ノルウェー語のこと(ブログ転載)
【01】
ノルウェー語講座TOP 【01】 【02】
大文字?小文字?


こんばんは~。こんなに暖かいとすっかり甘やかされて、さらに怠惰になりそうです・・・。

今日はレッスン三昧でした~。生徒さんから「早いのですが・・・」とバレンタインのクッキーを頂き、無邪気に喜んでいます♪
あとブラックメタラーの生徒さんから、来日したノルウェーの大物ブラックメタルのバンドが東京では「うどん」を食べていた、と聞き大うけしました~。
またライブ会場には、可愛い女子高生が多かったので「びっくりした!」とのこと。JKの気まぐれさにはついていけませ~ん。

早いものでもう2月ですね~。
februar(フェブリュアール)とノルウェー語では言いますが、この月の名前が悩ましいんです。
文法書でも大学でも、「月の名前は文頭でない場合は、小文字でつづりましょう」と教わってきました。
いただいたクッキーですが、最近の若い子(と若干、年上の人も)は、Februarと大文字でつづります。英語の影響かなぁ~と想像しています。
この現象は、月の名前だけではなく、「曜日」も一緒。
例えばmandag(マンダーグ)=月曜日は月と同じように、文頭でない場合は小文字。
なんですけど、やっぱりMandagと書くノルウェー人がどんどん増えています。

言葉は生き物。変わっていくことは「仕方ない」と思いますが、レッスンでは「本当は小文字ですが、最近は大文字で書く人も増えています」と説明しないとダメですね~。

・・・と小さな悩みでした~。

2014年2月1日
norway yumenet official blog 140201より転載しました-

戻る
ネコから広がる動物の鳴き声


こんばんは~。
今日も寒かったですね!
もうすぐ誕生日の姉と麻布十番でランチをしたのですが、あまりの寒さに「今度、ノルウェー行ったらフェイスマスク買おう!」と決心しました~。

さて姉はネコを2匹飼っていて、誕生日プレゼントも「岩合さんのネコ写真集」 というリクエストでした。
アマゾンで岩合さんのネコ写真集を検索したら・・・・ものすごい数を出版されているのですね~。「ネコ歩き」という写真集を買って私も中をパラパラ見ていたら、経済的に破たんしていると思われている国、ギリシャやイタリアなどの南欧やキューバのネコちゃんたちがすごく愛らしくて・・・・経済破綻している国 のネコほど可愛い?と思ったほどです。

で、ノルウェーでは場所にもよるかと思いますが、あんまり外で猫を見かけたこ とはありません。
ただ、友達と歩いている時、猫が前を横切ったら、友達は「Pus pus」(プスプス)と声をかけていました~。なんか可愛いですよね~。

私が愛読しているノルウェー語の本に「Typisk norsk」があります。「典型的なノルウェー語」という意味ですが、ノルウェー語をエンタメ仕立てにした人気のあったテレビ番組を書籍にしたものです。
そこにいろいろな動物の鳴き声が書いてあるのですが、日本語とは違っていて面白いですよ~。

カエル・・・kvekk-kvekk(ノルウェー語)、kvack(スウェーデン語)、 kvak(デンマーク語)
・・・voff/vov-vov(ノルウェー語)、vov vov(スウェーデン語)、vov(デンマーク語)
・・・mo(ノルウェー語)、muu(スウェーデン語)、muh(デンマーク語)
ブタ・・・noff-noff(ノルウェー語)、noff(スウェーデン語)、of(デンマーク語)
・・・knegg, vrinsk(ノルウェー語)、gnagg(スウェーデン語)、pruh(デンマーク語)
ニワトリ・・・klukk-klukk(ノルウェー語)、gok-gok(デンマーク語)姉の愛猫トトちゃん

同じスカンジナビアでも、似ているもの、そうでないものいろいろです。
馬はずいぶん違いますね~。

そういえば、昨年、世界的にブレークしたノルウェーのYlvisは、「キツネは何と鳴く?」と歌ってましたね~。今度はぜひノルウェー語で世界的大ヒットを飛ばしてほしいです♪


2014年2月11日
norway yumenet official blog 140201より転載しました-

戻る
話、聞いてる?


またまた昔話で恐縮です。
1994年にノルウェー語を東京で習い始め、ノルウェー人留学生たちと知り合いになり、いろいろテキストには載っていないことを教えてもらいました。
その中で、興味深い指摘があったのです。
日本人、会話中にうなずきすぎだよね。
「ほ?」
「ノルウェー人は会話中に、別にうなずかなくても相手の話を聞いているんだけど、日本人はいちいちうなずくから、うっとうしい感じがする。」
「ほ?」

この指摘は、驚きました。そしてそれから、ノルウェーへ留学し、また仕事を通じたり、いろいろな出会いでたくさ~んのノルウェー人と会話しましたが・・・・。
「あの人たちはうなずかなくて、会話している。」と確認できたのです。
まだ語学力に自信がなかった頃。
こちらが拙いノルウェー語で話しても、相手は黙って、人によってはこわ~い目でこっちを見ている・・・これにはビビりました。
そして本当に私のノルウェー語が伝わっているか自信がないし、何よりも私の話を聞いているのか確信が持てず、ついついセンテンスの語尾に、「……. , ikke sant?」と言うようになってしまったのです。
この「ikke sant?」(イッケ サントゥ)は「~だよね?~ですよね?」という相手に確認、同意を求めるフレーズです。
自分の語学力に自信がないから、ついつい多用してしまった・・・と今では分かります。

この「ikke sant?」ですが、ある調べ物をしていて興味深い事実が分かりました。
ノルウェーの大学に留学中、日本語とは違って、「言葉に“性差”が少ない=男言葉、女言葉がほぼない」と思われるノルウェー語について、「それでも男女でコ ミュニケーション法に違いがあるのか?」をレポートのテーマに選びました。
文献は少なかったのですが、ある論文に「男性に比べて女性の方が、ikke sant? を多用する傾向がある」と書かれていました。
「ほ?なんで?」と思い、論文を読み進めます。
「女性は男性に比べ、円滑なコミュニケーションを心がける。そして、断定調で話す男性に対し、女性は相手からの“確認・同意”を得たいという欲求がある」と分析されていました。

それ以降、この「ikke sant?」をノルウェー人の男性と女性がどれだけ使うかに注目するようになりました。
これはあくまでも私の経験上ですが、女性の方が「ikke sant?」を使う頻度が多いと感じています。もちろん、男性でも使う人はいますが、トータルで見れば、女性>男性と思います。
うなずいてくれないノルウェー人。その中で「ikke sant?」と使ってもらうと、会話全体が少し「柔らかく」なる感覚がありますね。

会話に夢中な人々さて、ノルウェー語習得に向け、今でも努力は続けています。
生徒さんに強要している「息吸いja」はもちろん、自然なノルウェー語を目指しているのですが・・・
でもでも「三つ子の魂、百まで」ではないですが、「うなずかないで会話する」 だけは、どーしてもできないのです!
日本人同士はもちろん、ノルウェー人との会話でも、うなずきまくっている私。 凝視するノルウェー人。はい、昔と同じです・・・。

首を固定するような装置を作って(まるで大リーグ養成ギブス?)、首を動かさないようにすれば、「よりネイティブに近いノルウェー語」へ到達できるでしょうか??
でも、「うなずかない技術」をマスターしたとしたら、日本人の友達からは「感 じ悪~い」と思われ、生徒さんたちに「センセイ、なんか怖い」と怯えられそうです。
・・・ということで、日本で仕事し生活している私は、今日もうなずいていま~す。


2014年4月11日
norway yumenet official blog 140411より転載しました-

戻る
短いけど深い「あいづち」


以前、こちらのブログ(「話、聞いている?」)で、ノルウェー人は会話中にうなずかないので、日本人、怖い思いしま~すと書きました。未読の方はこちらから。

日々、ノルウェー人とのコミュニケーションに頭を悩ましているワタシ(←誇大表示です)。
いつものように、ノルウェーの新聞サイトを眺めていたら、興味深い記事を発見したのでご紹介しましょう~。(Aftenposten紙、2014年4月23日)

うなずかないノルウェー人&北欧人たち。
でも、「あいづち」くらいはあります。
その「あいづち」について研究したスウェーデン人がいるとか。へぇ~。
様々な人たちが30分間に行う会話中、「mhm」というあいづちを、いつ、どんな場合に使うか、そして誰がしゃべる順番かを決める様子を調査したそうです。
結論としては、こうしたほとんど意味のないあいづちでも、誰に話し手が移るかという点を決める要素になったとか。

ストックホルム大学の発音学教授Heldnerさんは、こうコメントします。
「あいづちは、特に電話での会話で重要ですね。また喜びや悲しみを表現する時にも、意味があります。」
ちなみにスウェーデン語の典型的なあいづちは、「aa-a」、「mm」、「jaa」そ して「jaha」だそうです。

スウェーデン語と似ているノルウェー語のあいづちについても、触れてみましょう。
オスロ大学言語コミュニケーション科教授Svennevigさんは、こう解説します。
「mhmというあいづちは、会話相手がもっと話し続けていいよというサインのために発する意味合いがあります。」

ところで、私はかなりし~~つこく、サイトや著書、レッスンやノルウェー語イベントで、ノルウェー人の息を吸いながら発する「jah」(ヤー)について触れています。
レッスン中には、この息吸いjahはやらないのですが、ノルウェー人と話していると自然と出てきます。
Svennnevig教授は、この「息吸いjah」にも言及しています。
「息吸いjahは、多くの人が思っているほど特に“ノルウェー的”ではありません。北欧全体に存在します。フィンランド人がおそらく最も使っているでしょう。とはいえ、この息吸いjahは特別でしょうね。こんな風に息を吸いながら話 す言語は、世界でもそう多くはないですから。これは普通のjaに比べて、力を使わずに発することができる音です。」

納得!!
私もノルウェー人と会話し続けているうち、段々、疲れてくると、この「息吸いjah」が増えます!省エネのあいづちですね~。
Svennning教授に、解説をしてもらいましょう。
「息吸いjahは、相手に“同意している”というシグナルを送っていますが、より弱いニュアンスになります。だから、“結婚してくれませんか?”という問いに対しては、使わないでしょう」

おお!!
息吸いjahを専門的に解説してくれた文章を読むのは初めてなので、かなりコーフンしています!

・・・と勝手に盛り上がっていたら、前述のスウェーデンのHelder教授がコワいことを言ってました・・・
あいづちの“mhm”を、適切でない時に、しかも間違ったイントネーションで発してしまうと、会話は台無しです。
ひぇ~~~!!

えっと・・・ちょっと気を取り直して、話をまとめると・・・
まず北欧人は、いちいち相手にうなずかない、なので話を聞いてくれているのか確信が持てない外国人。
さらに、唯一、会話を「聞いているよ、同意しているよ」といったシグナルを出 してくれるあいづちは、短い単語だけど、入れるタイミングやイントネーション次第で、会話をぶちこわしていまう。

北欧人とのコミュニケーションは、もちろん基本となる語学力が必要なのはもちろん、こうした「あいづち」にも細かくて、深~いルールがあるんですね。
いちいちリアクションが大きいアメリカ人に比べて、テンション低めの方にオススメの「北欧型コミュニケーション」!

・・・ブームになる日は・・・・ま、いずれのそのうち・・・・?

2014年4月28日
norway yumenet official blog 140428より転載しました-

戻る
元気ですか~??


ノルウェー語の挨拶で、こんなフレーズがあります。

Hvordan har du det? 

意味は「元気ですか?」「調子はどう?」といったニュアンスで、直接会った時 でもメールでも使うことができます。
以前、サイトの「ノルウェー語をめぐる素朴な疑問」コーナー(ずっと更新をさ ぼっている)で、この挨拶について取り上げたことがありました。バリバリ元気なお年寄り
もし未読の方、お忘れになった方、こちらからどうぞ!

・・・この時、「元気?」と聞かれて、「明日死にそうに具合が悪くても元 気=braと答えます」と書いたのはノルウェー人がそう教えてくれたのと、あ と、体験的にそういう印象だったからです。
特にお年寄り。咳ゴホゴホ、鼻水チーンでも「Bra !」と執念のように答えます。
「大丈夫?」と気を使っても、「平気、平気」って。メンタリティーの違いを感 じる瞬間ですね。

スパルクあと雪の中、スパルクと呼ばれるソリで、荷物を運びながらスイスイ移動してい るお年寄りを見た時も「基礎体力が違う」と感心しました~。

あくまでも「元気」と答えるノルウェー人、確かに元気そうなノルウェー人。
先日、ノルウェー語の授業で使っているテキストに興味深い事実が載っていまし た。日本語に直して、引用します。
「国民のほとんどは自分の健康に満足しています。健康状態が悪いと答えた人は 6パーセント、一方、80パーセントの人が自分は健康と答えています。
しかし、健康と答える人が多くても、様々な痛みや症状に苦しんでいる人はいます。」("Her pa Berget",48ページより)

8割の人が「健康」と答えている・・・!日本人はどうなんでしょうか?
またいろいろ痛みや症状を抱えていながら、自分を「健康」とみなしている。 これは、ノルウェー人の国民性??

私は虚弱ゆえ、調子の悪い時はレッスン前に「ちょっと喉がいたくて」とエクスキューズをしておくタイプです。あと喉を使う仕事なので、「ちょっと風邪気 味?」となったら、すぐに内科へ直行!
将来は、病院の待合室で知らないお年寄りと「病気自慢」するタイプですね~。

かたやノルウェーは「かかりつけ医」制度ですが、診察には予約が必要。風邪なんて軽病は優先順位が低いので、3週間とか待たされている間に風邪は自然と治ってます。
なのでノルウェー人は風邪などでは、病院へ行きませんね~。

このノルウェー人の「元気アピール」について、もう少し考察を重ねてみましょう。大学生
私はやはり「小さい頃からの積み重ね」=「元気エリート教育のたまもの」か なぁ~と想像してます。
保育園ではどんなに悪天候でも外に出されて遊び、たくましく育つ子どもたち。 小学校、中学校、高校とかなりハードな山登りやスキーツアーを体験し、ハンパ なく「元気」なノルウェー人が一丁あがり!
私が何度か通訳をつとめたノルウェー人大学のスタディツアーでも、みんなカラ オケを夜中の3時までやってたり、クラブに行ったりと遊んでましたが、問題な く元気でした。60代の先生もです・・・。

多少の病気や不調も、全て「Bra!」で乗り切るノルウェー人。こうしたポジティ ブさが、病気になった時のネガティブ思考を振り払ってホントに「Bra!」に なってしまうのかも。

今年の5月に「翻訳者セミナー」が開催されたホテル前の海で、カヌーに乗ろうとしているおじいさんがいました。カヌー
おじいさんといっても、体つきはたくましく健康そのもの。
もう30年もカヌーを楽しんでいると聞き、「いつまでも自分のやりたいことができるお年寄りになりたい!」と憧れちゃいました。

「Bra」=元気と答え続けることによって、「病も気から」を実践できれば・・・とノルウェー人を見習いたいと思います♪

2014年8月18日
norway yumenet official blog 140818より転載しました-

戻る
ペットはモノ、ヒト?~代名詞から考察すると~


最近起きた、盲導犬がひどい傷害を受けていた、というニュース。憤りを感じた 方は多いと思います。
その罪名が「器物破損」と聞いて。「へ?」と疑問に感じたのは私だけでしょうか? 盲導犬って「器物」すなわち「モノ」なの?って。

日本語とノルウェー語にはいろいろ違いはありますが、「代名詞」の使い方もそれに含まれます。
ノルウェー語では「du」(あなた)は頻出ですが、日本語でこれやると、ちょっと冷たい感じはするし、なじみません。
ノルウェー語では自分のおばあちゃんのことも、「hun」(彼女)と言いますが、これ日本語でやったらヘン。

「du」とか「hun」のことをさらに細かくいうと「人称代名詞」というカテゴ リーに入りますが、「モノ」を差す(指示)代名詞もあります。
ネコ
それ・・・den

例えば、「それ捨ててくれる?」→Kan du kaste den?
さて、人のことも代名詞を使うことが多いノルウェー語。
ペット/動物はどうでしょうか?

やはり、日本と同じように飼い主はペットの名前で呼ぶことが多いですが、実際に会話したり、新聞記事などを読んでいると、「人称代名詞」のhan/hun= 「彼」「彼女」を使うことが殆どです。
「21年間も同じカモメが、年金生活者Randiのうちのベランダに立ち寄る」という記事を例にしましょう。記事は、以下のURLからご覧になれます。
http://www.nrk.no/nordnytt/randi-og-jonathan-er-bestevenner-1.11900877

カモメの名前は「Jonathan」って本から取ったのかな~と想像は置いておいて、Randiは、ジョナサンのことを時折「han」=彼という人称代名詞を使っています。
日本語だとどうでしょうか?やはり毎回、ペットの名前を呼ぶのが普通のような気がします。

ただ、ノルウェー語で「hun」や「han」を使っている、ということは「人の代名 詞」を使っている、ということで、そこには「親しみ」と「距離の近さ」を感じます。

・・・なんですが、時々、まぁ自分や友達や家族のペットではない場合に、モノ の「den」を使う場合もあるそうです。当然ですが、響きとしては、「ちょっと冷たい」感じがすると聞きました。
日本語では「その犬」とか「その猫」ということはあっても、ただ「それ」だけ しか言わない、というのはかなり稀なんじゃないでしょうか?(私の印象です)
もしかして「オス」か「メス」の判断が見ただけでできないから、代わりに「そ れ」を使うの?などと果てしなく「類推」という名の「妄想」が広がります。
・・・と理屈では分かっていても、こんな可愛いワンちゃんを「それ」扱いは・・・・
イヌ
できないですよね~。

と「代名詞」一つとっても、ノルウェー語と日本語の違い、ひいては国民性の違 いが感じられて面白いです♪

2014年9月3日
norway yumenet official blog 140903より転載しました-

戻る
ノルウェー語を習うメリットは?


新しいことを始めるって勇気がいりますよね~。
かくいう私も、何年も前から考えていた「スウェーデン語」を習い始めようかな~と思案中。ずっと先延ばししてきましたが、だいぶ気持ちは固まったと思います。

・・・なので、「ノルウェー語を始める?」と悩んでいる人のお気持ちはすご~く分かります。だって「ノルウェー語」ですものね。
1997年からノルウェー語を教える仕事を始めました。途中、休止した期間もありますが、大体、15年くらいの経験はあるでしょう。簡単なプロフィールはこちらからご覧になれます。

最初は語学学校で教えていましたが、2007年から「ノルウェー夢ネット」主催の「ノルウェー語レッスン」を始めました。
それから今日まで、ノルウェー夢ネットのレッスンにお申込みやお問合せを下さる方も少しずつ増えて、ありがたいことに毎期30~40名の生徒さんがノルウェー語を習いに来てくださっています。
当初は管理人さんと「1クラス成立すれば御の字ですね~」と言ってたのに・・・。まさに嬉しい誤算です。

そこで改めて、「ノルウェー夢ネット」主催のノルウェー語レッスンを受けるメリットを挙げてみましょう~。

①英語さえできればOK?
最近の傾向として、「留学、ワーキングホリデー、移住」が理由で受講される方が増えています。中でも高校生のホームステイ留学される方は、とても増えている印象です。
もちろんノルウェー人は英語ができますが、ノルウェー語ができると生活の快適さ・楽しさがぐっとUPします。
食事や職場、学校での会話、ホームパーティでの会話、最初のうちは気を使って英語を使ってくれるかもしれません。ただ、ノルウェー人の母語はあくまでもノルウェー語。
段々みんなはノルウェー語で話はじめ、気が付けば、ぼっち・・・ということは何度も経験しました。
またワーホリで仕事もしたいと考えている方は、ノルウェー語ができた方が有利なのは言うまでもありません。
ノルウェー人と結婚して移住を考えている方も、かなりのプロフェッショナルなお仕事以外、英語だけの就職は難しいのが現状です。
今までたくさんの生徒さんを教えてきたので、いろいろな事例のご紹介を盛り込みつつのレッスンができます。はい、私を歩くデータベースだと思って活用してくださいね。

ノルウェー語テキスト

②講師の経験が(いい意味でも悪い意味でも)豊富
1992年から、留学を含めほぼ毎年、ノルウェーに行き、そしてノルウェーでの動きをまるで「スパイ」のように追い、日本やノルウェーにも自然とネットワークができました(なんせ狭いんで)。
なので、ノルウェーへ旅行や赴任や移住、留学される方へのアドバイスは「甘い言葉」や「いい面」だけの強調はしないように心がけています。
それは、向こうに行かれてから「こんなハズじゃ・・・」と傷つくのを防ぎ、リアルな「ノルウェー」についてお話しすることが大事だと思っているから。
どんなことがノルウェーで困ったか、ツラかったか、ノルウェー人ってこういう傾向があります、などなど。いい面悪い面、両方をお伝えするように心がけています。
よく語学教室=言葉を習うだけ、と思われている方がいますが、私はテキストから透けて見える社会事情や国民性など話を広げることが好きです。
ということで、ノルウェーのアーティストが好きで習い始めた方にも「ノルウェーやノルウェー人ってこういう感じなんですよ」ともっと深い興味を持っていただけるかな?と自負(?)しています。

③日本人の苦手な点を熟知している
教えている立場が教わっていた期間よりも長くなりましたが、いまだに「ノルウェー語で苦労した点」は心に強く残っています。
なんせ「うわ明日、ノルウェー語の試験なのに何も勉強してない!」って夢をまだ見ているほどですから・・・。
またたくさんの生徒さんたちと接っして、どこでつまづきやすいかも観察してきました。
そして自分は確かに、教える立場になっていますが、でも日々、テキストを読んだり書いたり、ノルウェー人とコミュニケーションして「まだこんな知らないことがあった!」と目からウロコ体験もしばしば。
結局はまだ「生徒目線を持った講師」ということでしょうか?
日本人にとっては・・・
どんな文法が難しくて
どんな単語が発音しにくて
は、分かっているので、「ここはゼヒ覚えてくださいね」という点は重点的にやっています。

④ユルい
きっちりとした語学教室と違って、今までいろいろな生徒さんたちのご要望をフレキシブルに受けてきました。
例えばノルウェーの大作曲家グリーグの歌曲をノルウェー語で歌いたいというグループに、ノルウェー語の発音指導をしたことがありました。
またホームステイでノルウェー人の女の子が来るのでちょっとだけノルウェー語を習いたい、というご家族に1回だけのレッスンをしたこともありました。
小さな赤ちゃん連れの生徒さん。どこも断られたそうですが、うちのレッスン会場はソファーもありますので、そこで赤ちゃんと一緒にレッスンをしたことも(プライベートレッスン)。
また妊婦さんで具合が悪くなった生徒さんも、ソファで横になって頂き、レッスンしましたね~。(こちらはグループレッスン)
あと特別に読みたいテキストがある、という生徒さんとはそれを一緒に読んでいます。(プライベートレッスン)
たまにあるのは、恋人のノルウェー人を連れてきてくださって、即興の「ノルウェー語先生」になって頂いたりなんて楽しいサプライズもありました。

あとは、「何だかあまり理由はないのですが・・・でも何となく」という漠然とした生徒さんもたくさんいらっしゃいます。
そういう方には、ノルウェー語もノルウェーの話も全てが新鮮! ユルい動機でも、ちょっとでもノルウェーに興味を持っていただけたときの喜びは・・・伝道師冥利につきます。
ともかく悩む前に、まずはご相談いただければ、スケジュールを含め、なるべくご希望に沿うように心がけています♪

⑤ノルウェーワッフルとかワッフル
毎回、レッスン時には茶葉から淹れた紅茶、夏はアイスティーをお出ししています。
また生徒さんたちからのお土産や私もいただきものがあれば、ワイワイみんなで食べることも。ノルウェー旅行に行かれた生徒さんたちからのお土産は特にテンションUPします。
そして「初心者コース」では、まずは「ノルウェーワッフル」を体験していただきます。家にガス式のワッフル焼き器があるので、それを使用。
またノルウェー名物のブラウンチーズ(ヤギのチーズ)やノルウェー発祥のスライサーを使ってワッフルを食べると、「おいしい!」との感想が多くて、嬉しくなります。
ちょっとノルウェーの食に触れることも、言葉を習うことと同じくらい大事、と思ってま~す。


2014年9月16日
norway yumenet official blog 140916より転載しました-

戻る
白熱、ノルウェー語発音講座!


ここにボロボロの本があります。タイトルは「Uttaleovelser i norsk for vietnamesere, kinesere, japanere o.a.」。

本

邦訳すると「ベトナム人、中国人、日本人などのための発音練習」です。え?そのくくり?と思われる方もいるでしょう。
著者は、オスロ大学で外国人学生のために「発音」を指導する著名な先生なのですが・・・。どうも発音指導を長年続けるうちに、「この民族グループがノルウェー語の発音ヘタすぎ!」と半ばキレ気味に執筆された節が・・・。私自身は留学時、その先生の指導は受けなかったのですが、別の日本人留学生が当たってしまい
「あなたどこの出身?」
「日本です」
「あ、もうダメね」
といったやり取りがあったそうです。ひぇ~、民族浄化作戦??

実際、私もノルウェー語講師になってから、「発音は難しいなぁ~」と感じることは多々あり、また生徒さんたちからも「発音が難しいです~」というお声がたくさん。
なので、「セレクトレッスン」では、「ネイティブによる発音講座」という回を設け、なかなか人気のコースになっています。
9/28日に、その講座が開催されたので、その時の様子をつづってみましょう。

講師は何度も担当してくれているJack先生。Jack先生のいいところは、ただでさえデカい声の多いノルウェー人の中でも、さらに声が大きいこと。
また先生は動きも大きく、よく周りの物を落としたり、ハラハラさせてくれるところも魅力(?)といえるかもしれません。そして常にコーラ依存症なので、Jack先生にはコーラを用意。

9/28は、定員いっぱいの5人が参加されました。うち4人は「初心者コース」の生徒さんたちです。
ノルウェー語のアルファベットから練習するのですが・・・。bとv、iとy、OとUの区別などJack先生は全身を使って指導してくれます。まさに「白熱教室」みた~い。

oとuとyは、唇をすぼめて前に突き出すという「ひょっとこ口」をしなくてはいけなればいけません。
先生は一人一人に発音をさせて、うなくできなかった生徒さんには、前に乗り出して「ooooooooooooo」と「ひょっとこ口」を披露します。生徒さんたちは、若干怯えるように身を引いていたのが笑えました。

あと「日本人泣かせの音」といえば「o」。この音は実際、きれいではありません。私はよく「気持ちが悪くなった時のように、吐くような感じで」と教えます。
Jack先生も、同じように「汚い音、吐くような感じで」と、みんなで「ooooooooooooooo」と練習。なんかこの空間、コワい!
でもこうやって「変顔」をしながら、練習することによって、より「ネイティブに近い発音」になるのです。みなさん、必死。Jack先生も渾身の「変顔」で答えます!

Jack
Jack先生は声も大きいですが、冗談もよく言うのでハードな発音練習でも合間合間に笑いがこぼれます。あと口を大きく開けて、その発音の時に「舌の位置」はどこなのかも見せてくれるので助かります。

・・・ということで、日本人にはハンディのあるノルウェー語の発音ですが、地道な練習できれいなノルウェー語、通じるノルウェー語に近づきたい方はCDを聴いての練習だけでは限界があると思うので、「ネイティブによる発音講座」は超オススメですよ~。

今期はイケメン&インテリジェンスなPeter先生が担当します。イケメンの前で「変顔」をするという試練、そしてイケメンに「変顔」をしてもらうというプレイ(?)に萌えてみませんか?
その他のセレクトレッスンも合わせてスケジュールはこちらからご確認ください。

http://norwayyumenet.noor.jp/hp/info/norskkurs/norskkursannai.htm

Velkommen! (ヴェルコンメン=お待ちしています!)



2014年10月2日
norway yumenet official blog 141002より転載しました-

戻る
Takk=ありがとうが言いたくて


ノルウェー留学から帰国して、いろいろ「逆カルチャーショック」はありました。
そのうちの一つが、「店員さんが丁寧すぎる!」そして「客がエラソー」がショックでした。
「いらっしゃいませ」「●●お預かりましす」「(品物を渡しつつ)どうぞ、ありがとうございます」「またお越しくださいませ」
これだけ歓待されているのに、客は終始、無言。
これノルウェーバージョンに直すと、
Hei(ちは), Takk(ありがとう), Ha det!(じゃね!)になっちゃいます。

屋台

今でも最初のレッスンでは、「Takk」=「ありがとう」や「Hei!」=「おはよう、こんにちは、こんばんは」は、お客であっても店員さんに言いましょうね、と強調しています。
これを言わないと、感じの悪い客の烙印を押されますね。

ノルウェーにいる間は、私はすんなり店員さんに「Takk!」と言えるのです。
でも日本に帰ると、モゴモゴしている自分・・・。
「ありがとうございます」と言われて、どう返せばいいのか・・・レストランとかだったら「ごちそうさま」とか言えますが、普通のスーパーやコンビニで悩みます(←壮大な悩み)。

以前、ノルウェーつながりで知り合った長崎の女性は、優雅に「ありがとう」と返していました。彼女の「ありがとう」は、人を使うことに慣れている人の言い方に聞こえました。ごく自然です。
私のように「人から使われているばかり」の人間が「ありがとう」だと、なんか板についていない、というか下手すると、エラソーに聞こえないか?と逡巡しています。
「ありがとうございます」・・・ちょい丁寧すぎ?
「すみません」・・・謝ってるよ~。

こうしたサービス業におけるサービスする側とされる側の意識が、ノルウェーと日本では違うのでしょうね。
以前、ノルウェー人の留学生が「ノルウェーのサービス業は、お客と平等意識が強い」と教えてくれました。

そういえば、オスロの某老舗カフェで、紅茶が珍しくポットに入って出てきたのですが(ノルウェーはティーパックが標準)、それを飲んだノルウェー人の友達が、ウェイトレスに「お湯がぬるいんじゃない?」と声をかけました。でもウェトレスは堂々と「そんなことはない」と反論し、特にお湯を変えることもなく立ち去っていきました。「これは日本ではありえない」と驚いたことを覚えています。

この例は少々、極端かもしれませんが、サービス業の人たちへのお礼「Takk」=「ありがとう」が日本でも素直に言える日は、私に来るのか?
とりあえずの妥協策で、最近、中途半端な「おじぎ」で「謝意」を表現しています・・・果たして気づかれているか疑問ですが・・・。


2014年10月21日
norway yumenet official blog 141021より転載しました-

戻る
OK?


ノルウェー語で会話している時、日本語よりも「OK」と相槌を打つ機会が増えます。

では、この「OK」の発音は・・・?
人によって違います。
ちなみにノルウェー語の発音通りだと、「オー・コー」になります。で、ノルウェー語のOは、「ひょっとこみたいな」唇をして音は日本語の「お」よりも限りなく暗い・・・。
今、いろいろ話題になっているタレントさんの決めぜりふ「OK!」よりも、かなり「暗く深刻な感じ」になってしまいます。

私は普通に「オーケィ」と発音しちゃいます。なんか「オー・コー」の発音は笑えるというか、ちょっと抵抗があったんですよね~。
ノルウェー人は、「オー・コー」という人もいれば、「オーケィ」という人もいてバラバラ。統計は取ったことないのですが・・・。

ニューエクスプレスノルウェー語』の録音をネイティブの若い男女2人にやってもらった時、意外な発見がありました。

原稿に「OK」というセリフがありました。カナは「オーケィ」と振っていたのですが、彼は「オー・コー」と発音したのです。
「あ!」と思ってすぐに録音を停止してもらい、「オーケィと発音してね」とお願いしたのです。

後で彼に「OK」の発音について聞いてみたら、「相手が年上だと“オー・コー”、同じくらいか若い子だと“オーケィ”と使い分ける」と言うので「へ~」と感心しちゃいました。
ということは、「オー・コー」は年上向き?「オーケィ」は若い子向き?

おばさん

いずれにしても、相手が年上だろうか年下だろうかお構いない感のノルウェー語。それでも、そんな微妙な使い分けがあったなんて・・・。ちょっと目からうろこでした。

くだんの彼は、この語学書が「高齢者向き」と思って「オー・コー」と発音してくれたのか、ナゾは残ります。え?筆者が年寄りだからの配慮?うん、それもあり得ますね~。


2014年10月29日
norway yumenet official blog 141029より転載しました-

戻る
ノルウェー語講座TOP 【01】 【02】

ホームへ戻る
Home