ノルウェーでの医療体験は?

こんにちは~。
ホントですか?松岡修造が帰国して、日本の気温が上がったっていうTLは・・・。彼はノルウェー人並みに体温が高いのでしょうか?

さて午前中のレッスンで「ノルウェーの医療」について読みました。
日本からノルウェーへ移住された方で、まず不満をもらすのが「ノルウェーの医療」です。
診察の予約がなかなかいない、専門医が足りない、ベッド数が圧倒的に足りない、などなど。

私はノルウェーに留学していたのは2年ちょいですが、診察を受けた経験は2回。
いずれも2回目の長期留学中です。
まず秋頃、咳ぜんそくのようになってしまい、1か月以上、咳込む症状にお手上げ状態になりました。
聞けば、オスロ大学構内に、学生は無料で診察を受けられるクリニックがあると聞き、特に予約をせずに行ってみました。

少し待って、診察室に入ります。
稲垣美晴さんの伝説的な本「フィンランド語は猫の言葉」にも書いてありましたが、ドクターとまず握手を交わして挨拶をした覚えがあります。ゲホゲホせき込みながら挨拶しました。
ノルウェー語で「どこが悪いのか」説明するのは難しいですよね~。
「咳が止まらない」旨を説明すると、女性ドクターは、日本のドクターのように、のどを見るとか、聴診器を当てるよりもまず、「血液検査」を始めるのには、驚きました!
「え~?採血??私がアジア人だから風土病でも疑っているの?」といろいろ妄想が広がります。
それから、喉を見て、聴診器を当てて・・・などとおなじみの診察に戻ったと思います。

「咳を止めるための薬を処方しましょう」ということになり、処方箋をもらいました。
ノルウェーでは、日本のドラックストアより販売されている薬の種類が少ないですね~。なのでノルウェーへ行かれる方には、「常備薬を持っていくこと!」をオススメしています。
で、やはりキャンパス内にある薬局で、処方箋を出したところ・・・
咳止めシロップとイソジンみたいなうがい薬が出てきました。「え?血液検査までやったのに、これだけ~??」と再び驚きます。
咳止めシロップは懐かしい味がしました。
劇的に体調がよくなることはなかったのですが、自然と咳がおさまっていきました。

2回目の診察体験は、年末に一時帰国後、西ノルウェーに住んでいる友人宅へ遊びに行ったときにありました。
なんと、段々、唇周りの腫れから始まり「しもぶくれ」になってしまったのです。最終的には、顔の下半分が「腫れた」という症状でしょうか。
満足に話せなくなり、焦った友達は電話帳でクリニックを調べて予約してくれました。きっと「緊急!」と強調してくれたのでしょう・・・。

しもぶくれ顔で待っていると、やはり握手・あいさつの儀式を終えて、「腫れる」という調べたての単語を使って、症状を説明します。
今度は血液検査はなかったのですが、「う~ん、アレルギーかな?」みたいなドクターも「診断名」はできずに、何も薬も処方されませんでした。
段々と腫れは引いていって、心底、「ほっ!」としました。しもぶくれのまま生きていくには・・・人生はあまりに過酷です。

後で原因を考えると、一時帰国中、友達の家で鍋料理を食べたのですが、貝を食べました。それに当たったのかも?と思いつきましたが、100%の確信はありません。

ま、これくらいで済んでよかった~としみじみ。
「簡単に医者にかかれない国だから、とりあえず自分で健康管理!」を肝に銘じて、かの地の人は暮らしているのでしょうね。