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青木順子のブログです。
気ままに更新しますので宜しくお付き合いくださいね。

Blog~青木順子が綴る日々雑多なこと~

掲載誌のお知らせ~文芸誌「群像」10月号~

講談社が発行している文芸誌「群像」とは不思議なご縁があります(と少々、無理やりな展開)。

佐伯一麦さんが同誌に「ノルゲNorge」を連載前に、ご本人からサイトを通じてご連絡がありました。
ノルウェーの小説「Fuglane」=「鳥」(Terje Vesaas著)を講演で紹介した内容をサイトに掲載していたのですが、「ノルゲ」で参考にさせて欲しいというびっくり!なご依頼でした。
ちなみにその講演原稿は、こちらからご覧になれます。

「ノルゲ」は単行本化され、謝辞にはご丁寧に私とサイト名とURLまで載せていただき、恐縮しました。
もっと恐縮したのは、「ノルゲ」が野間文学賞を見事に受賞され、授賞式にまでご招待いただきました~。
帝国ホテルでの授賞式と華やかなパーティ(でも知り合いは初対面の佐伯さんのみで完全アウェイ)で、「あ、川上弘美と江國香織がいる!」などとミーハー気分で参加いたしました。

授賞式

野間文芸賞

そして同じ文京区のご縁でしょうか(講談社とウチ)、「群像」にコラム(「私のベスト3」)を書きませんか?とご依頼を頂きました。
文芸誌に・・・・コラム?? 見本で頂いた原稿のいくつかを読みました。
内容は難解・・・。さすが文芸誌。その中に、吉田類さんの軽妙洒脱なコラムもあったのでちょっと安心しました(コラ!)。
さらに、書店にある「群像」で「私のベスト3」というページをチェックすると、「おっさんサウナ」という私でも理解可能で面白いものもあり、「私のような下々のものが書いてもいいのか??」という悩みは少し和らぎました~。

で、肝心の執筆ですが・・・久々の紙媒体・・・しかも文芸誌・・・最初で最後でしょう。
今さら作家になどなれるわけありませんし、野間文芸賞受賞式と同じように「完全アウェイ」な気分で、いつものバカ丸出しを若干、薄めつつ・・・
でも結果、限りなく普段ここで書いている内容と変わらないコラムしか書けませんでした~。

・・・と長い前ふりで恐縮です!
「マイナー言語ワーカーの愉しみ」という1ページのコラムが、「群像」10月号に掲載されましたので、よろしかったらご一読下されば幸いです。

群像

群像表紙です!

さらに証拠はこちらに目次が載っています。私の名前が、川端康成氏、岸本佐知子さん、町田康氏と並ぶのってシュールですよね~。

http://gunzo.kodansha.co.jp/27915/37498.html

昨日の新聞広告で、ちっちゃくですが名前が載っていてびっくり!あのコラムの内容で・・・なんか申し訳ない気分です。

新聞

見えますか~?

クリックすると大きくなるみたいですよ~。
いずれにしても、いい冥途の土産となりました~♪

2014/9/8

えび

Tida flyr!=時がたつのは早いです。もう日曜日、良い子のみんな、新学期は楽しいかな~?って完全にムリムリな前ふりはここまでにして(先週と同じパターン)。
今日の「ビジュアル強化ブログ」はこの1枚で~す。

えび

はい、ノルウェー名物の「甘えび」で~す。
ベルゲンに行かれた方ならわかりますか?魚市場にたくさん売ってますよね。

ノルウェー人は「シュリンプパーティ」が大好きです。
エビの頭を取って、中身をチューチュー吸って(ここがおいしい!と強制される)、そしてパンの上にいくつかエビを並べてディルやマヨネーズをトッピングして、ぱくっと食べます。
飲み物は白ワインが合いますね~。

ちなみに我が家でノルウェー人でシュリンプパーティをやった時の顛末は、このエッセイで書きました。ご興味があればどうぞ♪

爽やかなノルウェーの夏。いつまでも沈まない太陽の中、素敵なお庭でするシュリンプパーティは最高ですよ~。あ、頭チューチューはお忘れなく!

2014/9/7

ペットはモノ、ヒト?~代名詞から考察すると~

最近起きた、盲導犬がひどい傷害を受けていた、というニュース。憤りを感じた方は多いと思います。
その罪名が「器物破損」と聞いて。「へ?」と疑問に感じたのは私だけでしょうか? 盲導犬って「器物」すなわち「モノ」なの。って。

日本語とノルウェー語にはいろいろ違いはありますが、「代名詞」の使い方もそれに含まれます。
ノルウェー語では「du」(あなた)は頻出ですが、日本語でこれやると、ちょっと冷たい感じはするし、なじみません。
ノルウェー語では自分のおばあちゃんのことも、「hun」(彼女)と言いますが、これ日本語でやったらヘン。

「du」とか「hun」のことをさらに細かくいうと「人称代名詞」というカテゴリーに入りますが、「モノ」を差す(指示)代名詞もあります。

それ・・・den

例えば、「それ捨ててくれる?」→Kan du kaste den?

さて、人のことも代名詞を使うことが多いノルウェー語。
ペット/動物はどうでしょうか?

ネコ

やはり、日本と同じように飼い主はペットの名前で呼ぶことが多いですが、実際に会話したり、新聞記事などを読んでいると、「人称代名詞」のhan/hun=「彼」「彼女」を使うことが殆どです。
「21年間も同じカモメが、年金生活者Randiのうちのベランダに立ち寄る」という記事を例にしましょう。記事は、以下のURLからご覧になれます。

http://www.nrk.no/nordnytt/randi-og-jonathan-er-bestevenner-1.11900877

カモメの名前は「Jonathan」って本から取ったのかな~と想像は置いておいて、Randiは、ジョナサンのことを時折「han」=彼という人称代名詞を使っています。
日本語だとどうでしょうか?やはり毎回、ペットの名前を呼ぶのが普通のような気がします。

ただ、ノルウェー語で「hun」や「han」を使っている、ということは「人の代名詞」を使っている、ということで、そこには「親しみ」と「距離の近さ」を感じます。

・・・なんですが、時々、まぁ自分や友達や家族のペットではない場合に、モノの「den」を使う場合もあるそうです。当然ですが、響きとしては、「ちょっと冷たい」感じがすると聞きました。
日本語では「その犬」とか「その猫」ということはあっても、ただ「それ」だけしか言わない、というのはかなり稀なんじゃないでしょうか?(私の印象です)
もしかして「オス」か「メス」の判断が見ただけでできないから、代わりに「それ」を使うの?などと果てしなく「類推」という名の「妄想」が広がります。
・・・と理屈では分かっていても、こんな可愛いワンちゃんを「それ」扱いは・・・・

犬

できないですよね~。

と「代名詞」一つとっても、ノルウェー語と日本語の違い、ひいては国民性の違いが感じられて面白いです♪

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初心者クラスは、まだ詳しい日程は決まっていませんが、土日変則で集中的に募集をお待ちする可能性が高いです。
その他、既存のクラスもありますので、すでに学習経験がある方はお気軽にお問合せください。
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また1回完結の「セレクトレッスン」もやっています。今期の最後は9/28(日)に「ネイティブによる発音練習」です。人気のJack先生がアルファベットの正しい発音や日本人が苦手な音を集中的に「特訓」します!
さらに来期も「セレクトレッスン」は予定していますので、ご自分に合ったテーマでお気軽にお申込みされませんか?

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2014/9/3

悩ましいKlem(クレム)=ハグ

翻訳セミナーでご一緒して以来、よくやり取りしている翻訳家の枇谷玲子(ひだにれいこ)さんから、「じゃんぽ~る西」さんのコミックエッセイが面白い、と教えて頂きました。
何でも「パリについてすごくユーモラスに表現されている」とか。ほほ~、早速、アマゾンで注文しようとしても、それらしい本が見つかりません。あ、「ぼんじゅ~る西」で検索していました・・・てへ。で、入手したのが、こちらの「パリ 愛してるぜ~」(飛鳥新書)です。

本

読んでみると、まぁパリとノルウェーでは当然、違うところがありますが、案外、似ているところもある。「わかる~」と何度もうなずくシーンがありました。

フランス人は挨拶にビズ=頬にする軽いキスをする。
しかしそうした習慣がない日本人は、いろいろ悩む。

というシーンがあり、これはまさにノルウェーのklem=ハグではないか!と思い合ったのです。

ラテンなヨーロッパ人に比べ、ゲルマンなノルウェー人は、特に初対面では「握手」の挨拶が常識。
いきなりklemは、まぁ、時と場合にもよりますが、あまりないですね。
しかし、段々、仲良くなったり、または相手が若い女の子の場合、klemの頻度が高くなります。しかしハグ慣れしていないワタシは・・・。

①ハグするのかどうか相手の気配を読む
②しそうな場合は、左?右?の頬を出せばいいのか悩む
③相手の動きに合わせて、無の境地になって委ねる

という未だ「ハグ初心者」です。あと、日本人の私はファンデーションを塗っていることが多いので、「べたついてないか?」と心配がもう1つ増えます。
あとは、「この人とはklemかな?」と思ってたら、握手で別れたり・・・う~ん、わかりましぇ~ん。

このklemは、私の個人的な印象ですけど、年々、する相手のハードルが低くなっている気がします。私ではなくノルウェー人同士を観察しての印象ですが。
特に「rosablogg」とかやっているオシャレ大好き女子たちは、klemも大好きそうな感じ・・・ってわかります?以前、このテーマを取り上げたので、ご参考までにこちらから。
こーゆー女の子たちは、しょっちゅうklemしているイメージですね~。

ちなみに、私、今回のブログを書くにあたって、一生懸命、ハグの写真を探したのですが1枚もありません。
自分がしている最中はさすがに撮っている余裕ないし・・・。あと街角でうまく遭遇したこともないのかも。男性同士のklemも見たことないです。

その他、klemはメールや手紙、カードの終わりにも使うことがあります。
英語のregardsに相当する挨拶は、Hilsenですが、親しい間柄だとKlemと書きます。

いずれにしても、何度もビズするよりは、まだノルウェーのハグの方が面倒じゃありません。こっちの方が合ってる~、という方は北を目指しましょう~。

2014/9/1

サイズの違い

あっという間に8月31日。よい子のみんな、宿題は終わったかな~?
・・・と柄にあわないオープニングはやめて、とっとと「ビジュアル強化ブログ」の1枚をお見せしま~す。

絵本

こちらはノルウェーの有名な絵本「Den danske dikteren」(デンマークの詩人)ですが、注目してほしいのはサイズです。
これ、何サイズっていうんでしょうね??
この絵本だけに限らず、ノルウェーの絵本は「変形」が多くて、私が出版に携わったものでも、サイズを「日本用」に修正したものがあるのです。
何でもあまり変わったサイズだと、書店で扱いに困るとか・・・。

ノルウェーの書店は、点数も少ないせいでしょうか、あまり変形とか気にしないのでしょうかね~。
でもこのサイズだからこそ、女性の髪の毛が見事に表現されてます。

人間のサイズもいろいろですが、絵本も「型にはまってない」サイズが面白いですね。

2014/8/31

一番大切なことは?

たまにですが、ノルウェー人に「日本人の名前は、意味があるんでしょ? あなたの名前の意味は?」と聞かれることがあります。
最初の頃こそ、「順子」の意味?え~、なんて答えればいいんだ?う~んと悩んでいました。
順=従順のように「従う」という意味だけど、「従う子」なんて意味とは言いたくないし、ノルウェー人に「ウソでしょ?」と反応されそう。
いろいろ考えました。
ほお、「素直」という意味もある! こっちの方がイメージいいし、そもそも全然、「従順」な性格じゃないし・・・と考えたのですが。「素直」という単語からさらに飛躍して(というか曲解して)、今では「ærlig barn」という意味、と答えています。
ærlig=率直な barn=子ども
という意味です。
「ærlig barn」だよ、と答えるとノルウェー人は「へぇー、いい意味だね」という反応がほとんど。

おばあさん

というのも、「ærlig」=率直さ、はノルウェー人がとても大切にしている価値観だからです。
それを最初に教えてもらったのは、1996年のこと。
田舎町Voldaカレッジで、台所を一緒に使っていたノルウェー人学生。彼は、私のクラスメート兼ルームメートのチェコ人留学生の彼氏でした。なんと二人はそのまま結婚しちゃったんですけどね~。
ただ私と彼は互いにちょっと苦手意識があったのですが、もうすぐ学期が終わり、学生寮の親しい人たちとお酒を飲みながら話していた時、彼は多少、酔っぱらっていたけど真顔でこう言ったのです。

「ノルウェー人が大切にしてることってなんだかわかる?率直さなんだ。」

ふ~ん、率直さね。言われてみれば、お世辞なんてほぼ言われたことないし、Ja/Neiははっきりしているし、何よりも裏表がない。
たまにそれで、軽く傷ついたり、ええ~、なんでこう「取り繕う」とかできないのかな?とイラつくことはありました。
だから私もノルウェー人と接する時は、思いっきり「本音上等!」モードでいっちゃいます。

ただ、これをあまり日本で実践しちゃうと、ヒンシュクなんですけどね~。

よっこらしょ

余談:くだんの彼は、昔はブロンドヘアーでなかなかのイケメンでしたが、Facebookの写真で、「薄毛+出っ腹」になっていて、時の流れを感じました~。

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時々、「ノルウェーについて学ぶサロン」についてご質問を受けます。
「初めてですけど大丈夫ですか?」「ノルウェーのことは全然知りません。大丈夫ですか?」
「参加者は固定していますか?」などなど・・・。
大体、半数は初参加の方々ですので、どうぞご安心ください!
メンバーは固定されておらず、過去68回で500名以上(述べ1000名以上)の方々が、その時々気ままに参加されています。
次回サロンは・・・
9/20(土)13時-15時でテーマは「ノルウェー人とお金のお話」です。
経営学専攻のPeterさんが、リッチな国ノルウェーにおける個々の金銭感覚や、世界一と称される年金制度などわかりやすく具体的にプレゼンします♪ 
ノルウェー語の講演で、通訳がつきますのでご安心を。
詳細&お申し込みはこちらから♪

http://norwayyumenet.noor.jp/hp/info/kouzaannai2014/kouzaannai2014.htm

2014/8/27

ノルウェー流新生活スタート

ノルウェーへの長期留学は2回していますが、両方とも学生寮に住みました。
遠く日本からたくさんの段ボールを船便や飛行機便で運んで、引っ越しをしてきた際に、無性にノルウェー人学生たちが羨ましかった記憶があります。
大体、家族が車で必要なものを運び、引っ越しの手伝いをしてくれていて、「ああ、ここでは私は1人からスタートするんだな」と心細さを感じました。

でも、不安を抱いているのはノルウェー人の学生も同じだということが、「新大学生たちの引っ越し」を特集した記事で分かりました。早速、記事をご紹介しましょう。(NRK、2014年8月17日)

北ノルウェーのロフォーテン。わずか300人の住民の村に住むMalinさんは、8月から看護師になる勉強をするため、はるかオスロへ引っ越します。「看護師になるために、オスロまで行かなくちゃいけないの?」とよく聞かれますが、オスロには素晴らしい学校があると分かっているので納得の上での引っ越しです。
お父さんはちょっと寂しそうですが、「Malinはタフだし、何もおそれない強い子だ」と娘を信頼するコメントを寄せています。

Malinのように、若いうちから家を離れるのはノルウェーでは決して珍しいことではありません。
中央統計局の統計によると、ノルウェーは親元を離れる年齢が、国際的にも欧州内でも早い方とか。
失業が主な原因で、親元で暮らす年齢が少しずつ高くなる傾向が、ハンガリー、スロヴェニア、また北欧のデンマークやスウェーデン、フィンランドにもみられるそうです。

以下に、男女別、「親元離れる年齢」が載っていますが、なるほどノルウェーは早いですね。

グラフ

中央統計局の研究者は、「なぜノルウェーの若者は早くに親元を離れるか?」について、大きな要因が2つあると説明します。
1つ目は、「教育を受けるため」。ノルウェーにはとんでもない田舎があるので、すでに高校から親元を離れるケースがありますし、その上の大学やカレッジ進学を期に・・・というケースも多いです。
2つ目は、「ノルウェーの支援制度の充実」。大学の学費は無料、生活費は国の学生ローンで借りれますし、また返済不要な奨学金もいろいろあります。
「他の国では、子どもの経済的支援は親の責任であり、またその親自身の経済状況も不透明なのです。」

NOVA(ノルウェー福祉・社会センター)の研究者は国際会議で「ノルウェーの若者たちの自立」を話し、ほとんどの若いノルウェー人はうまくやっているという話をしたところ、イタリアの参加者から、「でも一人暮らしなんて寂しくない?」と問われたそうです。これはやはり文化観・家族観の違いでしょうね。

ではノルウェーの価値観について、NOVAの研究者に語ってもらいましょう。
「ノルウェー社会は、若者が早いうちに親元を離れること、自立することが大人になる大事な部分と考える傾向があります。例えば30歳の男性がまだ親元で暮らしていれば、あまりいい兆候とは思いません。」

とはいえ、「自立」は大変です。
中央統計局の2012年の統計によると、6割の生徒が学業の傍らにアルバイトをしていて、1/3の学生が1週間に10時間以上働いているそうです。
(田舎だとバイトもないだろうな・・・・)
こうしたアルバイトは、オスロや他の都市圏での住居費高騰と関係あるでしょう。しかし、ここ数年の高騰傾向にも関わらず、若者たちの「引っ越し」は同じ水準を保っています。

同じヨーロッパでも、北や東、また南では、「親元からの自立」というテーマをとっても、様々ですね。みなさんはどんな国のタイプが理想ですか?

2014/8/25

テレカ

早いもので8月も終わりに近づいてきましたね。
・・・ということで、ビジュアル強化ブログ、今日の1枚はこちらです!

テレカ

は~い。ということで、これはノルウェーのテレフォンカード、テレカですね。ノルウェー語ではTelefonkortと言います。

時代は変わりました。
最初に留学した田舎の学生寮には、自室に電話はおろか電話はなく、日本へ国際電話をかけるのはわざわざ外の電話ボックスにまで行く必要がありました。このカードで、通話何分くらいできたかなぁ~、10分くらい?

ノルウェーのテレカは、日本のものより厚みがあります。

今、初心者クラスで使っているテキストには、ポーランドの留学生が母国とのやりとりでSkypeを使っているシーンがあります。
ホント、Skypeの誕生で、海外とのやり取りは劇的に変わりましたよね。でも、私は自分が留学していた時は、Skypeがなくて良かったと思います。
しょっちゅう、Skype使っちゃいそうだし、1年で帰れるのだから・・・というのは建前で、
おのれのすっぴん&メガネ姿はあまりさらしたくないというのが本音です。みなさんはちゃんと、メイクしてるのかしら??

2014/8/24

ところ変われば

ノルウェーが誇る3大有名人、言えますか??
a-ha、トロール、サーモン(←人じゃない)・・・・違いま~す。

イプセン、ムンク、グリーグが3大巨匠になるかと思います。
もちろん、3大巨匠について、ノルウェー国内では深く学びます。
例えば、イプセンの作品は、学校時代に必ず読んで、試験に出ます。漱石みたいなものんですね。
そして「イプセンはシェークスピアに次いで世界で一番、上演回数が多い劇作家」と叩き込まれます。
なので、日本に来て「イプセン、誰それ?」と反応されるとかなり傷つくので、皆さん、事前にGoogle検索でもしておいて下さいね。

さてイプセンは「人形の家」(Et dukkehjem)が特に有名です。
主人公ノーラは、弁護士ヘルメルの妻、そして子どもの優しい母親です。何不自由がない生活を送っていた彼女ですが、とあることがきっかけで夫ヘルメルは
自分よりも世間体を気にする「ちっちぇー奴」と気づいてしまいます。
そこで最後にノーラは、夫と子どもを捨てこの「人形の家」を去るのですが・・・その前にヘルメルとのやり取りが最大の山場です。

ノーラ「あたしには、同じように神聖な義務がほかにあるわ」
ヘルメル「そんなものはない。どんな義務だ?」
ノーラ「あたし自身に対する義務よ」
ヘルメル「お前はまず妻で、母親だ」
ノーラ「そんなことはもう信じないわ。あたしは、何よりもまず人間よ。あなたと同じくらいにね。」
(「人形の家」原千代海訳、岩波文庫より)

ノーラが、夫の庇護を離れ、毅然と家出をするラストシーンは、当時、すざましい反応を起こしました。
ドイツではラストシーンで「やはりノーラは子どもが心配で家出をとどまる」と変えて上演したほどです。今でも、このままでは上演できない国があると聞いています。

さてオスロ大学留学中、国立劇場へ「人形の家」をノルウェー人の友達と一緒に観に行きました。

国立劇場

「本場で”人形の家”を観る!」という興奮がありました。そして、ノルウェー人俳優たちが演技を進める中、クライマックスが訪れます。
ところが驚いたことに、前述のセリフの場面など、観客はみな大爆笑!「え?どうして?こんなにシリアスな場面なのに~」極東から来た娘っ子はびっくりしました。
確かにノルウェー人は映画観てもすぐ笑うし、反応はいいけど・・・でもここって笑うところ??
イプセン先生はあの世で怒っていないかしら?

イプセン

帰国後、どうしてもあの反応がフシギだった私は、日本でイプセン研究や翻訳で知られる毛利三彌先生にお尋ねしたのです(昔の「ノルウェー文化サロンにて)。
毛利先生の答えは100%覚えていないのですが、「おそらく言葉遣いやセリフの古臭いところが、現代のノルウェー人にはお笑いに聞こえるのでは?」といったようなお答えを頂いたような曖昧な記憶があります。
(うすらぼんやりして申し訳ありません!!もう10年以上の前のことです)

想像(妄想)をめぐらすに、あの当時の夫婦関係や男女関係は、今のノルウェー人からすれば「噴飯」もの。
例えば、今やちゃぶ台を返すオヤジがほぼ絶滅したような日本で、同じようなことをすれば「コント」に映るようなものなのかもしれません。

話が飛びますが、今年5月に参加した「翻訳者セミナー」で「エージェントカフェ」という時間が設けられました。
ノルウェー大手出版社のエージェントが並び、そこで「お勧めの本」や「自分のリクエスト」を聞いてもらえるという実利的な機会でした。

エージェントカフェ

エージェントカフェ

日本では翻訳文学が苦戦しているので、「ノンフィクション本」を探していた私は、フィンランドの「イクメン大使」のように、ノルウェーで「いかに男性が仕事と家庭を両立しているか」といった類の本がないか聞いてみましたが、「う~ん、そういう本はない」との答え・・・。
帰国後、セミナーのヒアリングでノルウェー大使館の担当参事官にその話をしたら、「ノルウェーでは男性が家事や育児はするのは当然だから、本にする価値がない、誰も読まない」とスパっと言われ、「あ、そうだ~」と膝を打ちました。
日本で「イクメン」が話題になったり本になるのは、まだごく少数派だからですよね。

そういえば、何年か前、週末も夜中まで仕事するノルウェー人「働きマン」(当然、家事はしない)は、「地球外生物」のように現地の新聞で特集組まれてました。
日本では珍しくないですよね。

ということで、「ところ変われば」価値感や考えた方も変わるということで、ご清聴ありがとうございました~。

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お気軽にご相談ください♪ 動機がぼ~んやりしている方でもワーホリや留学などの方でもVelkommen!です。

http://norwayyumenet.noor.jp/hp/info/norskkurs/norskkursannai.htm

「セレクトレッスン」は、日曜13時半に各回完結型で行っているレッスンです。
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2014/8/21

元気ですか~??

ノルウェー語の挨拶で、こんなフレーズがあります。

Hvordan har du det? 

意味は「元気ですか?」「調子はどう?」といったニュアンスで、直接会った時でもメールでも使うことができます。
以前、サイトの「ノルウェー語をめぐる素朴な疑問」コーナー(ずっと更新をさぼっている)で、この挨拶について取り上げたことがありました。
もし未読の方、お忘れになった方、こちらからどうぞ!

・・・この時、「元気?」と聞かれて、「明日死にそうに具合が悪くても元気=braと答えます」と書いたのはノルウェー人がそう教えてくれたのと、あと、体験的にそういう印象だったからです。
特にお年寄り。咳ゴホゴホ、鼻水チーンでも「Bra!」と執念のように答えます。
「大丈夫?」と気を使っても、「平気、平気」って。メンタリティーの違いを感じる瞬間ですね。

お年寄り

バリバリ元気

あと雪の中、スパルクと呼ばれるソリで、荷物を運びながらスイスイ移動しているお年寄りを見た時も「基礎体力が違う」と感心しました~。

スパルク

あくまでも「元気」と答えるノルウェー人、確かに元気そうなノルウェー人。
先日、ノルウェー語の授業で使っているテキストに興味深い事実が載っていました。日本語に直して、引用します。
「国民のほとんどは自分の健康に満足しています。健康状態が悪いと答えた人は6パーセント、一方、80パーセントの人が自分は健康と答えています。
しかし、健康と答える人が多くても、様々な痛みや症状に苦しんでいる人はいます。」(”Her på Berget”,48ページより)

8割の人が「健康」と答えている・・・!日本人はどうなんでしょうか?
またいろいろ痛みや症状を抱えていながら、自分を「健康」とみなしている。 これは、ノルウェー人の国民性??

私は虚弱ゆえ、調子の悪い時はレッスン前に「ちょっと喉がいたくて」とエクスキューズをしておくタイプです。あと喉を使う仕事なので、「ちょっと風邪気味?」となったら、すぐに内科へ直行!
将来は、病院の待合室で知らないお年寄りと「病気自慢」するタイプですね~。

かたやノルウェーは「かかりつけ医」制度ですが、診察には予約が必要。風邪なんて軽病は優先順位が低いので、3週間とか待たされている間に風邪は自然と治ってます。
なのでノルウェー人は風邪などでは、病院へ行きませんね~。

このノルウェー人の「元気アピール」について、もう少し考察を重ねてみましょう。
私はやはり「小さい頃からの積み重ね」=「元気エリート教育のたまもの」かなぁ~と想像してます。
保育園ではどんなに悪天候でも外に出されて遊び、たくましく育つ子どもたち。小学校、中学校、高校とかなりハードな山登りやスキーツアーを体験し、ハンパなく「元気」なノルウェー人が一丁あがり!

私が何度か通訳をつとめたノルウェー人大学のスタディツアーでも、みんなカラオケを夜中の3時までやってたり、クラブに行ったりと遊んでましたが、問題なく元気でした。60代の先生もです・・・。

大学生

多少の病気や不調も、全て「Bra!」で乗り切るノルウェー人。こうしたポジティブさが、病気になった時のネガティブ思考を振り払ってホントに「Bra!」になってしまうのかも。

今年の5月に「翻訳者セミナー」が開催されたホテル前の海で、カヌーに乗ろうとしているおじいさんがいました。
おじいさんといっても、体つきはたくましく健康そのもの。
もう30年もカヌーを楽しんでいると聞き、「いつまでも自分のやりたいことができるお年寄りになりたい!」と憧れちゃいました。

カヌー

「Bra」=元気と答え続けることによって、「病も気から」を実践できれば・・・とノルウェー人を見習いたいと思います♪

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お盆も終わりました~。楽しいノルウェー語セレクトレッスンのご案内です!
8/31(日)13:30-15:00 「やり直しのノルウェー語」
9/28(日)13:30-15:00 「ネイティブによる発音練習」

です。ご案内は↓からどうぞ。

http://norwayyumenet.noor.jp/hp/info/norskkurs/norskkursschedule.htm 

2014/8/18

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