ノルウェーの人気ブログ~その1 若い女の子編~

ブログを始めて、「これでいいかなぁ」と悩みつつ書き連ねていますが、私の「第2のふるさと」=ノルウェー(←ホント?)のブログ事情をご紹介しましょう。

まず、ノルウェーのブロガーは圧倒的に「素人の女の子・女性」が主流です。そして読者も「女の子と女性」です。
その中でも人気のあるジャンルが・・・・
1)rosablogg=ピンクのブログ
「比較的若い女の子が、どんな服を今日は着たか、どんなメイクやコスメを好んでいるか、どんなに学校が退屈かを語るブログ」と定義されています。
2) mammablogg=ママブログ
「こぎれいなママが愛する子どもや夫のことなどを他人に見せつけるブログ」とぱっと見て定義しました。

ではまず1)のブログのサンプルを紹介しましょう♪
・・・正直、人気rosabloggを見ていたら、段々、頭がクラクラしてきました・・
人気ブロガーのプロフ写真をちょっとご覧くださ~い.
まずはSophieちゃんのブログhttp://sophieelise.blogg.no/からどうぞ!
ブログ

お次はEricaちゃんのブログhttp://l0ve.blogg.no/から!
ブログ

最後はAnnaちゃんのブログhttp://annais.blogg.no/で~す。
ブログ

ネガティブな意味で使われる「バービー人形みたい」が「ピンクのブログ」では理想のようですね~。
では実際にブログの中身を覗いてみましょう。こちらhttp://l0ve.blogg.no/は、典型的な「ピンクのブログ」の一例です!

同じように、ブロンドロングヘアーの女友達との写真、テキストは「今日は数学の試験があって大変だった~」とたわいもない内容。後は、海外旅行のブログエントリーも「マストアイテム」です。

たかが「若い子のブログ」と侮れませんよ~。
4年ほど前にトップブロガーだったVOEちゃんhttp://www.voeblogg.no/、は「VOEちゃんお気に入りの服」「VOEちゃんお気に入りのコスメ」と紹介してくれると、売り上げUP。
計算高い大人たちとやっぱり計算高いVOEちゃんは、ブログに服、靴、コスメ、バッグを無償提供し、ま、「ステマブログ」の様相になりました。
新聞やメディアでも「人気ブロガーVOE」と取り上げ、はてはテレビ出演や雑誌のモデルなど時の人となりました。
なんでも2009年10月には、350万PVを記録したとか・・・ノルウェーの国民は500万です!

人気のrosabloggを見ていると、ある程度の「法則」がありますね。
・ロングヘアー、ブロンドが最も好ましい
・肌は適度に日焼け
・定期的に海外旅行
・流行の服、コスメ、ブランドのバッグはマストアイテム
・恋人は当然いる
・仲良しのそっくりな女友達がいる
・家族もやっぱり仲良し
・ペットがいるとなお良し
・スタバのカップを見せるとおしゃれ度UP(注:スタバがノルウェーに上陸したのは昨年)
・内容は「今日は●●したの~」とまるで友達に話しかけるような文体

そして一番大事なのは・・・
・超ポジティブで、読者が「こんな風になりたい!」と女の子の憧れの対象になれること!

いわゆる若い女の子の読む雑誌が、日本の「魑魅魍魎」のように発達していないノルウェーでは、こうした「ピンクのブログ」がいわばファッション雑誌代わりになっているのでしょうか?

では次回はいつになるか分かりませんが、彼女たちが成長するとどんなママになるか・・・「mammablogg」の紹介です♪

カレンダーのナゾ

またまた昔話で恐縮です。

1994年に都内の語学学校でノルウェー語を習い始めた時に、ノルウェー人の留学生たちと知り合いました。
彼らのスケジュール帳を見せてもらう機会があったのですが、「??」とナゾの表記がありました。

uke1
uke2
uke3

ノルウェー語のukeは「週」を意味します。ですからuke1=「週1」になりますね~。

「これってどういう意味なんですか?」
「ノルウェーでは1月の1週目から順番に、uke1、uke2・・・て順番をふっているんだよ。」
「ほお~」

これだけではわかりにくいかもしれないので、実際に2014年のカレンダーをご覧ください♪ (画像をクリックすると拡大します)

カレンダー

ノルウェーカレンダー

ええっと今週はuke11になりますね~。

で、このUke○○なんですが、例えば普通の会話では使いません。
「ねえねえ、uke13にデートしようよ~」「無理無理。uke18なら空いてるよ」
これはナイです。

ではどんな時に使うのでしょうか?
私が最初に留学生から見せてもらった手帳の次に、見る機会があったのは、留学先のカレッジで年間スケジュール表を渡された時です。

uke○○・・・試験
uke○○・・・冬休み

といった塩梅です。
「普通に月日で書いてもらった方が分かりやすい・・・」と極東から来た留学生は思いました。

ノルウェー人に聞いて回ったわけではないので、あくまでも推論なのですが・・・。
あの人たちはきっと保育園・小学校からこのuke○○の表記になれ、きっと「体に染みついている」のだと思います。
なので反射的にuke27と言われると「7月の第1週」と見当がつくのではないか?・・・と。

このukeに慣れているからかなぁ~と納得したのは、ノルウェーの育休制度の表記法です。
よく育休取得47週=100%賃金保証
育休57週=80%賃金保証
という記述を目にしますが、日本だったらば「○○か月」とか「1年と○○月」という表現になりますよね~。

他にも、「日本と表現法が違う」と感じたのは、「パートタイム労働」にまつわる言い方です。
「私は80%働いている」
「私は50%働いている」
のように○○%働いているとパーセンテージで表現します。これはフルタイムを100%として、それに対しての労働時間の割合を表しています。
日本だと「週3日」という言い方ですよね~。

みなさんは、ノルウェーの表現と日本の表現、どちらが分かりやすいですか?

スウェーデン人ジョーク

最初の留学時ですから、もう1995年のことです。
カレッジのイースター休暇で、スウェーデンのガラス工房に修行中の日本人の友達に会うために、スウェーデンへ旅行することにしました。
学生寮で、「イースターにはスウェーデンへ行くんだ~」と話したところ、ノルウェー人学生たちは口々に「スウェーデン人はバカだよ」と嬉々として言うので、「へ?」と驚きました。
そのdisったグループには、敬虔なクリスチャンの中年学生も含まれていたので、驚きが余計に大きかったのです。

そして「スウェーデン人バカ説」は、ようやく理由が分かりました。
カレッジの授業で、「スウェーデン人ジョーク」(svenskevitser)について学ぶ機会があったのです。
渡されたプリントには、「スウェーデン人ジョーク」が並んでいたのですが・・・あまりの素朴なというか「小学生ジョーク」のような内容に思わず苦笑。
いくつか例をご紹介しましょう♪

「どうしてスウェーデン人は、空のペットボトルを冷蔵庫に入れているか知ってる?
 -喉が渇いていないお客が来た時に備えているから」

「スウェーデン人がホットドッグを食べたいから自分の犬をオーブンに入れたって話を聞いた?」

アルネ&カルロス

ノル&スウェカップルのアルネ&カルロス

「どうしてスウェーデン人がトイレのドアを開けっ放しにして入るか知ってる?
 -鍵穴から覗かれたくないから」

・・・な~んかもう脱力ものの内容ですが、スカンジナビア人同士の比較ジョークというものも存在します。

「ノルウェー人、デンマーク人、スウェーデン人が重大な罪を犯して、21年の刑期となった。でもみんな1つだけ欲しいものを望むことができた。
ノルウェー人は自分の妻を。
デンマーク人は十分なビールを。
そしてスウェーデン人は十分なタバコを要求。
ついに刑期を終えて出所する際、ノルウェー人は妻と喜んで出てきて、デンマーク人はべろんべろんで出てきて、最後にスウェーデン人は・・・戸惑ったように独房の隅に座って、叫んだ。
”おいタバコに火をかしてくれ!”」

・・・とノルウェー人はどこまでも、スウェーデン人をバカ扱いしてジョークを楽しんでいます。
でもスウェーデンには「ノルウェー人の素朴さをからかうジョークがある」と最近、教わる機会がありました。もちろんデンマーク人の作ったジョークもあるみたいですよ。

こうやってジョークでからかえるのも、仲がいいからですよね~。
スカンジナビア愛を感じるのは私だけでしょうか?

ティッシュは貴重品

東京の語学学校でノルウェー語を習い始めた1994年頃、ノルウェー人留学生と知り合うことができました。
一緒に新宿を歩いていた時、彼女はティッシュ配りから喜んでもらっていて、2個とかねだっている時もありました(ちょい恥ずかしかった・・・)。
「道でティッシュを配っているなんて信じられない!」といたく感動している様子に、「ふ~ん」と思ったのですが・・・。

さて1995年にノルウェーのカレッジに留学が決まり、いろいろと情報収集をしようとしたのですが。
「ノルウェーの情報、少ない!」とキレそうになりました。
またインターネットは今ほど普及しておらず、「ノルウェー本」か限りなく少ない・・・。
そんな貴重な「ノルウェー本」に、中田慶子さんの「私の出会ったノルウェー」がありました。
80年代に家族でトロンハイムで暮らされた記録の本書は、内容も面白いし、示唆に富んだ観察が素晴らしいのですが、細かい記述に目が留まりました。
「ノルウェーではティッシュペーパーが非常に貴重品」。
日本のように、あんな安価なティッシュペーパーはどうやら売っていないそうです。
「そうなんだ~」と、1995年夏、西ノルウェーの田舎町に移ったのですが・・・。

確かに、大きなドラックストアもなければ、スーパーに「ティッシュペーパーボックス」5箱まとめなんて。どこにもありません。
そもそも最初の留学時。ティッシュペーパーボックスなんてなかった気がします。
ティッシュペーパーは売っていることは売っているのですが、紙のサイズが日本の二倍くらい、厚みがあって、何だかプレゼントで贈れるような雰囲気。
ティッシュペーパーというより、紙ナプキンみたいなんです。
「使い捨て」とはほど遠い。
値段も高い!
日本で歓喜しながら、ティッシュをもらっていたノルウェー人の心理がようやく理解できました。

・・・すると人はどうなるか・・・
1枚のティッシュを後生大事に使うことになります。
まず1回鼻かんだくらいでは、捨てなくなります。サイズも大きいから、ちょっとずつ使う。
私はやらなかったのですが、中年のボスニア人留学生は、袖に使ったティッシュをしまってました。

あとは、もっと安いトイレットペーパーやキッチンペーパーで鼻をかんでいる学生もいましたね~。(トイレットペーパーの質は悪い)
今でも、私の年配の友人はキッチンペーパーで鼻を噛んでいます。

2回目の長期留学(1999-2000)では、オスロに留学しました。
その時には、サイズが日本の半分くらいのティッシュペーパーボックスを見つけ「おお~、ノルウェー、進化した!」と感動したものです。
もちろん値段は、日本とは比べようがないほど高いです。
なので、ノルウェーで身についた「1枚のティッシュペーパーを後生大事に使う」が実践されます。

・・・こういう経験をすると人はどうなるか・・・
日本に帰っても、1枚のティッシュを後生大事に使う体になってしまいました~。はい、「地球にやさしいおばさん」と呼んでください。(エコ!)
なので、1枚のティッシュをすぐに使ってポイっと捨てる人(←これが普通)を見ると、新鮮な驚きを覚えます。
自分も昔はああだったんですよね。うん、信じられない!
あと、5箱セットのティッシュボックスとか買わなくなりましたね。
ちょい質のいいティッシュを買って、念入り(=貧乏くさく)に使います。
せっかっく「おしゃれ北欧」に留学したのに、身についた習慣がこれとは・・・くくく。

ノルウェーへ訪れるとき、一応、ティッシュペーパーを2,3個持参します。
でも大抵、使わないので、帰国する際に、家に居候させてもらっているアウドさんに「これ要る?」と聞くと、「嬉しい!」ともらってくれます。

最近、日本では贈答用に高品質&お高いティッシュペーパーが売っているようですが、ノルウェー人にあげた日には・・・。
3年は使ってくれると思いますよ!

冬休みの由来、秋休みの由来

日本は、世界でもトップレベルで「祝日」が多い国。「体育の日」、「敬老の日」、「海の日」などノルウェー人に説明しても「なに、それ?」って言われそうです。

休んでばっかりの印象のノルウェーですが、「祝日」自体は日本より圧倒的に少ないです。
Jul(クリスマス)、nyttår(新年)、17.mai(ナショナルデー)、その他、キリスト教に関連した祝日など。
その代わり、「長期の休み」は、大放出!という感じであります。

7月のノルウェー。ほとんどの人が夏休み。1か月近くは休んでいる印象です。
イースター休暇やクリスマス休暇も、それぞれ1週間くらいは取るでしょうか。

そして2月~3月は冬休み(vinterferie)の季節です。
これは小中高の子どもたちの休暇ですが、県によって休みの時期がずれていますね。
今年のカレンダーでみると、
最北のフィンマルクが・・・2/3-7
オスロ, 西、中央ノルウェー・・・2/17-21
ベルゲン、北一部・・・2/24-28
南ノルウェー・・・3/3-7

です。それに週末を加えれば、例えばオスロの場合、2/14-22までお休みです。
子どもが休みなので、それに合わせて親も休みを取る人、取れない人がいますが、大体は家族でスキーというパターンが多いみたいです。

ノルウェーのAftenpostenは、「ところで、どうして冬休みってあるんだろうか?」という特集記事を掲載しました。というのも、そんなことを考えるノルウェー人は、まずいないからです。
分かっているのは、冬休みは1930年代頃に始まっている、とのこと。
「わからないことはお年寄りに聞こう!」とばかり、トロンハイムの学校に通っていたボーディルさんに尋ねてみると・・・

「当時はツベルクリンが流行していたわね。だからスキーを滑れば健康になれる、と思っていた。そして天気が良ければ、校長先生が”休みにしよう”と決めてたのよ。」

なんか、ほのぼのしていて、いいですね~。    スキー

同時期では50年代に、高校生だったビョルンさんも当時の思い出を語ってくれます。
山スキーを楽しむために、当時の様子は・・・

「鉄道でスキーを送る場合、乗客と同じ日に到着する保証がなかったんだ。だから、最低でも3日前にスキーを鉄道で送る必要があったんだよ。今では、そんな決まり事は考えられないだろう?」

何にしても、お年寄りのお話しは「ふむふむ」と興味深いですね!

歴史家たちによると、「冬休みの制度はまず都市部の自治体から始まったようで、オスロの学校がまず先陣を切った」とのこと。
他にも興味深い歴史的事実が語られます。
「昔のクリスマス休暇は、12/21-1/10までと、とても長かった。冬休みを導入することによって、長すぎるクリスマス休暇を短縮することにつながった。」

こうして「冬休み」が始まったわけですが、休みの時期をずらすのは、「たくさんの子どもと親が山スキーができるホテルを利用するので、みんなが利用できるように配慮したため」だそうです。
子どもたちは小さなうちからスキーに親しみ、それがひいては、五輪の厚い選手層につながるのでしょうか?

で、「秋休み」(høstferie)についても触れましょう。
10月の初めに、やはり小中高の子どもたちが1週間ほど休みがあります。
6月半ば~8月半ばまで「夏休み」があり、ようやく学校が始まったと思ったら「秋休み」。
友達のJackに聞いたら、「何だかあんなに長い夏休みがあって、え?また秋休みって感じだったなぁ」と語ってくれました。
当のノルウェー人も「休みすぎ」と思っているようですが、実は「秋休み」の由来を調べてみると・・・

もともと「秋休み」は、「Potetferie」(じゃがいもの休み)と呼ばれていました。
昔の子どもたちは、ノルウェー人のソウルフード=じゃがいもの収穫を手伝うために、いわば働くための「休み」だったのです。

現在では・・・・はい、私の周りで「じゃがいもの収穫、手伝ったよ!」という声は聞きません。労働のための休みは形骸化し、単に「休み」として残りました。
やはり子どもと一緒に休んで、海外旅行へ出かける家族もいれば、ヒュッタで秋のノルウェーを楽しむ家族もいます。

今では当たり前のようにある「冬休み」と「秋休み」。それぞれの由来は、ノルウェーの歴史と深く結びついていて、面白い!と感じました。