気ままに更新しますので宜しくお付き合いくださいね。
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気ままに更新しますので宜しくお付き合いくださいね。
Blog~青木順子が綴る日々雑多なこと~
クランセケーキ♪
ある朝、iPhoneを起動したら「容量が足りません」とメッセージが出ちゃいました。
慌てて、気の向くままに撮っていた写真の整理を始めたのですが・・・ノルウェーワッフルの写真だけで100枚くらいは撮っていたかもしれません。
そんな中、ノルウェーらしいケーキの写真がありました。
Kransekake(クランセカーケ)です♪
kranse=王冠、kake=ケーキという名前にふさわしい形ですよね。
リンク層の間に、ノルウェー国旗があしらっているのも、いかにも「ノルウェー」。
同じ北欧でも、スウェーデンではケーキに国旗はささないのでは?と想像します。
クランセケーキは、ナショナルデーや結婚式、堅信礼などセレモニーに登場するイメージですね。
私はクランセケーキを食べたのは、日本の方が先でした。
何年も前の「ノルウェーについて学ぶサロン」に静岡からの参加者の方が、何度か焼いて持って来てくださったんです。
リンク状になっているケーキを1つ1つ、慎重に取って、段を重ねていきます。
アップルケーキですら、焼けるかひやひやしている私に、クランセケーキは焼ける日は・・・・こないでしょうね~。
God Jul!
アップルケーキとオスロ漫談とノルウェー絵本@ひるねこBOOKS
優しい人っていますよね。
谷中ひるねこBOOKSの店主、小張さんは前回のイベントに懲りず「またクリスマス前にイベントでもやりませんか?」とお声をかけてくださいました。
初回は「ノルウェーワッフルでお客さんを釣りましょう!」と提案し、ワッフルを焼きながらのトークイベントになったんですよね。
さて今回はどうしよう?
そうだ、ノルウェーの昔ながらのデザートといえば「アップルケーキにアイスのっけ」!
Fukuyaの三田陽子さん著『北欧食べる、つくる、かわいいと暮らす』に載っているアップルケーキレシピを参照します。
それまでの実績は3回焼いて、うまく焼けたのは1回だけ。あとの2回は表面が焦げ焦げ~~。
「そういう時はアルミホイルを乗せるの!」と三田さんに教えてもらい目からウロコ・・・・常識だったみたいです~。
12月はバタバタしていて、ケーキを焼く練習ができませんでした。
なのでイベント当日12月18日に賭けます!預かっている猫2匹に妨害されながら、アップルケーキを焼いたのですが、時間が足りないので、出来上がりはきちんと確認できません。とりあえず荷物一式を持って会場へ急ぎます!
・・・11時スタートでしたが、お客さんたちは時間通りに集まりました。
まだカットする前のアップルケーキ。取りあえず「焦げ焦げ」は免れ、写真を撮ってもOK!不器用なのにケーキカット役も引き受け、周りがハラハラしながら切り分けていきます。
かなり助けていただいた記憶が。皆さん「おいしい」と慈愛に満ちたお言葉を下さいました~。
肝心のプレゼンですが「2016年9月オスロ散策」というタイトルで、
・入場制限のある図書館の紹介(10歳~15歳のみが入場可)
・オスロ子どもの本フェスティバル
・気になる人・モノ・こと(様々なランチ風景、高校、タトゥー、その他もろもろ)
の写真などをパワーポイントにまとめて、写真を見ながら解説していきます。
・・・よく「毒舌」「自虐」と評されるトークですが、この日は・・・舌禍事件を起こしたような記憶が。選んだ写真も「え?それいいんですか?」というブツも含まれていました。リアル人形と並びお気に入りの「投げやりコレクション」写真もお見せしました。
プレゼン途中で、スライドが突然、映らなくなってしまったのは「もういい加減にしろ!」と見えざる力の意志のせいだったかも?
もちろん、きれいな写真もお見せしましたよ~。散歩で立ち寄った素敵な屋外カフェとか・・・。
改めて、ノルウェー好きの方は優しいというか慈愛に満ち溢れすぎです♪
「面白かったです」「行ってみたいです」と優しくお声をいただき、恐縮至極です~。
パワポのプレゼンを終えて、持参した”Jeg elsker Norge”という絵本を紹介しました。
何度かSNSでUPしているので、ご存知の方がいるでしょうか?
ノルウェーの19県別に、名所や珍所、出身有名人、名物料理などがカラフルなイラストで紹介されている内容です。
5名の参加者中、3人はノルウェーに行ったことがないということで、絵本に描かれた面白かったりツボになるトピックを紹介を県別にお話ししましたが、近い距離なので「それは何ですか?」という質問や「それ、おもしろいですね」と逆に指摘を受けたり・・・。ノルウェー伝道師冥利に尽きますね~。
あっという間の1時間半!片付けながら参加者の皆さんとお話ししながら、撤収します。
さて・・・来年の3月にもひるねこBOOKSさんでイベントを予定しています(店主・小張さんのお気持ちが変わる場合はご了承ください・・・)。
ご参加くださった皆さま、そしてひるねこBOOKSさん、Tusen takk!
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1月期ノルウェー語レッスン、募集中です!
「初心者クラス」月曜19時は開講見込みです。まだ空きがあるので、ご応募をお待ちしています!
他の曜日・時間帯、異なるレベル、プライベートやスカイプレッスンもまとめてどーん!とお申し込みをお待ちしています♪
http://norwayyumenet.noor.jp/hp/info/norskkurs/norskkursannai.htm
「セレクトレッスン」も同時募集中です!
1/15「超!ノルウェー語入門」(残2)
3/5「ネイティブによる発音練習」(開講決定)
3/18「トロール!絵付け教室と絵本の世界)・・・・応募してください!!!!!
詳細は以下URLをご参照くださいね~。
http://norwayyumenet.noor.jp/hp/info/norskkurs/norskkursschedule.htm
オススメのノルウェー人論!
遅まきながら「限りなく完璧に近い人々」(マイケル・ブース著)を読みました!
実はノルウェー語版を買ってはいたのですが、読破できず・・・日本語版に飛びついた次第です。
マイケル・ブースさんは奥さんがデンマーク人ということもあって、なかなか「完璧ではない」スカンジナビアを描いていて笑っちゃいました~。フィンランドとアイスランド好きの人には「優しい」本です。
結構ノルウェーも皮肉モード全開で描かれているのですが、著者がノルウェーでインタビューした一人がThomas Hylland Eriksen(トーマス・ヒラン・エリクセン)だったのでテンションUP!
ノルウェーを代表する文化人類学者で、著書は多数。私がオスロ大学に留学していた時に、彼は教授だったのですが、大学新聞で「一番モテる教授」として取り上げられていた記憶があります。大学のサイトにリンクを貼りますね。
今、上級クラスではエリクセンの”Et langt kaldt land, nesten uten mennesker“というテキストを使っています。
直訳すると「とっても遠くて寒い、ほとんど人間がいない国」ですが、どこを指しているかはお分かりですよね~。
エリクセンはユーモアと皮肉、そして深い洞察力と愛情をこめて外国人にわかりやすい「ノルウェーとは?ノルウェー人とは?ノルウェー文化とは?」を解説しています。
たくさん取り上げたいトピックはあるのですが、「あ、これがノルウェー人の理想像なんだ」と思ったのが”Allsidighet“という表現です。
直訳すると「包括的な」という意味でしょうか。”allsidige menneske“だと「いろいろな分野をカバーしている人、多趣味な人」のようなニュアンスですね。
エリクセンの文章を引用してみましょう。
「教師や看護師といった職業でも、家のリフォームを自分でこなし、自動車を直し、芝を刈るなどの能力が求められる。著名人のインタビューでは、趣味があることを強調しないとダメ。もし無趣味であれば、ノルウェー語で”fagidiot“(専門バカ)と呼ばれるリスクがあるだろう。(略)それを避けるためにも、allsidighetがノルウェーでは求められ、実際的感覚と豊かな人生が必要となる。」
この箇所をレッスンで読んだ時に「なるほどね~」と納得しました。
日本では、女性著名人に「得意な料理は?」といった質問がいまだに定番で笑えますよね。
ノルウェーではたとえノーベル賞級の人でさえ「趣味がない=専門バカ」と否定されてしまうのだ、と。確かに向こうのインタビュー記事では、男女を問わず家庭の話や趣味の話がよく見かけられます。あと自分一人では電車も乗れないとか発言したら・・・炎上ですかね??
北欧Bookの森百合子さんが、マイケル・ブースにインタビューをしました。
その中で、「印象に残ったインタビューした相手」という質問にトマス・ヒラン・エリクセンを挙げていて「わ~い!」と嬉しくなっちゃいました。
インタビューのリンクはこちらからです!
以前、ノルウェー在住30年以上の日本人にお会いする機会がありました。
「ノルウェー人を理解できたのは、つい最近です」という言葉を聞き、驚きます。ノルウェー人を理解するのってそんなに大変なのでしょうか?
答えはわかりません。ただエリクセンの著書は、迷える外国人にとって、とてもよくできたガイド本だと言えるでしょう。
「ノルウェー人あるある」がたーくさん含まれた本書は、ノルウェー語学習者にとってもオススメですよ♪
ノルウェーワッフルの魅力♡
ノルウェーについて学ぶサロンでは、2006年から。
ノルウェー夢ネット主催ノルウェー語レッスンでは、おそらく2012年くらいから。
ノルウェーワッフルを焼く機会があります。
小麦粉・砂糖・バター・牛乳・卵・ベーキングパウダーと欠かせないのはカルダモン。これだけの材料でワッフルのもとを作り、vaffeljern(ワッフルマシーン)で焼くだけのシンプルすぎるノルウェーワッフル。
他の北欧諸国でもワッフルは食べますが、上にbrunost(ブラウンチーズ)を乗せるのがノルウェーワッフルのトッピングでしょうね。
私とノルウェーワッフルの出会いは、1992年のこと。初めてノルウェーへ旅行した際、ホテルの朝食ビュッフェにワッフルマシーンがあったのです。
最初はよくわからなくて手出しをしませんでしたが、焼いてみて「おいしい!」とすぐに魅力に取りつかれました~。
1995年から留学したカレッジでは、学内でワッフルを売っている女子学生がいました。ワッフルマシーンを持ち込み、焼いて販売していたのです。おそらく誰の許可も取っていなかったと思いますが。1枚10クローネくらいでしたかね。
小腹がすいた時などに、何度か買った思い出があります。
他にも、大きな公園の入り口だったり、人が集まる場所にノルウェーワッフルの屋台が出ている印象でしょうか。
他にも、誰かの家を訪ねて「お茶を飲みながらワッフルでもいかが?」というスタイルは、もう慣れっこです。
作るのも簡単なので迎える方も手軽。お客の側も気軽な気分で楽しめますね。
日本は、まずベルギーワッフルが流行りましたよね~。あの時の「狂騒」ぶりは覚えています!なんであんなにベルギーワッフルに行列したのか・・・。パンケーキ人気の時もそうですが「粉ものの魔力」を感じます。
ベルギーワッフルに比べて、ノルウェーのワッフルは薄くてクリスピー。形もかわいいハート型です。
上にブラウンチーズ、ジャム、rømmeと呼ばれるノルウェーのサワークリームを乗せたり、他にもたーーーくさんのトッピングが可能みたいですね。
ノルウェー語レッスンの時に、1つのクラスで最低1回は出すようにしているので、私はレシピを少し変えたりします。
ちょっとヨーグルトを混ぜてみたり、はちみつを加えてみたり、薄力粉と強力粉を混ぜてみたり。小さなアレンジですが・・・。
こんなシンプルなワッフルでも、カルダモンの香りとともに焼き立てのものは、ほぼみなさん喜んで下さるので嬉しいですね。
ラウンチーズの魅力にはまる方もいらっしゃいます。
そういえば、ノルウェー語レッスンでワッフルを出しているという話をノルウェー人の友達にしたら「ノルウェーワッフルといえばSjømannskirken(海員教会)というイメージ」と言われました。元々、海員として海外に出ることが多かったノルウェー人を支えてきた海員教会は「ノルウェーの味=をワッフル」を各国の教会で提供して、もう150年になるそう。
サイトを見ると「世界で一番のワッフルレシピ」を毎年、募集していま~す。
https://www.sjomannskirken.no/vaffel/
明日のノルウェーについて学ぶサロンでは、ワッフルパーティをやりますが、応募の出足が早かった~!!
今までのワッフルパーティでは「ワッフルが食べたかった」というそれしかない!という受講動機の方が多くて、改めてこのノルウェーワッフルの魅力について考えちゃいますね。
さて明日のワッフルパーティはどうなるのか?
何回もやっていますが、いまだに緊張します!
実用的だけど間抜けなノルウェーの鼻洗浄器!
とある朝、とあるTweetに目が留まりました。
フィンランド語のシルック先生が「風邪予防にはこれ!」と鼻洗浄が簡単にできる不思議な道具をUPされていたのです(RTしてくれたフィンランド大使館に感謝~!)。
ほほ~、この「鼻洗浄をするのに便利な道具はノルウェー産??」。
確かにこの形、ノルウェー人の家で見覚えが・・・。まさかあれがこれだったとは!!
このTweetは深く心に刻まれました。
私自身、ノルウェー語レッスンをしているので「喉は大事な商売道具」。ちょっとの外出でもイソジンうがいと手洗いは欠かせません。
ただ、以前から「鼻洗浄」には興味がありました。
ノルウェー語講師よりさらに仕事に穴があけられない芸能人の何人かがテレビで「やっぱり風邪予防には鼻洗浄。痛いけど、慣れれば平気」と発言するのを何度か見ていたのです。
心惹かれますが、痛いのはカンベン。と何年も放置してました。
そんな際にシルック先生から「福音の声」。これはもうノルウェーの鼻洗浄器を入手すべし!と行動にうつります。
そもそもこの道具は何という名前なのか・・・Google Norwayで検索を始めました。
鼻がneseだから・・・いろいろneseで単語を入れて「あった!」と見つけたのが、neseskyllerという単語。画像検索すると、こんな感じのトレビアンな写真が続々と見つかります~。お宝を見つけた気分でした。
近い時期にノルウェーへ行く知人に、薬局のサイトに載っているサイトを送って「買ってください」とお願いします。
そして先日、このnesesskyllerをいただきました~(お土産でいただいちゃって恐縮です)。
箱を見て感動!中身を見て感動!帰宅後、箱にプリントされた利用法イラストを参照して実際に、鼻洗浄をしてみました。
水に付属のスプーン一杯の塩を入れて、片方の鼻の穴に先端を押し当てて、水を流します。洗面台の鏡に映る私の姿は・・・・間抜けでした~。
痛くはないです。水泳した時、鼻に水が入った感覚を思い出しました。
チョロチョロチョロ・・・・水はローマの噴水のように優雅に鼻の穴から鼻の穴へ流れていきます。
事前にYoutubeで使い方の映像を見ていたので、「これで大丈夫!」と確信はありました。
Youtubeの映像は役立ちますが、間抜け感はぬぐえません・・・。ご機嫌なBGMも効果的です。
https://www.youtube.com/watch?v=fhkYhLbO29I
使用後は、まさに鼻がスッキリ!
私は鼻炎、アレルギー、花粉症などに悩んでいませんが、でも「汚れていたものが洗浄された」感はありました。
これでさらにノルウェージャンマイレージを貯めた気分です!
素敵な北欧風ライフスタイルの小道具としても、いかがでしょう?
補足:鼻炎に悩む生徒さんに使ってもらいました。詰まったところが途中から水が流れ落ちるようになり「痛くなくてスッキリしました!」と喜んでいました。効果はあります!
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2017年ノルウェー語レッスン絶賛募集中です!「初心者クラス」は土曜16時と月曜19時の枠で待機者がいらっしゃいます。
他のレベルの方、プライベートやスカイプもお気軽にお申込み・お問合せをお待ちしています!
ノルウェー語レッスン告知・お申込みページ
http://norwayyumenet.noor.jp/hp/info/norskkurs/norskkursannai.htm
セレクトレッスンですが、「超!ノルウェー語入門」(1/15)は、90分でノルウェー語の基礎の基礎がわかるお得なレッスン!
「ネイティブによる発音練習」(3/5)は、日本人が苦手なノルウェー語の発音をアーレン先生がリラックスしたムードで教えてくれるレッスン!
「トロール!~人形の絵付教室から絵本の世界まで」(3/18)は、自分だけのトロールづくりにトライするレッスンです。
セレクトレッスン告知・スケジュールページ
http://norwayyumenet.noor.jp/hp/info/norskkurs/norskkursschedule.htm
2017年1月期ノルウェー語レッスン募集中!
もう来年の話をしても鬼は笑いませーん。そこまで2017年は迫っています。ひ~。
先日、ノルウェー語レッスンの生徒さんから「本当に息を吸うんですね~」と驚かれました。ん?
私と発音レッスン担当のアーレン先生が会話している時に、あいづちの息を吸っていたので「おお、これがアオキ先生の本に書いてあった息吸いなんだ」と体感できて喜んでいました!こんな「ささいなこと」にも、喜んでくださるなんて・・・いくらでも息を吸いますよ~。
というように、生徒さんからの指摘・意見・感想は「どっぷりノルウェーにつかっている」私には新鮮です!
ノルウェー語レッスンの告知ページにも書いてありますが、全てのクラスでノルウェーで出版されたテキストを使い、レッスンを行っています(特別にこのテキストが読みたいというリクエストには個別に応じています)。
ただ読むだけではなく、センテンスや単語に隠された意味や背景などを説明するように努めています。ノルウェー語を学ぶことを通じて、ノルウェーの歴史・文化・社会・風俗・国民性もろもろも知ってほしいからなんですよね。
ノルウェー語の生徒さんから「旅行中、看板が読めるようになって嬉しかった」「映画のセリフが少し聞き取れた」「メールでノルウェー語を使ってみました」などなどお聞きすると「Flott!」(すばらしい!)とパチパチ拍手しています。
言葉は道具に過ぎないのかもしれませんが、なかなか道具を使いこなすのは大変。
独学では限界があるので、少しでも「(ノルウェー語およびノルウェー人の)トリセツ」代わりになりたいと思いながらレッスンをしています。
あと、ノルウェーでは英語が通じる=ノルウェー語は学習不要説について。
確かに、一理あります。
ただ現在、仕事で関わりのあるノルウェー人が英語ができないという理由で受講されている生徒さんがいます。なので、100%、英語ができるとは限りません。
さらに、英語はできるけれども「あなた(=Aoki)がノルウェー語を話してくれて嬉しい」という言葉は今まで何度も耳にしました。
そういう感想を聞くと、「よし!」という気になっちゃう単純さが学習のモチベーションになります。
来期のセレクトレッスンのラインナップにもご注目ください♪
実は、とある生徒さんに「次はどんなセレクトレッスンがいいでしょうか?」と相談を持ちかけているんです。そこから「ノルウェー人とニットカフェ気分」が誕生しました。で、その生徒さんとお話ししながら「トロールの絵付けは??」と話が進んだんですよね。
ほら、ダーラナホースの絵付けってよくワークショップがあるじゃないですか。
トロールは「かわいくない」だの「なんであんなのがお土産屋に大量に並んでいるんですか?」など散々です・・・。Stakkrs=かわいそう!
そこでトロールを自分風に絵付けをして「世界に一つだけのマイ・トロール」を作ろうという背景から誕生したのが、新規レッスンの「トロール!~人形の絵付教室から絵本の世界まで」(3/18)なんですよ。ぜひ2017年の初春に、自分へのご褒美にマイ・トロールはいかがでしょう?
他にも「超!ノルウェー語入門」(1/15)は、90分でノルウェー語の基礎の基礎がわかるお得なレッスン!
「ネイティブによる発音練習」(3/5)は、日本人が苦手なノルウェー語の発音をアーレン先生がユーモラスに教えてくれるレッスン!
があります。
以下の関連URLで内容詳細をご確認の上、お気軽にお申込み・お問合せをお待ちしています~。
ノルウェー語レッスン告知・お申込みページ
http://norwayyumenet.noor.jp/hp/info/norskkurs/norskkursannai.htm
セレクトレッスン告知・スケジュールページ
http://norwayyumenet.noor.jp/hp/info/norskkurs/norskkursschedule.htm
ノルウェー流に近づく魔法の言葉♪
「この人たちは、子どもを保育園へ迎えに行くために生きているんだろうか?」自問することしばしばです。
ノルウェーの親たちは男女を問わず「保育園へ迎えに行かないと!」という言葉とともに、目前から消えていくことが何度もありました。
もう少し子どもが成長すると「今日はスイミングスクール」「明日はサッカーの試合」「明後日はダンスの公演」「来週はスキー旅行」などなど。
子どもたちの活動をサポートするために予定が組まれていきます。
これらの行為とともに、頻繁に耳にする単語が”Prioritering“(プリオリテーリング)「プライオリティー、優先順位」です。
日本でも特にビジネスの場において「優先順位をつけましょう」は見聞きする言葉かな、と思うんです。
ですが、ノルウェー語のprioriteringと日本のプライオリティー&優先順位は「言葉に込められた本気度」が違う気がするんですよね。もしくは「熱量」。
prioriteringの方が気合入ってます~。
どんなことにprioriteringを置くのでしょうか?
7月は1か月近くの休みを取るため、その前週くらいから豪快に(時に乱暴に)仕事を片付けていく(または放置)。
16時に帰るため、メールは必要最小限度の文字数にとどめる(または返信しない)。会議も短く(または出ない)。
家族と過ごしたいから、週末はできるだけ働かない(金曜の午後からリラックスムード開始)。
大事な項目がありました。
金曜や土曜のパーティやパブでは思いっきり飲んで騒ぎ、あわよくば素敵な人を見つけてアプローチ!
こういう場では、飲酒行為が何よりもprioriteringのトップに来ますね。
今ではこうした態度に慣れました。あ、例のprioriteringってやつね、と。日本でこれを同じように実践したらどうでしょうか?
ノルウェー人たちはこのpriotiteringを大事にしているから、彼らを説得する時に便利なんです。
「私のprioritetingでは・・・」とメールで書いたり、話したりすると「OK」となります。まさに魔法の単語!
・・・ということを在ノルウェーの日本人の友達に話したら「確かにそうかも!」と納得してくれました。
彼女の職場でもこのprioriteringという単語を使えば、ノルウェー人は理解してくれる、と。
私は在宅ワーカーで、よく並行していくつかのことをやっています。頭の中で「ええっと、どれをprioriteringしなくちゃダメ?」と考えをめぐらせています。
目標は0時前就寝!7時間睡眠死守!食事3回摂取!でしょうか。週1掃除・洗濯!ピラティスのレッスンも毎週行きたいです!
さらに1年に1回はノルウェーに行くこと!
日本人は「断捨離」が好きですよね。でも仕事や生活の優先順位をつけるのがズルズルで、ノルウェー人ほどの潔さに欠けるかも(←ワタシもです!)。
ということで、ノルウェー人に近づくためにprioriteringをつけることをお勧めします~。
(でもやりすぎるとまだ日本社会では「異端」扱いされてしまうので、マイルドに始めたほうがいいでしょう~)
どうしてもノルウェー語を話そうとしなかったフィンランド人のお話
むかし、むかし・・・もう13年ちかく前のお話しです。
複数の国にまたがる研究調査プロジェクトで、ノルウェー在住のフィランド人と接する機会がありました。
その時点では、フィランドに行ったことはなく、かの国についてあまり知識はありませんでした。
そのフィンランド人研究者は、真面目で優秀な人でした。
ただ、不思議だったのは「ノルウェー語ができるのに、どうしても話そうとしなかった」ことです。
私は英語よりノルウェー語で話しかけても、あくまでも英語でコミュニケーションをはかろうとします。
ノルウェー語ができない人が混じっていれば普通の行動ですが、ノルウェー人・私・彼女の3人の時でも英語を使っていました。
「じゃあ本当は、そのフィンランド人はノルウェー語ができなかったのでは?」と思っちゃいますよね。
でも、私とノルウェー人がノルウェー語で会話していると理解していましたし、さらに私が英語に詰まってノルウェー語で話しかけると内容は分かってました。
あとごくわずかですが、ノルウェー語を話してくれた時もあったのです。
そのノルウェー語は十分に上手なレベルでした。
当時、彼女の「かたくななまでのノルウェー語拒否」が??状態。あまり理解できなかったんですよね~。
それほどノルウェーが気に入っている様子に見えない。オーストラリアに移住する、といったことは嬉しそうに話していたので「もしかしてノルウェーアレルギー?」と推測しました。
それならば、わかります。
ノルウェーにいる間は「ノルウェー語を話さないと損!」とがっついている私ですが、それでも「ノルウェー語、お腹いっぱい」状態になったことは数知れず・・・。
せっかくノルウェーにいるのに、ノルウェー語に疲れちゃった~、もういいよ~と耳も口も頭も心も拒絶しちゃうんですよね。
特に留学中は、時と場合に応じて観光客に思われた方が楽かな~という状況では「英語で話した方がいいかも」と判断した時がありました。
フィンランド人は、ルックスでノルウェー人と思われるだろうし、当然みんながノルウェー語で話しかけてきたでしょう。
それが平気だった時期を超えて「ノルウェー語、Nei Takk!」になっちゃったのかな・・・?と仮説の仮説です。
今でも、オーストラリアに住んでいるのか?
それとも「やっぱり北欧がいい」と戻っているかも?
ノルウェーに一定期間、滞在している時は、日本を美化してしまう。日本にいる時は、ノルウェーのいいところも悪いところもよく思えてしまう。
私だけでしょうか、そんな心理になるのは。
・・・昨夜、このノルウェーの絵本に描かれた「フィンランド人」を見て彼女のことを思い出した次第です。
おしまい
ノルウェーLOVEなヴィンテージ食器♪
不定期の「ビジュアル強化ブログ」です~。
こちらをご覧ください。
ブーナッド=民族衣装を着た男女とNorgeという文字のプレート。もうノルウェー愛に溢れてますよね~。
これはFiggjoというブランドのヴィンテージで、Fukuyaの美人店長、ミタさんからいただきました♪ もらった瞬間「ええ??この後、とんでもない額の請求書来ませんよね?」と念押ししたくらいサプライズでした。いや、ここだけの話、ミタさんは「ノルウェーには興味がないんだよね~」と嬉しそうに言うんですよ~。でもお気に入りの作家にノルウェー人がいるので、きっとシャイで愛情を表現できないんのかも?とかなり都合よく解釈しています!
マグカップは、以前、Fukuyaさんで買ったもの。プレートとお揃いになって、嬉しさUPです。
こちらのマグカップはノルウェー語レッスンの際に、使っていますが、生徒さんから「いいですね~」とすかさず反応があります。
「ノルウェー相思相愛」の幸せな関係です♡
詩とテレビの相性は?~オスロ旅行記4 2016~
帰国前夜の日曜日。たまたまつけたNRK2のテレビ番組に「ん??」と目が釘付けに状態に。
男性が、詩を朗読しています。まさかポエトリー・リーディングをテレビでやってる?
さすが国営放送。日曜のゴールデンタイムに、こういう番組をやっているのね、とおかしくなりました。パッキングしながら、テレビをつけっぱなしにしていましたが、次から次へと詩が朗読されたり、現代や昔の詩人の紹介をしたりと番組は終わる気配はありません。
気になってテレビ欄で確認します。「ひ~~!!」目を疑いました。この番組、18時~23時まで放送・・・5時間も詩の番組をやるんですか??
はい、やってました。”Dikt og Forbannet løgn” (「詩とひどい嘘」イプセンのペール・ギュントにある有名なフレーズ)という番組です。
最初は「ぷぷ、公開ポエトリー・リーディングか~」と笑ってましたが、留学時代に勉強した詩や詩人が紹介されていくにつれ、どんどん番組に惹きこまれています。
5時間も詩の番組ということで、合間合間に工夫が見られました。例えば、ヒップホップグループや男声合唱団に詩を歌わせたり・・・
あと男性2人の司会者が「あなたの詩を番組にメールで送って下さい」と呼びかけたり・・・・いやいや、ノルウェー人は詩を書けるからすごい数が来るよ!と焦ります。
まぁ考えてみれば、日本でもEテレで短歌や俳句番組を放送しますよね。ただ違いは「放送時間帯」と番組の「予算」でしょうか。
ここで見覚えのあるお顔が画面に登場します。メッテ・マーリット(Mette-Marit)ですね。ノルウェーの皇太子妃です。
国民的詩人André Bjerke(アンドレ・ビャルケ)の詩を、南ノルウェーの方言で朗読。薄々は勘づいてましたが、この番組の並々ならぬ「気合」が伝わってきます。
他の企画として、オスロやベルゲン、スタヴァンゲルなどの町で、人々に「どんな言葉の詩を書いてほしいか」かのインタビュー映像が流れました。
tro(信じる)、fred(平和)、rettferdighet(公平)、mørkt(暗闇)などバラバラの単語を、街行く人は挙げていきます。
スタジオにいる若手の詩人たちが、30分くらいの時間内に、それらの言葉を使って詩を創作するという試みでした。
笑点より難しい!生放送だし放送作家いないです。
若手詩人の顔が、栗原類に似ていると思って写真を撮ったのですが・・・
帰国後「髪型しか似ていません」と切って捨てられました・・・。いや、角度によっては似てたんですよ。
正直、完成した詩によって感心したり「もっといい詩ができないのかな?」と生意気にも思っちゃいましたが、詩のライブ感は十分に伝わりました。
外出していたアウドさんも帰宅し、一緒になって視聴。画面には再び、見知った顔が映ります。絵本作家・詩人のグロー・ダーレ(Gro Dahle)さんです!
トレードマークのツインテールに、全くの普段着。さて、彼女に与えられたミッションは「詩の創作教室」でした~。
MCたちが生徒役になり、まずグローさんが「お互いの舌を手で触ってみて」と言います。当惑する生徒たちですが、素直に触りあってました。
「その匂いは?感覚は?何を思い出す?」とグローさんは尋ねて、2人はいろいろな言葉を発していきます。
それを「いいわね!とってもいいわよ!」と彼女は紙に書き取って、どんどん言葉をつなげていきました。
誉め上手、励まし上手のグローさんのリードにより、最後には即興詩が完成~!!MCたちも「まさか詩がこんな風にできるとは」と感動してました。
「詩は自由。詩は自分のもの。ただ書けばいいのよ」とグロー・ダーレさん。
『パパと怒り鬼~話してごらん、だれかに~』で仕事をご一緒したので、作品はもちろん彼女からもらったメールまでもが「すごい、詩になっている」と感心したことは何度もありました。
全く予備知識がないまま見始めた番組ですが、まるでベストテンのような趣向が最後に待ってました。
「ノルウェーで最高の詩」を選ぶという無謀な(!)企画です。
あらかじめ6つの詩が、審査員により絞り込まれていたようです。詩人と詩を紹介する映像が流れます。
ちなみに6つの詩は以下の通りです。
- Halldis Moren Vesaas(ハルディス・モーレン・ヴェーソス)作 ”Ord over grind“(1955年)
女性詩人として唯一のノミネート。夫とともに創作活動に励む。「ノルウェーで最も美しい愛と孤独の詩」と評される。 - Tarjei Vesaas(タルエイ・ヴェーソス)作 ”Innbying“(1953年)
Halldisの夫。小説も数多く出版し、北欧文学賞受賞。この詩は美しい愛の詩として知られる。 - Arnulf Øverland(アルヌルフ・オーヴェルラン)作 ”Du må ikke sove” (1937年)
早い時期から反ナチス活動を行い、この作品もナチズムの台頭を警告する詩として、広く知られている。 - Olav H.Hauge(オーラヴ・H・ハウゲ)作 ”Kvardag” (1966年)
ハルダンゲル地方でリンゴ農家をしながら詩作を行った詩人。幼少から年を重ねる過程の日常についてを、短い言葉で表現。 - 同上の”Det er den draumen“(1966年)もノミネート。タイトルの”draum”=夢についての短い詩。葬式、結婚式、堅信礼でよく暗唱される。
- Sigbjørn Obstfelder(シグビョルン・オブストフェルデル)”Jeg ser“(1893年)
ノルウェー最初のモダニズム詩人と呼ばれる。詩では、孤独、不安、そして”異邦人”のような感覚が表現された。
これらの詩をいろいろな俳優がイメージ映像とともに朗読するのですが、感動的でした!
留学時代の古ーい記憶が甦ってきますが、アウドさんは「全部の詩が暗誦できる」と余裕の表情。やっぱり詩が大事な国なんだな~と納得です。
興味深いのはノミネート作品のうち、ニーノシュクで書かれた詩が4つを占めたんです(ノルウェー語にはブークモールとニーノシュクという公用語があり、ニーノシュクはマイナーな方)。よくニーノシュク擁護派は「ニーノシュクこそ詩的で美しい」と言っていたな~とぼんやり思い出します。
視聴者からの投票を呼び掛けますが、きっと多くのノルウェー人が投票したことでしょう。
いよいよ発表の瞬間・・・緊張が走ります!
「ノルウェー最高の詩」は、”Det er den draumen“が受賞しました~。Olav.H.Haugeの未亡人Bodil Cappelen(ボーディル・カッペレン)が舞台に上がります。
彼女について私は何も知りませんでしたが、アウドさんが説明してくれます。
何でも、Bodilさんは画家であり、結婚はしていたけれどもOlav H.Haugeの詩に文字通り「恋をして」、詩人と文通を開始。2人が実際に会うことができたのは、文通をしてから4年もかかったそう。「あの当時はね、そういう時代だったのよ」と感慨深そうにアウドさんは言ってました。夢が叶って、OlavとBodilは一緒に暮らし始めたのです。
Olav H.Haugeは、日本人とも縁があります。彼は漢詩に影響を受けたことが有名ですが、俳句にも興味があったということを後に知りました。
オスロ大学の図書館で、彼のことを調べている時に「昔、オスロ大学に留学した日本人がOlav H. Haugeに俳句を教えた」という文献を見つけたんですよね。いくらノルウェーは小さな国とはいえ、すごいなぁ、同じ留学生でも私とはすごい違いだなぁ、と感嘆した記憶があります。
5時間に亘る詩の番組は、改めて「詩の持つ力とテレビの可能性」を感じましたね。思いもかけない帰国前の思い出になりました~。
帰国後、ノルウェー人の知人と「詩をテーマに、あんなに大作番組を流しちゃうのはすごい!」と盛り上がりました。
以前のブログでも、ノルウェー人と詩の関係を書いていますので、ぜひご参照ください♪
(「詩が身近にある暮らし」、「子どもからのプレゼント♪」
詩心がない私でも、夢中になって最後まで観ちゃいました「詩の大作テレビ番組」。
ますますノルウェー人と詩の距離が縮まりそうです♪
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