ノルウェー絵本トークショー@谷中ひるねこBOOKS

3/9(木)の夜。『うちってやっぱりなんかへん?』(トーリル・コーヴェ著、青木順子訳、偕成社)刊行記念トークショーを、谷中ひるねこBOOKSで行いました。

うちへんパネル!

2/16の発売から、2/19開催のイベント「北欧からの贈り物~絵本とわたし」、2/24からひるねこBOOKSでのパネル展がスタート!
パネル展の最終日前日のトークショーでは、『うちってやっぱりなんかへん?』の作者トーリル・コーヴェさんの絵本を4冊紹介しました。

ひるねこさんのこじんまりとした空間に、10人のお客さんが集まって下さいました~。
思えばパワポを使わないプレゼンは久しぶりでしたね。

簡単にトーリルさんのプロフィールを紹介してから、勝手に名づけた「トーリルさん3部作」の1冊目”Min bestemor strøk kongens skjorter「王様のシャツにアイロンをかけた私のおばあちゃん」(2000年)から紹介します。同作の短編アニメーションは1999年にアカデミー短編アニメーション部門にノミネートされています。

1905年ノルウェーは独立しました。国民投票で「王室を持つこと」を選択しますが、誰を王様に迎えるか?
デンマークのカール王子とマウド王妃が、ノルウェーのホーコン7世として迎えられるエピソードが虚実まじりながら描かれます。
「召使など存在しない」当時のノルウェー。王室一家の悩みは「自分たちでアイロンをかけられないこと」。そのせいで国民の前でとんでもない恥をかく羽目に。。。。

そこへ「アイロンをかける名手」のおばあちゃんが、王様のシャツにアイロンをかけることになりました。
シャツのアイロンがけでつながったおばあちゃんと王様。
しかし、第二次世界大戦でドイツがノルウェーを占領します。イギリスへ逃亡した国王一家はラジオでノルウェー国民に「ドイツへの抵抗」を呼びかけ、王様を愛するおばあちゃんは、まさに「アイロン」でドイツに抵抗します。おばあちゃんの意地悪な顔がたまらないですね~。
他にもごく普通の人々が占領に抵抗し、ドイツ兵は撤退。王様一家はノルウェーへ戻ってきます。

持参したスケッチブックに、実際のホーコン7世一家の写真をプリントアウトしたものを貼りました。イラストと実物のギャップは?? はい、ありましたね。
実際にご興味がある方はこちらから

「戦争もの」「占領もの」にカテゴリーされる本作は、史実とフィクションのさじ加減が巧みです。
トーリルさんが注ぐ初々しい王様とノルウェーへ深い愛情を感じつつ、普通の人々が行った抵抗運動がユーモラスに描かれている面白い絵本です!

2作目は”Den danske dikteren「デンマークの詩人」(2007年)は、アカデミー短編アニメーション賞を見事、受賞しました。
この作品は、あまりにも壮大な物語で、紹介するのは難しいと思いましたね。

ノルウェーの評論でも同じことが指摘されてますが「映像をここまで絵本化できるのか!」という驚きの作品です。
トークショーでは、ページごとに紹介しました。

20世紀初頭のコペンハーゲン。スランプに悩む若いデンマークの詩人、カスパー。
彼は敬愛するノルウェー人作家シグリ・ウンセット(Sigrid Undset)が、実はデンマーク人と知り、一気に親近感が増します。
ウンセットが住むノルウェーのリレハンメルへ訪れようとしますが、途中で長雨にあい、農家に泊めてもらいますが、長雨が続き、農家の娘インゲボルグに恋をします。
しかしインゲボルグには隣の農家の婚約者がいました。
インゲボルグは、ウンセットのノーベル文学賞受賞作”Kristin Lavrandsdatter”「クリスティン・ラヴランの娘」と重ね、婚約者を裏切り、恋の赴くままに進めば、悲惨な晩年が待っていると判断し、カスパーの求婚を断り、婚約者と結婚します。

「再会するまで、髪を切りません」とカスパーに告げるインゲボルグ。
傷心でウンセットを訪ねることもすっかり忘れたカスパーは、コペンハーゲンへ戻ります。インゲボルグは早くも結婚生活に後悔していましたが、夫は「運よく」死んでくれます(素晴らしいご都合主義!)。

さてカスパーとインゲボルグは、再会を果たせるのでしょうか??
偶然がもたらす奇跡・・・・自分がこの世にいることも、偶然の結果であることを思い知り、人生の深淵さに迫る作品です。

3部作のラストは『うちってやっぱりなんかへん?』”Moulton og meg”です。本作もアカデミー賞短編アニメーションにノミネートされました。


お客さんにもお話ししたのですが、関わり過ぎてしまい「客観的に読めない」事態になっていました・・・。
最初は訳文作りに苦労して、ひるねこさんに読んでもらったこと、トーリルさんから「物語の背景」を送ってもらい「そうだったのか!」と分かってから、訳文が自由に書けるようになった経緯をお話しました。

当日、ひるねこさんで本を買って下さった方が多かったのですが、ページごとに好きなイラストやテキスト、ノルウェー的な見どころを紹介しました。
主人公一家のおばあちゃんが「王様のシャツ・・・」のおばあちゃんに似ているので「よもや同一人物?」なのか「トーリルさんの描くおばあちゃんはパターン化されている」のかわかりません・・・。
すでに寄せられた感想も紹介しつつ、みなさんが自由に楽しんでくださいね~、とお願いしました。

建築家あるある?

私見では、トーリルさんの特徴は「アニメーションから絵本化」「ノルウェーへのこだわり」「ユーモアとビジュアルの美しさ」「深いテーマを軽妙に描く」かと思います。

最後にトーリルさんがイラストのみ担当している”Johannnes Jensen”「ヨハンネス・イェンセン」シリーズの1作目を紹介しました。

主人公はクロコダイルのヨハンネス・イェンセン。人と同じような家に住み、歯磨き後にフロスをしたり、税務署で働いているごく普通の暮らしを営んでいます。
でも彼は「ボクはみんなと違っている」という思いにさいなまれ、蝶ネクタイからネクタイに変えたり、しっぽが見えないように背中にグルグル巻きにして、外へ出ますが・・・。

「クロコダイルだから変わっていて当然」なのですが、本人の悩みは切実。
テーマでいえば『うちってやっぱりなんかへん?』の「わたし」と似ていますね。
ヨハンネス・イェンセンは、怪我で運ばれた緊急病院で、象のドクターと出会います。
ドクターは「自分の大きな耳はこんな風に役立っているよ」と諭し、ヨハンネス・イェンセンも「自分のしっぽも、役に立っているかも」と恥ずかしかったしっぽを前向きにとらえるようになります。

ちなみにシリーズのテキストは、ヘンリク・ホーヴラン(Henrik Hovland)というノルウェー人が書いています。
彼は木こりの教育を受けて、現在も広大な森を所有しているそうです。グアテマラの国連人権監視団や南米諸国の選挙管理人、イラクからの戦場レポーターを務めるなど異色の経歴を持っていて「こういうバッググランドの人が、こんな作品を作るんだ~」と、感慨深かったです。

トークショーの下調べでノルウェーの児童文学研究者が「ノルウェーや北欧の絵本はイギリスに比べて、テーマが先進的で読者年齢層にこだわらない」という指摘しているのを見つけて、大いに納得しました。
『うちってやっぱりなんかへん?』を始め、トーリルさんの絵本は子どもから大人まで楽しめるのでは?と想像します。

90分のトークショーは瞬く間に終わり、絵本の「スタンプ会」をやりました~♪
参加者の皆さまはもちろん、ひるねこBOOKSさんには感謝感謝です~~~。

人と違うってノルウェーでも難しい?

ノルウェーは個性重視の国だと思ったので、意外でしたね
ノルウェー絵本『うちってやっぱりなんかへん?』(トーリル・コーヴェ著、青木順子訳、偕成社)の寄せられた感想で、これが目立ちました。
主人公「わたし」は、60年代のノルウェーの小さな町で「おしゃれすぎた」両親やインテリア、服などに悩み「普通の暮らし」に憧れています。

2/19開催のイベント「北欧からの贈り物~絵本とわたし~」で作者トーリル・コーヴェさんのビデオメッセージでも「目立ちたくなかった、周囲と溶け込みたかった」と小さな頃の心境を語っていました。

「他者との違いに寛容」なイメージのノルウェー。
しかし、ノルウェーの文学作品には「人と違うこと」に悩む登場人物が存在します。
『スプーンおばさん』のアルフ・プリョイセンと同時代に活躍した「ノルウェーのおばあちゃん」ことアンネ・カット・ベストリー(Anne-Cath.Vestly)。
Aurola i Blokk Z“「Z棟のオーロラ」(1966年)シリーズでは、「家事育児をする学生パパ、外で働くママ」を持つヒロインのオーロラが、大人たちの偏見や心ない言葉に傷つく姿が描かれています。今でこそこうした夫婦もノルウェーではアリかな、と思いますが、60年代ではまだまだ専業主婦が当たり前でした。

『うちってやっぱりなんかへん?』の主人公「わたし」のお母さんは、建築家として働いていました。
お隣のお母さんは専業主婦。わたしは「いつも家にいてくれるなんていいな」と羨ましがっています。やはり60年代ですね。

現代ノルウェーを代表する国民的作家ラーシュ・ソービエ・クリステンセン(Lars Saabye Christensen)。
昨年、日本でも公開された映画「イエスタディ」の原作者です(オリジナルタイトルは”Beatles”)。
88年に出版した”Herman”「ハルマン」という小説では、小学生の主人公ハルマンの生活が描かれています。ここでもやっぱり「違っている」ことで傷つく子どもが登場するんですよね。

赤毛っていじめられちゃうんだ~とこの作品で驚きました。赤毛の女の子は、しょっちゅう髪の毛のことでいじめられます。
髪の毛つながりでいくと・・・主人公ハルマンは、段々、髪の毛が抜けていく原因不明の症状に陥ります。その過程で「いかに他の子どもと同じように見せるか」に腐心する両親と、そうした態度に傷つくハルマンの繊細な心情が描かれています。親は「良かれ」と思ってカツラを作ってあげますが、ハルマンの心は複雑です。

もっと現代の作品では「ノルウェーにもあるスクールカースト」が描かれています。
ブロンドできれいな女の子たちがクラスのトップ、メガネで地味な女の子はしょっちゅういじめられたり、からかわれている姿を学校生活を描いた”Kampen mot superbitchene“「スーパービッチたちとの闘い」(A. Sighild Solberg著、2014年)というヤングアダルト小説があります。

ブロンドでなければ、ロングヘアーでもない、しかもメガネのヒロインは「変わり者」の烙印を押されて、意地悪なブロンド女子軍団と立ち向かうストーリーですね。

・・・・とここまで紹介しましたが、いずれの作品も「自分や周囲に不満な主人公が、悩みながらも自分を受け入れ、そして次のステップに上がっていく」点が共通しています。

今までは本のお話しですが、ブログでもご紹介したノルウェーのテレビドラマ”SKAM”のシーズン3でも同じような展開が見られます。
同性愛の高校生Isak。男子高生に恋をしますが、同性愛である自分を否定し、かつ同性愛者であることが周囲にばれてしまうことに怯えます。
ですが”SKAM”では、予定調和を崩してくれました~。

https://tv.nrk.no/serie/skam

様々な悩みに押しつぶされそうなIsakは、友達に男性に恋している事実をとうとう打ち明けるシーン。
相手の反応が不安になるIsakと視聴者。でも友達はケバブを食べながら、まるで好きな女の子の話を聞いているように会話を続けます。
このシーンは白眉でした!

働くママが珍しかった60年代から、友達が同性愛者であることに動揺しない2016年。
感慨深いです。
本人たちにとっては、切実な問題なことには変わりありませんが。

そうそう。トーリル・コーヴェさんがイラストを描いている”Johannes Jensen“「ヨハンネス・イェンセン」という絵本シリーズでは、税務職員のクロコダイルが「自分は人と違っている」と悩んでいます・・・。ツッコミどころ満載の絵本シリーズですが、ひるねこBOOKSさんでのトークショーでお話ししますね~。

同店では、3/10まで『うちってやっぱりなんかへん?』のパネル展を開催しています!
あと1週間、ぜひステキなビジュアルと、巨大パネルで楽しんでくださいね~♪

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ありがたいことに『うちってやっぱりなんかへん?』は、いろいろなブログで書いていただきました!
未読の方、ぜひご覧になってくださいね~。取り上げて下さったの皆さまには感謝を申し上げます♪ 

Fukuya(北欧ビンテージショップ)

北欧区(北欧総合情報サイト)

リオタデザイン(建築事務所)

ひるねこBOOKS

ねんねんさん(ノルウェーサッカー研究家)

Lillakatten リラ・カッテン (北欧スウェーデン洋菓子&北欧スウェーデン語絵本)

Z会総合情報サイト

「北欧からの贈り物~絵本とわたし~」レポートです!

2月になればトーキョーノーザンライツフェスティバル」がすっかり定着しました。渋谷で北欧映画を堪能できる1週間。今年は、なんとイベントを一緒に開催することができ、今でも余韻に浸っています!浸りすぎてブログでのご報告が遅れました・・・・。

イベント名は「北欧からの贈り物~絵本とわたし」。
2/16に発売となったノルウェー絵本うちってやっぱりなんかへん?』 (トーリル・コーヴェ著、青木順子訳、偕成社)の表紙がチラシに大きく印刷されて、ひぁ~、すごいことになっている!と嬉しいやら恐縮するやら。光栄です!イベント当日の2/19(日)。会場は渋谷LOFT 9。いいお天気でテンションUP!

会場入り口には、すでに物販の準備を終えている谷中ひるねこBOOKSさん。

そしてステージには、今日のイベントのために偕成社さんが用意してくれた巨大パネルが鎮座しています!感動して爆笑しちゃいました。

登壇者の稲垣美晴さん森百合子さんがやってきます。そして初めてお会いするイェンス・イェンセンさん。ノルウェー語で話しかけると「スウェーデン語が話せるんだ!」って・・・デンマーク人の頭には「ノルウェー語」は存在しないことがよっくわかりました。

お客さんたちが続々と入ってきて、食べ物の差し入れもいくつかいただきました~(常に貧乏アピールが効いたようです)。
司会の雨宮真由美さんが挨拶をして、イベントはスタート。

まず私が『うちってやっぱりなんかへん?』作者トーリル・コーヴェ(Torill Kove)さんについて、また他の作品『王様のシャツにアイロンをかけた私のおばあちゃん』や『デンマークの詩人』を紹介します。この2作品は未訳で、何人かの方から「翻訳出してください」とありがたいお言葉をいただきました~。

王様のシャツにアイロンをかけた私のおばあちゃん

デンマークの詩人

それから軽く『うちってやっぱりなんかへん?』の紹介と、トーリルさんの作品の特徴をまとめて終わりです。
今日の目玉である原作短編アニメーション”Me and My moulton”(トーリル・コーヴェ監督)を上映します。
何度もくすくすと笑いが起きました。3本足の椅子から何度もひっくり返る子どもたち、人口1万5千の町で、唯一口ひげを生やしているパパ。

トーリルさんの夫が音楽を担当していますが、ユーモラスだけどメランコリックなメロディーは、ほろ苦さをあわせもった映画にぴったり。
イラストレーターのナシエさんもイベントに来て下さったのですが「ラストで泣いちゃいました」とおっしゃってました。
絵本とはまた違った映画の魅力があるのは、よーーーーく知っていたので、たとえ1回でも上映できることができ感激です!

そして、トーリル・コーヴェさんからのビデオメッセージを流します。
”Me and Moluton”と絡めて、ご自分の家族について語ってくださいました。60年代のノルウェーの小さな町で、独特な美意識を持った建築家のご両親との暮らしは「幸せだったけど、目立ちたくなかった、周囲に溶け込みたかった」という葛藤がまさに、本作の「わたし」と重なっていますね。
作品でも何度も出てくる「パパの口ひげ」についても言及されていて苦笑・・・。「些細なこと」に子どもは敏感なんだよね、と小さかったころの自分を思い出します。

それからノルウェーの愛されキャラクター「キュッパ」の短編アニメーションが上映されました。キュッパ+ガチャピンムックコラボ編と合わせて4本も上映!キュッパのお茶目なダンスシーンではやはり笑いが起きてました~。

さてさてお待ちかねの「北欧絵本トーク」に突入!
各登壇者が「わたしのお気に入りの北欧絵本」を紹介していきました。表紙をスクリーンに映し、お話しするスタイルです。
私はクラシックから新作まで6作品を紹介。『3匹のやぎのがらがらどん』はノルウェー絵本とイラストを比較してお見せしました。トロールの描き方が違うんですよね。
虫歯トロールが悪さをする”Karius og Baktus“「カリウスとバクトゥス」を紹介したら、イェンスさんが「デンマークの話だと思ってた!」とびっくり発言。デンマーク人は「ノルウェー」という単語を知らないのでしょうか(涙)。

ノルウェー留学中にどれだけ励まされたか分からない『フィンランド語は猫の言葉』著者である稲垣美晴さん。
稲垣さんはご自身が翻訳された本22冊をご紹介されました。落ち着いた声で、順番に作品を紹介されていきますが、どんな作品だろう?と興味がそそられます。

オーロラの雪』は読んでいましたが、同じ作者の『木の音をきく』も読んでみたい!と感じます。

森百合子さんは、彼女にしか紹介できない本を紹介して下さいました!
以前も見せていただいた『ぺち』。デンマークの人気者ラスムスくんを水木しげる先生が翻訳されていたとは、知らなかった人がほとんどでは?こちらをご参照ください。

イェンス・イェンセンさんは、子どものころに好きだったデンマーク絵本を2冊持って来てくれました。
デンマークを代表する絵本作家Ib Spang Olsen(イプ・スパング・オルセン)のOnkel Karfunkelシリーズです。こちらをご参照ください。

本イベントの立役者・雨宮さんが「参加型イベントにしましょう!」ということで、事前に「あなたの好きな北欧絵本は?」をハッシュタグをつけてTweetを呼びかけました。ムーミンが圧勝かな?と思いきや、たくさんのタイトルが集まって嬉しい悲鳴です。
こちらもスライドでお見せしましたが、「こんなにあったのね~」と感心しきり。

てんこ盛りすぎるプログラムですが「北欧絵本クイズ」を各登壇者から出しました。
最後まで勝ち残った人は2人しかいなかったのですが、2冊ずつ北欧絵本をプレゼント。おめでとうございまーす♪

また、北欧絵本を持参された方へ「いさわきちひろ美術館」の入場券をプレゼントする贈呈いたしました~。皆さんには前に出て頂き、絵本のプレゼンもお願いします。「稲垣美晴さんのファンでフィンランドへ留学した」「これから留学します」という方がいて、改めて本の持つ力を実感。感動的なシーンでした。

やんややんやでイベントは終了~。
特別コラボメニューカフェ(協力:アクアビットジャパン)や物販は続き、談笑する姿があちこちに。
『うちってやっぱりなんかへん?』を買ってくださった方が、「ノルウェー夢ネット特製スタンプを押してください!」と来て下さり、わ~~~!!と感涙ものです。

ただすごく押すのが下手なので「押してもらう」方式と「下手でもいいから押してください」方式を採用・・・。「わたしってやっぱりなんはへん?」と薄々わかってきました。

巨大パネルは人気者でしたよ~。撮影する人がたくさんいました!
とっても楽しいイベントになって嬉しかったです~。

Fukuyaで買ったマリメッコの古着、隣は雨宮さん

昨秋からスタートしたイベント準備。
大変な企画を運営して下さったトーキョーノーザンライツフェスティバルの皆さま、Tusen takk!
他の関係者の皆さまに深く感謝です~。
せっかく字幕をつけてもらったので”Me and My Moulton“をもっと上映する機会があればいいなぁ~と願いつつ、お土産のデンマークヨーグルトを飲みながら会場を後にしました。
  

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『うちってやっぱりなんかへん?』刊行記念パネル展が、2/24~3/10まで谷中ひるねこBOOKSさんで開催されます!
美しいビジュアルをご堪能くださ~い。なお絵本をお買い上げの方には限定ポストカードをプレゼントします♪
私は時間があるときにスタンプ持参でお邪魔しますね~。谷中でノルウェー、北欧を感じませんか?

https://www.facebook.com/events/114818502358278/


限定ポストカード!

2月イベント情報~北欧からの贈り物 絵本とわたし~(Updateしました!)

とりあえず、2017年2月19日(日) は空けておいてください!
(翌週の26日も空けて下さると嬉しいです~。北欧ぷちとりっぷ開催!)

何も言わず、チケットを買ってくださいね~。テロップはこちらです!
・・・なんて「殿様商法」は通じないので、来年の2月19日になぜ「万難を排し、渋谷に行かなくてはいけないのか」説明をいたしましょう。

ノルウェーをはじめ北欧を愛する皆さまは、「トーキョーノーザンライツフェスティバル」(TNLF)の名前を聞いただけで「あ~、また渋谷が北欧になる季節!」と感慨深いでしょう。来年はどんな北欧映画に出遭えるのか楽しみですよね。

映画祭とともに、TNLF主催のイベントがあるのですが、来年は不肖・青木がイベントの1つに関わることになりました~!!
で、それが2/19なんです。

イベント情報は、TNLFのFacebookできれいにまとめて下さっていmるので、大部分を借用いたしま~す(おい!)。

イベント名:北欧からの贈り物~絵本とわたし~
日時:2017年2月19日(日) OPEN12:00 / START 13:00 (CLOSE16:30)
場所:LOFT9 Shibuya (ユーロスペース1階です)
チケット:前売券1,500円(ドリンク代別途) 当日券2,000円(ドリンク代別途)
*2017年1月7日10:00より イープラスにて前売券販売開始!

*本イベントは大人向けの内容となります。中学生以上は有料となりますこと、ご了承ください。

ノルウェー出身のアニメーション作家トーリル・コーヴェ(Torill Kove)。
米アカデミー賞の短編アニメーション部門に全作品がノミネートされ、TNLF2011で上映した『デンマークの詩人』は見事オスカーに輝きました。そのコーヴェ監督の最新作『わたしとモールトン自転車』が絵本になり、日本でも 『うちって やっぱり なんかへん?』 偕成社、青木順子訳)のタイトルで出版が決定!
TNLF2017ではアニメーション上映と共に、北欧の絵本の魅力を堪能するイベントを開催します!ノルウェーの愛されキャラクター・キュッパも登場しますよ~。

★短編アニメーション『わたしとモールトン自転車』上映
★トーリル・コーヴェ監督ビデオメッセージ上映
★ノルウェーの人気者!キュッパのアニメーション上映
★「うちって やっぱり なんかへん?」翻訳の青木順子のトークショー⇒作品解説やトーリルさんの他作品を紹介します!
★ゲストによる絵本愛あふれるトークセッション
☆スペシャルゲスト☆
稲垣美晴さん(猫の言葉社代表)
森百合子さん(北欧Book主宰) Continue reading

アップルケーキとオスロ漫談とノルウェー絵本@ひるねこBOOKS

優しい人っていますよね。
谷中ひるねこBOOKSの店主、小張さんは前回のイベントに懲りず「またクリスマス前にイベントでもやりませんか?」とお声をかけてくださいました。

初回は「ノルウェーワッフルでお客さんを釣りましょう!」と提案し、ワッフルを焼きながらのトークイベントになったんですよね。
さて今回はどうしよう?
そうだ、ノルウェーの昔ながらのデザートといえば「アップルケーキにアイスのっけ」!
Fukuyaの三田陽子さん著『北欧食べる、つくる、かわいいと暮らす』に載っているアップルケーキレシピを参照します。
それまでの実績は3回焼いて、うまく焼けたのは1回だけ。あとの2回は表面が焦げ焦げ~~。
「そういう時はアルミホイルを乗せるの!」と三田さんに教えてもらい目からウロコ・・・・常識だったみたいです~。

12月はバタバタしていて、ケーキを焼く練習ができませんでした。
なのでイベント当日12月18日に賭けます!預かっている猫2匹に妨害されながら、アップルケーキを焼いたのですが、時間が足りないので、出来上がりはきちんと確認できません。とりあえず荷物一式を持って会場へ急ぎます!

・・・11時スタートでしたが、お客さんたちは時間通りに集まりました。
まだカットする前のアップルケーキ。取りあえず「焦げ焦げ」は免れ、写真を撮ってもOK!不器用なのにケーキカット役も引き受け、周りがハラハラしながら切り分けていきます。

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かなり助けていただいた記憶が。皆さん「おいしい」と慈愛に満ちたお言葉を下さいました~。

肝心のプレゼンですが「2016年9月オスロ散策」というタイトルで、
・入場制限のある図書館の紹介(10歳~15歳のみが入場可)
・オスロ子どもの本フェスティバル
・気になる人・モノ・こと(様々なランチ風景、高校、タトゥー、その他もろもろ)
の写真などをパワーポイントにまとめて、写真を見ながら解説していきます。

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・・・よく「毒舌」「自虐」と評されるトークですが、この日は・・・舌禍事件を起こしたような記憶が。選んだ写真も「え?それいいんですか?」というブツも含まれていました。リアル人形と並びお気に入りの「投げやりコレクション」写真もお見せしました。

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プレゼン途中で、スライドが突然、映らなくなってしまったのは「もういい加減にしろ!」と見えざる力の意志のせいだったかも?
もちろん、きれいな写真もお見せしましたよ~。散歩で立ち寄った素敵な屋外カフェとか・・・。

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改めて、ノルウェー好きの方は優しいというか慈愛に満ち溢れすぎです♪
「面白かったです」「行ってみたいです」と優しくお声をいただき、恐縮至極です~。

パワポのプレゼンを終えて、持参した”Jeg elsker Norge”という絵本を紹介しました。

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何度かSNSでUPしているので、ご存知の方がいるでしょうか?
ノルウェーの19県別に、名所や珍所、出身有名人、名物料理などがカラフルなイラストで紹介されている内容です。

伝説的な地方料理!

伝説的な地方料理!

5名の参加者中、3人はノルウェーに行ったことがないということで、絵本に描かれた面白かったりツボになるトピックを紹介を県別にお話ししましたが、近い距離なので「それは何ですか?」という質問や「それ、おもしろいですね」と逆に指摘を受けたり・・・。ノルウェー伝道師冥利に尽きますね~。

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あっという間の1時間半!片付けながら参加者の皆さんとお話ししながら、撤収します。

さて・・・来年の3月にもひるねこBOOKSさんでイベントを予定しています(店主・小張さんのお気持ちが変わる場合はご了承ください・・・)。
ご参加くださった皆さま、そしてひるねこBOOKSさん、Tusen takk!

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1月期ノルウェー語レッスン、募集中です!
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