オスロ観光ガイド(その4)
〜ちょっと郊外へ〜



オスロ中心から歩いて行くにはちょっと離れたところにも、お勧め観光スポットがたくさんあります。地下鉄やバスに乗って足を伸ばしてみるべきでしょう。外から眺める市街地はまた違った美しさを持っていて、オスロを味わうにはかかせないところです。




ホルメンコーレンのジャンプ台全景


ホルメンコッレン・スキージャンプ台(Holmenkollbakken)
これはオスロ北西側の山の中腹にあります。
美しい曲線を持つ白色の物体が山の中に目立っているので、かなり遠くからでも確認する事が出来ます。このジャンプ台は実はとっても由緒有るジャンプ台で、1952年の冬季オリンピックに使われたものが今も尚、伝統のジャンプ台として毎年大会が行われています。ワールドカップでは日本の選手たちも活躍しています。
ジャンプ台の支柱の中にはエレベーターがあって、上に登ることが出来ます。しかし、先の部分は108段の階段を上らなければなりません。けっこう体力勝負ですが、先端の展望室まで行く価値はもっとあると思います。そこからの眺望のすばらしいこと!オスロの街がオスロフィヨルドと共に一望できるのです。窓が開かないのがちょっぴり残念なのですが・・・・









スキー博物館内部




先ほどの写真でジャンプ台のふもとに見えているのがスキー博物館です。
ジャンプ台の展望室に行くのにもこの博物館を通って行くことになるのでたいていの人が入ることになるでしょう。この博物館は名前の通り、スキーの歴史がわかりやすく紹介されています。そうです、ノルウェーはスキー発祥の国なのです。
スキーに興味のある人はもちろん、ない人でもそれなりに楽しめます。天井まで届きそうな長い長い昔のスキー板の実物を見れば、誰もが感心するのではないでしょうか。博物館の建物そのものも、岩肌を直に見せていたり、木をふんだんに使っていたり、ノルウェーらしさが出ていて見所です。











ジャンプ台からの風景


ジャンプ台の着地点下を眺める人々。
大会時にはここより下が応援の人で埋まります。毎年恒例のワールドカップ後半戦のジャンプ大会はお祭り騒ぎで、5万人以上の人が集まリます。もちろん日本の有力選手たちも名前が知られていて、地元の人達の暖かい声援をもらっているのです。個人的な話ですが、私も次回のワールドカップは是非応援に行こうと思っています。
向こうに見えているのがオスロフィヨルドです。

















フログネル公園・モノリッテン



この奇妙な彫刻はフログネル公園(Frognerparken)にあります。
この公園には彫刻家ヴィーゲラン(1869〜1943年)の彫刻が192点も配置されています。ヴィーゲランはオスロ市との契約で全ての作品をこの公園に置いて市に寄贈するかわりに、この彫刻公園を自由に製作する許可とアトリエ兼住居を与えられたそうです。
それにしても珍しいというか、気味が悪いというか、大胆なパブリックアートの集大成がここではたっぷり味わえるでしょう。
ところで写真はモノリッテンという塔で、この公園で最大のシンボル的な彫刻です。高さ17.3メートルの巨大な花崗岩からなり、そこに121人の人間が刻まれているそうです。(数えるのはちょっと無理ですが・・)芸術の評価はここではさしひかえさせていただきますが、その存在感に圧倒されることだけは確かです。

















フログネル公園・橋の風景フログネル公園・噴水


フログネル公園には人造湖が創られていて、橋が架けられています。橋の両側も彫刻だらけ。ひとつひとつ鑑賞していたら1日がかりになりそうです。橋を渡ったずっと先の方に写っているのがモノリッテンです。中央付近までいったところに6人の男がお椀を支えているような噴水があります。写真にはありませんが、とても暑かったこの日、たくさんの人たちが噴水の周りでくつろいだり公園内の芝生に寝転がって日焼けをしていたりしていました。地元の家族連れも世界からの観光客もそれぞれが楽しめるあたりが、堅苦しい美術館とは違って好感が持てます。もちろんこの公園は入場無料です。








ムンク美術館・外観



ノルウェーの代表的な芸術家の中でムンク(Munch1863〜1944年)を知らない人はいないでしょう。
ここは、ムンクの作品ばかりを約2万点も所蔵しているというムンク美術館(Munch museet)です。ムンクの主たる作品だけなら中心街にある国立美術館に行けば無料で鑑賞することができます。もし、ムンクをもっと知りたいならばこの美術館は外せないでしょう。ここに行けばムンクの生涯を感じ取ることができるのです。
















叫び



ムンク美術館の「叫び」です。
国立美術館にしか行ったことのない方は「これは偽物では?」とお思いになるかもしれません。実は私も両方で同じ名の絵を鑑賞し、最初は疑いました。しかし、よくよく調べてみると実はムンクは同じ絵を何枚も描いているというではありませんか。「叫び」について言うならば、ほとんどの画集に載っているものは国立美術館の「叫び」だそうです。もしお手持ちに「叫び」の写真があったら是非この絵と比べてみてください。微妙に色使いが違っている同じ絵なのです。
一言加えておくと、この写真は決して盗み撮りしたものではありません。フラッシュをたかなければ自由に撮影が出来るのもノルウェーらしさです。























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♪・・オスロ観光ガイド(その1)〜ガーデモン空港〜

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♪・・ノルウェー人のサマーハウスに招待していただきました。

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