ノルウェー人の授業参観

日本とノルウェー。関わっている人が少ないので、その分、楽しい経験があります。

日本に留学していた頃に、ノルウェーについて学ぶサロンでゲスト講師を務めてくれたSynnøve Nyheim(シノーベ・ニーハイム)さん。「3月末から4月上旬に来日するので、ノルウェー夢ネットのレッスン風景を取材したい」と連絡があり、「おお~」とびっくりしました。サロンのレポートはこちらからどうぞ!
シノーベさんはノルウェー帰国後、私も勉強したノルウェーのHøgskulen i Volda=ヴォルダカレッジでジャーナリズムを専攻。その時に知り合ったパートナーのSondre(ソンドレ)さんと共に来日したのです。

シノーベ&ソンドレ

互いに日程調整をして、初めて開講する”Språkkafe”「ノルウェー語カフェ」のレッスン見学となりました。
ノルウェー語レッスン受講者の方々を対象にした各回参加スタイルのレッスンです。
会話、コミュニケーションに特化」が特徴で、初回のテーマは「旅で使えるノルウェー語」に決定~。
さてどんな内容にしよう・・・と猫に邪魔されながらの毎日、うーむと考えてました。

3/30の夜。約束通り、シノーベとソンドレさんが来てくれて、まずは”Takk for sist!“「この前はありがとね~」と挨拶。
レッスン前に、私が45分くらいのインタビューを受けました。
最初にノルウェーに行ったのいつ頃?どうしてノルウェーに興味をもったのか?
などなど質問された後は、ノルウェー語で「我、如何にしてノルウェー伝道師となったか」を語りました。
自分が話しすぎたせいか、あまりシノーベから質問はなかったのですが、「学生寮に住んでたの?」と聞かれましたね。
待ってました、とばかりに学生寮で体験したstudentfest(学生パーティ)がいかにクレージーだったかを力説しました。
帰国後、ノルウェー語の仕事と会社生活を兼業していた時期がありました。とうとう体調を崩して会社を辞めたエピソードには「でしょうね~」と納得するノルウェーチーム。

そろそろレッスンが始まる19時ちかくとなり、レッスンに申し込んでくださった3名がやって来ます。
「もしかしたらノルウェー人が来るかも」程度にしかお伝えしていなかったので、実際にノルウェー人2名を前にして生徒さんたちはやや緊張しながらも、大事なワードである・・・

Hyggelig!

「お会いできて嬉しいです」が言えたので、拍手~~。

Hyggelig!

慣れないインタビューだけでもいっぱいいっぱいだったのですが、さらに初めての”Språkkafe”「ノルウェー語カフェ」が続き、猫たちは隙あらば玄関ドアの外に出ようとしているので、平常心を保つのが大変でした・・・。

ちょこんと座っている猫ちゃん

テキストを使わないレッスンを目指したので、思いついたのが「タブレットPCの活用」です。
毎年、ノルウェーに行っては、たーくさんの写真を撮ってます。
旅行で想定されるシーン(ホテルのレセプション、コンビニ、スーパー、ショップ、公共交通機関)などの写真を見せながら、

「レセプションではまずなんと挨拶?どう切り出すか?」
「コンビニで店員に頼まないと買えない物は、どう伝えるか?」
「洋服の試着はどう切り出す?」
「このトラムが自分の目的地に行くかどうかは、どう確認する?」

などなど質問をして、皆さんがノルウェー語のセンテンスを考えていきます。
足りない部分や大事な単語、表現はホワイトボードに書き、覚えるように練習しました。さらに現地情報もちょこちょこ織り交ぜます。

そうそう!せっかく部屋にはノルウェー人がいるから、二人にも質問しました。例えば、SNUSと書かれた文字の写真の場面で、「SNUSってなに?」と聞き、ノルウェー語で答えてくれました。生徒さんたちはヒアリングに挑戦します!SNUSは、日本ではまず見かけないので、説明が難しい・・・。

途中、猫たちは部屋の中をぐるぐる歩いたり、走ったり、そしてノルウェーチームは写真を撮ったり・・・でもレッスンに集中!
そして「困った時のノルウェーワッフル」♪

ノルウェーワッフルを焼き始めたら、シノーベがとっても大きなbrunost(ブラウンチーズ)をお土産よ、とくれました~~~!!!
生徒さんたちにも、ノルウェーを代表するチョコレートKvikk Lunsjをくれて、みんなで声をそろえて

Tusen takk!

お互いに記念撮影などしながら、カオスなままインタビューとレッスンは終わりました~。

受講者の皆さんは「楽しかった」とおっしゃって下さり、安堵~。
最後の試練は・・・玄関ドアに出たがる猫をいかに室内に留めるか・・・ネコ先輩生徒さんが上手くあしらってくれてホッとします。

みんなが家を出た後、ボーゼンとしてしまいました。多分、目は虚ろだったと思います。
これからも、Språkkafeを少しずつでも続けていきたいですね~。
またノルウェーからの取材もVelkomenn!です。

ノルウェー語4月期クラス募集中です!

私の後ろで、猫ちゃんがかまって姿勢で凝視しています。

いつキーボードに乗っかられるか緊張しながらもお伝えしたいことは・・・

ノルウェー語4月期クラス、絶賛、募集中でーす!!!

「初心者クラス」は土曜午前の枠で、待機者がいらっしゃいます。
他の曜日でも、お申し込みはもちろん大歓迎です!
嬉しいことに、学習を中断されて復帰したい方からも、複数、お申し込みがありました~。
様々な事情でノルウェー語を続けられない。ありますよね~。
でも、学び直しは可能です。私自身、ノルウェー語をきちんとやっていなかったブランク時期がありました。
たくさん読んで、話して、書いてをやり直し、そしてレッスンをして経験を積んで、以前よりもノルウェー人とのコミュニケーション力はUPしたような気がします。

経験・・・これは本当に大事だなと実感しています。
ノルウェー人との会話やメールなどでのやり取りを通じて「こういう風に伝えればいい、ダメ」と、テキストには載っていないルールを学んできました。
レッスンはノルウェーで出版されたテキストを使用しますが、
「実際は、こちらの単語を使うことが多いです」
「最近は、こういう表現の方がよく使われますね」
などと補足を加えるようにしています。

ノルウェー語テキスト例

「もっと話せるようになりたい」・・・受講者の方々に共通した願いです。
昨年から会話力に重点さらに置き、少人数クラスならではの利点を生かし、一人一人がノルウェー語で話したり、他の人に質問するように時間を設けています。
そうした会話タイムの時に皆さんから、よく出るセリフが・・・

「単語、忘れちゃいました。」

テキストで出てきた単語を、使えるレベルにまで持っていくのにはコツが必要です。これをお手伝いするのは、楽しいですよ!
最初の段階では、私がノルウェー人の設定で、お互いに自己紹介をする練習をします。
初対面のノルウェー人が質問する内容は「ほぼ一緒」なので、シミュレーション会話(時に妄想会話まで・・・)をやります。
段階が進むと、もっと幅広いテーマで、会話力を磨く練習をしています。

あとは、講師と受講者の距離が近いのも特徴ですね~。
例えば、受講者の方から「会話に特化したクラスが欲しい」とリクエストがありました。
そこで皆さんからリクエストを募り、”Språkkafé“(言葉のカフェ)をスタートすることにしました!
少人数、レベルは不問、毎回テーマを決めて各回募集をかける形式です。受講者に限定、気軽に参加してほしいので、料金はリーズナブルに設定しています。
1回目は「旅で使えるノルウェー語」にしました。
この日は、在ノルウェーの知人でもあるジャーナリストが取材に来てくれるようなので、さてどうなるのか・・・楽しみです!

気軽に参加ということでは、セレクトレッスンもお得です♪
各回参加で、テーマ別に選べます。
4/8(土)「超!ノルウェー語入門」(ブログ参照ください
5/28(日)「メール・手紙の書き方」
6/10(土)「ネイティブによる発音講座」
Facebook参照ください

アーレン先生の発音講座!

というスケジュールです。満席になることが多いので、お早めにお申し込みをお待ちしています!内容詳細・お申し込みは・・・
http://norwayyumenet.noor.jp/hp/info/norskkurs/norskkursschedule.htm

他にも、私とスケジュールを相談して決めて開講するプライベートレッスン、遠隔地の方や小さいお子さんがいらっしゃる方などにお勧めなスカイプレッスンがあります。
総合的なレッスンの詳細・お申込み・お問合せページはこちらをご参照ください~。

http://norwayyumenet.noor.jp/hp/info/norskkurs/norskkursannai.htm

さらにさらにアピールしたい点としては・・・
「ネットワーク作り」のお手伝いです。
ワーホリ、留学、赴任、移住の方は特にノルウェーとのコネクションを持つことが、とても大切です。
昨日、オスロへワーキングホリデーで出発された受講者の方がいました。
出発間際のレッスンでは、不動産の物件探しと内覧申込みのメール作成お手伝い、模擬就職面接の練習などなど。
他にも、在ノルウェーの知人とその方をつなぐお手伝いをしました。

元生徒さんと会ったオスロ大学の食堂

そうした元生徒さんたちと、ノルウェーへ旅行した時に会うことができることも楽しみです~。
ネットがこれだけ普及し、情報収集がたやすくなったとはいえ、まだまだノルウェーの情報は少ないですよね・・・。
私が持っているネットワークを活かして、どんどん皆さんがノルウェーで活躍していただければこんなに嬉しいことはありません~。

そうそう、受講動機がノルウェーに好きなアーティストがいる方がいます。
クリスマスカードや、メールでのやり取りの文章も一緒に考えたり・・・こうした作業も、少人数レッスンならでは実現できるのかな~と思います。

・・・ということで結論は・・・お申し込みをお待ちしています!

ノルウェー語会話レッスン~聞き上手と質問上手とは?~

「もっとノルウェー語のコミュニケーションに力を入れたクラスが欲しい」というリクエストが、生徒さんから寄せられました。
テキストを読んで新しい単語やイディオムを覚え、文法をマスターすることも大事ですが、ほとんどの方は「話せるようになりたい」と思っています。

Språkkafé“をやってみようかな?と漠然と考えました。
Språk=言葉、kafé=カフェという意味です。英会話カフェが日本ではメジャーですよね。
それのノルウェー語版です。
現在、受講している生徒さんたちを対象にやってみよう! というわけで、レッスン中にいろいろとリクエストを聞き、構想を練ります。

少人数がいい、テーマを各回決めて欲しい(旅の会話、ノルウェー人との挨拶、自己紹介など)、テーマ別に募集をかけて欲しい、月1、2回ペースで平日夜と週末の日も設けるetc.
まだ計画中の段階です。

普段のレッスンでは、”Hvordan har du hatt i de siste?”「最近、どうですか?」と質問し、生徒さんたちは答えます。
その内容について、私がいろいろと質問をして会話の練習をしていました。
でも「他の生徒さんにも質問してもらおう!」と気づき、実践しています(←遅いですよね~)。
さてやってみると・・・「質問するって難しい!」と皆さん、おっしゃります。

確かに。まず相手の話した内容が理解する必要があります。
もちろん分からなければ、“Hva sa du?”(なんて言ったの?)と尋ねるのも練習になりますね。
ようやく相手の言ったことがわかり、質問を考える・・・大変です!

憧れの会話~

話せるようになる=会話ができるようになる・・・本当に難しいです。
自分がただうなずいているだけだと、話す力はつきません。
こちらからも質問やコメントなどをしないと「この人、本当に私の話していることわかっている?」と疑われてしまうことに・・・。

・・・って脅かすようなことを書いちゃいましたが、聞くポイントと質問するコツはあります。私も質問に加わり、会話のバリエーションを増やすようにしています。

ノルウェー人と会話すると「なんでノルウェー語を話すの?」のような”Hvorfor?”「どうして?」を使った質問が続きます。
あまりに聞かれると「尋問されている」気分になるほどです・・・。気づけば自分の話ばかりさせられている。ノルウェー人にも質問したい!
そういう時には、”Hva med deg?”「あなたはどうなの?」と返すのも手ですね。

まだ構想=妄想中の”Språkkafé“は、どうなるか?うまく成立させたいです~。
質問や答えを絞り出すように考えて、奮闘している生徒さんたちを見ると、こちらも文字通り踏ん張っちゃいます・・・。
ちょっとのコツを効果的に伝授できますように~。