身近なところで
スキーを楽しみました。
ノルウェー本土は北緯57度から71度に広がる北の国。当然冬の寒さは厳しく雪も深く・・・・・と認識していた私はこの冬すっかり欺かれてしまいました。私の住むドラメンは確かにノルウェーの中でも南部にあります。それでも冬は雪景色になるのが当然なのです。ところが今年は待っても待っても雪が積もりません。何日か雪が降って気温が冷え込んでも長続きせず、終いには雨まで降る始末。それが一番寒いはずの1月,2月の出来事なのです。これが「地球温暖化」のせいなのかどうかは私は専門家ではありませんからわかりません。ただ、異常気象であることは確かでしょう。反対にノルウェー北部では例年になく大雪が続き、道路が閉鎖されたり雪崩で建物がつぶされたりといったニュースをしばしば目にしました。これもまた異常気象です。
以上が私がしばらく冬の項目を更新出来なかった言い訳です。3月に入った今、諦めてこのページを作成しております。しかしながら現在窓の外は久々の雪が降りしきっています。もしかしたらこれから大雪になるのでしょうか?とは申しましてもノルウェーの冬ははっきりと終わりに近づいております。なぜなら冬至の日には朝の9時過ぎまで昇らなかった太陽が、3月に入ってからは朝の7時前に昇るまでに早まりました。昼間の時間は既に冬至から5時間以上長くなっています。
それでは話と時間を戻しましょう。ここでご紹介するのは1月の、日本ではまだお正月休みだったときの良く晴れた日の身近な出来事です。その日、山にはまだ降りたての雪がきらめいていました。これからいつでもスキーが出来ると誰もが楽しみにしていたのではないでしょうか。でも、もしかしたらそう思っていたのは私だけかもしれませんね。なぜならその日、驚くほどたくさんの人々が慌てたように山にやってきて「雪」を楽しんでいました。実は彼らはこの冬の異常に早くから気づいていたのではないかと、今になって思うのです。

夏の項目でもご紹介したドラメンの山、スピラルンからの風景です。
標高わずか300メートルほどですから山と言うよりは丘と呼んだ方がふさわしいかもしれませんね。
街の中央部を分断しているのはドラメン川。写真右から左に流れていてすぐにドラメンフィヨルドにそそがれています。
氷点下の日が続いてもフィヨルドは海なのでほとんど凍りません。ドラメン川も凍っていません。
そもそもこの写真、雪が少なくあまり冬っぽくありませんが、この冬はずっとこんな感じなのです。

さて、あまりきれいな写真が撮れなかったこともあって(もっときれいな日に撮ろうと思っていたので)、スピラルンで楽しんだ歩くスキーの写真をまとめてしまいました。小さいですがおわかりになりますでしょうか?
この日、この写真に写っているのはほんの一部の人々です。私もスキーをやっていたので、そうそうたくさんの写真を撮っている暇がありませんでした。山の中には2キロとか5キロとか隣の山まで行く10キロとかいろいろなコースが整っていて、部分的にはナイター設備完備、またクロスカントリー用のトラック(スキーを走らせる2本の溝)も作られます。ただし、この冬はあまりに雪が少なくて十分ではありませんでしたが・・・・・
コースには本格的にクロスカントリースキーで走っている人、家族連れでのんびりツアーを楽しんでいる人、犬の散歩をしている人、そり遊びをするこどもたち、山歩きを楽しむ老夫婦、赤ちゃんを専用のそりに乗せてスキーで引いている人などなど思い思いに自然を満喫している人々がいました。写真で見つけることが出来ましたか?
余談ですが、私がコースを下って行ったとき反対から見覚えのあるご婦人が歩いてきて慌てて急停止。彼女はノルウェー語学校のクラスメートでロシアからノルウェーにやって来ました。聞けば健康の為に毎日歩いているそうです。こんなささいな出会いが妙にうれしかったりする半日でした。
ドラメンにはアルペンスキー用のスキー場ももちろんあって何度か遊びに行きました。ただし、写真はドラメンのスキー場ではありません。車で30分ほどのところにある隣町コングスバルグ(Kongsberg)のスキー場です。ドラメンばかりでは飽きてしまうのでちょっと足をのばしてみました。。
ノルウェーのアルペンスキー場は意外にもあまり規模が大きくありません。リフトが1本だけとかTバーリフトだけとかいうのもめずらしくなく、日本のスキー場の方がよほどしっかりした設備が整っていると言えます。違うのはそれぞれの町に必ずと言っていいほど小さなスキー場があることです。それゆえこどもたちは学校が終わってから、大人たちは仕事が終わってから「ちょっと1本」という感じで気軽に出かけることが出来ます。平日はナイターしか運営していないところも多々あります。
日本も雪国なら同じような環境であるのかもしれません。ただ、ノルウェーは全土が北にある分、標高が300メートルでも雪があります。例え首都のオスロであっても市民の健康増進施設としてスキーのコース整備が必要とされ、全ての地域の国民がスキーを楽しめる環境にあるのがノルウェーなのです。
私の所見では、南国からやってきた移民たちや健康上問題のある人々を除けば、ほぼ全ノルウェー人がクロスカントリースキー、アルペンスキー、山スキー、もしくは若者(こどもたちを含む)を中心にはやっているスノーボードのいずれかを楽しんでいるのではないかと思われます。まさに老若男女問わずです!
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