トロールの絵付け教室!

ノルウェー夢ネットの「セレクトレッスン」は、テーマ別に各回参加のスタイルのクラスです。
「超!ノルウェー語入門」と「ネイティブによる発音講座」は定番ですが、残りの1回はどうしようかな・・・と迷っていたのが昨年。
生徒さんたちに「どんなテーマがいいでしょうかね?」と相談したら、「ニットカフェ教室」が誕生しました。
そして、彫刻と酪農を専門にされ、毎週、群馬から通って下さっている川浦麻友美さんと雑談している時に、なぜか「トロールの絵付け教室」まで話がふくらんだんですよ~。
「可愛くないだの、お土産にもらっても困るとdisられるトロールを、あなた好みのものにしませんか?」
「ダーラナホースの絵付けに対抗しよう!!!」みたいに、きっと勝手に妄想話が発展したんです。

「トロールの絵付け教室をやりたいです」とサイト管理人に伝えたら「人が来ますか?」と懐疑的な反応。
やっぱり妄想話レベルかしら?と思いつつ、募集をかけてみたら・・・最終的に応募が予想以上にありました!

そして、3/18に「トロールの絵付け教室」が開講されました!

川浦さんがテラコッタでトロールの土台を用意し、4人の参加者がそれぞれに色を塗っていきます。
最初にノルウェーの絵本から、トロールがどんな風に描かれているかお見せしました。

3匹のやぎのがらがらどん』のオリジナルのノルウェー民話”De tre bukkene bruse“で描かれたトロールは、裸にパンツとサスペンダー。ワイルド系。

北欧絵本イベントでも紹介した虫歯トロール兄弟”Karius og Baktus”は、かなり人間に近く描かれています。

川浦さんは「人に教えるのは初めて」とのことでしたが「では下地を塗って行きましょう」と落ち着いた口調で、見本を示しながら塗って行きます。
「普段、絵を描くことはやってません」という方が多かったので、筆や色の選び方も、川浦さんが朴訥とアドバイスします。
きちんと下書きをする人もいれば、「先生、ここが描けないのでお願いします」と川浦さんに託す人もいて、作業の進め方がまちまちで面白かったですね。
雰囲気づくりに、ノルウェーのネットラジオをかけてみます。

「和風に描きたい」という声には「いいと思います」と川浦さん。
「マリウス柄のセーターに挑戦したい」という声にも「いいと思います」と川浦さん。
「緑に赤の組み合わせってダメでしょうか?」という声にも「いいと思います」と川浦さん。

普段のレッスンからわかってましたが、川浦さん、度量が広すぎます!
そもそもトロールは超自然的な生き物であり、想像力をどんどん広げられるオブジェなのだな~と悟りました。

マリウス柄は爪楊枝を使って描きます

ノルウェー国旗♪

と同時に、予定の90分ではとても足りない・・・ということも分かってきました。
最後に完成したトロールを並べて、ノルウェーワッフルをお出ししようと思っていましたが、帰宅を急がれている方がいるので、途中から焼き始めます。

部屋は、新聞紙と画材、トロール、受講者のみなさん、川浦さん、ネコたちとノルウェーワッフルとブラウンチーズ・・・どんどんカオス状態に!

15時半終了予定ですが、最終的には16時40分くらいまで、絵付けに時間がかかった方がいました。
作品を見ながら、川浦さんが「いいと思います」「ステキですね」とコメント。多弁ではない分、一言一言に重みが感じられます。
最後に皆さんに感想を伺ったところ、
「こんなに集中できると思っていなかった」「精神的・肉体的にも集中しすぎて手が震えてきました」など、トロールの絵付けにすごい集中されたことがわかりました。

左:川浦さん作品
右:和風トロール

川浦さんからは「皆さんがとても集中して作業してくれて良かったです。途中、集中が切れたらどうしようかと思ってました」とのこと。

さらにさらに。川浦さんが勤務されている東毛酪農のカマンベールチーズを、受講者みなさんにプレゼント!

私自身、このプレゼントは想定外だったので、お心遣いに感謝です~。
参加者のうち現在の生徒さんが3人、1人は5年前くらいに通ってくれていた方だったのですが、セレクトレッスンは時に「再会の場」でもあるので、嬉しいですね。

5月からノルウェーへファームステイに行かれる川浦さん。以前「農場をやりながら、彫刻をしたい」という夢を聞かせていただきました。
ノルウェーには、リンゴ農家兼国民的詩人のOlav H. Haugeがいましたから(以前のブログで書きました)、「ステキな夢!」と思います。
渡航費用を捻出するため、彫刻の展示会を開催されるそうです。

********************************************************
Turning Point (川浦麻友美+佐野美里)
4/1-4/16
F-Ritz Art Center
群馬県前橋市敷島町240-28
URL:http://theplace1985.com/
******************************************************
マリウス柄セーターの少年、他にも漁師や白くまなどノルウェーをモチーフにした彫刻が楽しめるそうです。どうぞ、川浦ワールドをご堪能ください♪

***************************************
来期のセレクトレッスンの予定です!
4/8(土)「超!ノルウェー語入門」残3
5/28(日)「メール・手紙の書き方」
6/10(土)「ネイティブによる発音講座」

内容詳細はこちらから! 各回参加なので、お気軽にお申込みください~♪
http://norwayyumenet.noor.jp/hp/info/norskkurs/norskkursschedule.htm

まだ日程は決まっていませんが、オスロ大学に正規留学中の方が、一時帰国を利用し、留学までのプロセス・体験談を語ってくれるセレクトレッスンを設ける予定です(6月)。決定次第、SNSなどでお知らせしますね。

2017年1月期ノルウェー語レッスン募集中!

もう来年の話をしても鬼は笑いませーん。そこまで2017年は迫っています。ひ~。

先日、ノルウェー語レッスンの生徒さんから「本当に息を吸うんですね~」と驚かれました。ん?
私と発音レッスン担当のアーレン先生が会話している時に、あいづちの息を吸っていたので「おお、これがアオキ先生の本に書いてあった息吸いなんだ」と体感できて喜んでいました!こんな「ささいなこと」にも、喜んでくださるなんて・・・いくらでも息を吸いますよ~。

というように、生徒さんからの指摘・意見・感想は「どっぷりノルウェーにつかっている」私には新鮮です!

ノルウェー語レッスンの告知ページにも書いてありますが、全てのクラスでノルウェーで出版されたテキストを使い、レッスンを行っています(特別にこのテキストが読みたいというリクエストには個別に応じています)。
ただ読むだけではなく、センテンスや単語に隠された意味や背景などを説明するように努めています。ノルウェー語を学ぶことを通じて、ノルウェーの歴史・文化・社会・風俗・国民性もろもろも知ってほしいからなんですよね。

ノルウェー語の生徒さんから「旅行中、看板が読めるようになって嬉しかった」「映画のセリフが少し聞き取れた」「メールでノルウェー語を使ってみました」などなどお聞きすると「Flott!」(すばらしい!)とパチパチ拍手しています。
言葉は道具に過ぎないのかもしれませんが、なかなか道具を使いこなすのは大変。

何のお店?

何のお店?

独学では限界があるので、少しでも「(ノルウェー語およびノルウェー人の)トリセツ」代わりになりたいと思いながらレッスンをしています。

あと、ノルウェーでは英語が通じる=ノルウェー語は学習不要説について。
確かに、一理あります。
ただ現在、仕事で関わりのあるノルウェー人が英語ができないという理由で受講されている生徒さんがいます。なので、100%、英語ができるとは限りません。
さらに、英語はできるけれども「あなた(=Aoki)がノルウェー語を話してくれて嬉しい」という言葉は今まで何度も耳にしました。
そういう感想を聞くと、「よし!」という気になっちゃう単純さが学習のモチベーションになります。

来期のセレクトレッスンのラインナップにもご注目ください♪
実は、とある生徒さんに「次はどんなセレクトレッスンがいいでしょうか?」と相談を持ちかけているんです。そこから「ノルウェー人とニットカフェ気分」が誕生しました。で、その生徒さんとお話ししながら「トロールの絵付けは??」と話が進んだんですよね。
ほら、ダーラナホースの絵付けってよくワークショップがあるじゃないですか。
トロールは「かわいくない」だの「なんであんなのがお土産屋に大量に並んでいるんですか?」など散々です・・・。Stakkrs=かわいそう!

トロール!

トロール!

そこでトロールを自分風に絵付けをして「世界に一つだけのマイ・トロール」を作ろうという背景から誕生したのが、新規レッスンの「トロール!~人形の絵付教室から絵本の世界まで」(3/18)なんですよ。ぜひ2017年の初春に、自分へのご褒美にマイ・トロールはいかがでしょう?

しっぽもキュート!

しっぽもキュート!

他にも「超!ノルウェー語入門」(1/15)は、90分でノルウェー語の基礎の基礎がわかるお得なレッスン!
ネイティブによる発音練習」(3/5)は、日本人が苦手なノルウェー語の発音をアーレン先生がユーモラスに教えてくれるレッスン!
があります。
以下の関連URLで内容詳細をご確認の上、お気軽にお申込み・お問合せをお待ちしています~。

ノルウェー語レッスン告知・お申込みページ
http://norwayyumenet.noor.jp/hp/info/norskkurs/norskkursannai.htm

セレクトレッスン告知・スケジュールページ
http://norwayyumenet.noor.jp/hp/info/norskkurs/norskkursschedule.htm

トロールとバブル期の思い出

実家に帰る度に、ごそごそと「ノルウェーの変なものないかな~」とあさる癖がついてしまいました・・・。
先月の帰宅時に発掘したのは、こちらです!

20160814

いつもながら保存状態がひどく写真の撮り方もお粗末なのでスミマセン・・・。
このビニール袋を見て「あ、これは!」と思いついた人はなかなか。
ベルゲンのブリッゲン地区にあるセーターショップの袋ですね~。

ヤケクソ気味(?)にでかく描いたトロール。
背景には世界遺産のブリッゲン。
観光客を表しているののでしょうか、いくつかの国旗・・・。
右下の方に日の丸が描かれているのがわかります?

このセーターショップでノルウェーセーターを買ったのは1994年くらいでしょうかね。
まだバブル期の余韻で景気が今よりも良かった時代です。
日本人観光客対策に、日本語ができる定員をおいているお土産さんがありましたね~(遠い目)。
1着3万円くらいのセーターを、10枚くらい買っちゃう「太い日本人客」がいると聞いたことがあります。

今だったら中国国旗に代わっているでしょうか?

ノルウェー語版ムーミントロール

「トロールって可愛くないですよね~」と言われると「ムーミンだってトロールです!」と反論してみたことありますか?

さてムーミンは、ノルウェーでも人気がありますよ!
日本での人気はいわずもがなですが、ノルウェーでもムーミントロールは人気があります。
ノルウェー語では、”Mummitrollet”と言います。

1冊だけ持っているノルウェー語版ムーミンの本はこちらです!

20160501

Farlig Midtsommer“は、直訳すると「危険な夏至祭」。
日本語版のタイトルは、「ムーミン谷の夏まつり」。「夏至祭」が分からない日本人への配慮で、こうしたタイトルになったのでしょうか?

日本の「夏まつり」とは、いろいろ異なる北欧の「夏至祭」。
まだノルウェーはおろか北欧の夏至祭に参加したことがないので、いつか「夏至祭」の本場、スウェーデンで「カエルダンス」をしてみたいです!

こちらの映像は、参加人数世界最大を目指したスウェーデン夏至祭における「カエルダンス大会」のもの。スウェーデン在住の方から教えてもらいました。

https://www.youtube.com/watch?v=e3ft1YyUkYY

北欧の夏至祭・・・・奥が深いです!