ノルウェーの人気言語学者Helene Uri(ヘレーネ・ウーリ)の”Godt Språk“(良い言葉)をのろのろと読んでいます。
ひぇ~~、こんなに知らなかった文法のルール、発音のルール、言語史がある・・・ほとんど涙目。ホント、勉強に終わりはないです!
さて。
一応、ノルウェー語を教える身の私ですが、「会話がそもそもできない」「どう語彙を増やせばいいか分からない」という悩みは切実に理解できます。
ということで、「会話」の学習法に絞って、ちょいエラそうにつづってみますね~。
最初の留学先Voldaカレッジのノルウェー語コースでは、先生は厳しくて復習・予習を怠ると・・・・地獄でした~。
中でも辛かった授業法は、テキストを読み、ある単語を指して、“Kan du si det på en annen måte?”「これを別の方法で言い換えられる?」と尋ねるのです。
今でも忘れられません。まだ留学初期、Fjellという単語に対してこの質問がされたんですよ。で、私が「マウンテン!」と答えちゃったんですよね(英語も下手だからカタカナ表記にしました~)。
先生に「ノルウェー語で答えなさい!」とたたみこまれて、無言になってしまいました。「山」という単語をどうノルウェー語で説明すればいいのか??単語知らないし、そもそも。
あの時、あんなに辛かった授業法は、今ではすごーく役立ったなぁと感謝です!
特にノルウェー人を会話している時に実感しますね。
ノルウェー語の語彙が足りない時、不得意な分野の話題になった時に、「別の方法」で言い換えるテクニックは必須です。
例えば「少子高齢化」の話題になったとしたら?
日本語のまんま「少子高齢化」とノルウェー語で言おうとすると、「??」となりますよね~。
だけど、「子どもが減って、お年寄りが増える」という風に言い換えてみたら、ハードルが低くなりませんか?
レッスン中に感じるのは、生徒さんたちの「日本語をノルウェー語に直訳しようとする」傾向です。
これだと相当な語彙と文法力がないと難しいですし、そもそも日本語とノルウェー語の構造は違うので無理なんです。
なので、文章を一度かみ砕いて(翻訳作業に通じるかもしれません)、主語は、動詞は・・・という風に選んでいきます。
自分の語彙力を「冷蔵庫にある食材」とも喩えられます。
それらが今夜の夕食に使えないか=会話で使えないかを吟味してみましょう。
会話で無言になってしまうと、自信を失い、話すのが怖くなる・・・悪循環です。
なので、「何にでも使える食材=単語」をストックしておけば、最低限のおかず=文は作れます。
この「最低限の文」をマスターしたら、羞恥心を捨てて披露してみましょう!自分の言いたいことが通じた時の喜びがモチベーションになりますよ~。
今年からノルウェー語レッスンで「ノルウェー人との妄想会話」をシミュレーションし、実践しています。
初対面のノルウェー人から聞かれることは、ほぼ決まっています。なので「テンプレ会話集」をまずはがっちり押さえちゃいます。
次のステップとして、冷蔵庫の食材を増やす=単語を増やす必要性が出てきます。
今はネットがあるので、ホント、勉強方法には事欠かないです!
ノルウェーの映画、テレビなどを観ることだってできますよ(youtubeやNRK TVを活用している生徒さんがいます)。
テキストを読んでみたり、ネットで新聞の見出しだけでも読んでみる(新聞のURLは、夢ネットサイトのリンク集をご参照ください!)
ネットラジオもオススメです♪
ただ独学にはやはり限界があります。
そんな時は、私が講師を務めるノルウェー夢ネット主催のノルウェー語レッスン受講がオススメの受講をオススメします!
少人数のクラスで定期的にノルウェー語に触れ、会話力をUPさせるために、テキスト以外の単語や表現を学ぶことによって「自分はこれが表現したい」という気持ちをサポートします♪ 定期的に通えない方向けプライベート、遠隔地の方のためにスカイプレッスンもありますよ♪ また「いきなり10回のレッスンを申し込むのはちょっと・・・」とためらわれる方は体験レッスン(1回3500円)を受講されてから、見極めることもオススメです♪
(募集ページをご参照ください!:http://norwayyumenet.noor.jp/hp/info/norskkurs/norskkursannai.htm
しかーし。振り返ると、私のノルウェー語冷蔵庫はかなり偏りがあります。
理系の語彙が少ない、軍事関係も少ない、経済も弱い、スラングや方言も少ない。あ、賞味期限切れの単語がいつまでも眠っている・・・!
定期的に冷蔵庫のチェックが必要なので、読みかけの本でさらにノルウェー語力を高めたいなぁ、と。
終わりのない勉強も乙なものです。