オイサン(oisann)の呪縛

Wow!oops!Ouch!
・・・英語の間投詞は、しばしば海外帰国子女が口にしがちなフレーズとして知られています。
つい自然に出てしまうのでしょう。ただ日本では、英語ができるのは羨望とともに「妬み」の対象ともなるので、「海外かぶれ!」と言われてしまう一面もありません。
本当にお気の毒です。英語圏に滞在したがために、いわれなき迫害を受けるとは・・・(話、広げすぎました)。

私はノルウェーに留学し、ノルウェーに関わる仕事を20年近くしていながら、どんな影響を受けているでしょうか?
日常生活で、ノルウェー語の単語がポロっと出てしまうなどということはありません。英語と違い理解できる人が少ないので、やっても「変人」の烙印を押されるだけです。

ですが・・・この単語だけは・・・なぜか身についてしまい、ホトホト困っています。
それは、「Oisann」(オイサン)という間投詞。これと非常に似ているoj/oiについては、サイトの「ひとことノルウェー語講座」で取り上げましたので、よろしければご一読ください♪

オイサン・・・・「男オイサン」のような響き。
驚いた時に使いますね。意味は「びっくりした!」でしょうか。

Oisann!

Oisann!

昨夜、牛乳を温めた後、カップごと落してしまいました。瞬時に「オイサン!!」という単語が響きます。
言った後に「ああ~~、またoisann出ちゃったよ~」と後悔です。1人の時はまだしも、人がいる時に「オイサン!」と叫んだ時のバツの悪さ・・・。
しかもドジ連発なので、オイサンの使用頻度が高いですぅ。

ノルウェー語の単語はたくさんあるのに、なぜ「オイサン」oisannだけが、憑依していまったのかはナゾです・・・。
ノルウェー帰国チームの皆さんに、「Oisannがポロっと出ちゃいますか??」とアンケートしたいですね~。え?ワタシだけ?

ムンク展図録

Munch=ムンクはノルウェー出身の画家です。「北欧」と一緒くたにしないでくださいね、ノルウェーです!
ムンクの絵は、オスロのナショナルギャラリーで鑑賞する機会が多く、ある程度の知識は持っていると思っていましたが・・・。
甘かったです!自分の知識なんてうっすいなぁ~と思い知るきっかけは・・・
1993年に出光美術館で開催された「ムンク展 The Frieze of Life」の立派な図録を日本グリーグ協会事務局長の田邉英利子さんから頂いたお蔭です。

では「叫び」三位一体をご覧あれ!!

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こちらの図録を見ると、100点近い作品が出展されたことがわかります。
ひや~、こんなにたくさんあの絵もこの絵も。。。と驚くばかり。
そして寄稿陣も豪華です。ムンク美術館キュレーターの解説に「Aftenposten」とか「Dagbladet」とか現存する新聞名を見つけてなぜかにんまり。
また監修を務めた千足伸行さんの同時代のヨーロッパ美術史との関連づけた解説も載っており、次にムンクの絵を観る時には違う点に注目できそうです。

物を持たない生活も素敵ですが、やっぱり資料は大事ということも思い知りました~。

ノルウェー語レッスン忘年会!

「頼りない人間は、ちゃんと周りが助けてくれるようにできている」を実感したのは、年末に開催した「ノルウェー語レッスン忘年会」でのことです。
ここでいう頼りない人間=ワタシであり、周りの人=生徒さんたちです!

実はノルウェー語レッスンの忘年会を催したのは初めてでした。
ある料理上手な生徒さんが、「ノルウェー料理を作るので忘年会をやってみましょう!」と申し出て下さったのです。
・・・ということで、私がしたことと言えば会場のセッティング、ビンゴの準備、シュリンプの解凍くらいだったのです。
当日、お料理生徒さんはたくさんの食材やお料理を持って到着。さらに「はい、これも」ときれいなお花を買ってきて下さいました。
早速、Fukuyaで買ったFiggjoのビンテージ花瓶にお花を入れると、「きれい!」と声が上がります。

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そこからお料理生徒さんはてきぱきと持参した料理を温めたり、容器に移していきます。そしてテーブルに並べている最中に、どんどん生徒さんたちが到着してきます。テーブルを見ると「わ~、すごいお料理ですね!!」と感動の声。はい、私も感動しました!!

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お料理生徒さんはノルウェーのレシピサイトを参考に作ってみたとのこと。
赤ビーツや紫キャベツも、もちろん自作。やはり自作のレバーパテがリンゴンベリージャムと一緒に魅惑的に鎮座しています。クッキーも手作り!

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会場の関係で参加人数は全部で9名でした。発音練習でお世話になっているJack先生も登場~。ビールを持参しています!

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スパークリングワインで「Skål!」と乾杯しました!皆さん、お料理を次々と取っていきます。
私は「主催者」という立場を忘れ、遠慮せずにお料理をお皿に並べます♪
お料理は「うう~」と感涙モノで、皆さんも「おいしい」とおっしゃって下さって「やっぱりお料理生徒さんすごい!」と安堵しました~。
Jackも「懐かしい味~」ととても喜んでいました!

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違うクラスの生徒さんたちは「初対面」の方が多いので、自己紹介をしていただきました。こちらの方は生徒さんのお友達で、ぷちとりにも参加して下さったいた方ですが、「ノルウェー愛」は無言でも伝わってきましたね~。「着ていく機会があって良かったです」とご本人の弁。思わず「どちらで買ったんですか?」と聞いちゃいました。

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ノルウェー語版の『アナと雪の女王』やノルウェー人がこよなく愛する『ピンチクリフグランプリ』(原題:Flåklypa)のDVDを流しました~。ノルウェーよりも「ノルウェー度が高いスポット」だったのでは??と思っちゃいましたね。

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途中、ビンゴゲームをやりました。ビンゴ役の司会は初めてです。数字は「まずノルウェー語、それから日本語」式で読みあげました。景品は袋に入れて、床に置き、ビンゴになった生徒さんから中身は見ないで持っていく方法です。最初にビンゴ!となったのはお料理生徒さん。ノルウェーミニ国旗や鉛筆をゲットされ喜んでいました!

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その後はなかなかビンゴが出なかったのですが・・・あ、そういえば「リーチ!」というルールはノルウェーではないそうです。Jackが「日本に来て初めて知った」と言ってました。さて公式ルールはいかに??

ノルウェーの絵本やCD、スープの素やキュッパグッズなどが景品だったのですが、とりあえず喜んでいただき良かったです!!

絵本をきっかけに部屋の本棚を皆さんにお見せし、特にイラストレーターの生徒さんは熱心に眺めています。Jackも「この本はとてもクラシックで・・・」とみんなに説明してくれました。なんて勉強熱心な忘年会なんでしょう~。

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Jackは最初にコーヒーを飲んでいたのですが、持参したビールも同時に飲むという不思議な飲み方を披露・・・そして段々、「一人北欧男子トーク」の様相になっていきました~。彼はスウェーデン人の友達が多いので「ノルウェー語では○○という単語があるけど、それをスウェーデン人に言ったらバカにされた」ってエピソードが出てくる出てくる・・・。生徒さんたちに自虐トークを展開していきます。困ったな~(でも爆笑してました!)

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時間はホントあっという間で、最後にセルフタイマーで集合写真を撮りました!
私がうろうろしたり、へまをやらかしていたのですが、生徒さんたちがフォローして下さり、テーブルの食器類もきれいにまとめて片付けやすくしてくれました・・・(涙)。
こんなに頼りのないセンセイですが、参加して下さったみなさま、お料理生徒さん、そしてJack、ありがとうございました!!
おいしいお料理を作れる生徒さんがいると、私でもできる「ホームパーティ式忘年会」。
他にも、FukuyaやStickaで買ったビンテージ食器をいくつか使用したのですが、これも皆さんの目を楽しませてくれるスグレモノ。
年末に勉強になりました~♪

ノルウェーカレンダー

ノルウェーには毎年1回ペースで行っていますが、必ず買ってくるものはトロール人形ではなくこちらです!!

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はい、ノルウェーのカレンダーですね~。
月折々の景色が楽しめるのはもちろん、ノルウェーの祝日がチェックできます。
例えば、移動式の祝日ポースケ=イースターは・・・今年は3/24-28ですね~。
他にも、ノルウェー人が使うuke方式。uke35(週35)は9月の1週とわかります!(uke週システムのことを書いたブログはこちらをご参照ください)

ということで2016年はどんな年になるでしょう??
ノルウェーが世界的ブレイク??ノルウェー語が各国で第2外国語になる??
・・・なんてことはあり得ないと分かってますが、いい年になりますように~。
ちょっと遅いですが、Godt nyttår! (ゴットゥ ニット オール)

そもそものきっかけ ~ノルウェーの絵本を訪ねる旅 1~

一番最初に、ノルウェー語の本を買ったのは絵本=bildebokです。学習を始めて半年くらいで「ノルウェー語の本を読んでみたい!」と購入しました。
絵本のテキストは予想以上に難しかったけれども、ノルウェーらしさ満載のイラストを眺めて楽しみました!(実はスウェーデン原作の絵本だったのですが・・・。顛末はこちら

それ以降もポチポチと絵本を買ったりもらったりしていました。「ノルウェーについて学ぶサロン」で「ノルウェーの絵本」について2回、お話ししていますね~。最初のレポート2回目のレポートがご覧になれます。

そんな感じでノルウェーの絵本とは、「つかず離れず」状態だったのですが、運命的!と思える出逢いがありました~。
NORLA(Norwegian Litterature Abroad)「ノルウェー海外文学普及協会」が主催した「翻訳者セミナー」が2009年に開催された時、ラッキーなことに参加できました。その時のレポートはこちらに記していますが、グロー・ダーレさんとスヴァイン・ニーフースさんの『Sinna Mann』に衝撃を受け、その後、紆余曲折を経てパパと怒り鬼』となり邦訳出版に至ることができました。

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2014年にもNORLA主催の「翻訳者セミナー」が開催されたのですが、「これいい!」と一目惚れした絵本がありました!
タイトルは『Slapsefjell』。60年代頃のノルウェーのスキー場での1日がノスタルチックかつシュールに描かれています。イラストはレトロ調で「これぞノルウェー!!」てんこ盛り絵本です。

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出版社の人に聞いたら「ノルウェー語のサンプルはこの1冊しかない」とのことでしたが、半ば強奪した次第です。こちらから中身をちょっと覗くことができますよ~。
他にも、絵本作家やイラストレーターたちのプレゼンテーションや聞くことができ、大いに刺激を受けることができました(キュッパシリーズの作者、オーシルさんもお話しされていたのですが、”Big in Japan”と紹介されていて本人も照れてましたね・・・)。
まだ邦訳はされていませんが、ノルウェーやヨーロッパで評価が高いStian Hole(スティーアン・ホーレ)さんのワークショップでは、作品の芸術性の高さに感銘しました!

Annas Himmel(アンナの空)より

Annas Himmel(アンナの空)より

帰国後、持ち帰ったり送ってもらった絵本を見ながら、2013年に来日講演してくれたグロー・ダーレさんの言葉を思い出しました。
「ノルウェーには、とても素晴らしい絵本作家やイラストレーターがいるんです。」
グロー・ダーレさんはご自身のお気に入りの絵本を持って来てくれて、その中で気になった1冊がØyvind Torseter(オイヴィン・トールシェーテル)さんの『Hullet』でした。本の真ん中に開いた穴をめぐる絵本なのですが、セリフはごくわずか。まるで上質なコメディー映画を観ているような感覚になれます。

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ノルウェー語レッスンの部屋に置いていたら、デザイナーの生徒さんが「これ、貸してください」とおっしゃったので、やはりデザイン系の人には刺さる絵本なのだな~と実感。
こちらは『穴』というタイトルで邦訳されています(ワールドライブラリー社、ひだにれいこ訳)。

個々の絵本に触れながら、「もっと絵本と取り巻く環境を知りたい!」とテンションUP!
9月のオスロ訪問に合わせて、自分が行ってみたい!と思う「絵本をめぐる場所や人」を訪ねることにしました。さらに幸運なことに・・・オスロで初めて「Barnebokfestival」(子どもの本フェスティバル)が滞在中に開催されることが分かり、テンションMAX!! 

・・・いつも前置きが長くなるのは悪い癖ですが、これから不定期にユルユルと「ノルウェーの絵本を訪ねる旅」と書いていきたいと思います~(オスロ旅行記も終わってません・・・)。

つづく(ハズ)