ノルウェー人のサマーハウスに
招待していただきました。



一般的なノルウェー人の生涯計画は日本人のそれとは違っています。
当然ノルウェー人もちゃんと働くのですが、日本人に比べると仕事よりも家庭での生活に重点をおく人が多いように思われます。
よく聞かれるパターンとしては、20代後半くらいにマンションを持ち(もちろん100u以上。中古でもOK)、結婚してこどものいる人は一戸建ての家を持ち(首都圏でなければこれもかなり広い。庭付き)、40代くらいになるとサマーハウス(別荘のこと)を持ち、そしてクルーザーを持つ・・・・。車も必需品なので当然持っている。(これは動けばいいというもの。趣味で高い車に乗っている人も当然いますが。)キャンピングカーを持つ人もいるそうです。
それではノルウェー人はそんなに稼いでいるのかと聞かれればそれほどでもないように思えます。先に並べたものも、親から引き継ぐ場合もあるようなのですべてにお金がかかるとも限りません。それにしても、日本での常識からすると、「なんて贅沢!」と思えるような悠悠自適な生活を送っている人が多数派なのです。
いったいどうしてそのようなことが可能なのか私なりの分析をしてみましょう。
まず土地が安いこと、従って家も安いこと。下手をすると車のほうが高くつきます(税金が高額にかけられる自動車の価格は日本の3倍くらい)。家の手入れは自分でやるので維持費はそれほどかかりません。次に老後のための蓄積がいらないこと。福祉充実のひとことです。それからこどもにお金がかからないこと。大学も含めて、教育費の心配はほとんどいりません。
そして何より、生活を楽しむことの価値観の相違です。職場帰りのお酒にお金を落とすこともなく、外食の頻度も少なく、遊園地のようなお金のかかる遊び場もほとんど皆無、ドライブしても高速代が低額(タダ同然)で、長い夏休みは家や別荘の手入れに費やす・・・・
こんな生活をうらやましいと思うか否かは人それぞれでしょう。ただ、常々感じるのは日本人よりもノルウェー人の方が抱えているストレスの絶対量が少ないのではないかということです。もし、自己生活満足度という共通値があるならばノルウェー人の方が高く出るのではないしょうか。これはあくまでも私の個人的な見解ですが・・・・しかもちょっぴり、ひいき目で見てるかもしれませんのであしからず。
前置きが長くなりましたが、7月の中旬にそんなごく一般的なノルウェー人のサマーハウスにご招待を受けました。場所はドラメンから南に車で2時間ほど飛ばしたのところの海辺です(Brevikstrand)。
たった1泊だったのですが、そのサマーハウスを拠点にマイボートであちこちにツアーに連れて行っていただきました。
さんざんノルウェー人を誉めたのには理由があって、そんなサマーハウスにボートの生活が私にはうらやましくてたまらなかっただけなのです!ご招待してくださったトーマス一家に感謝いたします!






ボートを操縦するトーマス氏ノルウェー国旗



















ボートを操縦してくれているのがトーマスです。(こちらでは敬称をつけずに呼ぶのでここでもそのまま書きます。)
車は駐車場に停めて、ボートでサマーハウスに向かいます。ノルウェー国旗をはためかせて。
お天気もよく海風はさわやかで最高のツアー日よりとなりました。







サマーハウス・外観海岸で遊ぶこどもたち



















サマーハウスは海岸から徒歩1分。小高い丘の上に建っています。
電気はきていますが、水道はありません。水や食材はボートで出かけた時に仕入れてきます。
トイレはバイオの技術を使った浄化槽付きで地球に優しいタイプのものが設置されています。別荘を扱った専門雑誌にもそういったトイレの広告か出ているのを見たことがあるので、わりと普及しているものだと思います。
私は最初は信じられなかったのですが、床を張り、壁を塗り替え、屋根を直し、雨どいをつけて、といった日本では専門職の分野の仕事をすべて自分でやっているそうなのです。証拠に、今回は裏手にある旧別荘を増改築中で、買ってきたセメントを練ってコンクリートの土間を作り、養生している真っ最中でした・・・・目で見て初めて納得させられました。
海岸で遊んでいるのはトーマスのこどもたち。姉のカーリと弟のエリックです。砂浜はほとんどプライベートビーチ状態でしたが、近くの別荘の人々も泳ぎに来ていました。もちらん、老若男女を問わずです。







サーマーハウス・内観キッチンに立つトーマスとエリック



















サマーハウスの中は、木の香りがただよう憧れのインテリアで統一されています。
窓からは素晴らしいロケーションが眺められます。食事は外のテラスで陽射しを浴びながら。
ノルウェーではパパがキッチンに立つ姿は見慣れました。






船



ここからはボートツアーに出た時に目にしたものをご紹介いたしましょう。

海には車のようにたくさんの船が走っています。
こんなバイキング時代思わせるこんな木造船もいたりします。ただこのタイプの木造船は木の手入れがとても大変なのだそうです。










桟橋で海水浴を楽しむ人々

















岩の上に建つ黄色いサマーハウス


サマーハウスは岩肌の丘の上にカラフルに点在しています。
ほとんどがぽつんと建っていて、お隣を気にしないですむ環境です。
桟橋で海水浴を楽しむ人々もいました。

この辺りの土地は、地主に直接交渉して手に入るそうです。
建物を建築するには一応、公的な許可がいるということです。
日本だったらたちまち開拓され、別荘密集地になってしまいそうですね。












クラーゲロイの街並み




クラーゲロイ(Kragerø)という街にやってきました。
ボートは渋滞し、停める場所(駐車場のようになっていて自由に停められます)を探すほどの混雑ぶりには驚かされました。広場にも橋の上にも、夏をくつろぐ人々がいっぱいです。ここはちょっとした夏のリゾート地のようです。


たくさん並んだ他人様のボートを眺めては、トーマスが「あの大きなボートはすごく高い。」とか、「次はこんなボートを買いたいんだけど、妻はあれがいいと言ってる。」とか、楽しそうに語っていたのが印象的でした。













ボート上のエリック


エリックもボートはお気に入り。ロープを停めるためのお手伝いも出来ます。
ノルウェーのこどもたちは比較的、自由にのびのびと育てられているようです。子供用のちいさなサイズのライフジャケットもたくさん売っています。
日常、雨が降っていても平気で外で遊ばせるくらいですから、サマーハウスでも好き勝手に遊びまわっていました。















クラーゲロイの中心街アンティークショップのトナカイの頭



















クラーゲロイの中心通りは、まるで軽井沢か原宿かといった雰囲気の賑わいを見せています。
ふらっと立ち寄ったアンティークショップには見どころがいっぱいで、トナカイの頭までありました。







小島に建つ赤いサマーハウス



こんなところにもサマーハウスが・・・・・
そこは小さな小さな岩の小島です。さすがにここまでは電気は引かれていないと思われます。
土地はいっぱいあるんだから、何もこんなところに建てなくてもいいのにと少々あきれてしまいます。
それにしても一年中海が静かでないとできない技ですよね。
















キャビンをけん引する車キャンプ場の風景





















最後に、近くのキャンプ場の様子をお伝えいたしましょう。
こうやって小さな自動車に大きなキャビンをけん引してやってきて、そこを別荘代わりに住みついてしまいます。
キャビンの脇にはテントを張って、立派な家具付き、庭付きのサマーハウスに早変わりするのです。
そこでは日焼けをしたり、本を読んだり、花を育てたり・・・・・短い夏をつかまえるのにあせっているかのように、晴れた週末には必ずやってきてアウトドアの生活を楽しんでいます。ただ、キャンプ場の場合、ちょっとお隣さんが近すぎるのではないかと思いました。













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