夏の終わりに
氷河を目指してドライブしました。




ノルウェーの観光というと真っ先にフィヨルドが浮かびますが、フィヨルドがあるということは大地を削った氷河もあります。夏も終わる8月中旬の週末を利用して、この氷河を訪ねるドライブに出かけました。ついでに行程に入れたのが、前から一度は行ってみたいと思っていたガイランゲルフィヨルド(Geiranger)と、各所に点在しているスターブ教会(ノルウェーの古い木造教会)の見学です。スターブ教会については今回はご紹介せずに別途特集を組みたいと思います。
さて、ノルウェーのドライブというとほとんど山の中を走ることになるのですが、意外にも道は整備されていて高速道路で飛ばして距離を稼ぐことが可能です。それでも高速道路を外れるとドライブ技術を必要とされるようなくねくねの山道も少なくありません。「焦らず、慌てず、景色を楽しみながら」がドライブの鉄則です。そしてフィヨルド廻りではフェリー無しでは道がつながりません。最初はどうやって乗ったものかと不安なフェリーでしたが慣れてしまうと便利なもので、フィヨルド近郊に住んでいる人々にはなくてはならない交通手段であることがよく理解できました。
ガイランゲルフィヨルドは前にご紹介したソグネフィヨルドよりも北部に位置するフィヨルドです。ここは険しい岸壁と滝が特に引き立つフィヨルドで有名なところなのですが、今回は時期的に滝の水量が少なくなってしまう為、ちょっぴり迫力に欠けました。
さて、旅の行程ですが、まずはドラメンから400km以上の道のりを走りガイランゲルへ、フェリーに乗ってヘルスィルト(Hellesylt)からストリィン(Stryn)まで移動したのが1日目です。そして2日目にノルウェー最大のブリクスダール氷河(Briksdalsbreen)に向かいます。氷河観光を堪能した後にはさらにドライブを重ねて、エレベセター(Elveseter)という古い農場を改築したホテルに到着しました。3日目はフェリーボートを乗り継ぎながらユネスコの世界遺産に指定されているウルネスのスターブ教会などを訪ねながら帰路につきました。と、言葉で書いてもどこだかよくわからないですよね。とりあえず、フィヨルドと氷河を中心にぐるぐると巡った旅だと理解しておいて下さい。





ドライブ途中の山の風景

ドラメンを出発したのは朝の3時半過ぎです。
ドライブ途中の風景を楽しみながらひたすらガイランゲルを目指します。
ここは森林限界を超えた山の中。景色の美しい場所には必ず車を停める場所があってお弁当を広げられるテーブルやイスがぽつんと設置されています。この写真の近辺でも、キャンピングカーが停泊しているのを度々目にしました。















道端の羊



こんな光景にもしょっちゅう出くわします。
ここではあくまでも動物優先。羊たちの横断に行き先を阻まれることも・・・・
ドライブならではの楽しみということでしょうか。


















ロム





これは途中で立ち寄ったロム(Lom)という町の風景です。
この町には立派なスターブ教会があって見学ができます。フィヨルド観光の拠点になる町なので夏場は多くの観光客が訪れているようです。スターブ教会の写真は後ほど特集で。







ダルスニッパからの風景


この写真はノルウェーで車で上がれる最高地点であるダルスニッパ(Dalsnibba)から撮影したものです。ここの海抜は1495m。遠くに見えているのがガイランゲルフィヨルドの最先端です。
















ダルスニッパからの風景2




















これもダルスニッパからの風景です。ここからは360度の眺望が楽しめるのです。
ガイランゲルとは反対側に見られるのは、岩肌に雪の残った氷河と、ここに登ってくるための未舗装の1本道です。
この道路、入り口でお金を払う私道なのですが崖っぷちを走るかなり危険な道路でした。

信じられない事にそこを下の写真のように大型のバスが行き来しているのです。
吹きっさらしの頂上付近は強風と寒さで長時間はいられませんでした。気温は6℃。体感温度は半端ではありません。
ノルウェーの観光地でなぜかよく見かける光景が石を積み上げたケルンの群集です。この日も親子連れが造っていました。
そこに石があれば積んでみて、水溜りがあればコインを投げてみる・・・・・これは旅行者の習性とも言えるかもしれません。






ダルスニッパからの風景3






















ガイランゲルフィヨルド遠景








ガイランゲルフィヨルドの遠景です。
ふもとにはガイランゲルの村が広がっています。

























ガイランゲルフィヨルド




写真左上が今回利用したフェリーボート。車やバイクのまま並んだ順に乗りこむことが出来ます。
フェリーボートでの旅は1時間ちょっとです。船からは美しく壮絶な景観を楽しみました。
写真右上は出発してすぐのところにあるオールネス道路です。一気にジグザグに登って行く道があるのがおわかりでしょうか。
写真左下は7姉妹の滝と言われる滝なのですが、この季節は水が少なくなっているために7本全ては確認出来ませんでした。










ガイランゲル風景2





フェリーボートは時を忘れている間にガイランゲルフィヨルドを抜けて行きます。
写真にはありませんが、この断崖絶壁の途中にいくつかの農場を見つけては驚かされました。








ヘルスィルト




フェリーボートはヘルスィルト(Hellesylt)に到着します。
これは発着場からすぐのところの風景ですが、水量のあるときならきっと迫力があるのだろうと思いました。



















ストリィン




ストリィン(Stryn)の街並み。
夏場は氷河観光の拠点に、冬場はスキーができることで知られているところです。















オールデン



ブリクスダール氷河へ向かう途中のオルデン(Olden)からの風景。
オルデ湖を挟んでメルケヴォル氷河が美しく望めるところです。



















いよいよブリクスダール氷河(Briksdalsbeen)にやってまいりました。

ブリクスダール氷河全景




これがブリクスダール氷河の全景です。
岩山の谷間を流れてくる氷の河、ここならイメージ通りの氷河を見ることが出来るのです。
この氷河はノルウェー最大のヨステダール氷河から押し出されている氷河で面積は480kuあります。
もっとも厚い部分では400mの厚みがあるそうです。

私は今までにも他の国で氷河を見たことがあったので、ノルウェーの氷河も特別なものとは考えていなかったのですが、ここにきてその考えは覆されました。
ここの氷河はそれほど感動的なのです!

















氷河全景と滝






氷河に向かって右側の絶壁に大きな滝があります。





















氷河トレッキング




ここを訪れたら是非とも体験するべきなのが氷河ツアーです。初心者でもOKのショートツアーなら氷の上を1時間程歩くことが出来ます。 それでも格好は本格的です。何しろクレパスだらけの青白い氷の上を歩くわけですから、写真のようにロープでつながって、手にはピッケル、 靴にはアイゼン、頭にはヘルメットをかぶるという山岳登山装備です。ガイドの指示に従って、ゆっくり連なって歩きます。
氷の上は意外にもまったく寒くはなかったのですが、この日はものすごい強風で飛ばされそうでした。ガイドのお兄さんの話では、氷が青いのは表面の氷と奥の氷の成分が違うために光の屈折で青く見えるということです。ただ、どうもはっきりしていないようで、氷河期から残る氷の神秘と言った方がわかりやすい気がしました。本当に氷河の上に立っていると、地球の大自然の上に立っている実感がありました!












氷河の先端




これが氷河の先端部分です。
この氷河、毎日およそ30cmも進んでいるそうです。氷河の動きは4年前の大雪の影響が出るそうで、長い年月をかけて伸びたり縮んだりしているのです。ですが、とても動いているようには見えませんでした・・・・




















ブリグスダールのいろいろな風景




氷河までは駐車場のある拠点から1時間弱ほど歩きます。その途中景色もすばらしいものです。特に写真の滝は迫力があります。
歩かずに馬車に乗る方法もあるのですが、橋を渡る時に滝の水しぶきでびしょ濡れになる覚悟が必要です。ちなみに私は走って渡りました。








フィヨルドと村



ドライブ途中の車からの風景。
ソグネフィヨルドの末端近くにある小さな村です。


下の写真もドライブ途中で撮ったもので、写真右上の残雪が多いところはクローズしたばかりのサマースキー場です。

















ドライブ途中の風景






農場を改築したエレベセターホテルに着きました。

エレベセターホテル外観




ホテルの外観です。
ここには古い木造の建物が並んでいて、最古のものは1640年の建築物だそうです。山あいにぽつんとあって静かな時を過ごすことが出来るホテルです。








エレベセターホテル内観




ホテルのロビーから廊下の廻りに、小さな団欒コーナーがたくさん設けられています。
そこにはアンティークな家具や絵画がちょっとした博物館のように並べられていて、とても素敵な空間になっています。









道端の牛


いきなりですが、道端で出会った牛です。




















ソルボルンの風景ドライブ途中の渓谷






















ドライブ途中の風景です。
写真左はフェリーから見たソルボルン(Solvorn)という村です。
写真右は名前もわからない渓谷。








フィヨルドに映る村





これも名前もわからない小さなの村の一画です。
ソグネフィヨルドから枝分かれしたルストラフィヨルドを挟んで撮影したものです。



さて、今回の旅もこれで終わりです。
短くまとめるつもりがすっかり長くなってしまいました。
最後までお付き合いくださってありがとうございました。




















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♪・・夏のドラメンを散歩しました。

♪・・オスロ観光ガイド(その1)〜ガーデモン空港〜

♪・・オスロ観光ガイド(その2)〜ビィグドイ地区〜

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♪・・オスロ観光ガイド(その4)〜ちょっと郊外へ〜

♪・・フィヨルドを求めてベルゲン鉄道の旅をしました。(前編)

♪・・フィヨルドを求めてベルゲン鉄道の旅をしました。(後編)

♪・・ノルウェー人のサマーハウスに招待していただきました。

♪・・白夜を求めて北極圏の旅をしました。(前編)


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