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青木順子のブログです。
気ままに更新しますので宜しくお付き合いくださいね。

Blog~青木順子が綴る日々雑多なこと~

ダブルトイレ

不定期シリーズの「ビジュアル強化」ブログです!

9月の旅行(あー、もう遥か昔に感じる・・・)、オスロの有名レストランでトイレに行ったら、個室の中がこんなでした~。

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え?便器が2つ?

確かに、ノルウェーで女の子が二人一緒に個室に入るのは見たことがありました。
その度に「なぜ???」状態だったのですが・・・

えっとすみません。
こういうダブルトイレって、欧州ではたまにあるものなんですか? 見ればわかると思いますが、ビデじゃないです(ノルウェーでビデは、使った記憶がないですね・・・)。
ちなみに私はこのトイレには一人で入り、孤独を感じるわけでもなく、別に「トイレにソウルメイトは要らない」と思いました。

う~ん、ナゾです。

2016/10/23

ノルウェーの方が進んでいる??

ノルウェー語やノルウェーを生業にしてるのに「ホント、ノルウェーって○○ですよね」とおちょくることが多いです。
しかーし、ここ数年「日本の方がいろいろガラパゴス化してないかい?」とノルウェーに行ったり、ノルウェー人と話す度に感じることが増えました。

以前、ブログで登場してくれた留学生のMarino君も「日本はテクノロジーが進んでいるイメージなのに、いろいろ古臭かったり不便が多くて驚いた」と話してましたね。
現在、オスロ大学に留学中のYさんも「こちらでは、講義に使ったパワーポイントや講義の予定がポータルサイトから確認できるので、予習や復習に便利です」と教えてくれました。

ほぼ現金を使わないカード社会ネットバンキングの普及、フリーWifi環境の充実などは、その筆頭でしょうか。
「日本では、ネットバンキングでハッキングや詐欺事件があって、私は怖くて使っていない」と言ったら、スマホすら持っていない80歳のアウドさんに「こんな便利なものを使わないの?」と化石を見るかのような反応でした・・・。カードしか使えない自動販売機を見たのも、ノルウェーの方が早かったです(日本にあります?)。
現金を持ち運ぶのは不便とばかり、スマホケースにカードを何枚か入れて行動するノルウェー人。お金を呼び込む長財布信仰は当然ながらありません・・・!

あと空港の自動チェックインは、ノルウェーの方で先に使いました。最初は「こんなのできな~い」と抵抗感ありましたが、慣れれば簡単ですね。長蛇の列に並ぶこともなくなりました。9月にオスロ空港を使った際、LCCのNorwegianは荷物のドロップインもセルフサービスになっていてびっくり!もうどんどん「効率化」していくな~と感慨深いです。日本のLCCもそうなんでしょうか??

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ノルウェーの郵便局は、ポストに届かないものは配達してくれないので自分で取りに行かないといけません。
留学中はずーーーーーーっと不便!と思ってましたが、スーパーに郵便局が入ったり、または地下鉄の駅に荷物を受け取るロッカーを発見し、昔よりは利便性は改善しているようです。

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日本では、宅急便や郵便局の再配がドライバーにとってかなりの負担で問題になっていますよね。
当初のサービスが低かったノルウェーなので、今では便利に感じてしまいます。

あとはよくお世話になっているノルウェー中央統計局(SSB)のサイトでも思うところはあります。トップページはこんな感じです。

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よりじっくり眺めたい方のために、こちらからトップへリンクを貼ります。
まず上に、人口、国民一人あたりのGDP、失業率、消費指数、移出民・移民の差異数というキーとなる数字がイラストとともに目立っています。
あとは検索キーワードA-Åがやはり上段に配置され、こちらもわかりやすいです。
すっきりしていて、目的にたどり着きやすくできている~と感心。
翻って日本の統計局のサイトのトップページは・・・まずはごっちゃり感にびっくり!
こちらからトップページをご覧ください。

う~ん、人口など基本的データはトップからわかりますが、あまりに情報量が多くて、わかりにくいです(夢ネットHPのトップもごっちゃりしてますけどね~)。
でも、かなりの時間をかけた労作には違いないので、問題は「アウトプットの方法」でしょうか(それともセンス?)

さらにさらに・・・ノルウェー語を教えたり、または勉強途中の身としては、ノルウェーのテレビが全部ではないですが、ネットでかつ無料で観られるのはありがたいです♪(Youtubeに非ず)
NRK SUPER(こども番組専用チェンネル)は、たくさんの番組が見放題!こちらのURLです⇒http://nrksuper.no/
ノルウェー語レッスンでは「なるべくラジオとかテレビに触れるようにしてください」と生徒さんたちに言っています。
こちらのチャンネルでは「ポケモンGOの攻略法」番組だったり、「ニュース番組」を分かりやすいノルウェー語で説明してくれるので、学習者には嬉しいですね。
せっかく制作した番組なんだから、より多くの人(奇特な日本人だったり)に届けたいという工夫は、随所に感じられます。

ネットの利便性やオープン性を活用しているのは、やはり以前のブログで紹介した「刑務所のネットショップ」も忘れられません!
Halden(ハルデン)刑務所の受刑者たちが作った製品のネットショップは、健在です~。こちらからどうぞ

jobbe effektivt=「効率的に働く」を自負するノルウェー人。
以前は「それって単に残業しないでとっとと帰るだけでしょ?」思ってましたが、結果を見ると「うーむ」と感心することが増えましたね。
もちろん、日本の方が進んでいる・便利なところはたっくさんありますが、仕事量の割にアウトプットが残念・・・というものが存在するのも事実。
「マイナンバー制度」など、かなりの時間とお金を使った「力作」なのかもしれませんが、どんなメリットがあるのか私、分かっていません・・・(汗)。
・・・と9月の旅行の後、さらに「ノルウェー、侮るべからず」の感を深くした次第です!

2016/10/16

気になる被写体集合!ノルウェーについて学ぶサロン12月やります!

オスロ旅行中、ほぼ日本人観光客は目にせず、中国人観光客の多さに感嘆しました!
それでも、ノルウェー人に会えば「日本人観光客が相変わらず、カメラ持って観光しているね~」と言われる始末・・・その度に「違う!あれは中国人だよ」と訂正するのも疲れました・・・。

あと日本人観光客=カメラのイメージは未だに残っているみたいで。
とはいえ、私もカメラでいろいろな写真を撮っているので、その点は否定できませんね。

ただ初めてノルウェーに行った1992年と2016年では、気になる被写体が変わってきました。
ノルウェー語が分かるようになると、文字看板の写真を撮るのが楽しくなってきましたね。

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このvær så godの意味は「どうぞ!」です。
ちなみにその下に置いてあるのは、出版社のカタログ。文字通り、無料でもらえるものなんです。

文字以外にも、「なんか気になる~」とカメラを向ける矛先は・・・。「これ変じゃない?」

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ま、ノルウェー人の「裸好き」は知ってましたが、このオスロ中央駅に掲げられた「おじさんたちのパンツ1枚」の広告の意図は??
こういう風景に出会うと「まだまだ私はノルウェー人を理解できてない・・・」という気持ちに駆られます。

もちろん、きれいだな、おいしそうだなという写真も撮りますよ~。

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このお料理は、ノルウェーや北欧で珍重されている食材が使われていますが分かりますか?

・・・こんな風に、9月の旅行から撮影した写真をセレクトし、トークをするのが・・・
12月の「ノルウェーについて学ぶサロン」になります!

ノルウェーワッフルパーティー~2016年の旅。オスロ・トロムソのよりどりみどり!~」を12月10日(土)に開催予定です。私のオスロ話だけではなく、Yoko管理人がトロムソのかなりレアな場所に赴き、オーロラ個人ツアーに出かけるので、その顛末もお楽しみ!
ワッフルパーティは去年はできなかったので、久しぶりですね~。今回はグランドピアノがある会場ですので、音楽でノルウェー気分も味わえるかも??

募集は開始になりましたので、こちらのURLからサロンの詳細・場所をご確認の上、お申し込みをお待ちしています♪

2016/10/10

楽しかった夜が・・・~オスロ旅行記3 2016~

オスロ滞在中の土曜の夜。
ノルウェー人の友達の家でホームパーティがあり、誘ってもらいました。年代はほぼ私くらいまたはちょい上だったのですが、「病気」ネタで盛り上がるのは万国共通??と心の「ノルウェーメモ帳」に刻みます。

帰りはトラムに乗りました。土曜の夜は、お酒が入った若い男女が多く、かなり賑やかでした。窓の外の景色を見ながらぼーっとしていると。。。。

Billettkontroll!!

という叫び声が車内に響き渡ります。
Billett=チケット、Kontroll=検査ということで「チケット検査、キセル乗車チェック」といった意味になりますね。

オスロの交通局の職員たちが3,4人同時に乗り込んできました。私はukeskort=1週間有効券を持っていましたが、ドキドキしちゃいます。
女性職員が私のところに来たので、カードを差し出します。小さな機械でチェックすると、「このチケットは昨日で有効期限が切れている」と恐怖の言葉。

ひ~~~~!!!

いや、もう心臓バクバクです。というのもキセル乗車に関してはいかなる言い訳も通じず、高額な罰金が課せられると知っていたので。
もう1枚のSuicaに相当するReisekortを差し出しました。ただこのカードは乗車する際に、下の写真のところにパネルタッチをしていないとダメなんですよね。ちなみに写真は地下鉄の駅の物。トラムは車内に同じ機械があります。

ここにタッチ!

ここにタッチ!

「ukeskortがあるから余裕~」と思っていた自分を呪いたくなりました・・・。

女性職員は「これじゃダメ。身分証は?」と聞いてきます。パスポートは盗まれるのが怖かったので携帯していません。
「写真付きのクレジットカードは?銀行の口座番号は?」とたたみかけられます。私のカードはどれも写真がついてません。
女性職員は移民で、ノルウェー語も英語もイマイチでした。
私は「日本から来た観光客で、パスポートは家に置いてきてあり、写真付きの身分証はない。ノルウェーに口座がない」と説明したのですが、観光客がノルウェー語話すのはヘンだよね、と途中から私も低レベルの英語で返します。

ああ。ここでいくらか分からないけど罰金を受けるんだ・・・もう心は鉛のように重く、楽しかったパーティは遠い過去です。
ただ女性職員は、もう1回、私が持っていたreisekortを取り上げました。
そして機械にカードをタッチします。「これからは乗車する際は、毎回、タッチしないとダメ」という訓告を受けて、罰金刑は免れたのです。

Reisekort(左) Ukeskort(右)

Reisekort(左)
Ukeskort(右)

キツネにつままれた気分でした。だってだって、観光客とか知らなかったという言い訳は一切、通じないと聞いていたので。
後で聞いたら、900クローネの罰金だそうです。13円で掛けると11700円!!!!

平和なトラムが悪夢に・・・

平和なトラムが悪夢に・・・

今までBillettkontrollは、地下鉄でしか体験したことなかったのですが、トラムでもやるということが新たな発見です。
さらに誤解だったのですが、ukeskortはただ保持していればいいのではなく、乗車の度にパネルタッチが必要と教わりました。

降りるまでドキドキは続き、ようやく目的地に着いた時は「は~」とため息をついちゃいました。
ドジがドジを重ねて、でもなぜか罰金は免れました。でもこれは例外です~。良い子の皆さんは、ちゃんとチケットを管理しましょうね♪

つづく(ええ~~!!)

2016/10/6

オスロの語学学校訪問~オスロ旅行記2 2016~

前から「他の人はどんな風に外国人にノルウェー語を教えているのだろう?」と興味はありました。
7月のセレクトレッスン「ワーキングホリデー体験談」を聞いた際に、講師のMさんがオスロでAlfa Skolenという語学学校へ通っていたと聞きました。
ここに行ってみようか? オスロ旅行前に見学を申込み、快く受けれてもらえました。


学校のサイトを見ると、たくさんのコースがあり、それだけノルウェー語を学びたいという人がいるのだな~と羨ましいやら、まぁでもノルウェーだから当然?という気もします。

訪問したのは平日の昼間です。
Alfa skoleはオスロの中心地にあり、さすがの私も道に迷わないほど・・・入口はこんな感じです!

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ちなみに入口でまごまごしていると、いかにも「生徒」という人が入っていくので、私も階段を上がっていきます。
受付で来訪をつげると、案内してくれる先生が授業中ということで、しばらく待っていました。さすが語学学校。壁には、名詞や形容詞の活用表などが掲げてあります!

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夢ネットのノルウェー語教室でもこうした表をたくさん掲げた方がいいのか・・・プチ悩みます。
ロビーや学習室にいる生徒はアジア系が多い印象でしたね。
ようやくとても感じのいいSiri先生がやってきました。ありがちなのですが、どうして私がいるのか説明を受けたなかったようなので、簡単に自己紹介し、外国人向けの語学学校を見学し、どんな授業を行っているのかを見学し、いいと思ったらこれから移住や赴任する私の生徒さんたちに勧めたい、と付け足しました。

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こちらの学校は22人も先生がいるそうです!!!ひ~、日本中のノルウェー語の先生トータル数を余裕で上回っています(比較も虚しいですね)。
生徒は約250人もいるそうです!!!ひ~(以下省略)。
受講資格は高校教育を修了している人で、例えばabcから学ばないといけない人は入れないそうです。

念願の授業を見たい!ということで、一番初心者クラスの教室にこーっそり入らせてもらいました。教室にいる生徒は10人~15人くらいでしょうか。

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先生は大きくはっきりした声で、「今日は何日?」と序数の練習をします。
første, andre, tredje…
あ~~、ここから日常会話を普通に話せるレベルまでは道が遠いけど、でも始めないと一歩も進めないんだよね、と目頭が熱くなります(大げさ?)。
先生が質問すると、みなさんは積極的に発言しています。
ノルウェー語を学ぼうとするモチベーションが違いますよね・・・。

他にとても印象に残ったのは、こちらのホワイトボードです!
PCとネットともつながっていて、例えば先生が”Sykepleie“という単語を言えば、Google画像がぱっとひらきます。なので一目でsykepleie=看護師ということが分かる仕組みです。

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あと先生が書いた文字は、なんか自動的に消えていくしくみだったような・・・この辺は写真撮ってないし記憶もあいまいなのですが、でもでも「びっくりした~!」と感心しきりです。

あまり長居するのもアレなので退室し、Siri先生と合流してさらに質問に答えていただきました。
生徒のほとんどは仕事をしている移民、またはノルウェー人と結婚している配偶者だそうです。
国籍別だと、ポーランドが多かったそうですが最近はスペインフィリピンが増えているとか。サマーコースもあるのですが、そこにはイギリスアメリカからやってくる人が多いそうです。

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学校には昼間、夜間コースもあります。「週末は開講している?」と聞いたら「土曜日はやってます。日曜日も開講したことがあったけど人気がなくてやめました」とのこと。
おお、夢ネットのノルウェー語教室は土日が人気です。早く仕事が終わる国の人は週末をレッスンに費やす必要がないんですね~。

さらに驚いたのは「ノルウェー人以外の先生がいること」でした!
まぁ日本の英会話学校にも、英語圏以外にそれこそ北欧人が先生をやっていることがありますけどね。
ノルウェー人の先生は、オスロ大学で「Norsk som andrespråk」(外国語としてのノルウェー語)を修了した人が多く、外国人の先生は母国で修士などを取った人が多いそうです。
図々しく私も働けないかしらん??なんて皮算用をしてしちゃいましたね~。

働いたり、暮らす上で欠かせないノルウェー語。
勉強する場所や方法はいろいろですが、私自身もノルウェー語を教える者、また学習途中の者として、学校の訪問は興味深かったです!
生徒が250人・・・(夢のまた夢ですね~)。

つづく(やれやれ)

2016/10/2

なぜか足がとまりました

オスロ旅行中、このウィンドウの前でなぜか足がとまりました。

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このギターをもったキツネ。。。まさか本物のはく製じゃないですよね?
静かなインパクト、じわじわくるものがあり「これは写真を撮ろう!」とカメラを出したら・・・もう一人、男性がウィンドウの前で立ち止まってしまいました。
その人はどうやら熱心にギターを見ているようで、なかなかこの場を去ってくれません。
数々の恥ずかしい写真を撮ってきた私でも、これを撮っている姿は見られたくない。仕方ないのでギターマニアのふりをして、熱心にウィンドウを覗きつづけます。

3分、5分くらい経過。我慢大会の様相でしたが、ようやく男性が立ち去り、写真を撮ることができました。

なぜか気になるギターときつねの組み合わせ。ノルウェーの街角にはトロールだけではない生き物も、活躍中です。

補足:Facebook経由で、ベルゲン大学のBenedicte先生からきつね=revに関してヒントをいただきました。
「Du, din gamle rev とか。rev = luring で、経験豊富の少しずるい男性に対して使う言い方ですね。」
この表現は知らなかったので勉強になりました~♪ Tusen takk!

2016/9/25

王宮の短冊?~オスロ旅行記1 2016~

たまに美術館や駅と間違えられるノルウェー王宮=slottetはこちらになります~。

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近くを友達と歩いていた時、「あれは何の木?」と近寄りました。まるで七夕の短冊がかかった木のように見えたのです。

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もっと近寄って、吊るされた紙を見ます。
内容からなーんとなく分かってきたことは・・・
この短冊もどきは、「国王夫妻成婚25周年」のお祝いメッセージだということでした!
ちなみに国王夫妻の写真はこちらからご覧になれます。

私は、日本でも七夕の短冊、あと絵馬を覗くのは好きなんですよね~。悪趣味?
今でも鮮烈に覚えているのは、とある地下鉄の駅で見かけた「学会のセクハラがなくなりますように」と書かれた短冊。いろいろな意味でツッコミどころです~。

と話がそれました。「どれどれ」と短冊もどきを覗いていきます。ほとんどが子どもたちが書いた短冊と分かってきました。

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可愛いイラストに添えられたメッセージは「親愛なるハーラル国王とソニア王妃 一緒に元気に暮らしてくださいね」
と8歳の女の子によるものです。渾身のイラスト?

他にも・・・

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「親愛なる国王夫妻 25周年おめでとう! 素晴らしい人たちです!」といったストレートなお祝いが見かけられ、ほほえましい~とさらに短冊探索は続きます。

単にお祝いだけではなく、こんなメッセージを見つけました。

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「ハーラル国王、ソニア王妃へ 私はとても大事なお願いがあります。みんなが自分自身にに満足できること。内面もルックスもです。ファッションの押しつけはやめて!」

かなりの社会派メッセージですね。でもこの短冊だけではなく例えば、

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「国王と王妃へ カールヨハン通りに座っている貧しい人たちを見るのはとても悲しいです。助けてあげてくれませんか?」

としたためたのは9歳の女の子。カールヨハンはオスロのメインストリート。主にロマ民族系の物乞いの人々が座っているのですが・・・。この短冊を見て「直訴」という言葉がよぎりましたね。

こうしたシリアス系とは別に、「むむ?」と思う短冊も散見されました。例えば・・・

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「国王が毎日、おいしい朝食を食べられますように」
5歳の子の短冊です。ほほえましいとも言えますが「なぜ朝食限定?」という疑問もよぎります・・・

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「もっとハンドボールに注目が集まりますように」
下のスマイルマークはハンドボールに似せたのでしょうか?ハンドボールはノルウェーでかなりメジャーなスポーツですが、でも国王にお願いしちゃうんですね!

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「Hei!あなたたちは何か金(きん)のものを持っていますか?」

「え?」と目を疑いましたが、さすが国民に近い王室が徹底している、と感嘆へと変わりました~。

ところでこうした「お祝い・願い事ツリー」はノルウェーで見たことがない、と一緒に歩いていたノル友が言ってました。日本の七夕を誰かが教えてたのでしょうか??

子どもたちのお祝いメッセージは多種多様で、フリーダム!小さい時から、こんなに国王夫妻を身近に感じていると・・・
「国王のスピーチ(性的マイノリティー、移民・他宗教への寛容に言及した内容)が海外で評判になったみたいだけど、あれはごく当たり前のことを言っているだけのことよね。」とさらっと言える大人ができあがります~。いや、聞いた瞬間はびっくりしましたよ!

つづく(1年かかる予定です・・・)

2016/9/22

ライブイラストショー!~オスロ絵本を訪ねる旅 8~

2015年9月19日(土)。この日は快晴で暑いくらいでした。
「子どもの本フェスティバル」を覗いてみようと、街中へ行くと、人がたーくさんいます。
ん??? おお、なんと「オスロマラソン」開催日だったんですね。
それはそれで面白いので、見ていたかったのですが、「フェスを覗かないと~」と会場の一つを訪ねてみると・・・
会場の外には、出張ブックショップとワッフルが楽しめるようになっていました。親子連れが目立ちます。

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さて今日のお目当ては「ライブイラストショー」でした。3人のイラストレーターが登場する程度しか分かってなかったのですが、会場の出版社ホールへ向かいます。
中は、やはり親子連れがほとんど(私だけですかね、写真撮りまくっていた怪しい入場者は・・・)。
イベント司会者は若い女性で、3人のイラストレーターが控えています。

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赤いスカートの女性は、ノルウェーで近年、ベストセラーになっている絵本”Bukkene Bruse på Badeland“のイラストを手がけているGry Moursund(グリー・モールスン)さんです。日本では『3匹のやぎのがらがらどん』で知られているトロールとヤギの民話をモチーフにした絵本なんですよね。

どんなことが始まるのだろう?ワクワクします。
3人の紹介から始まり、まずは子どもたちが「描いてほしいもの」をリクエストします。挙手率はここでもハンパない!
最初のリクエストが、Jens Stoltenberg(イェンス・ストルテンバルグ)で苦笑しました。ノルウェーの元首相です。子どものリクエストとは思えない・・・

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さすがプロ。三者三様のイラストを描いていきます。リクエストタイムが続き、今度は3人が「合作」にトライすることに・・・
描いている間、子どもと同じように身を乗り出し、どんなイラストが完成するか楽しみです!

おお、プロとはこうなんだな~と感心。 子どもたちも大喜び!
今度は、子どもたちが前に出て、それぞれ少しイラストを描きます。その時も「わたし/ボク 描きたい!」の挙手率はハンパなかったですね~。

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ここから後は、プロの出番です。子どもたちが描いた気まぐれなイラストを、それぞれ描き足してイラストに仕上げます。
とにかく感心したのは、3人のオリジナルティ。それぞれのテイストで予想できないようなイラストを描き上げていく過程を目の当たりにでき、感激しました!

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子どもたちの挙手や、コメントは活発でしたが、それは司会が上手だったことも関係があったかな、と思いました。
ちょっと的外れだったり、言葉につまる子どもをうまくフォローし、発言することを自然に促す手腕に感心しきり。
このフェスは出版社の共同主催なので、本職の司会ではなく、出版社のスタッフだと思いますが、印象に残りました。

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大いに盛り上がったライブイラストショー。最終的にはかなりの枚数のイラストが描かれていました。
「絵が欲しい人!」と呼びかけ、たくさんの子どもたちが嬉しそうにもらっています。いい大人の私も欲しかったのですが、パッキングのことを考えて断念。

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前述のGryさんは人気イラストレーターなので、サインをもらいにいく子どもたちがいました。

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会場の外に出ると、やはり出張ブックショップがありました。親子連れで熱心に絵本を見ていますね。
あんなすごいライブイラストショーを体験したら、「もっと絵本を読んでみたい」「自分もイラストを描いてみたい」という気持ちになる子どもが多いのではないでしょうか?

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だいぶ、引っ張りましたが(放置ともいう)、これで「オスロ絵本を訪ねる旅」(2015年)は終わります。
訪れた場所は、全て印象深く、点と線がつながった爽快感がありました。なんちゃって取材に応じて下さった皆さまには心から感謝申し上げます~♪

2016/9/5

子どもの本フェスティバル!~オスロ絵本を訪ねる旅7~

昨年のオスロ訪問は本当にラッキーでした。滞在中に”Barnebokfestival i Oslo“「オスロ子どもの本フェスティバル」が開催とちょうど合ったのです!
子どもの本フェスティバルがオスロで開催されるのは、2015年が初めて。期待は高まります!

かなり遅れて発表された3日間のプログラムを見ると、複数の出版社が協力し、会場もいくつか分かれています。
「う~ん、どれを見に行こう?」と迷いましたが、2014年のNORLA(ノルウェー文学普及協会)主催の「翻訳者セミナー」でちょっとご挨拶したKari Stai(カーリ・スタイ)さんの読み聞かせに参加することに決めました。

会場のGrafillに到着すると、たくさんの絵本をモチーフにしたデコレーションが施されていてテンションUP!

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Grafillは、ビジュアルアーティストたちの組織によって運営されている場所ですが、カールヨハン通りから近くて羨ましい環境です。

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カーリ・スタイさんには当日行きます!と連絡していました。
ちょっとお澄ましポーズで写真を撮ります。

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手に持っている絵本は、代表作の”Jakob og Neikob”(ヤーコブ オ ナイコブ)です。
何に対しても”Ja”「はい」と言うJakobと、何に対しても”Nei”「いいえ」しか言わないNeikobの2人組が繰り広げる珍道中は、もう4冊目まで出版されている人気シリーズ。
さてどんな読み聞かせになるのかな・・・と外を伺うと、お、小雨の中でたくさんの子どもたちが列を作っています。

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会場スタッフに尋ねたところ、小学校2年生のグループだとか。
ようやく中に入ってくると、阿鼻叫喚・・・ま、元気いっぱいですよね。
私は写真が自由に撮れるように後ろで見ていました。

カーリ・スタイさんが話を始めると、先ほどの喧噪が嘘のように子どもたちは静かになります。
スクリーンに絵本を映しながら、読み聞かせは進んでいきます。
後ろに立っていながら、子どもたちが夢中になって物語の世界に入っていくのが伝わってきます。
Jakobがワニに「食べてもいい?」と聞かれて「Ja」と答えてしまい、Jakobたちがワニに食べられていくシーンでは、笑いが起こりました!

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読み聞かせが終わって、カーリ・スタイさんが物語を生み出すきっかけをわかりやすく説明しますが、その間も子どもたちは質問したり、感想を言いたいのか熱心に手を挙げています。女の子、男の子は関係なかったですね。あまりの「挙手率」にびっくりしてしまいました・・・。

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カーリ・スタイさんは子どもたちと接することに慣れているようで、一つ一つの質問を丁寧に真面目に、そしてユーモラスに答えていきます。

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実はこの読み聞かせイベントの後、オスロ中央図書館に行きました(こちらのブログをご参照ください)。その時、児童書部門のアニッケさんに「ノルウェーの子どもたちがとても積極的に手を挙げていて驚いた」と話したら、「でしょ?でもね、私が小さかった頃、今のように気軽に質問なんてできる雰囲気ではなかったのよ。ずいぶん変わったと思う。」と教えてくれました。

ということは、ノルウェーの子どもが元々、積極的というよりも、学校や様々な場面で、積極的に質問や意見を言うことが後押しをしてきたのかな~と想像しました。
大事なのは、子どもたちが安心して発言できる雰囲気を作ること。そしてそれは大人の役割だよね、とぼーんやり考えます。

楽しかった読み聞かせイベントは終わりになり、子どもたちは賑やかに帰り支度を始めます。
カーリ・スタイさんと話したい子どもたちが寄ってきて、うーん、こういう心理は日本もノルウェーも一緒だ、と写真をぱちり。

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子どもの本フェスティバルは、まだ書きたいことがあるので続きまーす。
さて来月のノルウェー出発までに間に合うか???

つづく
(書けばいいんです、書けば・・・)

2016/8/30

ノルウェー相互扶助♪

ノルウェー夢ネットは2000年にスタートしている「老舗」=「古いだけ」なので、「ノルウェー」という検索ワードでうちのサイトに引っかかる確率は高いです。
今まで様々な依頼(悲鳴に近いものも含め)がありましたが、やはり形に残ると嬉しいものです。
例えばこちらの本『世界をめぐるかわいい紙もの』(2012年、誠光堂新光社)をご覧くださ~い。

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表紙の国旗がスウェーデン、デンマーク、アイスランド、フィンランド・・・・ノルウェーがない!とお嘆きの方。
ご安心を。きちんと中には「ノルウェー」のページもあります。

世界の様々な可愛かったり、きれいだったり、ユニークな紙ものを集めた本書は、楽しめること間違いなし。
で、このノルウェーのページに掲載された紙ものはノルウェー夢ネットがたくさん協力しています。
編集者の方から「紙ものがありませんか?」と依頼がサイトに来まして、私とYoko管理人のコレクションを比べると、圧倒的にYoko管理人の方が多いんですよ。
私は結構、物を捨てる方なのですが、Yoko管理人はきちんと保管するタイプ。
なのでページに採用されたのは、ほぼほぼ彼女のコレクションです。

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ということで、ノルウェー相互扶助の一例をご紹介しました♪

2016/8/25

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