ノルウェー不動産広告の頻出単語!

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ご多分にもれず、うちのポストにもたくさんの不動産広告が入ってきます。
ラジオで、近年の不動産広告が「ポエムになっている」と分析した人がいましたが、ホント、もう一種の「文学」に達しているコピーが躍っていますね~。
(うちの近所はやたら「文豪が愛したエリア」を強調していますが、最近の文豪は住んでいないような・・・?)

で、ノルウェーの不動産広告です。
かの地の不動産広告も、いかに「魅力的であるか」をアピールしている点では違いがありませんね。
ということで、「不動産広告でよく使われる言葉」を特集している記事から、ちょっと探ってみましょう(Aftenposten紙、2015年3月13日)。

不動産業者への取材からこんなことが明らかになっています。
「時代遅れな単語」として挙がっているのは・・・”Fantastisk”「すばらしい」です。
他にも”meget attraktivt”「とても魅力的」も時代遅れの烙印が押されています。
これらの表現に比べて”oppusset”「リフォーム済」の方が牽引力があるそうな。より具体性が感じられますね~。

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同じ記事に、「不動産広告でよく使われる形容詞トップ10」が掲載されていますので、引用しますね。

1.stor 「大きい」
2.solrik 「太陽がさんさん」
3.lys 「明るい」
4.barnevennlig 「子どもに優しい」
5.nyere「より新しい」
6. romslig 「ゆったりとした」
7.innhodsrik 直訳すると「内容が充実」なのですが。。。
8.sentralt 「中心に」
9.moderne 「モダンな」
10.ny「新しい」

という結果です!
トップは何と言っても「大きい」。著名な言語学者、Finn Erik Vinjeは「大きいことは必ずしも優先順位がトップではないが、惹きつける力があるのは確かだ。たくさんの広さを手にすることを謳っているのだからね」と分析しています。
都市部を中心にどんどん不動産価格は上がっています。以前では考えられないような「狭い」物件が、高値で売られていて驚いてしまいます。
収納に悩まないノルウェー人、と思ってましたが、都市部ではそうも言ってられないようですね~。

内覧中

内覧中

2位、3位、4位の単語に「ノルウェーらしさ」を感じるのは私だけでしょうか?
秋から冬へと暗いノルウェー。少しでも太陽の日差しや明るさを求めるのは、ごく自然なことでしょう。
さらに「子どもに優しい」という単語も、子どもと過ごす時間をとても大事にするノルウェー人の心理にアピールするのだな~と納得です。

逆に「昔のノルウェー的価値観とは違う?」と感じたのは、5位と10位の「新しさ」を強調する単語です。
古くてボロボロの中古物件を買って、せっせと自己流にリフォームするのが大好きなノルウェー人。
ですが、「新しい」ものに惹かれるようになったのでしょうか?
リフォーム自体が面倒になっているのか、それとも様々な国籍の移民が増え「新しさ」に価値を見出すのか・・・すべては推測の域です。

8位の「中心に」は立地ですね。
中心地に近い方が人気があるのは明らかでしょう。中心地に近くて子どもに優しい物件は、なかなか難しそう??

高級住宅地の物件

高級住宅地の物件

・・・ということで、日本もノルウェーも物件探しには、何を優先するかを決めないとダメでしょうね。
あと不動産広告は「いいこと」しか書いてありません!自虐好きなノルウェー人でも、そこはわきまえてます!

ご参考までにたくさんの不動産広告が載っているサイトを貼っておきますね。オスロの「分譲物件」です。

http://www.finn.no/finn/realestate/homes/result?areaId=20061

妄想物件探しはいかがですか?
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