気ままに更新しますので宜しくお付き合いくださいね。
Blog
気ままに更新しますので宜しくお付き合いくださいね。
Blog~青木順子が綴る日々雑多なこと~
ふしぎ!
自分が子どもの頃って、あまりに昔過ぎて記憶が彼方なのですが・・・
でも、たわいもないこと、ちょっとしたことでたくさん笑っていたような気がします(小学校卒業のアルバムにも”いつも笑っている”と書かれました)。
ノルウェーには、子どもが笑顔になれること間違いなし、言葉遊びを楽しめる詩集があります。表紙はこんな感じです!

タイトルは”Så rart“「とってもふしぎ」です。
作者はInger Hagerup(インゲル・ハーゲルプ)という詩人。戦中は、ドイツへの抵抗詩を書きましたが、このように子ども向けの作品もあります。
表紙から「面白そう」な雰囲気が伝わってきますが、おさめられた詩は「言葉遊び」やナンセンスだけど奥が深いものなど。
それに「これがノルウェーの作品?」と思うほど可愛くてステキなイラストが添えられています♪
タイトルになっている”Så rart”は、「木にぶら下がっているコウモリは夜、どうやって眠っているの?」「クモの体は小さいのにどうやって長い糸がしまってあるの?」などまさに「とってもふしぎ」なことが詩になっています。
ノルウェー語の韻も「うまい、座布団10枚!」という使われ方で、これは訳せないでしょ?と思ってしまいます。
この本は私のお宝ですが、5/15開催予定の「ノルウェーについて学ぶサロン」 (「ノルウェー絵本を訪ねる旅~みんなが幸せになれる絵本づくりのしくみ」)に持参しますのでお楽しみに!
日本語にあってノルウェー語にない表現
私のように会社勤めではない人間でも、日々、メールのやりとりはあります。
「お世話になっています」
「お疲れさまです」
「よろしくお願いします」
これらは頻出フレーズですが、結論から言えば、ぴったりと合うノルウェー語にはありません!
ま、日本語にはあってノルウェー語にない表現は他にもありますが、ちょっと絞って書いてみますね。
上の3つのフレーズは、自動的に書いてしまう、しかも何をどう「よろしくお願いします」か分からない場合でも使える便利なものです。
言葉は、そこに必要があって生まれるものだと思うのですが、ノルウェー語にはないということは「ノルウェー人は思いもつかない表現」ということなのでしょうか?
ノルウェー人と会った時、メールをする時の挨拶はビジネス関係であっても・・・
Hei!「やあ」
Hvordan går det? 「元気?」
Takk for sist!「この間はありがとう!」(最後に会ったのが5年くらい前でも使える便利な表現です)
みたいな感じですかね。
ノルウェー人は”gå rett på sak”「本題にすぐ入る」のが好きな人たち。ミーティングもメールも短いのが一般的です。
なので時候の挨拶はそこそこに、とっととテーマに移る傾向がありますね。
英語だとどうなるのかな?とGoogle先生に聞いてみたら、このような「お世話になっています」パターン例が載っていました。
ここをクリックしてみてください。

お世話になってます
なるほどね、と納得しつつ、まぁ強いて近い表現かな・・・と選んだのがこちらです!
”Takk for din innsats!”「あなたの貢献に感謝します」
ただこのフレーズは、毎回使うようなものではないです。「スペシャル感」がある表現なので、やはり「お世話になっています」とは完全にイコールにはならないですね。
では「お疲れさまです」について考えてみると・・・う~ん、やっぱり思いつかないです。
英語例を参照してみると、こんな感じでした。こちらから参照くださいね。

お疲れさまです
じーっとやっぱり日本語の「お疲れさま」と合致はしないです。ニュアンスが異なってますね。
英語の”Good job”に相当するのは、”God jobb” “Bra jobb”などなど。。。こうしたフレーズもやはり「空気のように使うフレーズ」ではないです。
いわんや「お疲れさまッス」なんて再現は無理なんでしょうか??(日本語の先生は大変だ~)
で、最後の「よろしくお願いします」はもはやテンプレ。
今後、この人と付き合いないだろうな~という場合でもメールや電話、打ち合わせの後などに使ってしまう「魔法のフレーズ」。
もうノルウェー語で考えるのが面倒なので、英語の例を見てみましょう!
日本語のうすーい「よろしくお願いします」は”Kind regards”が近いのでしょうか?

よろしくお願いします
じーっと見ていると「友達に言うカジュアルな表現」として”Don’t kill me”という表現がありました。
これをノルウェー語に直すと”Ikke drep meg”になりますが、聞いたことも見たこともないですね~。
もうちょっと普通に使えそうな表現に”Thank you in advance for your help”がありました。
これに似ているのは、”Takk på forhånd“です。på forhåndは「前もって」という意味なので「あらかじめありがとう」といった意味でしょうか。
かろうじて「よろしくお願いします」と、かぶるかもしれません・・・。
結論としては、英語やノルウェー語に直そうとするとより「具体性」が必要だということでしょうか?
日本語の方が「礼儀正しいよう」に見えて「ぼんやり」「抽象的」なのかもしれません。私の頭にはむしろ合っている?
*****************
NB!
ノルウェー語「初心者クラス」日曜変則(15時半+17時半)の待機者がいらっしゃます!
楽しく、アットホームな少人数のクラスで学びませんか?
お申込み・詳細はこちらから⇒http://norwayyumenet.noor.jp/hp/info/norskkurs/norskkursannai.htm
Velkommen!
オリンピックと聖書
実家に帰って「ノルウェー遺物」を探した時、こんなものが出てきました。

ノルウェー語が読めない人でも「Lillehammer 94」のロゴと五輪マークがわかりますか?
Lillehammer ’94 Det Nye Testamente
リレハンメルオリンピックを開催した際に作成した「新約聖書」ですね~。
海外のホテル(日本のホテルでもたまにありますが)に泊まると「聖書」が机の引き出しに置いてあることがありますが、この聖書もその一環だったのか??
なぜリレハンメルオリンピックに参加しなかった私がこれを持っているかというと、95年~96年にノルウェー留学した際に、熱心なキリスト教の学生からもらったみたいです。
聖書をちゃんと読んでいないと、特に西洋文学を理解する上で「致命的」だと思うのですが、すみません、読んでません・・・(ひー!!でも旧約聖書の方が面白そう?)
おもてなしの「東京オリンピック」でも聖書、コーラン、仏典、さまざまなものを作成するのでしょうか?
オリンピックの開催っていろいろ大変なんだな~としみじみです。
「白熱広尾教室!」=翻訳ワークショップとは?
「ノルウェー海外文学普及協会」ことNORLAとノルウェー大使館が主催で「ノルウェー文学セミナー2016」が開催されました!(3月9日、10日)

NORLA代表のMargitさん
2日間の全プログラムに参加しましたが、とても「濃密な」日程でした。2日間、広尾のノルウェー大使館で行われていたので「広尾の住人になったみたい~」と錯覚を起こすほど(←図々しい)。
ノルウェーのミステリー文学、ノルウェーの児童文学、第三言語からの文学翻訳、そしてレセプションなど多彩なプログラムでした!
中でも非公開で行われた「ノルウェー⇒日本語翻訳ワークショップ」に参加できたことは、とても貴重な体験だったので、その時の様子を綴りたいと思います。
(ワークショップでは写真を撮っている余裕がなかったのでセミナー時の写真をUPします)

リーメスタ大使
10日の午前中に行われた「翻訳ワークショップ」は、ノルウェー語だけではなくスカンジナビア語の翻訳者を対象に開催されました。
事前に、ワークショップの指導および司会進行をして下さるAnne Lande Peters(アンネ・ランネ・ペーテーシュ)さんから、課題テキストが送られてきます。
Anneさんは、日本生まれでイプセンの翻訳研究で知られている女性ですが、微笑みを絶やさず優しくてまさに「先生」にぴったり。
課題テキストは、Klaus Hagerup(クラウス・ハーゲルップ)のYA小説のうち数ぺージ、そしてFrode Grytten(フローデ・グリッテン)の短編小説でした。
Frode Grytten?なにか聞き覚えがあるという方、素晴らしい!そうなんです、もうすぐ公開の映画『ハロルドが笑う その日まで』の原案者ですね。ブログをご参照ください。
課題テキストをもらった時、「ひ~!!」と悲鳴をあげそうになりました。Frode Gryttenのテキストはマイナーな方の公用語ニーノシュク。その時点で何秒かフリースしました。Klaus Hagerupの方は、読みやすいテキストです。
とは言え「翻訳ワークショップ参加しまーす」と申告し、しかもAnneさんを始め、同席する皆さんの意見を聞きたいから、ちゃんとテキストを読んで翻訳を作らないと「出る意味がない」とアホでもわかります。のろのろと唸りながら、テキストを読み進めていくことにしました。
Frode Gryttenの短編のニーノシュクはすぐに気にならなくなりました。
ただテキスト自体は、難しかったです。というのも、何が現実で何が主人公の妄想や過去のフラッシュバックなのかが、いかようにも解釈できるから。
辞書にも載っていないスラングらしきものも出てきます。期日までに何とか翻訳をAnneさんに提出して、当日が来ました。

Anneさんの講演
大使館の会議室に、参加者は7名。大学の先生や翻訳者の方、さまざまな顔ぶれです。それにAnneさんとNORLAから会長のMargit Walsø(マルギット・ヴァルソー)さん、Dina Roll-Hansen(ディーナ・ロル・ハンセン)さんがいらっしゃいます。また本セミナーの日本側担当者であるノルウェー大使館の伊達朱美さんまでが、課題テキストを読んで参加すると聞いて驚きました~!

Dinaさんの講演
Anneさんはいつも笑顔で、誰もが発言しやすい雰囲気を作る名人です。各人、簡単な自己紹介を行い、早速、Frode Gryttenのテキストから読んでいくことになります。
難しいイディオムや単語、スラングの意味を記したプリントを配布してくれました。「ほ~、これはこういう意味だったのか」と眺めつつ、何行かずつAnneさんが朗読します。短編小説自体は6ページ、私たちの課題は2ページだけだったのですが、「この単語は?」「この文章は?」と細かく読んでいくと、様々な意見が出て「そういう解釈があるのか、ふむふむ」と他の人たちの意見を聞くことができ、大げさですが「至福の時」でした!
前述したように、いかようにも解釈できるので、他の人の意見に「そういう読み方があるのか~」と驚いたり、「ちょっと違うのでは?」と思ったり・・・。
日本で、こんな風にノルウェー語のテキストを読める機会なんてそうそうないですから、刺激的でしたね。
短編小説の舞台、Oddaは産業で栄えたけど今は衰退している町であること。そこで第二次世界大戦の傷を負いながら、ホームレス&アルコール依存症状態で彷徨う老主人公。悲惨さの中にある人間のおかしみ・・・。それらをどんな風に訳文に反映させればいいのか、悩ましいけれども、面白いと感じます。
Anneさんや皆さんの意見を聞いて気づいたのは、難しかったのはスラングよりも、何気なく読んでしまう文章の方でした。
男性のパンツ(下着の方)を意味するスラングは、Googleの画像検索を使って「これかな?」と推測できました。
ですが、一見なんてことはないセリフの1つの意味が最後まで分からなくて、納得できないまま提出してしまったのです。
Anneさんが「この言い回しは、例えば医者が患者へ、上の人が下の人へ使うやや見下した表現」と教えてくれました。「知らなかったけど、これで意味がスッキリ!」と目からウロコ体験ができます。
・・・こんな風にAnneさんの解説やみなさんの意見が飛び交い、いつの間にか会議室は「白熱広尾教室!」の様相に。
結局、たった2ページを読むのに、2時間半使ってしまったのです!!(Klaus Hagerupのテキストは読めませんでした・・・)
テキストを翻訳していた時、他にも迷った箇所があり、訳注に「?」を付けた箇所がありました。
Anneさんはわざわざ作者に電話をかけて「どう解釈すべきか」聞いて下さったとのこと。それを伺って「翻訳ワークショップ」の先生役を引き受けて下さったAnneさんの誠実さを痛感しましたね。もちろん、仕事として翻訳の場合だったら作家本人への確認は必要かと思いますが、ワークショップのためにそこまでして下さったんだ、とひたすら感謝の気持ちでした。

イプセン!
ワークショップの後、Anneさんや伊達さんが「参加者の皆さん、本当に熱心でしたね」とおっしゃってました。
こんな貴重な機会はめったにないですから、翻訳ワークショップに臨むにあたり皆さんは「気合」が入っていたのだろうなぁ~と想像しました。
2日間の「ノルウェー文学セミナー」は、NORLAとノルウェー大使館、そしてAnneさんを始め一セミナーに登壇された方々、その他いろいろな方の尽力で、刺激的かつ得ることが多い機会でした!
最後になりますが、関係者の皆さん、翻訳セミナーで意見を交わした皆さんに感謝を申し上げます。Tusen hjertelig takk!!
『ノルウェー語のしくみ《新版》』4/6発売です!
ノルウェー語レッスンの生徒さんに言われたことがあるんです。
「ノルウェー語の本は、普通の書店にはないから、中身を見てから買えないんですよね~」。
なるほど! かなり大型書店じゃないとない・・・そういう宿命(サダメ)なんです。
意外と思われるかもしれませんが、私はレッスン中に自分の本の紹介とかしないんですよ。恥ずかしいんですよね~。でも冒頭のお言葉を聞いて「これは考えを変えないと~」と思った次第です。
・・・と前置きが長くなりましたが、『ノルウェー語のしくみ《新版》』が4/6に発売となります! すでに見本は手元にあります!

こちらは2007年に出版された『ノルウェー語のしくみ』をベースに、何頁かの書下ろしや一部刷新、さらに情報をアップデートしています。
加筆した部分は「街歩きのしくみ」「映画エンドロールのしくみ」「キーボードのしくみ」があります。
「映画エンドロールのしくむ」はノルウェー映画のエンドロールで、「この単語はこんな意味ですよ」と解説しています!
この「しくみ」シリーズは、特にその対象言語に思い入れがなくても「新書みたいにスラスラ読める」をキャッチコピーにしています。
語学書にありがちな堅苦しさはなるべく排し、見るとめまいがしそうな文法表もありません~。なので、私のおしゃべりに付き合っていただく感じですかね。
そうそう。この新版を出すに当たり、当然、旧版の原稿を何度も読み直し、アマゾンのページなども見たのですが、レビューにウケまくりました!
「ノリがよい」「男気(著者は女性だが・・・)が感じられたりした」「自虐的な文」・・・皆さん、よく私のことをわかっていらっしゃる。
あと「この、青木順子さんに、ノルウェー語の本を全部作って頂いたら・・・・非常に嬉しいですね。」と書いて下さった方がいたのですが、ここまで誉めて頂けると「自作?」と思われそうですが違いますよ~!
・・・とレビューも読めるamazonのページはこちらから。ついでにぽちっと買っていただけると幸いです!
******************************************
4月期ノルウェー語レッスン「初心者コース」は、日曜変則(15時半と17時半スタートの回がMIX)で待機者がいらっしゃいます!(←土曜16時から変更になりました)
まだ間に合いますので、ぜひ春から新しくて楽しいことを始めませんか?
詳細&お申し込みは↓をご参照ください♪ (4/17開始予定)
http://norwayyumenet.noor.jp/hp/info/norskkurs/norskkursannai.htm
『ノルウェー絵本を訪ねる旅』をサロンでお話しします♪
悪い癖はたくさんありますが・・・書きかけの連載が幾つかありますね。
ノルウェー旅行記まだ終わってないし(スウェーデンに行ったことを書きたーい!)、そして「ノルウェー絵本を訪ねる旅」も途中です(え?もしかして連載の存在自体、忘れてました??)
「ノルウェー絵本を訪ねる旅」の方は次回の「ノルウェーについて学ぶサロン」でお話しいたします!
タイトルは「ノルウェー絵本を訪ねる旅~みんなが幸せになれる絵本づくりのしくみ~」です。開催は5/15(日)!
こちらが告知・お申込みページですので、どうぞご覧ください!⇒http://norwayyumenet.noor.jp/hp/info/kouzaannai2016/kouzaannai2016.htm
サロンでは、今までの連載で書いたことよりもっとたくさんのことをお話しする予定です。
今までブログでつづった内容の中でも、ノルウェーの絵本作家・イラストレーターとして大活躍されているオイヴィン・トールセーテルさんに取材できたのは、素晴らしい体験でした。ブログでは書けなかったことをお話し&写真もお見せしたいです!

オイヴィンさんのアトリエ
他にも、「オスロ中央図書館」の様子や「オスロ子どもの本フェスティバル」については書いてなかったので、その部分は特にお楽しみに!
ブログでもったいぶって解説していなかった「本の買い取り制度」、さらに絵本作家やイラストレーターが、学校の子どもだちと身近な存在になれる「ある制度」についても、お話ししたいと思います。

おさらいのため、今までの連載↓からお読みになれますのでご覧くださいね♪
1. そもそものきっかけ
2. ユニークな書店
3 出版社訪問
4. 絵本作家アトリエ訪問
昨年9月に、絵本にまつわる人や場所に足を運び、お話を聞き、様々な光景を目撃して「なんでこう全てがうまく循環してるんだろう~」って感心したんですよね。
こんなこと書くのはマジメに恥ずかしいのですが、読み聞かせやイラストショーに参加しているノルウェーの子どもたちの表情を見ながら「私も子どもが欲しかった!」って思っちゃいました(あらゆる面でもうムリなんですけど~)。
子どもたちも印象的でしたが、絵本の作り手側、図書館や書店の人たちと会ってお話しを聞けた時も「う~ん、羨ましいぞ!」を何度、連発したことか。
ノルウェーの絵本は、イラストの「可愛さ」が日本人のセンスと異なるため、なかなか邦訳される機会がありません。

でもジャンルとして元気がないワケではなく、テーマはもちろん、イラストの方も「チャレンジング!」な作品が多いので、そちらも紹介したいな~と思っています。何冊か実物を持参しますので、ぜひお手にとってご覧ください♪
・・・ということで、ブログでの「絵本を訪ねる旅」はネタばれになるので、一時休載しまーす(実は5月に別の場所でも絵本に関する講演をするので、連載再開は6月以降でしょうか??あ、でも6月も絵本のささやかなイベントをやるのだった・・・)。
他にも・・・ノルウェーは「福祉国家」として知られてますが、実は「文化政策」にも予算を使っている「文化国家」としての側面があることをアピールしたいですね。
子どもが早い段階から、本物の芸術に触れている瞬間に「民主主義」の生育と結びついている、と腑に落ちた瞬間も語りたいです~。

あ、ブログでは書けない取材裏話&ドジ話もする予定です~(←こちらがメインになりませんように・・・)。
欲張りですけど、ノルウェー語の韻が面白い「言葉遊び」を満喫できる作品のオーディオブックも少しお聞かせする予定ですので、耳でも楽しんでくださいね!
・・・とここまで書いて、人数が集まらないと開講できないのでよろしくお願いいたします!!(最低5名??)
ノルウェー王国芸術祭 1997-1998
恒例の「実家に帰って、ノルウェー物を発掘する」シリーズです。
今回はこんな立派なパンフレットを見つけました!

「ノルウェー王国芸術祭」は1997年~98年開催ということで、私が最初のノルウェー留学(1995-96)から帰ってきた後ですね。
それなのにあまり記憶にないのはフシギです。
今、改めてパンフレットを読み直すと、「お金と気合が入っていたんだ!」と分かる充実の内容です。
冒頭では、故寛仁親王がお言葉を寄稿されていらっしゃいます。
続いて「国と社会」、「ノルウェーの起源と文化」、「ノルウェー文化の3人の偉人たち」(グリーグ、ムンク、イプセン)、「美術」、「音楽」、「文学」、「演劇と舞踏」が丁寧に解説されています。
会期中には、たくさんのコンサートや美術展、お芝居が催されたようですね。
さらに感涙ものは、「スポンサーがついている!」という事実・・・!
スカンジナビア航空(SAS)、ニチレイ、出光といった企業名がクレジットされています。
ウェブの情報もいいですが、こうした紙の情報が残っていると、「しみじみ」感が違いますね。
次に開催されるのはいつになるのでしょうか? 大いにノルウェー王国に期待したいです♪
ノルウェー映画『ハロルドが笑う その日まで』もうすぐ公開!
まずは映画配給会社ミッドシップさんにお礼を言いたいです!『ハロルドが笑う その日まで』(原題:Her er Harold”)を買うなんて、すごい英断!感謝です~!!
・・・と試写会後、まずはその感慨に浸ってしまいました。
実在する会社IKEAやIKEAの創業者をブラックユーモアまじりに描くのは、「あの人たちならアリかな~」と思いましたが。

(C)2014 MER FILM AS ALL rights reserved
さて、本映画の素晴らしさはたくさんの映画ライターの人が書いて下さっていると思うので、私は「ノルウェー(+スウェーデン)」に絞って『ハロルドが笑うその日まで』について書いてみたいと思います。
ブログを書く前にノルウェーのウェブサイトに目を通したのですが、原案はノルウェーの作家Frode Grytten(フローデ・グリッテン)だったんですね!!!
これはもう偶然としか思えない、いろいろな圧力が「Frode Gryttenを読め!」と言っている感があります。
・・・と一人で興奮している理由なのですが。
3月にノルウェー大使館で開催された「ノルウェー文学セミナー」の「翻訳ワークショップ」の課題が、Frode Gryttenの短編小説だったのです。
今まで読んだことがなかった作家でしたが、このワークショップのお蔭でどっぷり彼の作品を読み込みました!(1作だけですけど・・・)
北欧で最高の栄誉である「北欧文学賞」を受賞している実力派なんですけど、この映画を観ると微塵も「権威」を感じないところがスバラシイ!
試写会で頂いた資料に、森百合子さんがあますことなく映画の見どころを綴った解説が掲載されていました。
森さんは「ノルウェーとスウェーデンの関係」に言及し、互いの言葉でコミュニケーションできることにも触れています。
そうなんです、本作ではノルウェー人はノルウェー語、スウェーデン人はスウェーデン語で話しているのですが、特に意思疎通に問題ナシ。
そもそも似ている言語ですし、ノルウェー人はスウェーデンのテレビをたくさん観て育っているから、よく理解できるのです。
あとノルウェー語とスウェーデン語を勉強している人は、『ハロルドが笑う その日まで』ではたーくさんの罵詈雑言が聞けますよ!
特にハロルドの奥さんが入院中に発する「下品な言葉」の数々は、残念ながら私には分かりませんでした・・・。もっと「下品」分野の語彙を増やせねば!
あ、ハロルドがIKEAの家具を罵りながらどつきまわすシーンの「ちょっと汚いつぶやき」は分かりました。ふ~。

(C)2014 MER FILM AS All rights reserved
そしてIKEAの存在。
日本に本格出店する以前、先にノルウェーのIKEAに何度も行ってました。
物価の高いノルウェーでIKEAはまさに救世主。ともかく安いし、リフォームが大好きなノルウェー人は「聖書よりIKEAカタログを精読する」と揶揄されるほど「上客」なのです。ここでもスウェーデン人にカモられているのです。たとえ持って帰った来たIKEAの家具が組み立てられなかったとしても・・・。
留学中は学生寮に住んでいたのですが、コインランドリーに洗濯物を入れる袋はみんなIKEAの大きなバッグを使っていたのが印象的でした。
「協定結んでいるの~?」というくらいノルウェー人は、IKEAに依存しています。
対して本作の主人公ハロルドは、昔ながらの上質な家具を扱っていて、IKEA製品は「安かろう、悪かろう」とバカにしています。
しかし、いろいろあってIKEA創業者に復讐を誓い、スウェーデンへ誘拐するために向かいます。
IKEA創業者カンプラードのドケチ伝説は、ノルウェーの新聞で読んだことがありました。映画でのカンプラードは、残念ながらご本人ではなくスウェーデン俳優が演じていますが、「誘拐しちゃってかえって扱いに困る」強烈キャラクター。さすが世界的企業の創業者は違います!

(C)2014 MER FILM AS All rights reserved
ハロルドの失業中の息子も「うわ~、ありがちなキャラクター」と思いました。
ダメ男なんだけど、どこか憎めない。うん、この映画には「憎めない」人しか出てきません。
ちなみに音楽は、日本にもファンがいるKaizers OrchestraのフロントマンJanove Ottesenが担当しています!
60代後半になっても凍った湖に落ちて喧嘩できる体力がないと北欧には住めないことが実感できる『ハロルドが笑う その日まで』。
日本で上映される幸せをかみしめて、ぜひ劇場で、おじさん愛に満ち溢れた映画をご覧ください!

(C)2014 MER FILM AS All rights reserved
映画公式サイト:http://harold.jp/index.php
2016年4/16(土)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショーです!
ノルウェージャズフェスTシャツ
Jazzは、ノルウェー語の発音だと「ヤズ」になります。
Jazz=大人なイメージ。ジャズに詳しくなくても、オシャレ感が伝わるジャンルです。ノルウェーのJazzミュージシャンも来日、結構しています。
ということで、こちらの写真です!!

西ノルウェーのMolde(モルデ)は、夏に国際ジャズフェスティバルを開催しています。少なくともノルウェーでは有名なジャズフェスですよ。
そこの記念Tシャツなんですけど、ジャズとフシギちゃん少女のイラストのマッチングはいかがでしょうか?
ジャズのライブやフェスは、ちょっとハードル高いな~と感じるかもしれませんが、ノルウェーでは老いも若きも、スタンダードなものから実験的なジャズなど、かなり活気のあるジャンルですね。このTシャツから熱気が伝わらないところがイイんです!!ユルっとしてますよね~。うん、力みが一切ない。
今年のモルデジャズフェスの公式サイトはこちらから!http://jazzfestival2016.com/events/jazz-festivals-in-europe/molde-international-jazz-festival/
いろいろな在日ノルウェー人~Stigさんの場合~
たまーに、「日本に住んでいるノルウェー人はどんな仕事をしているんですか?」と聞かれることがあります。
「ノルウェー系など外資系や日本企業に勤めている人、いろいろですよ~」と答えていましたが、Stig(スティーグ)さんの場合は、一貫して「独立独歩」を歩んできた点が特徴でしょうか。
Stigさんと知り合ったきっかけは彼のお嬢さんが、ノルウェー語レッスンに通ってくださったからです。
「なぜノルウェー人と日本人ご夫婦の女の子が、ノルウェー語を習いに来るの?」と不思議だったのですが、聞けば家では全然、ノルウェー語を使っていないとのこと。そして生まれてから20年ぶりくらいにお父さん=Stigさんの故郷を訪れ、ノルウェーに興味を持つようになり、うちへ来て下さるようになった次第です。
夏の暑い日、「父がノルウェー語レッスンに興味があるので連れてきていいですか?」と聞かれ「もちろんですよ!」と答え、それでStigさんと初めてお会いすることになりました。やや恰幅がよくてとても明るいStigさんは、流ちょうな日本語を話し、またおしゃべり上手なことにびっくりしました!
1979年に来日し、在日生活は37年。Stigさんが強調されていたのは、「自分の日本での仕事は他のノルウェー人とはかなり違う」という点でした。
「在日ノルウェー人は大使館や外資系、日本の会社で働くケースがほとんどだけど、自分はそういう道を選ばなかった」と。
そして現在は、高音質オーディオ部品=カートリッジの製造・輸出入・販売業の会社代表だと教えてくれました。

ノルウェーではベルゲンの名門ノルウェー経済大学(NHH)出身とお聞きし、「え?経済畑の人がなぜ高級オーディオの世界に?」とまたもや頭が??状態に。
今でこそ、世界を相手にしたビジネスを展開されてますが、実は翻訳会社やテレビのお仕事に関わったりと紆余曲折の連続だったそうです。
「知り合いのノルウェー人が日本で働きたいと言っているのですが・・・」と私に相談を持ちかけてくる方がいますが、いつも答えに窮します。ノルウェー系企業のポストは少ないですし、日本の会社でツラい思いをされて帰国された例も知ってますので。
その点、Stigさんの働き方は「会社や組織に属さない生き方の可能性」を示してくれると思いました。
プライベートでは日本人女性と結婚され、2人のお子さんの父親でもあるStigさんは、日本でビジネスを経験しながらも「あ~、ノルウェーのお父さんだな」と感じました。子どもの自主性を重んじ、愛情を持って応援している姿はまさしくノルウェー人。
・・・ということで、3/26(土)の「ノルウェーについて学ぶサロン」(なんと74回目!)にStigさんが登壇されます!
たくさんの写真をいただきました~。ホント、たくさんでーす!
Stigさんの業務分野である高級オーディオの写真はもちろん、出身地のベルゲンの美しい写真の数々。
西ノルウェーのHaugesund(ハウゲスン)で育ったそうですが、そこの写真もたくさんいただきました。実は今、Haugesundに2年間暮らしていた生徒さんがいるので、「おお、偶然!」と驚いています。

Haugesund
さらに当日はサロン史上、最も無謀な試みに挑戦します!
Stigさんご自慢のステレオ機器を搬入し、ノルウェーのアナログレコードでグリーグ、ジャズ、民族音楽や美しいボーカリストの曲を流す予定です。
最近「アナログレコードの人気が復活」とよく聞きますが、デジタルとは違ったアナログレコードの音質に触れてみませんか?

そうそう、Stigさんのお嬢さんが「よく家で父がレコードをかけて、これは素晴らしいだろう?と聞いてくるんです」とおっしゃってました。贅沢な環境ですね!
サロンの詳細とお申し込みはこちらになります♪
http://norwayyumenet.noor.jp/hp/info/kouzaannai2016/kouzaannai2016.htm
3/26はもう来週ですよ~。お申し込みをお待ちしています!
P.S. 現在、ノルウェー出張中のStigさんから「もっとたくさん、ノルウェーのレコードを買ったからサロンに持っていくよ」と嬉しいメッセージが届きました!
コメントを残す