仙台へ行ってきました!~中篇~

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久しぶりの東北新幹線。実は、震災以降、東北へ行くのは初めてです。車中で最後の原稿メモのチェックをしようと思ったのに・・・寝てました~。

2時間ほどで仙台へ到着。駅前は、東京にあるのと同じような店舗が並んでいますが、ローカル食として「牛タン」と「ずんだ」の文字が躍っています。
ホテルでようやく原稿メモのチェックをして、開始より早めに会場の「エル・ソーラ仙台」へ。高層の立派なビル。しかも駅前の一等地。「すご~い」と感心しきり。
財団担当者の大羽沢さんや川端さん、木村さち子さん、そして木須八重子さん(ノルウェーのOLEANAの素敵なニットをご着用)など集まってきて、当日の進行打ち合わせをします。

開始
開始の18時半。木須さんが力強いあいさつをして下さり、私の講演が始まりました。今回の講演タイトルは「ノルウェーの悲劇と希望~テロ事件を乗り越えて~」です。
参加者の皆さんは、いろいろな年齢層に見えました。
ノルウェーの知識を皆さんがどの程度お持ちなのか分からないので、簡単にノルウェーの紹介をしてから、「2011年7月22日」に何が起きたのか?犯人のブレイヴィークの幼少期からテロに至るまでの軌跡を紹介、犠牲者になった労働党青年部の説明、ウトヤ島でのテロの様子を時系列でお話しします。
会場は静かだったので、「これは大丈夫なのかな~?」と心配がありましたが、75分で話さないといけないので、「みなさん、これでいいですか~??」と聞くこともできず、先を進めます。

最初にサロンでご紹介した時よりも、「テロ後のノルウェー社会」について時間を割くようにしました。
中央統計局(SSB)が発表した統計によると、「移民はノルウェー社会の安全を脅かす」という意見に反対だった割合は、テロ前は48パーセント
しかしテロ後には、70パーセントの人が反対しています。
当初、連続テロは「アルカイダ系などイスラムのテロ」とほとんどの人が連想しましたが、実際はノルウェー人の犯行でした。
また今年の12/2に発表された同じ統計でも、やはり72パーセントの人が反対、ということでノルウェー人の「移民観」が一定してネガティブからよりポジティブなものに変わったことが分かります。

さらに、当時のストルテンバルグ首相の毅然とした対応は特筆すべきで、「暴力には民主主義と寛容さ」を追悼式でアピールした点を強調しました。

・・・ということで75分の講演はあっという間に終わりました! 拍手をいただき、2部の「交流会~知る・味わう・楽しみ」の会場を移動します。
テーブルには、ノルウェーサーモンやゴートチーズ、おいしそうなカナッペが並んでいます。
会場入り口は、クリスマスツリーには、「アルネ&カルロス」のクリスマスボールが飾られていていました。職員の方々が実際に「編み物キット」で編んだとお聞きし、「なんて・・・すばらしい!!」と感心&感嘆~。
juletre

木村さち子さんの心のこもったご挨拶でスタートし、しばしお料理を楽しみます。皆さん、リラックスしたモードで私もすっかりリラックス・・・。
あ、いか~ん、まだ「ミニトーク」があるのでした!! 1部のシリアスな講演とは対照的に「ステキなノルウェー♪」と題して、フィヨルドやフロムの農場、またオスロの様々な風景や今年の「ナショナル・デー」のスライドを映しながら、私本来の「ノルウェー人おちょくり」トークを交え、笑っていただきました~。

懇親会

そしてテーブル対抗クイズ大会ですが、ノルウェーの豪華賞品が当たるということで、各テーブルから気合が感じられます。
ただ全部のクイズを出題しても、2位が決まらなかったので即興で私がクイズを出題しました~。選ばれたテーブルの皆さんは、キュッパやアルネ&カルロスのグッズ、ノルウェーのチョコレートやお酒など嬉しそうにチョイスしています。
プレゼント

瞬く間にお開き~。ノルウェーに10年くらい住んでいました、という方や交換留学で行かれた方、また「女性リーダーシップ基金」から視察へ行かれた大学生や社会人の方などノルウェーに縁のある方とお話しできて楽しかったです♪
さらにさらに「ノルウェーへ行ってみたくなりました」というお声を聞くと、伝道師冥利に尽きま~す。
また地元紙の「河北新報」の記者の方からも、いろいろご質問を頂きました。「河北新報」は、連続テロの記事をたくさん掲載されているのを事前に資料で頂いていて、全国紙、見習ってよ!と感じていました。

後で大羽沢さんに聞いたところによると、この日の参加者は57名。財団の賛助会員の方と一般の方と半々くらいだったそうです。「仙台にノルウェーファンを増やしたい!」と切実に願った夜でした~。

さて翌日は、木須さんと木村さんのご厚意で、仙台市の被災地区を見学できることになっています。
どんな風景が私を待っているのでしょうか・・・(つづく)。

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「河北新報」の古賀記者が当日の様子を記事して下さいました!!

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201412/20141218_15048.html

こんなに立派なコメントをした記憶が・・・もちろんあります!ぜひ記事もご一読下さいね~。

2014/12/17 | Category : イベント | Author : norway-yumenet