いつになく「ビジネス書」チックなタイトルに酔いしれています・・・。「超ニッチな分野でしぶとく生息する!」みたいなビジネス書の依頼、来ませんかね??
もとい、本題にいきましょう~。
ノルウェー語が通じない理由の原因に「声が小さいこと」と以前のブログに書きましたが、他に考えると、これがありました。
母音の長さが間違ってる!
うう~~ん、非学習者には全く響かない指摘。
幾つか例を挙げてみましょう。以下のノルウェー人の名前はどう発音しますか?
Ola
Kari
Nora
Gro
映画の字幕や、英語などの他言語から重訳されたテキストだとしばしば
Ola=オラ
Kari=カリ
Nora=ノラ
Gro=グロ
と表記されますが、「伸ばせ―!!!!」と叫びたくなる学習者。
オーラ、カーリ、ノーラ、グローの方が原音に近い発音です。Ola、Kari、Nora、Groといった母音を伸ばして発音しますね。
すごーく昔、日本語学習中のノルウェー人留学生に「”しゅじん”と”しゅうじん”では意味が全く変わります」と言われ、絶妙な例に笑ってしまいました。
そうなんです、やっぱり伸ばすか伸ばさないかで意味が全く変わってしまうのは、日本語も一緒。
しかし、日本語は「あー」と表記したり、または「しゅうじん」と”う”などを入れて「ここは伸ばします」と分かりやすいですね。
翻ってノルウェー語。
Kaféなどのéは、ごく一部の外来語にしか使いません。ちなみに「カフェー」と伸ばしますね。
他には「この音は伸ばしますよ」と明らかにわかる記号はありません。ではどうやって、Kaariと発音するのを見分けるのか。その答えは、拙著『ニューエクスプレスノルウェー語』に書いておりますので、お買い求めくださいね~。
・・・で終わっちゃいけないんですよね、きっと。
答えは「アクセントのある母音のあとの子音の数」です!(響かなーい!!)
いつも同じ例で恐縮ですが・・・aが母音です。
Ta ター 母音で終わっている→長母音
Tak ターク 母音+子音1つ→長母音
Takk タック 母音+子音2つ→短母音
似ている3つの単語ですが、このようなルールに基づいて、母音を伸ばしたり短く発音します(例外はあります!)。
短く発音する母音も要注意です。
「親切な」を意味するsnillという単語。留学初期の頃、通じないことが多くてどうしてかな~と思ってました。
きっと「スニール」とiの母音を伸ばしていたのかな~と推測。snillでは、iのあとに子音のlが2つ続くので、短く発音しないとダメです。
ということで、「伸ばすか、伸ばさないか」を正確にすると、通じる確率はUPします!お試しあれ~♪