お世話になっています!

まずはこちらの写真からどうぞ!!

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これはノルウェーのFreiaというチョコレート会社(他の製品も作ってますが)のいろいろなチョコレートの詰め合わせ「Twist」という代物ですが・・・。
大変、大変、こちらのTwistにはお世話になっています!!
ノルウェーに行ったら、いろいろお土産を買いますが、ノルウェー語教室用には、これに頼り切ってます。

まず一つ一つ、包装されているので出しやすい。
いろいろな種類があるので、見た目にもイイ。

ただ今年買ってみて、「あれ?」と気づきました。
「ヤツがいない・・・」。そう、ヤツとはラクリスです!黒い悪魔です!参考画像はこちらから⇒http://www.kk.no/livsstil/visste-du-dette-om-lakris-31522

ラクリスはノルウェー人はこよなく愛する黒いお菓子ですが、日本人でこれが好きという人は、1割弱でしょうか?(当社比)
このTwistにはラクリスが入っていて、よく生徒さんに「どうですか~?」と意地悪く勧めていたのですが、9月に買ったTwistには入ってないんですよ。

物足りなーい!!!!

単に包装過程で、「詰め忘れた」と思いたいのですが・・・。ラクリスの原料費が沸騰しているのでしょうか??
ぜひ復活をお願いしまーす!!

悲劇をどう”展示”するのか「7/22センター」訪問~ノルウェー旅行記2~

「ノルウェーでは、何でも議論になるのよ」
自嘲気味に、ノルウェー人の友達は言います。「オペラ座」をどこに建設するかでは、10年くらい議論してましたっけ?

2011年7月22日。戦後ノルウェー史で最も大きな事件が起きました。
ブレイヴィークというノルウェー人が、オスロ行政府の爆破テロと労働党青年部(AUF)のウトヤ島でのキャンプ場を襲撃し、77名が死亡。
未曽有の連続大量テロ事件を受けて、「7/22センター」(22.juli-senteret)の展示が計画されましたが、当然、その展示について「議論」は起きました。
行政とNTNU(ノルウェー科学技術大学)が展示を企画しましたが、今年の7/22にセンターはオープンします。
私自身、関連ノンフィクションを何冊か読み、2回ほどプレゼンテーションをした関係で、今回の旅では「絶対に行きたいところ」と決めてました。

そして日曜日に現地へ。爆破された行政府の一角にセンターはあります。破壊された省庁ビルは、再生に向けて建設中です。

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入場は無料ですが、入り口で親切な係員から、「最初の部屋は、遺族に配慮して撮影は禁止です」と教えてもらいました。

その最初の部屋には、一連のテロで殺害された被害者たちの顔写真と名前、年齢が書かれています。
まず気づくのは、圧倒的に若い人が多いこと。AUFのメンバーが被害者の大半でしたから、17歳、18歳といった年齢を見ると、陳腐な表現ですが「前途ある若い人の命がこんなにも奪われたのだ」と感じます。
そして笑顔の写真が目立ちます。その後の運命を知らずにあどけない笑顔を見ていると、無言の圧力に襲われる気分になりました。

ノンフィクション本の1冊”En av oss”『私たちの一人』(Åsne Seierstad著)に、印象的なクルド難民の少女が登場します。彼女の写真もありました。「こんな顔の少女だったのか・・・」としげしげと見つめました。人生に前向きで、ノルウェーで「平等大臣になりたい」と願った少女。知り合いではないのに、不思議な感覚です。
覚悟はしていましたが、このセンターにいることは、重い過去と悲劇と向き合うことになるのです。

その後はもっと広い展示室があります。真ん中には、骨組みだけになった廃物がありました。ブレイヴィークが爆破テロで使用した車です。
壁には時系列に、7/22のテロ当日の出来事とその後の裁判などが、ノルウェー語と英語で書かれています。写真も多数、展示されています。

テロ当日、絶望した表情のストルテンバルグ首相(当時)

テロ当日、絶望した表情のストルテンバルグ首相(当時)

ウトヤ島で襲撃されたAUFのメンバーは、なかなか来ない警察や救助に苛立ちながら、必死でSNSを使ってテロが起きていることを発生しました。
Tweetがそのまま展示されていて、緊迫した当時の様子が伝わってきます。

「こんなに怖い思いは初めて。一体、ウトヤ島の若者たちに何が起きてしまっているの?」というTweet

「こんなに怖い思いは初めて。一体、ウトヤ島で何が起きているの?」というTweet

当初は、ブレイヴィークがテロに使用したニセ警官の制服や装備なども展示する計画だったそうですが、多くの反対があり見送ったそうです。
犠牲者たちが持っていた携帯電話が展示されていました。家族や友達にSMSを送ったり、SNSを使ったりしたと思われるものです。

犠牲者の携帯電話など

犠牲者の携帯電話など

センターには、親に連れられてきた小さな子どもの姿もありました。
親は子どもにどのように事件を説明するのでしょうか?

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平日にセンターの前を通った際は、学校の子どもたちがグループで訪問している姿を見ました。センターのサイトを見ると、学校からの訪問を受け付けているのが分かります。

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ノルウェーは、刑罰に置いても「いかに再犯をなくすか」に力点を置いています。
「7/22センター」は遺族によっては「絶対に行きたくない」という声もある中、起きてしまった「おぞましいテロ」をいかに展示するか、いかに語り継いでいくかに取り組む展示だと感じました。
「7/22センター」は、新しい行政区が完成するまでの展示です。あと5年くらいで終了しますので、行かれる機会は限られていますのでご注意くださいね。

テロ後の追悼行進

テロ後の追悼行進

7/22センター公式サイト:http://www.22julisenteret.no/

子どもからのプレゼント♪

毎年、ノルウェーに行っていて「会いたいね~」と言い合いながら、なかなか会えなかった人はたくさんいます。
チェコ人のアンドレアもその一人。
1995年にVoldaカレッジに留学した際、ルームメートかつクラスメートだったのです。
アンドレアはノルウェーの大学で勉強を続け、なんと同じ学生寮の共同キッチンを使っていたノルウェー人と結婚しました。今ではオスロ郊外に住んでフルタイムで働き、2人の子どもがいるのです。

ようやく今年、会うことができました!しかも嬉しいことに、Jonas(ヨーナス=9歳)とJulie(ユリエ=7歳)と子どもも一緒に連れてきてくれるということに。
待ち合わせ場所のフログネル公園で、ドキドキしながら待っています。多分、もう15年ぶりくらい?の再会になるハズ・・・。

おお~、アンドレアは可愛い子どもたちと一緒に来て、感動の再会!!になりました~。JonasとJulieはかわいい~~!!
みんなで公園を歩いたりした後、公園内のカフェに落ち着きました。アンドレアが慣れた手つきで、スケッチブックを出します。
JonasとJulieは、絵を描くのが大好きということで、すごい集中力でイラストを描き始めました~。

私が気まぐれに「詩は書ける?」と尋ねたら、賢いJonasはさらさらと書き始めます。
冗談で言ったのに、ちゃんと韻を踏んだ詩を2つも書いてくれました~。
そのうちの1つを引用しますね。

Godteri er godt, 
Godteri er flott,
Godteri det er så godt at
jeg har et slott.

お菓子はおいしい
お菓子はすばらしい、
お菓子はとてもおいしいから
僕はお城を持っているよ

ノルウェーの学校って、9歳児でも即興で詩が書ける教育をしているのでしょうか??
もうおばあちゃんの気分で感動しちゃいました!!

・・・ということで、2人からもらったイラストや詩は、殺伐とした仕事部屋の壁に飾って大事にしていまーす。とっても嬉しいプレゼントでした~。
Julieが描いてくれた私のイラストは・・・もう感涙ですぅ~~♡ 

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ノルウェーに留学したことも、自分が年を取ったことにも、友情にも感謝した1日でした!

ノルウェー映画『1001グラム ハカリしれない愛のこと』♡

邦題って難しいですよね。「え?」と違和感をおぼえた邦題は数知れません・・・。
そんな中、ノルウェーを代表するベント・ハーメル監督の最新作の邦題はなかなか意欲的。
原題は『1001gram』ですが、邦題は『1001グラム ハカリしれない愛のこと』です。
観終わった後に「なるほど~」と膝を打つような見事な邦題だと思いました~。

その作品のほとんどが日本で公開されてきた「愛され監督」のベント・ハーメル。
監督のデビュー作『卵の番人』、『キッチン・ストーリー』、『ホルテンさんのはじめての冒険』、『クリスマスのその夜に』など、抑制されたセリフや表情のおじさんキャラが、くすっと笑わせてくれる映画が特徴です。
彼らの多くは、決まりきった日常生活を送っていますが、思えば、フツーの人の生活だって同じようなもの。
「何かいいことは起きないかな?」と願いつつも、日々は過ぎていきます。
でも無理のない展開で、ちょこっと日常生活を「脱線」=「好転」させてくれる監督の最新作を試写会で観てきました。

今回の主人公は女性です!ベント・ハーメル監督=おじさんのイメージを破る配役にまずは驚きます。
ノルウェー国立計量研究所に勤務するマリエは、青い小さな電気自動車で走る周る姿が印象的。
他の作品と同じく、マリエのセリフは少なく表情豊かとは言えません。
青い電気自動車以外にも、研究所の青い柱、病院の青い配色、青の傘、青のタオルなどなどマリエの周りは「青」で占められています。
マリエの淡々とした日常と青が、マッチしています。

BulBul Film, Pandora Film Produktion, Slot Machine © 2014

BulBul Film, Pandora Film Produktion, Slot Machine © 2014

仕事でパリに行くことになったマリエは、ある男性との出逢いがきっかけで、青の世界から色彩が豊かな世界へとゆっくり移っていきます。
それに伴い、硬かった表情が人間味のある表情へと変化していきます。
自由、愛情そして解放感に溢れたマリエ。
ベント・ハーメル監督らしい派手ではないけど、心が温まるほんのりとしたラストシーンが印象的です。

ベント・ハーメル監督の作品を見る度に思うのですが、人を笑わせるためには、おふざけよりも真面目な姿を映した方が効果的なのではないか?という点です。
本作では、みなが真面目であるがゆえに「くす」と笑えるシーンがいくつもあるので、ぜひ皆さんなりの「ツボ」を見つけてくださ~い。

・・・ここで「ノルウェー伝道師」からの『1001グラム ハカリしれない愛のこと』トリビアです!!
まず「電気自動車」。
税金もろもろの優遇や人々の環境意識の高さなどから、ノルウェーでの普及率はハンパないです~。

そして主役マリエを演じたアーネ・ダール・トルプ(Ane Dahl Torp)のお父さんは、ノルウェーを代表する言語学者Arne Torpです。
オスロ大学留学中には、Arne Torpの著書がテキストとして使われていました。また昨年、ノルウェーで開催された「翻訳者セミナー」で、Torpさんが登壇されたのですが、ユーモアあふれるプレゼンテーションで、会場を沸かせてくれました。
そんな関係もあり、アーネ・ダール・トルプの活躍ぶりを見ると、「ああ、あのお父さんの娘なのね~」とシンパシーを覚えていました。

・・・とトリビアはこのくらいにして・・・

ベント・ハーメル監督は、大げさなシーンやセリフを使わずに、人生の妙味を表現できる稀有な人ではないでしょうか?
普通の人たち、普通よりも不器用な人たちへ注ぐ監督の深い愛情を感じました。

本作は、10/31(土)よりBunkamuraル・シネマ他全国順次公開が決定しています!
ぜひスクリーンで、ベント・ハーメル監督の世界を体感してください♪

公式サイト:http://1001grams-movie.com/

BulBul Film, Pandora Film Produktion, Slot Machine © 2014

BulBul Film, Pandora Film Produktion, Slot Machine © 2014

ご当地絵本♪

ノルウェー人は「愛国心」が強いという印象ですが(自虐は自虐に過ぎず、本音では「世界一の国」と思っている?)、自分の町に対する愛情もあるのかな~と思います。
というのも、こんなシリーズ本がノルウェーでたくさん売られているんですよ~。

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真ん中の絵本は「Jeg ♡ Oslo」(オスロを愛してる)
左側が「Æ ♡ Trondheim」(トロンハイムを愛してる)
右側が「Eg ♡ Bergen」(ベルゲンを愛してる)

です。
実はもう1冊「Stavanger」(スタヴァンゲル)バージョンもあるのですが、コンプリートできませんでした・・・。

9月の旅行では、オスロばかり滞在していましたが、ほとんどの本屋さんに「オスロLOVE」本が並んでいました~。
きっとベルゲンではベルゲンLOVE、トロンハイムではトロンハイムLOVE本であふれていると思います。

細かいことを言うと、「私」を意味する”Jeg”ですが、ベルゲンの方言では”Eg”、そしてトロンハイムの方言では”Æ”になってますね。
きっとこう書かないと地元民は納得しないだろうな~と納得。

ちなみにベルゲン本は、『キュッパ』シリーズのオーシル・カンスタ・ヨンセンさんが描かれているのですが、街並みのディテールから愛情が伝わってくるようです。
それぞれ思い入れのある町の絵本はいかがですか?