「かわいい」の比較~ノルウェー旅行記1~

ノルウェー人の「可愛い」(søt)と日本人の「可愛い」には、なにか差があるというのは分かっていました。
ノルウェーの子ども向け番組のキャラクターの写真を見て、「うわ、キモ!」と思ったことは何度も経験しています。
オスロのカール・ヨハン通りで、ある着ぐるみ人形を見かけましたが、これ日本でウケるかというと微妙でしょう・・・。

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ノルウェーの絵本を見ても、いわゆる日本人のツボにはまる「可愛い」イラストというものに出会うことは、非常に稀。
あちらで大ヒットの絵本であっても、日本人の目で見てしまうと「可愛くない・・・」と感じたことは数知れず。
逆に、日本人の「可愛い」キャラクターは、ノルウェーの中で見ると「なにか違う・・・」と違和感を感じます。

9月のノルウェー旅行で、この「可愛い」の違いはどこから生じるのか?が漠然と分かる気がしてきました。
オスロのおもちゃ屋さんの前で、友達と待ち合わせをしていました。
そこのショーウィンドウにディスプレイされている人形を見て「ユリイカ!」じゃなくて「これだ!」と直感しました。

例えば

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他にも

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さらに

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妙に「リアル」な人形ですよね~。
ノルウェー人は、文学でも映画でも「リアリズム」大好きな人たちですが、まさか幼少期から「リアル」を培っていたとは・・・。
こうしたお人形で遊んでいれば、「可愛い」の基準が日本人と差が出るのも当たり前だと感じます。

こんなのもありました。

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この人形は「リアル+α」ですが、吊るされ方がコワイです・・・。

あと「可愛い」=søtという単語ですが。。。散々、みなさんが指摘している通り、日本人女性は大人になっても、かなり頻繁に使っていますよね~。
ノルウェー人は、søtという単語を大人も使いますが、かなり限定的。
「可愛さ」を求め、愛でる心は、大人にはそれほどないと感じます。
どちらがいいとは思いません。そういう文化の違いだけでしょう。

そんなノルウェーでも、日本の「ハローキティ」は人気です。小学生向けのイベントで、ハローキティーを見かけました。

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やっぱり吊るされてました・・・。

黒い物体

久しぶりのブログ更新です!
ノルウェーと1泊だけスウェーデンに行っていましたが、今回、初めて買ったものがこちらです!!

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これがすぐにわかった人はいますか?もしかして、自分でも使っています?

この丸いものは、SNUS(スヌース)と呼ばれる「噛みタバコ」です。中にはニコチンが含まれた袋が入っています。中身を見たい方は、英語版のWikiを貼りますね~。https://en.wikipedia.org/wiki/Snus

スウェーデン生まれのSNUSですが、ノルウェーでも愛好者は多いですね~。煙が出ないのが大きな原因でしょうか?
以前、ノルウェーの高校見学に行った際、男子生徒がSNUSを持っていました。「これ学校で使っていいの?」と聞いたら、笑ってごまかされました~。先生も黙認しているのが、まさにノルウェー!

このSNUSは、歯茎の上の方に差し入れるのですが、笑った際に黒い物体がイヤでも目に入ります。
女の子でもSNUS使用者はいますが、可愛い女の子が笑った瞬間に黒い歯茎が・・・。女性に対する甘い幻想を抱きがちな日本男性は一瞬で萎えるでしょう・・・。

SNUSを買ってきた理由は、単に在日ノルウェー人の友達に頼まれたからです。DUTY FREEで5パックが209クローネ。3300円くらいでしょうか。安くはないですね~。

ということで、北欧の2大黒いブツといえば、ラクリス(サルミヤッキ)とSNUSで決定でしょうか?

10月期ノルウェー語レッスン募集中です!

気温が涼しくなったり、暑くなったりで不安定ですが・・・・もう9月。
あっという間に10月になりますよ~。秋が待ち遠しいですね。

現在、10月期ノルウェー語レッスン&セレクトレッスンの受講生を募集中です♪

ノルウェーと関わるようになってから21年が経ち、またノルウェー語を教え始めてから18年です。お蔭さまで、経験やネットワークは持っていると思います。
たくさんの生徒さんたちやノルウェー人、メディアを通じて得た情報などは自分の「財産」だな~としみじみ感じる今日この頃。
それらをレッスンに反映させ、生徒さんたちと「共有」できれば・・・と考えながら授業をしています!

生徒さんたちからよく聞くお困りごとは「ともかくノルウェーは情報が少ない」ということ。
実は情報自体あるのですが、ノルウェー語ソースだったり、またはアクセス方が分からなかったりが大半なんですよね~。
なので、個々のリクエストに応じて「このサイトに情報が載ってます」とか他にもお勧めの辞書などをお答えしています。

初心者、初級者、中級者コースすべてのクラスで使っているテキストは、ノルウェーで出版されているものをチョイス。
今のノルウェーの生活に即した会話や単語はもちろん、写真を見るだけでも、「おお、こんな感じなんだ~」と触れることができますよね。
朝食に並んでいる食材の解説からやっちゃいます・・・。

常に心がけていること、それは・・・
ノルウェー語を習うことを通じて、テキストの短いセンテンスから、1枚の写真を通じて読み取れるノルウェー人の気質や特徴、社会や文化まで踏み込めるレッスンです!
というと堅苦しく感じるかもしれませんが、ぜひ募集ページの「受講者の声」を参考にしていただければ嬉しいですね~。

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10月期の「初心者コース」は、土曜16時と日曜10時半の枠で集中募集ですが、他の曜日やレベルでもお気軽にどうぞ~。
現在のところ、日曜の方が開講見込みが高いです(9/8現在)。
シフト制の仕事で、レッスンを規則的に受けられない、遠隔地で難しい方などもお問合せください。ベストな方法を一緒に考えましょう!
さらに「いきなり3か月のコースを申し込むのは躊躇する」という方は、体験レッスン(1回3500円)を受講して頂いてから、継続するかどうか決めることも可能ですよ~。

内容詳細やお申込み・お問い合わせはこちらからどうぞ!⇒http://norwayyumenet.noor.jp/hp/info/norskkurs/norskkursannai.htm
レギュラーコース以外に、テーマ別に90分で学べる「セレクトレッスン」もあります!来期は以下のスケジュールです。

10/4 「超!ノルウェー語入門」
11/19 「旅のノルウェー語 秋冬編」(オーロラツアーを想定)
11/29 「ネイティブによる発音練習」

内容紹介などは、こちらのサイトをご参照ください⇒http://norwayyumenet.noor.jp/hp/info/norskkurs/norskkursschedule.htm

ぜひたくさんのご応募をお待ちしています♪

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9/9-21までノルウェーと1日だけスウェーデンに行ってきます!
オスロは1年でも変化が多いので、どうなっているかワクワク。
スウェーデンは行くのがホントに久しぶりなので、ワクワク。
エネルギーチャージして帰ってきますね~♪

ムンクと音楽

実家には、たくさんの「ノルウェー遺物」があります・・・。本、書類、CD、成績書、写真、その他もろもろ。
キュッパのように「はくぶつかんをつくりた~い」って、シャレでも言えないです。
先日、これを発掘しました。

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ジャケットは、ムンクの『マドンナ』ですね~。
アーティストは、ノルウェーの国民的シンガーであるKari Bremnes(カーリ・ブレムネス)。
ムンクの絵画からインスピレーションを受けた歌詞は、多方面で活躍するKetil Bjønstad(ケティル・ビョーンスタードゥ)が書いています。

ジャズな雰囲気のアレンジに、Kariの透明感のある歌声。
秋の夜長にオススメのCDです。ノルウェー語の歌詞なので、すぐに心地よい睡眠が得られますよ~。

Kari Bremnesのオフィシャルサイトは⇒http://www.karibremnes.no/

After 留学!

先日、高校時代にノルウェーのド田舎に留学した元生徒さんが遊びに来てくれました!
このMさんは、以前もお会いしたことがあり、実はクラスメートになかなかなじめなかったことなどを聞いて「大変だったのね~」と感じました。
そうなんです。ノルウェー人は向こうから「Heeei!」と近寄ってくれるわけでもなく、相当な積極性を持ってこちらからアプローチしないと、中に入っていけないことがあります。

ただMさんはホストファミリーにはとても恵まれたらしく、夏休みを利用してホストファミリーを訪ねたとか。いろいろお土産話を聞きました。
そして「すごく少なかった友達」にも再会し、みんな大歓迎。Mさんもカンゲキしたそうです!
Mさんは「クラスメートと打ち解けられずに辛かった」と彼らに率直に話したしたそうですが、「実はみんなMと話したがっていたんだよね~」と言われたそうです。
うーむ、ノルウェー人、シャイにもほどがあるぞ~!!

その後、とってもロマンチックな恋バナをMさんから聞いちゃって、もうお母さん(&芸能レポーター)気分で感動しました~。
あまりに話に引き込まれて、肝心の(せっかく作った北欧風)料理の写真を撮り忘れたほどです・・・。
Mさんは「やっぱりノルウェーが好き」と確認し、またノルウェー語レッスンを再開してくれることに。夢はワーキングホリデーだそうです!

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Mさんに限らず、ノルウェー留学後、ノルウェーやノルウェー人と長ーい付き合いを持っていらっしゃる人は結構いらっしゃいますね(私もその一人ですが・・・)。
やはり高校時代にノルウェー留学し「ノルウェーについて学ぶサロン」やセレクトレッスンに参加してくれた方がいました。
すごーく久しぶりにホストファミリーが来日するというので、有給休暇すべてをホストファミリーの「おもてなし」に費やすべく、日本の各地を案内することになったとお聞きしました。なかなかできることではありませんよね~。

留学中は無我夢中で気づかなかったこと、ツラかったことも時が経てば「あ、あれはこういうことだったんだ」と改めて思いなおすことがあります。
(暴言・失言は忘れ、都合のいいように思い出は再構築されていく・・・年を取るのはいいこともアリます!)

ノルウェーに留学した日本人はとても少ないですが、でも何らかの形でつながりを持とうという意識は結構、みなさんあるのではないでしょうか。
卒アルのように「ノルウェー文集」とか作れたら楽しいですよね。

もうすぐノルウェー行を前に感傷に浸りました~。