、紙面には「一日一語、日本語を覚えよう」というコーナーができました。
「ありがとう」のような基本的な日本語を習字で書いて、日本に親しむという、まさにスポーツを通じた文化交流。
が、ある日の習字を見て、驚きました・・・!
そこには、大きく誇らしげに

ワックス

と書かれていました。会心の作、といった感です。

もう言葉はありません。
ノルウェー人、どこまでもワックス愛に生きてくださいね~。

オリンピック・ノルウェー人深イイ話

ソチオリンピックの観戦で寝不足、という方も多いと思います。
4年に1度、ノルウェー人がこんなにテレビで観られるなんて~と素直に喜びたいですが、ノルウェー人が活躍する競技ってビミョーに日本人の嗜好とは違うようで、あまり新聞などでも大きく取り上げてくれないのが残念ですね~。

2022年の冬季オリンピックにオスロが立候補するようですが、皆さんは1994年に開催されたリレハンメルオリンピックを覚えていますか?
1992年、オーロラツアーでノルウェーを訪れて、すっかりかの地に魅せられていましたが、当時は会社勤めだったので、それほどオリンピック中継は観られませんでした。
ただ開幕式は、印象的でしたね~。記憶に違いがなければ、テレマークスキーの男女が出てきたり、素朴な味わいだった記憶が・・・。
感動的だった開幕式で、聖火台に点火したホーコン皇太子はまだあどけない青年でしたが、先週くらいに「実は点火したのは自分ではなかった」と衝撃の告白・・・。実際に点火のボタンを押したのは、Yoko管理人が縁のあるドランメン在住の「おじさん」でした・・・。ま、ビックイベントですから秘密の一つや二つはあるでしょうね~。

さて、ノルウェー人は「スカンジナビア意識」が強く、スウェーデン人やデンマーク人のことはよく話題にしますが、フィンランド人は「よく知らない」という態度です。
ですが、私がノルウェー語レッスンで使っている語学書に、「深イイ話」が載っています。
リレハンメルオリンピックで、熱い応援を送るノルウェー人たち。自国の選手だけではなく、フィンランド選手に対しても声援を送ろうとしますが、ノルウェー人はフィンランド語できません。
しかしノルウェー人は、自分たちが知っているフィンランド語を必死に思いだし、叫びました。リレハンメル人形
「Ei saa peittää! Ei saa peittää!」
これはフィンランド製のヒートパネルに書かれていた文字で、意味は「上に物を置かないで」でした・・・。この声援を聞いたフィンランド人の気持ちは・・・わかりませんね~。

葛西選手のジャンプは「Kamikazejump」と表現しています。
ノルウェー人からすればすべては「親愛の情」。ヒネリのない率直な熱い気持ちは、「なんか、ノルウェー人いいなぁ」と思っちゃいます。

写真はFukuyaの美人店長ミタさんが、下さった「いやげ物」ならぬ「素敵なお土産」。リレハンメル人形です♪

国境を越えて~ノルウェー人が尊敬する葛西選手~

葛西選手の銀メダル受賞は、日本ではもちろん大きなニュースとなりました。41歳という年齢でトップアスリートである葛西選手に、日本人は敬意を新たにしたと思います。
さて冬のオリンピックでは、ノルウェーも大きな存在感を示しています。まさに「ウィンタースポーツ王国」の感がありますね。
ノルウェー人はもちろんノルウェー選手を応援していますが、素晴らしいアスリートへは敬意を惜しみません。
私が最初に留学したのは、リレハンメル五輪の翌年、1995年でしたが、何人ものノルウェー人に「日本人選手は良きライバルだよ」と言われました。

そして2014年。ソチオリンピック。
ノルウェーは、得意のクロスカントリースキーを中心にメダルを多く獲得したり、または期待外れの結果について連日、五輪についてたくさんの報道がされています。
葛西選手の銀メダルは、金メダルを取った選手よりも大きな扱いで報道されました。
ノルウェーを代表するAftenposten紙に葛西選手の活躍が記事になったので、一部、ご紹介しましょう。

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「私は、オーレ・アイナル・ビョルンダーレンが誰かということをよく知っているし、彼のキャリアを追っている。私は彼に感動しているんだ。彼や自分を通じて、若さよりももっと大事なことがあると結果が示してくれる。決してあきらめずに、モチベーションを保ち続けることが重要なんだ」と葛西選手は語る。

ビョルンダーレンは40歳。いくつもの辛いシーズン後、スプリントで金メダルを獲得した。土曜の夜遅く、41歳の葛西選手は銀メダルに輝く。彼もまた辛いシーズンを乗り越えての結果だ。

「まず何よりも、新しい目標を作ることが、カムバックできることにつながる。そしてその目標に向かって、一生懸命、努力するんだ。」と葛西選手は言葉を続けた。

ベテランの葛西選手は、すでに1992年のアルベールヴィルオリンピックに出場し、それ以来、ずっと五輪に出場を続けている。
ソチでは、ファイナルで133.5メートルを飛び、金メダルを獲得することも可能だった。

しかし、ストッホが1.3ポイント上回った。

「あともう1つオリンピックに出場するんだ」と世界中にたくさんの友人がいる葛西は言う。
彼は長い間、高い人気を誇り、そしてまた愛される選手であり続けた。3月のオスロ・ホルメンコーレンのジャンプ大会で、彼は大きな注目を集めるだろう。

ノルウェースキー連盟コーチのJermund Lunderは葛西選手についてコメントを寄せた。
「葛西がやり遂げたことは、ほとんど不可能なことだった。これは歴史的と言いたい。年齢が限界を超えた。葛西はこの競技で最も私を感動させた選手だ。おそらく彼は、スキージャンプには年齢制限など存在しないことを示してくれたのではないだろうか?」

金メダルに輝いたストッホは、「あなたは葛西より15歳も若いが、15年後には何をしている?」という質問に、「はは、きっとビーチに寝転んで、引退生活を楽しんでいるかな。葛西には、ただ脱帽だよ!」と答えた。

ノルウェーのBardal選手も、葛西選手に感動した。彼の輝かしい結果と長期にわたってモチベーションを保ち続ける姿勢に対して。

「もし僕が葛西のように長い競技生活を送ろうとしたら、きっと間に休息する年が必要だろうね。でもオスロでオリンピックが開催されるだろうから、そうしたら・・・」と冗談ぽく語った。
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ノルウェー人の葛西選手への深い尊敬と愛情が垣間見られる記事でした。
ウィンタースポーツに親しみ、愛するノルウェー人ゆえに、他国の選手でも敬意を忘れない。
そうしたノルウェー人が素晴らしい!と改めて思いました。

2014/2/16 | Category : スポーツ | Author : norway-yumenet